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投稿日:2017年08月03日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
家族や自分自身の介護について考えた時、最初に調べたくなるのが老人ホームです。
どこに入居しようか探してみると、老人ホームにも様々な種類がある事が分かります。
特に、介護老人保健施設と介護老人福祉施設は、名前も似ていて、どんな老人ホームなのか違いが気になるところですね。
今回は介護老人保健施設と介護老人福祉施設の違いを、メリットや特徴から比較していきたいと思います。
介護老人保健施設は、一般的には「老健」と呼ばれています。
医療ケアが充実しているので、医師や看護師が常に施設内に勤務している状態で安心できます。
リハビリをしながら自宅で生活できるようなレベルを目指しているので、生活サポートをしてもらえる施設とは違いがあります。
リハビリ目的の為、入居期間が 1 年未満と短期間であることが多く、介護保険施設の為、費用も民間の有料老人ホームとは違いかなり抑えられます。
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 8~13万円(目安)※個室か相部屋かによって変動あり |
対象年齢 | 65歳以上 |
介護度 | 要介護1~5 |
介護老人福祉施設は、老人福祉法で「特別養護老人ホーム(通称:特養)」と呼ばれる事が多いので、そちらの方が耳馴染みのある方もいるかもしれません。
認知症や要介護判定を受けている事が条件となり、自宅での生活が困難な方の為の施設です。
家族でのサポートが継続できない家庭や、1人暮らしの高齢者世帯にとっては、まず始めに入居したいと考える施設でしょう。
こちらは、リハビリ専門とは違い、生活全般のサポートを行い長期入居も可能なので、老人ホームの中でも入居希望者数が多い事で有名です。
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 5~15万円(目安) |
対象年齢 | 65 歳以上(特定疾病による介護が必要な 40 歳以上も可) |
介護度 | 要介護3~5 |
介護老人保健施設は介護老人福祉施設とは違い、自宅と病院の中間のような施設で、医療ケアが充実している事が最大のメリットとなります。
医師や看護師のケアに加えて、作業療法士や理学療法士によるリハビリがメインとなり、最終的には在宅復帰を目指しています。
介護老人福祉施設とは違い、自宅に戻るという目標が明確な事は入居者の励みにもなり、医師管理の下、元安心した生活を送る事ができます。
また、短期間入居というだけあり、個室より大部屋である事の方が多く、その分月額利用料も低価格で抑えられるのも魅力です。
介護老人保健施設は介護老人福祉施設とは違い、長期間の入居ができません。
大体1年以内で退所する事が多く、リハビリを終えて自宅に戻る事が可能と判断された場合は、入居継続を希望していても、退所しなければなりません。
この判断をする為に、3ヶ月に一度審査があります。
また、特技を伸ばしたり、新しい趣味を見つけたり、生活を豊かにする為に歌や絵画を学ぶレクリエーション時間がある終身制の介護老人福祉施設とは違い、介護老人保
健施設は、レクリエーションが充実していません。
在宅復帰を目指す為には、あまり介護老人保健施設内での生活が楽しすぎては、入居者にとっては良くないのかもしれませんね。
介護老人福祉施設は、低価格な利用料金で長期入居できるというメリットがあります。
民間の有料老人ホームでは、高くて数千万かかる場合もある入居一時金が0円。
更に、月額の介護サービス料も、国や自治体の負担があるので、入居者の負費用は安く抑えられます。
また、リハビリからの自宅復帰を目指す介護老人保健施設とは違い、介護老人福祉施設内で、快適で楽しいシニアライフを送れるよう個室やレクリエーションが充実しています。
歌を歌ったり、絵を書いたり、小物を作ったり・・・頭や手先を使う事で、脳や筋肉の活性化を図りながら、心の安定や充実感も得る事ができ、入居してから新しい趣味に目覚めて楽しむ方も多くいます。
利用料金が抑えられ、長期入居できる介護老人福祉施設のデメリットは、入居待ちが発生しやすいという点です。
以前の介護度1~5という入居条件と違い、現在は入居待ち問題を解消する為に、介護度3~5の条件に変更されました。
その為、入居したいのに長年待っているという入居希望者は減少しましたが、高齢者数に比べて介護老人福祉施設の少ない地域では、今でも入居待ちが発生しています。
介護が必要になった方にとっては、自宅と違い介護福祉施設で生活するのは抵抗があるかもしれませんが、介護する側の家族の視点からは、出来る限り早く入居できる介護老人福祉施設を見つけ、介護の悩みから救われたいと思う方も多く存在します。
介護する側とされる側の気持ちの違いから、家族不和とならない為にも、入居待ち問題は国として取り組む問題にも感じられます。
【介護老人保健施設】
医師 | 常勤で数名 |
看護職員 | 9名 |
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士 | いずれか1名 |
介護職員 | 25人 |
介護支援専門員 | 1名 |
入居一時金 | 不要 |
月額利用料 | 8~13万円 |
要介護 | 1~5 |
適用可否 | 可 |
【介護老人福祉施設】
医師 | 非常勤1名 |
看護職員 | 3名以上 |
介護職員 | 31名 |
介護支援専門員 | 1名 |
生活指導員 | 1名 |
入居一時金 | 不要 |
月額利用料 | 5~15万円 |
要介護 | 3~5 |
適用可否 | 可 |
※看護職員の数は、入居者 100 名の施設が目安になっています。
介護老人保健施設に常勤の医師が数名いますが、介護老人福祉施設は医療ケアを専門としていない為、非常勤医師が1名という違いがあります。
入居者数によって、スタッフの数も違い目安となりますが、介護老人保健施設では、看護職員9名以上に加え、理学療法士、作業療法士、介護職員がいます。
介護老人福祉施設では、看護職員3名以上や介護職員、生活指導員が常勤しているという違いがあります。
民間の老人ホームと違い、どちらも入居一時金がかかりません。
個室か相部屋かの違いで月額費用も違いますが、更に介護老人保健施設ではリハビリに関する費用、介護老人福祉施設ではレクリエーション費用がかかるという違いがあります。
最初の章でもお伝えしましたが、介護老人保健施設は要介護1~5、介護老人福祉施設は要介護3~5という入居条件の介護度の違いがあります。
これには、リハビリを専門とし短期入居の介護老人保健施設は、入居者の入れ替えも激しい為、介護度の低い要介護者まで受け入れられますが、介護老人福祉施設では1人の入居期間が長い為、幅広い要介護者を受け入れられないという背景の違いがあります。
介護老人保健施設も、介護老人福祉施設も、介護保険サービスで利用できる施設なので、違いはありません。
要介護認定を受けていれば、利用できる介護保険施設です。
また、ショートステイやデイサービスなどは、要支援1・2の方でも利用できる介護保険施設もあります。
まずは、地域の該当施設に直接相談してみましょう。
老人ホームへの入居の際に気になるのが住民票です。
特に介護保険を受ける為にどのような手続きを行えばよいのか心配になりますよね。
実は、介護保険には、住所地特例という制度が該当します。
もし入居したい老人ホームが、現在の住所から離れて市町村が変わる場合、住民票を移しても前に住んでいた住所の地域から介護保険を受ける事ができます。
これで、「もし住民票を移動したら今の介護保険は受けられなくなるの?」という問題は解消されますね。
介護保険施設が集中する地域での保健費用負担が集中しない為の制度という事なので、ためらわず住民票移動をしても問題ありません。
介護保険以外の高齢者サービスは、生活地域に住民票がないと利用できない場合があるので、移動時に役場などで確認してみましょう。
老人ホームへの入居が決まる前に、考えておきたいのが生前整理です。
生前整理とは、家から家具、雑貨まで、自分の持っているすべての品を、終活の一環として整理していく作業です。
生前整理を行う際には生前整理業者に依頼することをおすすめします。
生前整理業者は、きちんと資格を持ったスタッフが、依頼主の気持ちを汲み取り親切に的確に不用品を仕分けて処分してくれます。
また、通常は亡くなった後に家族が遺品整理を行いますが、生前に行う事で品物を明確に仕分け、後々の相続の話になった時の問題が解消される事もあります。
在宅復帰を目指す介護老人保健施設へ入居する場合も、万が一そのまま別の老人ホームで長期介護や病院へ入院となった時の事を考えて、早めにライフエンディングを意識する事も重要です。
全国に生前整理業者は9,000社以上あると言われています。その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなどの悪質な業者がいます。
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部屋の間取り別で料金が決まっているため、明瞭会計で安心です。
例えば、1K・1Rはたったの79,800円(税込)という価格設定となっており、現場の部屋の物量が少なければさらに減額させていただいております。
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リハビリを目的とした介護老人保健施設も、生活施設としての介護老人福祉施設も、入居者の身体状況に合わせて、費用を抑えながら入居できる老人ホームです。
入居期間にこそ違いはありますが、どちらも国や自治体の援助がある為、入居者の負担が減るのは嬉しい事です。
民間の有料老人ホームと違い、経営が安定しているのも、入居したくなるポイントですよね。
介護老人保健施設と介護老人福祉施設の違いを知る事で、介護が必要になったら、どんな状況の時に、何を基準に老人ホームを選べばいいのかが見えてきます。
明るく充実したシニアライフを送る為に、正しい情報から最適な選択をしていきましょう。
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