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投稿日:2017年07月15日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
サ高住と有料老人ホームの違いについて、明確にご存知でしょうか?
サービス付き高齢者向け住宅は「住宅」の扱いになるのです。考え方としては、普通の賃貸マンションに介護スタッフが配置されており、普段の生活の手助けをしてくれるイメージです。
一方、有料老人ホームは「施設」の扱いになりますので、そこで暮らす高齢者は「施設の入所者」なのです。両者の違いは他にもありますが、整理して順次見ていきましょう。
サ高住 | 有料老人ホーム | |
担当の所轄 | 国土交通省・厚生労働省 | 厚生労働省 |
根拠法 | 高齢者の居住安全に関する法律 | 老人福祉法 |
権利形態 | 賃貸借契約 | 利用権方式 |
入居条件 | 60歳以上。自立~要介護状態 | 概ね65歳以上。自立~要介護状態 |
サービス | 安否確認や生活相談程度 | 介護、食事、洗濯、掃除、余暇活動の支援 |
料金 | 敷金・家賃・介護サービスの費用は徴収しないケースもある | 敷金・家賃・介護サービスの費用は徴収するケースが多い |
医療について | 医師・看護師の配置義務なし | 医師・看護師の配置義務なし |
サ高住の所轄は国土交通省と厚生労働省になります。平成23年に共管制度としてスタートしたのです。
実はそれより以前は、国土交通省が管轄する「高齢者専用賃貸住宅」と言われるものがありました。
しかし、現在はこの制度も廃止され、ひとり暮らしの高齢者や夫婦のみの高齢者の居住の安定を確保することを目的として、安心・安全を目的としたバリアフリー設計にし、介護と医療の良好な関係を保ちつつ、高齢者を支援するサービスを実施するようになったのです。
有料老人ホームは旧の厚労省からの管轄で、現在の厚生労働省に至ります。
サ高住 | 有料老人ホーム | |
担当の所轄 | 国土交通省・厚生労働省 | 厚生労働省 |
サ高住は平成13年4月に「高齢者の居住の安全確保に関する法律」が施行され、高齢者の居住の安定の確保を図り、福祉の増進に寄与することを目的としました。
加速する高齢問題、高齢者の単身及び夫婦世帯の増加、孤独死、特養待機人数が社会問題になっているにも関わらず、他の国と比較すると、安心した生活を送ることができる住宅環境ではありません。
そこで、この法律の施行によって安心した住まいを確保するようになったのです。
有料老人ホームは、「老人(高齢者)は多年にわたり、社会の進展に寄与してきたものとして、かつ、豊富な知識と経験を有する者として敬愛されるとともに、生きがいをもてる健全で安らかな生活を保障されるもの」という基本理念の基に1963年に老人福祉法が誕生し、
高齢者を対象に食事・入浴・排泄等の日常生活において必要な便宜を図ることを目的とされています。
サ高住 | 有料老人ホーム | |
根拠法 | 高齢者の居住安全に関する法律 | 老人福祉法 |
少し難しくなってきますが、サ高住と有料老人ホームでは権利形態(契約形態)が違います。
サ高住は一般的な賃貸マンションのように賃貸借方式によって入居の契約をします。そのため、最初の支払う料金は敷金と礼金程度で構いません。
有料老人ホームの場合は、介護サービスを受ける権利を含めている利用権方式となっています。
入居する際に、一時金として利用権を購入し、入居した後は管理費、食費、光熱費、介護サービス費などを月々支払うことになるのです。
サ高住 | 有料老人ホーム | |
権利形態 | 賃貸借契約 | 利用権方式 |
サ高住は60歳以上の高齢者または要介護、要支援状態にあることが条件となります。
その他として、ある程度、身の回りのことが自分でできることが要件となるところもあります。施設によって差があるのが実情ですので、確認しておきましょう。
有料老人ホームは大きく分けると2種類ありますので、それぞれで詳しくご説明します。
既に要介護状態となっている人は入所の対象にはなりません。
介護を受けることを前提としている人、または軽度の要介護状態にある人が対象となります。
サ高住 | 有料老人ホーム | |
入居条件 | 60歳以上。自立~要介護状態 | 概ね65歳以上。自立~要介護状態 |
サ高住は原則として、安否確認と生活相談の2つになります。介護を受ける必要ができた場合は外部のサービスを受けるようになります。
外部のサービスとは介護保険制度を利用し、デイサービスやデイケア等のサービスを利用するのです。
例えば、要介護度2で、週に一度のデイサービスを利用する場合は、その分は介護保険制度の1割(2割)をデイサービスに支払うようになります。
また、それと同時に担当のケアマネジャーが必要になります。
有料老人ホームの場合は先述した通り、2種類ありますので、それによってサービスが違います。
比較的元気な高齢者が利用します。「今は元気だけど高齢になって身体に不安を感じることがある」このようなことを感じる人が利用のきっかけになるようです。
もし、介護が必要な状態になれば、サ高住と同じように介護保険制度を利用して外部のサービス事業所を受けることができます。
介護を受けたり、生活の支援をしてくれたりします。
自治体より指定を受けている施設を「特定施設入居者生活介護」といい、介護保険の1割か2割でサービスを受けることができます。
サ高住 | 有料老人ホーム | |
サービス | 安否確認や生活相談程度 | 介護、食事、洗濯、掃除、余暇活動の支援 |
サ高住は、一般的には一時金は必要ありません。その代わり、敷金・礼金が必要とされる場合があります。後は月々に掛かる料金があります。
立地条件や場所によって、月々にかかる全体の費用は違いますが、10万円~30万円が多いです。
敷金・礼金については、通常の借家と同じように、入所と同時に敷金と礼金が必要となる施設があります。この部分は、施設によって違いますので、全国一律で決まっているものではありません。必要かどうか、選択する条件として重要な部分でしょう。
他には、管理費、食費、光熱水費、通信費等を徴収されます。
有料老人ホームはそこで生活するための部屋代が必要です。一般的にマンションやアパートを賃貸契約しるときも家賃を支払いますが、それと同じです。
よって、地域や周辺環境によって大幅な差があります。他には、管理費、食費、光熱水費、通信費等を徴収されます。
また、敷金・家賃・介護サービスの費用も支払いを求められることがあります。
サ高住 | 有料老人ホーム | |
料金 | 敷金・家賃・介護サービスの費用は徴収しないケースもある | 敷金・家賃・介護サービスの費用は徴収するケースが多い |
勘違いをされるケースが多いので、医療についてお話をします。サ高住も有料老人ホームも医師や看護師を常勤で配置する義務はありません。
ただし、それぞれが独自の特徴をアピールするために、看護師を24時間待機させるようなところもあります。
しかし、看護師が24時間待機したとしても、病院で行なえるような医療を提供するのではなく、軽い怪我の治療や、血圧測定等の健康管理、病気についての相談程度なのです。
医療については、かかりつけ医(主治医)を決めておき、そちらの方での医療を中心と考える必要があります。
サ高住 | 有料老人ホーム | |
医療について | 医師・看護師の配置義務なし | 医師・看護師の配置義務なし |
サ高住も有料老人ホームもプライベートが確保しやすく、居室を自由にレイアウトすることができます。勿論、自分の家具や家電の持ち込みは可能で、自分が生活しやすいように環境を整えることができます。
一戸建てから移り住む場合は、多くの場合部屋の面積が狭くなりますので、全ての家具や家電を持ち込むことは不可能でしょう。
そのため、サ高住と有料老人ホームに移り住む計画ができたら、早い段階で不要なものは処分しておくことをおすすめします。
サ高住と有料老人ホームに移り住む前の家具や家電の処分は、自分達でもできますが、専門業者に依頼するのも一つの方法です。
そのなかでも、自宅の荷物等の整理・整頓、片付けは大切で、少しでも動けるうちに必要な物と、そうでない物を分けて処分しておくことも必要です。
そんな時に役に立つのが「生前整理・遺品整理業者」なのです。
「生前整理・遺品整理業者」に依頼する場合に業差を選ぶ基準となるものをご紹介します。
サ高住と有料老人ホームに移り住む前には、なにかと費用が掛かると思いますが、しっかりと予算を出して、その金額以内で作業をしてくれる業者を選ぶことは大切なのです。
見積もりの出し方ですが、業者によって少しずつ違いがあり、実物を見てから正式な予算を出すところや、電話やメールで大体の話をして、概算を出し、部屋の面積、運搬する量によって基準を設定するところもあります。あまりにも見積りが雑だと注意しましょう。
短時間で家全体を見て、書類に簡単な内容でしか書かれてないような見積書は、あまり信用できないと考えるのです。
高齢者世帯に知らない人を入れることを不安に思う人は少なくはないでしょう。そのため、子供の付き添いを依頼するケースもあります。
そんなときは、家族の都合がありますので、どれだけの範囲で日時や時間の指定ができるかも重要なことです。
なるべく要望を聞き入れてくれる業者がいいでしょう。
自分は使わないけど、使えそうな家具や家電を買取ってくれるサービスがあります。
引越しをする際に、小さめのテレビや冷蔵庫に買い直す場合もあります。以前使っていたものには、無駄なく買取ってもらえれば経済的な負担も少なくても済みます。
全国に生前整理業者は9,000社以上あると言われています。その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなどの悪質な業者がいます。
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サ高住と有料老人ホームはとてもよく似ています。
今回、ご紹介した両者の違いを踏まえて、「自分達(本人)がどんな暮らしをしたいのか」を第一に考えて、個別で判断する方が良いでしょう。
サ高住と有料老人ホームとも、特に料金については幅が広いため、経済的な計画を立てて選択することも大切です。
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