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有料老人ホームとは

投稿日:2017年06月30日 更新日:2021年03月30日

有料老人ホームとは

執筆者のゆーすけ

ゆーすけ |片付け部編集長

片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。

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有料老人ホームとはどのような施設なのか、知っているようで意外と知らないことも多いものです。

親御さんの入居先として候補に挙がりやすい有料老人ホームですが、施設の種類には3種類あったり、具体的な利用料金であったりなど、知らない方も多いのではないでしょうか。

また、有料老人ホームとは一般的に費用が高いとされていますが、実は費用を抑えることのできる制度があることも、意外と知られていません。

今回は、親御さんの有料老人ホームへの入居を検討している方が知っておくべきことについて、詳しく解説します。

「有料老人ホームとは、そもそもどんな施設か」「有料老人ホームの料金相場はいくらか」「有料老人ホームの費用を抑えるためのコツ」「有料老人ホームの施設選びの手順やチェックポイント」など、有料老人ホームについての網羅した内容です。

知っておかなければ損をしてしまうこともたくさん記しています。ぜひ、親御さんの入居前に読んでみてください。

目次

有料老人ホームとは?3つの種類の有料老人ホーム

有料老人ホームで働く女性

有料老人ホームとは、親御さんの介護施設への入居を考え始めた際に、入居先の候補として挙げられやすい施設です。特に、親御さんが介護を必要とする身体であれば、有料老人ホームは第一候補となるかもしれません。

介護サービスを受けられる施設には、有料老人ホームの他にも、「特別養護老人ホーム」や「老人保健施設」など様々な種類があります。

親御さんに合った介護施設へ入居してもらうためには、それぞれの介護施設の特徴を把握しておかなければなりません。特に、有料老人ホームは特別養護老人ホームとサービス内容など似ている部分が多いため、この2つの施設の違いをしっかりと認識しておきましょう。

まずは、有料老人ホームとはどのような施設なのか、特別養護老人ホームとはどのような違いがあるのかについて解説していきます。

有料老人ホームとはどのような施設?特別養護老人ホームとの違い

有料老人ホームの最大の特徴は、「民間運営の介護施設であること」です。民間運営であるということは、介護以外の事業を行っている企業が、介護サービスに参入してきている、ということになります。

実際に、セキュリティ会社や外食産業の企業といった、介護事業とは関係のない企業が、有料老人ホーム業界に参入してきています。

民間運営であるということは、少なからず営利目的であることが特徴です。なぜなら、利益を出さなければ施設の運営ができなくなってしまうからです。

有料老人ホームには民間企業であるが故のメリット・デメリットがある

有料老人ホームには、民間運営であることでのメリットやデメリットが存在します。例えば、「サービスの幅が広い」ことが挙げられます。施設によっては、介護サービスを充実させているところがあったり、介護以外のサービスを売りにしていたりします。これらは、有料老人ホームが民間運営であることのメリットと言えるでしょう。

一方で、介護サービスや介護以外のサービスなどの充実度の高さに比例して、料金が高くなる傾向にあります。そして、その料金設定の差も施設によって大きな違いがあります。費用面においては、有料老人ホームが民間運営であるデメリットとなります。

これら以外にも、メリットやデメリットを含めた有料老人ホームの特徴は多く挙げられます。メリットやデメリットを踏まえた上で、ご家族や親御さんが「どこの施設に入居するか」という選択肢を多く持つことができるのが、有料老人ホームの最大の特徴なのです。

特別養護老人ホームの特徴

それでは、有料老人ホームと比べられることの多い特別養護老人ホームとはどのような介護施設なのでしょうか。有料老人ホームとの違いとは、どういった点なのでしょう。

それは、特別養護老人ホームとは「公的な介護施設である」ことです。特別養護老人ホームを運営しているのは、地方公共団体や社会福祉法人などの、公的な機関です。したがって、特別養護老人ホームとは、営利目的ではなく、社会福祉のための施設として機能しています。

特別養護老人ホームとは、障害者施設や保育所などの福祉施設と同じく、公共の施設です。つまり、できるだけ料金を抑えて、公平に住民へのサービスが提供されるように整備されています。料金だけでなく、介護サービスもおおよそ一律化されています。

特別養護老人ホームの最大の特徴は、「介護サービスに特化している」ことです。公的な介護施設であることから、施設間でのサービスの内容に大きな差はありません。また、料金も多少の違いはありますが、おおよそ同じ料金で利用できます。

これらの特徴により、「介護サービスを安く受けられる」というメリットもあれば、「介護サービス以外は期待できない」というデメリットもあると言えるでしょう。

有料老人ホームとは民間運営の介護施設である、ということを頭の片隅に置いた上で施設選びを進めましょう。

有料老人ホームは3種類ある!介護サービスのない有料老人ホームとは?

介護施設として一般的な有料老人ホームですが、実は「介護サービスのない有料老人ホーム」があるのをご存知でしょうか。老人ホームと聞くと、「介護サービスが受けられる施設だ」と思ってしまいがちですが、実は介護サービスを受けられない有料老人ホームも存在します。

有料老人ホームとひとことで言っても、その種類は大きく分けて3つあります。

介護付き有料老人ホームとは

介護付き有料老人ホームとは、一般的な有料老人ホームです。その名のとおり、介護サービスが付いている有料老人ホームを指します。

有料老人ホームのなかでも、「特定施設」の認可を受けており、介護スタッフやその他の職員の配置数や施設の基準など、一定の基準を満たしている施設です。特別養護老人ホームと同等の介護サービスを受けることができる介護施設となります。

この特定施設については、後ほど詳しくご説明します。

住宅型有料老人ホームとは

住宅型有料老人ホームとは、介護サービスを必要としない方や、一部の在宅介護サービスを受けることでほとんど自立して生活できる方が対象となる施設です

したがって、基本的には介護付き有料老人ホームよりも身体がお元気な方が入居します。住宅型有料老人ホームには、介護スタッフは常駐しておらず、食事サービスや生活援助のみのサービスとなります

訪問介護や通所介護などの在宅介護サービスを利用することで身の周りのことをほとんど自立できていれば問題はありませんが、重度介護や夜間の介護ケアが必要となるレベルの方は、退去しなければならない可能性が出てきます。

もちろんその施設の対応次第によりますが、住宅型有料老人ホームでは、今後退去しなければならなくなるというリスクは考えておくべきでしょう。

住宅型有料老人ホームとは、名称のとおり、「施設内の部屋をかりる」というイメージです。健康な方や、「一人でゆっくり過ごしたい」というような方にとっては、住宅型有料老人ホームは落ち着いて過ごせる施設です。

健康型有料老人ホームとは

健康型有料老人ホームとは、健康な方を入居対象とした施設となります。先ほどご説明した住宅型悠流老人ホームよりも、さらに自立していることが求められることの多い施設です

ほとんどの健康型有料老人ホームでは、介護スタッフは常駐していません。すなわち、介護サービスを受けることは、まず期待できないでしょう。介護が必要となった際に、退去を求められる可能性が非常に高い施設です。

介護サービスを受けられない変わりに、健康型有料老人ホームでは介護以外のサービスが充実しているところが多くあります。例えば、カラオケや季節の催しなどのレクリエーションが頻繁に行われたり、ジムの設備や豪華な食事温泉設備などが施設に備わっていたりと、介護以外のサービス面を売りとしている施設が目立つのが特徴です。

健康型有料老人ホームはサービスの充実度で料金が変化

サービスの充実度に比例して、利用料金が高く設定されている施設が多いのも、健康型有料老人ホームの特徴です。特に「高級有料老人ホーム」と呼ばれるような施設には、この健康型の割合が高いようです。

健康型有料老人ホームでは、住宅型有料老人ホームよりも集団での活動や、外出支援の機会が多い傾向があります。身体が健康であり、「みんなとワイワイすることが好き」という方であれば、とても適した施設と言えるでしょう。

有料老人ホームの違いを押さえて施設選びをしよう

介護施設への入居を検討している方にとって、有料老人ホームだけでも、この3種類の選択肢があります。そして、住宅型や健康型と介護付き有料老人ホームが組み合わさった施設(混合型施設)や、住宅型有料老人ホームでも介護サービスを強化しているところ、医療サービスが充実しているところなど、それぞれの施設によって受けられるサービスや入居できる方の基準が設定されています。

有料老人ホームとは、民間運営であることで、サービスの幅を柔軟に設定されている施設です。したがって、施設選びの際には施設の情報や介護の方針などをしっかりと調べておくことが重要なのです。

有料老人ホームの特定施設とは?

有料老人ホームの特定施設で暮らす女性

有料老人ホームには、特定施設という基準があるのはご存知でしょうか。

特定施設とは、「十分な介護サービスを提供するための基準」を満たしている施設です。つまり、特定施設に認可されることで、介護付き有料老人ホームとして運営することができます。

親御さんの入居先として介護付き有料老人ホームを検討している方は、この「特定施設」に認可されている施設か、を確認しましょう

それでは、有料老人ホームの特定施設とはどのような介護サービスを受けられる施設なのか、について、具体的にご説明していきます。

有料老人ホーム特定施設の人員基準とは?どんな介護が受けられる?

有料老人ホーム特定施設とは、厚生労働省が設定した基準を満たしている施設です。その基準には、人員配置や施設、運営の項目があり、それらを満たした上で認可されることで、「介護付き有料老人ホーム」という名称を使用することができます。

ここでは、特定施設の人員基準を参考に、どのようなサービスが受けられるのかを紐解いていきましょう。まずは、以下に特定施設の人員基準を記載します。

以上が、特定施設に認可されるための人員基準となります。

この人員基準から、介護付き有料老人ホームとは、充実した介護サービスと、一部の介護サービスやリハビリを受けられることが分かります

そして、介護付き有料老人ホームは、特別養護老人ホームとほとんど同等の人員配置となっています。つまり、特定施設の基準どおりの介護付き有料人ホームとは、民間運営で特別養護老人ホームのサービスを提供する施設と言えるでしょう

さらに、介護付き有料老人ホームでは、特別養護老人ホームではあまり見られないサービスを行っている施設が多くあります。例えば、看護スタッフを基準より多く配置して医療サービスの充実を図っているところや、病院などと同等のリハビリを受けられることを強みとした施設など、そのサービスの特色は施設によって様々です。

有料老人ホーム特定施設に入居できる人とは

有料老人ホーム特定施設、つまり介護付き有料老人ホームとは、基本的に介護サービスを提供することを目的としている介護施設です。

したがって、特別養護老人ホームと同じように、65歳以上という入居基準を設定している施設が一般的です

また、介護をサービスの主体としているため、入居できる方の基準は「サービスを必要としている方」となります。つまり、要介護認定を受けている方が入居できる、ということになります。原則的には、要介護認定1以上の方が入居するケースがほとんどです

ただし、末期のがんやリウマチ、認知症などの特定疾患を発症している方については、65歳以下でも受け入れるというような、入居基準の緩和をしている施設も多くあります。

また、介護付き有料老人ホームとして上記の方を基準としながらも、健康な方を受け入れている施設も見受けられます。有料老人ホームでは、民間運営という利点を活かして、幅広く入居基準を設定している施設が少なくありません。

ちなみに、特別養護老人ホームは原則的に要介護認定3以上の方しか入居できないこととなっています。このことからも、有料老人ホームの入居基準の柔軟さが伺えることでしょう。

有料老人ホーム特定施設での「混合型」とは

特定施設の認可を受けている介護付き有料老人ホームとは、介護サービスを提供する施設です。そのなかで、介護付き有料老人ホームでありながら、要介護認定を受けていない方や要支援の方なども入居できる施設も出てきています

介護付き有料老人ホームと、健康型・住宅型有料老人ホームが組み合わさった施設は、「混合型」と呼ばれています。

混合型の有料老人ホームには、さまざまなメリットがあり、人気の高い介護施設として注目されています。一方で、混合型ならではのデメリットもあります。

それでは、混合型の有料老人ホームのメリットやデメリットとはどのようなものなのでしょうか。

混合型有料老人ホームのメリットとは

親御さんの入居先として有料老人ホームを検討しているのであれば、混合型についても知っておくと良いでしょう。混合型有料老人ホームのメリットを知ることで、入居先の選択肢は大きく広がります。

それでは、混合型有料老人ホームのメリットとはなんなのでしょうか。以下にメリットを記載します。

混合型有料老人ホームのメリット:24時間の介護サービスを受けられる

混合型有料老人ホームのメリットとしては、24時間の介護サービスが受けられることでしょう。入居前の時点で介護が必要な状態であれば、24時間の介護サービスは必要なものです。

しかし、要介護認定を受けていないような方にとっても、24時間の介護サービスを受けられるというのは、とても大きなメリットとなります。例えば、夜間トイレに間に合わないことは、加齢とともに増えてくることでしょう。住宅型や健康型であれば処理をすべてご自身でする必要がありますが、混合型であれば片付けのお手伝いをしてくれます。

また、普段健康な方であっても、体調を崩している場合には転倒やけがのリスクが出てきます。体調不良時には、若い人であってもフラフラしたり動けなかったりすることも珍しくありません。

高齢の方では、特に身体機能の低下が目立って現れます。そんな時でも、24時間の介護ケアを受けられる混合型有料老人ホームは、ご家族や親御さん自身にとって安心できることでしょう

混合型有料老人ホームのメリット:介護が必要になっても入居し続けられる

混合型有料老人ホームのメリットには、今後介護が必要な状態であっても入居し続けられることも挙げられます。

住宅型・健康型の有料老人ホームは、自立および要支援の方が入居基準となっており、なかには介護サービスを受けられない施設も少なくありません。歳を重ねて重度な身体になった際に、どうしても退去せざるを得ないこととなるのも、十分に考えられるのです。

重度介護の認定を受けると、特別養護老人ホームへ入居できる可能性が出てきます。しかし、特別養護老人ホームは現在とても人気の高い介護施設であるため、入居申請から実際に入居するまでに数年かかることもあります。「特別養護老人ホームが空くまで入居できる施設がない」といった状況となり、施設探しに大変な労力を費やしている方も実際にいるようです。

混合型有料老人ホームでは、自立している状態で入居した後介護が必要となっても、退去を求められることはほとんどないでしょう。むしろ、介護スタッフとの関係性もしっかり構築されており、スムーズに介護付き有料老人ホームのサービスへ移行することができます。

この退去しなくても良い、という安心感は、ご家族や親御さんにとって大切なものだと思います。住宅型・健康型有料老人ホームは、介護サービスを受けられないことが最大のネックです。それが解消されている混合型有料老人ホームは、長い目で入居生活を見た時に、大きなメリットとなるでしょう。

混合型有料老人ホームのデメリットとは

混合型有料老人ホームとは、24時間の充実した介護サービスや、要介護となっても退去しなくても良い、というメリットを持った介護施設です。

しかし、当然のことながら混合型有料老人ホームにもデメリットがあります。

混合型有料老人ホームのデメリット:外部の介護サービスが使えないことも

混合型有料老人ホームとは、特定施設の認可を受けた介護施設です。したがって、原則的には施設の介護サービスを受けることになり、料金も施設に支払うことになります。

入居している混合型有料老人ホームへの料金の支払いは、介護保険の支給額から支払うことになります。そして、支給額のほとんど限度額までを使うことになるでしょう。

つまり、介護サービスは施設の提供するサービスで完結してしまうのです。十分な介護サービスを施設で受けられる変わりに、通所介護サービスや在宅サービスなどの外部サービスは、まず利用できないこととなります

施設のサービスで満足できていれば問題はありませんが、デイサービスに通うことを楽しみにしている方であれば、入居をきっかけに通えなくなることとなります。もし、その上でデイサービスなどの外部サービスを利用するのであれば、今まで1割か2割負担であったサービス料を自費で全額支払いしなければなりません。

混合型有料老人ホームのデメリット:健康な入居者の割合が少ない

混合型有料老人ホームは、住宅型・健康型と比べると、自立して生活できる方の割合が減ります。介護付き有料老人ホームは要介護の方が入居する施設であるため、混合型有料老人ホームでは、相対的に介護を必要とする方が多くなる傾向にあるのです。

もちろんそのなかでも自立している方はいますが、施設によっては数人程度しかいないこともあり得ます。健康であり社交的な方にとっては、一緒に散歩したり気兼ねなく会話できる入居者の少ない環境は、物足りなく感じることでしょう

介護付き有料老人ホームと住宅型・健康型有料老人ホームの混合であることで、健康な方にとっての居住空間はどうしても狭まってしまうことが多いようです。

有料老人ホームの料金とは?料金を抑えるためのコツをご紹介

有料老人ホームの料金を計算する女性

有料老人ホームへの入居を検討している方にとって、気になるのは料金なのではないでしょうか。

「初期費用はいくらなのか」「毎月どれくらいの料金がかかるのか」について、費用を負担するご家族にとっては把握しておきたいことでしょう。

有料老人ホームの料金相場とは?有料老人ホームは高額?

有料老人ホームの料金相場は、特別養護老人ホームなどの公的な介護施設と比べると高く設定されている傾向にあります。毎月かかる費用は、特別養護老人ホームよりも10万円以上は多くかかると見込んでおくべきでしょう。

また、ほとんどの有料老人ホームでは、初期費用として入居時に支払う料金があります。各施設によって初期費用は幅広く設定されています。初期費用はかからない施設や、一時預かり金として数百万円かかるも入居年数によって返還される施設、初期費用が数千万円以上かかるような「高級有料老人ホーム」と呼ばれる施設など、料金設定にはかなりの開きが見受けられます。

毎月かかる利用料金の他にも、食事代やその他雑費、付加サービスの料金などが加わります。

有料老人ホームとは、民間運営の介護施設であるため、運営している企業の方針や経営状況などで、料金相場は一概には言えません。おおよその目安としての料金相場について、以下に記載します。

ただし、上記の料金相場はあくまで目安として見るようにしてください。近年では初期費用が無料であったり、月額の利用料金を抑えたりしている施設が増えてきているようです。

今後の高齢化社会を迎えるに当たって、有料老人ホームは間口を広げるために価格を下げる傾向となることも考えられます。また、料金設定が高くてもそれに応じた付加価値やサービスを提供している施設は現時点でも多く見受けられます。

「費用の負担はかかっても、生活の満足度を上げたい」のであれば高級有料老人ホームへの入居が適していることもありますし、「できるだけ費用を抑えたい」とお考えであれば、料金設定の低い条件を前提に施設選びをすると良いでしょう。

入居を検討するに当たって、料金でのトラブルがないようしっかりと情報を得ておきましょう。

有料老人ホームの料金を抑えるコツとは

有料老人ホームとは、特別養護老人ホームと比べても費用の負担が大きい介護施設です。実際に、特別養護老人ホームが人気である理由の一つには、料金が安いことが挙げられるでしょう。

しかし、特別養護老人ホームは入居できる方の基準設定が高く、供給に需要が追いついていないこともあり、スムーズに入居できない施設です。入居まで1年以上待たなければならないのは普通であり、地域によっては「数年待っているのにまだ入居できていない」というところもあるほどです。

ご自宅ではどうしても親御さんを介護できず、特別養護老人ホームにも入居できない、「介護難民」と呼ばれる方は、全国に数十万人いるとされています。そのような状況のなかで、やむを得ず有料老人ホームに入居されている方も少なくありません。

今後も介護難民の問題は解消されないかもしれません。万が一、親御さんが有料老人ホームに

入居することとなった際に、一番心配なのが費用の問題ではないでしょうか。

しかし、有料老人ホームへ入居することになった場合でも、いくつかの制度を活用することで、費用をかなり抑えられる可能性があります。ここでは、有料老人ホームの費用を抑えるためのコツとして、知っておきたい制度をご紹介します。

有料老人ホームの費用を抑えるコツとは:扶養控除

親御さんと同居されているのであれば、扶養控除を受けているのではないでしょうか。実は、有料老人ホームに親御さんが入居された後も、扶養控除を継続することが可能です。

また、有料老人ホームへ入居する前に同居していないケースでも、扶養控除を申請することができます。ご家族が遠方にお住まいで、直接的な介護ケアを行っていなくても、仕送りなどの援助をしているケースでは、扶養控除の対象となるようです。

有用老人ホーム入居後には、扶養者の所得から最大48万円が控除される可能性があります。有料老人ホームとは民間施設であるため、扶養控除を受けられるということは意外としられていません。有料老人ホームに入居後には、ぜひ扶養控除を申請するようにしましょう。

有料老人ホームの費用を抑えるコツとは:障害者控除

有料老人ホームの費用を抑えるコツには、扶養控除とは別に、障害者控除も挙げられます。

要介護認定と障害者認定は別の認定制度であるため、障害者控除のことを知る方はあまり多くありません。しかし、多くの自治体では、要介護認定3以上の方の場合には障害者控除を受けられるようになっているようです

障害者控除で控除される額は、障害者控除の場合は27万円、特別障害者控除対象者では40万円となります。

特別障害者控除の対象者となる方の基準は以下となります。

上記が特別障害者控除の対象者となります。また、この条件以外でも、原爆の被爆者や、戦傷病者手帳を保有している方、6ヵ月以上寝たきりとなっている方などといった条件もあります。

要介護認定を受けている方は、特別障害者控除の対象者となる可能性が高いと言えるでしょう。特別障害者控除の対象者の認定は、専門機関や市区町村長などが行うこととなるため、控除を検討しているのであれば、担当のケアワーカーや役所の福祉課窓口に相談することをおすすめします。

扶養控除と特別障害者控除を上手く活用できれば、最大88万円が年間控除額となります。制度を利用することで、ご家族の負担を大幅に軽減することができるでしょう。有料老人ホームへの入居前には、これらの制度を申請しておきましょう。

関連記事:特別養護老人ホームについて詳しく知りたい方はこちら
特別養護老人施設とは

有料老人ホームの選び方とは?手順やチェックポイント

有料老人ホーム選びのポイント

有料老人ホームとはどのような施設なのかについて、ここまででおおよその知識を学んでいただけたのではないでしょうか。

しかし、有料老人ホームの概要を知っていたとしても、実際に条件に合った有料老人ホームに入居できるかは全く別の問題です。なぜなら、有料老人ホームとは、施設ごとにサービス内容や料金などの設定が大きく異なる施設であるからです

入居を希望する有料老人ホームが、本当に親御さんやご家族の求める条件に合っている施設なのかを見極めなければなりません。有料老人ホームとは、親御さんの今後の人生の拠点となる場所です。入居前にはできるだけ施設の情報を集めて、慎重に施設選びをするべきなのです。

そこで、ここでは有料老人ホームを選ぶことになった時に、どのような手順で施設選びをするのか、施設選びでチェックするべきポイントについて、詳しく解説していきます。

これからご説明するのは、親御さんやご家族が気持ちよく有料老人ホームに入居するために大切なことです。ぜひ丁寧にご一読いただければと思います。

まず介護度に応じた施設選びを

有料老人ホームを選ぶ手順としてまず行うこととは、親御さんの介護度に応じた施設を選ぶことです。

先ほどご説明したとおり、有料老人ホームには「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「健康型有料老人ホーム」の3種類があります。まずは、この3つの有料老人ホームのなかから、親御さんはどの有料老人ホームに入居できるのかを判断しましょう

例えば、親御さんが一人暮らしをできるほど健康であれば、住宅型や健康型、もしくはそれらと介護付きの混合型など、幅広い選択肢があります。しかし、親御さんが現時点で介護を要する状態なのであれば、介護付きもしくは混合型のどちらかに選択肢が絞られることとなります。

介護付き有料老人ホームのなかでも、重度介護を対象とするところであれば、要介護度3以上の方しか入居できない、といったような基準を設定していることがあります。また、反対に混合型でも一人暮らしができるレベルの方を受け入れているところもあります。

有料老人ホームとは、良くも悪くも施設によって大きくサービス内容や入居基準が違っているのが特徴です。選択肢が多すぎる状況では、かえって施設選びが難しくなることも考えられるでしょう。

したがって、まずは「親御さんの介護度ではどの施設に入居できるのか」を基準に、大まかな入居先の種類を決めましょう。

<チェックポイント>

施設の資料を取り寄せる

「介護度3だから介護付き有料老人ホームかな」「介護度がついていないから健康型有料老人ホームでも大丈夫かな」といったように、親御さんの介護度に応じての入居先がある程度絞られたかと思います。

次は、具体的に有料老人ホームを探す段階となります。

ご家族自身で入居先の有料老人ホームを探すのであれば、インターネットで検索することができます。「有料老人ホーム 〇〇型(種類) 〇〇(お住まいの市区町村など)」で検索することで、介護施設の情報をまとめたサイトなどが見つかるはずです。

ただし、ご家族自身で有料老人ホームを探したり、入居の相談などを進めるたりするのは、かなり手間や負担のかかることかもしれません。そこで、担当のケアマネージャーに相談することも検討しましょう。

ケアマネージャーとは、親御さんと介護・福祉サービスを繋げることが仕事です。したがって、入居先の有料老人ホームを見つけたり、手続きを進めたりするのは、ケアマネージャーの得意とする業務です。「有料老人ホームは自分で見つけたい」というこだわりがあれば別ですが、担当のケアマネージャーに手伝ってもらうことで、施設探しの負担は大幅に減らせることでしょう。

入居先の有料老人ホームとして、ある程度の候補が集まったら資料を請求しましょう。ほとんどの有料老人ホームではパンフレットなどを用意しているはずです。最低でも3施設からは資料を取り寄せて、料金やサービス内容を見比べましょう。

<チェックポイント>

体験入居または施設見学をする

特別養護老人ホームの施設選びで一番大切なのが、本入居前に体験入居をしておくことです。

事前に取り寄せたパンフレットの内容と実際の施設にズレがないかを確認するためには、体験入居をするのが一番有効です。

また、実際に入居を体験することで、様々な情報を得ることができます。この体験入居でチェックしておくべきポイントは以下となります。

<チェックポイント>

体験入居では、以上のポイントをチェックしておきましょう。

スタッフの介護に対する姿勢などは、一見するだけでも感じるものです。受け答えや入居者、

ご家族への対応を実際に体験することで、介護ケアへの意識が高い施設なのかどうかを感じることができます。

また、入居している方の表情や、日中の過ごし方などもしっかり見ておきましょう。良い有料老人ホームとは、入居者が活き活きと過ごすことのできる施設です。機会があれば、入居者に施設のことについて尋ねてみるのも良いかもしれません。

パンフレットなどの事前情報では、どうしても表面上のことしか分からないものです。入居を検討している有料老人ホームには、体験入居しておくようにしましょう。

体験入居後は親御さんの感想を聞く

有料老人ホームへの本入居前に、体験入居をしておくことの大切さをご説明しました。そして、それと同等に大切なのが、体験入居後に親御さんの感想を聞いておくことです。

入居先の有料老人ホームを決める際に一番重要なのが、親御さんと施設との相性です。例え、介護サービスが充実していたり、レクリエーションが頻繁に行われていたりしても、親御さんが満足できていなければ意味がありません。

優良な有料老人ホームだからといって、親御さんがそこで活き活きと生活できるとは限らないのです。

スタッフの対応が良かったり、入居者の方が楽しく過ごせていたりなどは、施設選びでは重要な基準となることでしょう。ですが、親御さんが実際に体験入居をすることで得た直感を大切にしてあげてください。また、ご家族が施設を訪問した際に感じた直感や違和感も、施設選びには大切な判断基準です。

入居先の候補で挙がっている有料老人ホームでは、体験入居を受け付けていないこともあるかもしれません。その場合は、施設見学だけでも行っておくようにしましょう。施設見学であれば、ほとんどの有料老人ホームで受け付けてくれるはずです。

<チェックポイント>

有料老人ホームとは「新しい住居」!入居前に整理しておくこと

有料老人ホームに入居する前の生前整理

有料老人ホームの体験入居を終えて、いよいよ入居手続きをすることになった際には、今まで住んでいた家を整理することとなります。

有料老人ホームとは、これからの人生を過ごすための、新しい住居となります。引っ越しをする前には家のなかを整理するように、有料老人ホームへの入居前には家のなかを片付けなくてはなりません。

ここでは、親御さんの入居前に整理しておくことについてご説明します。

有料老人ホームの入居前には生前整理を

有料老人ホームの入居前には、施設との手続きだけでなく、様々な書類手続きをすることになります。

例えば、親御さんが賃貸マンションに住んでいる場合、退去手続きすることになります。その他にも、役所での転居届の提出や、保険や年金の住所手続きなど、準備に慌ただしくなることでしょう。

親御さんが持ち家の場合でも、上記の役所への手続きや、水道・ガスなどの停止手続きなどをすることとなります。持ち家を取り壊す予定があるのであれば、ゆくゆくは解体業者との契約やその他手続きをする必要があります。

有料老人ホームへの入居前には、ご家族には様々な手続きや書類提出などといった、大きな負担がかかることになります。

それらの手続きに追われて忘れてしまいがちなのが、家のなかの不用品の整理です。

生前整理をする際の注意点

家のなかの不用品を片付けるにあたって、安易に不用品回収業者に依頼してしまうのは良くありません。なぜなら、家のなかには親御さんにとって大切なものがたくさんあるからです。

親御さんは新しい住居として有料老人ホームに移ることになります。その際に、親御さんにとって大切なものも一緒に持ち込むべきです。

私たちも、引っ越しの際には使用しないものやいらないものはそのまま処分してしまいますが、大切なものは引っ越し先に持っていくと思います。それと同じく、親御さんも引っ越し先である有料老人ホームに大切なものを持っていけるようにしてあげましょう。

そのためには、生前整理をすることがなによりも大切です。生前整理では、親御さんと一緒に「大切なもの」と「処分しても良いもの」に仕分けていきます。この作業は、単なるものの仕分けではなく、今までの人生を整理するという意味をあわせ持っています。

親御さんにとって大切なものには、必ず思い出やエピソードがあることでしょう。そのような大切なものにまつわる物語を整理することが、今までの人生を整えることにつながるのです。

家のなかにある不用品をただ処分するだけでなく、親御さんの大切なものを整理しながら片付けるようにしてあげましょう。

関連記事:生前整理について詳しく知りたい方はこちら
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「有料老人ホームとは」まとめ

有料老人ホーム

今回は、有料老人ホームとはどのような施設なのか、といった概要や、有料老人ホームの高い費用を少しでも抑えるためのコツ、施設選びの手順やチェックポイントなどをご説明しました。

とても文章量の多い記事となりましたが、有料老人ホームの施設選びが大切なことだからです。有料老人ホームとは、親御さんの新しい家となる場所です。

親御さんが有料老人ホームに入居した後は、ほとんどの場合その後の人生をその施設で過ごします。したがって、私たちが引っ越し先を決める時よりも、さらに慎重に施設選びをしなければなりません。

入居先の有料老人ホームが、親御さんが楽しく毎日を過ごすことのできる施設なのか、ご家族の費用面やその他の負担が大きすぎないか、といったことを見極める必要があります。そのためには、この記事でご説明した知識や、本入居前の体験入居など、様々な情報を照らし合わせて判断することになるでしょう。

有料老人ホームの施設選びは決して楽ではありません。しかし、親御さんがこの先も自分らしく活き活きと過ごせる施設と巡り合えるよう、良い施設選びができることを祈っています。

もっと詳しく介護施設について知りたい方はこちらをご覧ください。

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投稿日:2024年03月29日 更新日:2024年03月29日

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