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投稿日:2017年06月26日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
誰もが知っているだるまは、七転八起の縁起物とされ、選挙や合格祈願、お祝い事などで使われています。
そのだるまですが、役目を果たした後はどのように供養したらいいかご存知ですか?そこで、だるまの由来や供養の方法などについてお伝えします。
小さい頃から「だるまさんが転んだ」「だるまさん(にらめっこ)」などで慣れ親しんでいるだるまさん。赤くて丸みのある姿に愛らしさを感じたり、凛々しい髭に勇ましさを感じたり、表情豊かなだるまに魅了される人も多いようです。
そのだるまは、商売繁盛や開運出世などの守り神として、また、人に忍耐・人望・福徳の三徳をさずける福神とも言われ古くから広く信仰を集めてきました。
加えて「何度失敗しても屈しないで奮い立つ」という「七転び八起き」の意味もあるので、叶えたい願いがある人にとっては必需品とも言えます。選挙や合格祈願でだるまが使われる所以でしょう。
だるまは、元々は禅宗の開祖、達磨(だるま)大師の坐禅姿をかたどった置物です。インド南部の王国の王子として生まれ、子どもの頃から聡明だった達磨は、国王が亡くなった後に出家して僧侶になりました。
40年余りもの間、般若多羅という高僧の元で修行し、インド各地に仏教の教えを広めて歩いたと言われています。そして達磨の死後、「偉大なる師」という意味で高僧の敬称として使われる「大師」を贈られました。
その後、達磨大師の説いた教えは鎌倉時代に日本に伝わり、禅宗という宗派が生まれました。この教えとともに、達磨大師の肖像や伝説を描いた画も中国から伝わり、日本でも禅僧によって達磨大師の肖像画が描かれるようになりました。
達磨大師の姿は、禅画として今も数多く残されています。
だるまのモデルとなった達磨大師にまつわる有名な伝説をご紹介しましょう。
達磨大師は、中国で禅宗を開きました。嵩山(すうざん)の少林寺で壁に向かって9年間座禅し続けて悟りを開いたと言われています。
達磨大師は、終日ただひたすら壁に面して座禅を続けました。誰に教えを開くことも無く座禅し続けた結果、ついには手足が朽ち果ててしまったといいます。
だるまに手足が無いのは、この伝説によるものなのです。
達磨大師が少林寺で壁に向かって座禅をしている時、神光(じんこう)という僧が達磨大師に弟子入りしたいと訪ねて来ました。
ですが、達磨大師は座禅を続けるのみで耳を傾ける事はありませんでした。それでも神光は熱心に弟子入りを訴え続けました。
そして、十二月の大雪が降る夜、神光は刀を取り出し、自分の左腕の肘から下を斬り落とし(断臂)ました。そして、その腕を達磨大師に差し出しました。
それを見た達磨大師は弟子入りを許し「慧可(えか)」の名を与えたと言われています。その後、慧可は達磨大師の法統を受け継いで禅宗の第2祖となりました。
だるまには特徴がありますが、それには達磨大師に関係する理由があります。
達磨大師は壁に向かって9年間座禅を組んでいました。そのときに眠らないようにするため、達磨大師はまぶたを切り取ったそうです。そのことから、だるまの目がカッっと見開いているのは、まぶたがなくなった達磨大師を表していると言われています。
達磨大師はインド出身なので、本来髭が濃かったそうです。さらに、9年もの間修行をしていたので髭も剃れず伸びたままだと言われています。
そのため、だるまの髭は立派に描かれるようになりました。
だるまというと真っ先に思い浮かぶのは赤色ではないかと思いますが、元々中国から入ってきたときのだるまは黄色でした。その後、黄色ではなく赤色のだるまが広まっていったのです。
インドのように暑い国では、普段から日差しを避けるために頭から布を被ります。また赤い色は、仏教では位の高い人の象徴ですので、インドの出身である達磨大師は赤い布(法衣)を頭から被っていたと言われています。
そのため、縁起物のだるまは、赤い法衣を身にまとった達磨大師の座禅姿と、江戸時代に庶民の間で禅宗が普及したこと、幼い子ども達が当時の恐ろしい流行病であった「ほうそう(天然痘の俗称)」や「はしか」にかからないようにとの魔除けの意味が結びついて、赤い色に塗られたと言われています。
現在では様々な色をしただるまが販売されていますがそれぞれ意味を持ちます。叶えたい目標によって選んでみても良いでしょう。
赤:家内安全、開運吉祥
黄:金運や幸運上昇、夢の実現
緑:身体健勝、才能開花
黄緑:無病息災、精神安定
橙:子宝成就、災難除け
桃:恋愛成就、愛情運上昇
紫:健康長寿、品格向上
金:金運向上、仕事運上昇
銀:自己実現、安産吉祥
黒:商売繁盛、事業繁栄
白:受験合格、目標達成
青:学業向上、才能向上
縁起物のだるまは、買った後にそのまま飾るわけではありません。誰もが一度は見たことがあるであろう選挙のワンシーンの通り、目を入れる作業が必要です。
どのようなタイミングで目を入れたりするのか、そのルールについてご説明します。
まずは願いをこめながら、片眼に目を入れます。目の入れ方は、祈願の目的や宗派によっていろいろありますが、一般的には向かって自分から右の、左目から入れます。
だるまを置く場所について、昔は神棚の向かって右側に飾っていたようですが、最近では絶対にここに置かなければならないという場所はないようです。
ただ、あくまでも縁起物ですので、その家を見守ってくれるようなきれいな場所、例えば神棚や仏壇、床の間などが良いでしょう。
南から東の方角にだるまの顔を向けるように飾るのが最適と言われています。一般的には神棚自体は南向きが最良なのでそれに合わせると良いですね。
願いごとが成就したらもう片方の目を入れます。
目的によっては最初から両方入れる場合もあるようですが、だるまの願掛けが有効とされる期限は1年なので、願い事が叶って両目が入った後でも、買ってから1年以内なら家の中に飾っておきましょう。
また、願いごとが成就した場合は一回り大きなだるまを買い求めてお祀りすると良いと言われています。
残念ながら願いごとが成就しなかった場合でも、感謝の気持ちをもって供養することが大切です。
再度挑戦する場合は同じサイズのだるまを買い求めてお祀りすると良いと言われています。
だるまは「願い事を叶えてくれる」という縁起物ですが、前述の通りご利益の期限は1年です。
願いが叶っても叶っていなくても、1年経ったら供養して新しいものを買い替えるのが望ましいでしょう。
では、だるまを供養する方法をご紹介します。
だるまのモデルとなった達磨大師は僧侶でしたので、神社よりお寺での供養が良いという説もありますが、神社でも供養できます。
直接持ち込む以外に、郵送等で受け付けている場合もありますので問い合わせてみましょう。
自分の周りの寺社で人形やだるまの供養が行われているのかを確認するのは、非常に時間がかかり大変です。
この記事を執筆しているオコマリでは、700年以上の歴史を持つ群馬県にある富士浅間神社と提携し、人形やだるまの供養を実施しています。
オコマリで人形やだるまの供養をするには、「申し込み→配送→供養」のたった3つのステップだけ。
費用もダンボールの大きさ毎に決まっているため、ダンボールの中に何個人形やだるまを入れても定額です。また、ガラスケースの処分も受け付けています。
供養後には、「供養報告書」がちゃんと送られてくるので安心です。
人形やだるま以外にも、写真やアルバム、万年筆、神棚にも対応しており、全国どこからでもお申込みいただけます。
お問い合わせも無料で行っていますので、気になる方はHPをチェックしてみて下さい。
1月15日の小正月に神社などで行われるどんど焼きという行事に持って行くという方法もあります。
どんど焼きは、お正月飾りや書初めなどを燃やして天に返す行事なので、だるまの正式な供養の方法の一つです。
ただし、だるまを燃やすと目がつぶれるとされる地域もありますので、その場合は供養料をそなえて供養してもらうとよいでしょう。
通常、だるま市では、だるまの販売だけでなく供養も行っています。
中でも、静岡県富士市の「毘沙門天大祭だるま市」、東京都調布市の「深大寺だるま市」、群馬県高崎市の「高崎だるま市」は日本3大だるま市と呼ばれ、全国からの観光客で賑わうことで有名です。
だるまの供養だけであればどんど焼きやだるま市などでお焚き上げをしてもらうことができます。
ですが、もしそれが生前整理や遺品整理に伴うものであれば、生前整理・遺品整理にの専門業者に依頼すると良いでしょう。
生前整理や遺品整理の場合、だるま以外にも思い入れのある品を供養する必要が出てくると考えられるからです。
生前整理や遺品整理にの専門業者であれば、不用品回収業者では行っていない「供養のための手続き」も可能です。供養する品々を寺社に運んで、必要な手続きをしてもらう事ができるのです。
もちろん、その他の大きい家具や家電などの処分も一括して依頼することができるので一度に片付けることができます。
また、生前整理や遺品整理に関する専門のノウハウを持っているので、アドバイザーとしても頼りになる存在です。無料の見積もりで費用を確認してからの依頼ができますので、まず相談してみるのも一つの方法ですね。
今回の記事では、だるまがのモデルとなった達磨大師についての伝説をふまえ、その歴史も紹介いたしました。
また、だるまの特徴やその色ごとの意味も理解できたのではないでしょうか。縁起物だからこそ粗末な扱いをしないよう、1年間の役目を果たしただるまはきちんと供養したいものですね。
人形やぬいぐるみ、だるまの供養についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
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