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投稿日:2017年06月26日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
一度収集し始めると、溜まるばかりで全く処分することができないものの代表といえば人形やぬいぐるみです。
人形やぬいぐるみには愛着がわいてしまい、そのまま捨てるのは心が痛むという方も多いでしょう。それでも処分する必要が出てきたら、神社やお寺で人形供養をしましょう。
人形供養は本来、神社やお寺で行うのが主となりますが、神社やお寺に頼らない人形供養の方法もあります。持ち主が納得できる人形供養の方法を、一緒に模索していきましょう。
早速、「人形供養は神社で行わないとダメなのか?」という問から説明していきましょう。
「人形供養は神社で行わないといけないのか?」という点については、「No」という答えが正しいでしょう。
神社だけではなく、お寺でも行っていますし、自分自身で人形を供養して処分することができます。
神社での人形供養は、数ある選択肢の中の1つだと思って下さい。
そもそも人形供養とは日本で独自に生まれた文化であり、本来は子供の成長を願う儀式として執り行われてきました。
現在、神社やお寺で行われている人形供養はどのような背景から生まれ、そしてどんな意味を持つのでしょうか。
現代で行われる神社やお寺での人形供養は戦後に広まったもので、歴史としては浅いものです。
元々は、神社やお寺に子宝・安産祈願をしたのちに、それが成就した際の神社やお寺への供物として人形を納めていたのが始まりのようです。
それが形を変え、戦後において人形作りの組合が「使わない人形を神社やお寺で供養する」という様式を作り、次第に庶民に支持されていったと考えられています。
戦後に広まった神社やお寺による人形供養には、どのような意味があるのでしょうか?
一つは人形にこもった念を取り払う、という日本人らしい発想からきていると考えられます。古来より日本では、すべてのものには神が宿る、思いがこもると考えられてきました。
神様や念がこもる人形を、神社やお寺に頼らずそのまま処分するというのは心情的に難しいものです。
また、子供がお世話になった人形をそのまま捨てられないという親の思いもあります。
幼いときから共に過ごした人形、我が家から巣立ち、独り立ちした子供には必要のないものですが、だからと言ってそのまま捨てるのは気持ちがはばかられます。
しかし、神社やお寺で「人形供養」という形で処分してもらえれば、人形に宿る念を取り払い、使用してきた人間たちの感謝の気持ちを伝えることができる気がしませんか?
神社やお寺で人形供養を行う意味は、人形の為ではなく、その持ち主と家族が「神社やお寺で供養されれば」処分に納得できるという部分にあるのではないでしょうか。
神社やお寺に人形供養を実際に依頼する前に、まずは神社やお寺でどのようにして人形供養をするのか、そして神社とお寺では供養の依頼方法ややり方に違いはあるのか見ていきましょう。
お寺での人形供養は、そのお寺ごとに方法が異なります。多くのお寺では僧侶がお経を詠んだ後、供養される人形をある程度まとめてお寺にてお焚き上げします。
しかし近年では、環境への配慮や安全の面からお焚き上げしないお寺も増えているようです。
お寺での人形供養の依頼方法はそのお寺ごとに異なりますが、ここでは多くのお寺で採用されている人形供養の依頼方法をご紹介します。
人形供養が可能なお寺では、供養をしてもらう人形を直接持ち込むことができます。中にはお寺への持ち込み、またはお寺への郵送・宅配で受け付けてくれるお寺もあります。
お寺によって人形供養の料金も異なります。人形一体当たり3,000円~30,000円とするお寺もあれば、何体人形供養をしても供養料は気持ち分とするお寺もあります。
※より詳しいお寺での人形供養方法は、人形供養を依頼するお寺にお問い合わせください。
人形供養をお寺に依頼する際に、どのお寺に依頼するか迷ってしまうと悩む人も多いでしょう。
人形供養に特化したお寺も全国にはありますが、近くで人形供養ができるお寺があるなら、そこに直接持ち込んで依頼するのがおすすめです。
遠い縁のないお寺で知らない間に人形供養されてしまうより、近くのお寺で見守る中人形供養される方が、依頼した側も安心できるでしょう。
次に、神社に人形供養を依頼する方法をご紹介します。
神社での人形供養は3月3日に行われることが多く、事前の申し込みは2月中と期間が決められている神社もあります。
通年依頼することのできる神社もありますが、小さな神社での人形供養は決められた期間で神社へ持ち込みのみ可能となっていることが多いようです。
人形供養を神社に依頼すると、玉串料として人形供養料金を神社に納めます。1体当たりおおよそ3,000~30,000円程度とする神社が一般的です。
※人形の大きさによって玉串料を定めている神社もありますので、人形供養したいものが大きければ別途神社に問い合わせましょう。
多くの神社で3月3日に行われている人形供養ですが、神社によっては五月人形とひな人形以外は供養を受け付けていない神社もあります。
また、人形の大きさも一定以上は受け付けないとする神社もありますので、大きな人形や五月人形・ひな人形以外の人形供養を考えている方は、今一度人形供養を依頼する神社へご確認ください。
自分の周りの寺社で人形供養が行われているのかを確認するのは、非常に時間がかかり大変です。
この記事を執筆しているオコマリでは、700年以上の歴史を持つ群馬県にある富士浅間神社と提携し、人形供養を実施しています。
オコマリで人形供養をするには、「申し込み→配送→供養」のたった3つのステップだけ。
費用もダンボールの大きさ毎に決まっているため、ダンボールの中に何個人形やぬいぐるみを入れても定額です。また、ガラスケースの処分も受け付けています。
供養後には、「供養報告書」がちゃんと送られてくるので安心です。
人形やぬいぐるみ以外にも、写真やアルバム、万年筆、神棚にも対応しており、全国どこからでもお申込みいただけます。
お問い合わせも無料で行っていますので、気になる方はHPをチェックしてみて下さい。
人形供養は神社やお寺で行うと心置きなく人形を処分できるのですが、一方で神社やお寺に頼らない人形供養も存在しています。
どのような方法で神社やお寺以外で人形を処分できるのか、様々な方法がありますので細かくみていきましょう。
お寺や神社での人形供養ではなく、自分で人形供養をした後自治体のルールに則ってゴミとして処分するという方法があります。
下記には、自分で人形供養をする方法をお伝えします。
用意するものは、人形を包める大きさの和紙、塩です。
やり方は、和紙の上に人形を置き、人形の顔や体をきれいに拭いてから塩をふりかけそのまま包み、処分します。
人形を拭いている時は、お世話になった感謝の気持ちを思い浮かべましょう。
自分の住む地域の施設に寄付し、お寺や神社での人形供養ではなく人形をまた使用してもらうという方法もあります。
キッズスペースに置くおもちゃを募集している公共の施設、児童館、病院のキッズルームなどに寄付を申し出てみましょう。
但し、あまりにも汚れている人形や年季の入りすぎた人形だと断られる可能性もあります。
自分で人形供養をした後、再びきれいにしてオークションに出品するということも可能です。
人形供養をしないで出品することもできますが、自分の念がこもっているものを知らない人に譲るのは気が引けますよね。
先ほど紹介した神社やお寺に頼らない人形供養方法を実践し、塩をよく取り払ってきれいにしてから出品しましょう。
価値のある人形であれば、神社やお寺で人形供養せずにリサイクルショップに買取依頼することもできます。
神社やお寺で人形供養せず、親しい付き合いのある子供へおさがりとして譲ることもできます。ただし、人のおさがりを嫌がる人もいますので、無理に押し付けてはいけません。
必ず事前に「使用しないか」確認し、現物を見てもらってからおさがりとして渡しましょう。
生前整理や遺品整理をしていると、多くの人形が出てきて処分に困ってしまうこともあります。そんな時には、神社やお寺を利用せずに直接生前整理業者に人形供養を依頼することも可能です。
生前整理業者の人形供養では、きちんと人形を神社やお寺に持ち込んでお焚き上げしてくれる業者もありますし、合同供養として毎月1回、集まった人形を依頼した神社やお寺にて人形供養している業者もあります。
生前整理業者に人形供養を依頼するメリットは、「他の不用品も引き取ってもらえる」ということです。自分たちだけではなかなか進まなかった生前整理も業者に依頼することで確実に進めることができます。
人形供養は神社やお寺に依頼するのが正しく、また神社やお寺に依頼する以外に方法はないと思い込みがちですが、実際には神社やお寺に依頼しなくとも様々な方法で人形供養をすることができます。
人形供養する際には、人形への感謝の気持ちを自分なりに表現できる方法であれば、神社やお寺、形式に拘ることはありません。
これから実家で親が生前整理を行う、身内が亡くなって遺品整理を行うという方は神社やお寺に行く前に、生前整理・遺品整理業者に人形供養を依頼すると便利です。
記事を読んで人形供養に関してもっと知りたい!と思った方は、下記の記事も参考にしてみて下さい。
人形供養のことについて、わからないこと・不安なこと・他人には相談しづらいことなどおありかと思います。オコマリでは人形供養について、予算・スケジュール・安心できる業者なのか、など様々なご質問に人形供養に詳しいベテランのスタッフが親切丁寧にお答えし、お客様の不安を解消いたします。