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投稿日:2017年09月30日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
自殺や孤独死など、人が亡くなった現場では死体の臭いが漂っています。
夏場では2〜3日、冬場では1週間も経てば死体の腐敗が始まるとされています。
野外であればまだしも、室内の場合には死体の臭いが部屋に充満し、悪臭を放っています。
特殊清掃は、そんな死臭が漂う現場で、その臭いを除去するための作業になります。
今回は、そんな特殊清掃での臭いの取り方を解説していきたいと思います。
特殊清掃時の臭いはどのようなものなのでしょうか?
「特殊清掃時の臭い」とは、「死臭がどのような臭いをしているのか」という問いに他なりません。
死臭がどのような臭いをしているのかは、インターネット上で様々な意見が上がっています。
上記の文章を読んでもなかなか想像することはできないとは思います。
しかし、どの臭いの感想を取ってみても再度その臭いを嗅いでみたいという方はいないようです。
特殊清掃での臭いがどのようなものなのかは、確認いただけたと思います。
それでは今度は、特殊清掃において臭いをどのように除去していくのかを見ていきたいと思います。
特殊清掃における匂いの取り方に決まりはありません。
それは、「こうしなければ必ず取れない」というものでは無いからです。
ここでは特殊清掃業者が実践している特殊清掃における匂いの取り方の一例を紹介したいと思います。
まずは部屋の除菌、消臭から始まります。
このステップでの消臭はあくまで完全に臭いを除去するための下準備だと思ってくれて構いません。
[caption id="attachment_13123" align="aligncenter" width="193"] 株式会社イーライフが販売している高性能噴霧機[/caption]
上記にあるような業務用の噴霧機を使って、液を噴射していきます。
家庭でよく利用する消臭剤のファブリーズやリセッシュのようなものの霧が、より細かく業務用の噴霧機から噴射されると思ってくれれば良いでしょう。
霧が細かい分、除菌や消臭を強力にすることができるのです。
遺品が残されているとそこに臭いが付いてしまい、特殊清掃で臭いを取ろうとしても取り切れない場合があります。
そこで特殊清掃業者によっては、最初の除菌・消臭が終わると遺品整理をしてしまうことがあるのです。
オゾンは、酸素(O2)に酸素原子が一つ増えたO3です。
物質としては不安定なために、色々な物と反応して安定な状態(O2)に戻ろうとします。
その性質を利用して、強烈な匂いの元となる物質を除去しようとするのが、オゾン発生器を使った消臭です。
オゾン自体は濃度が高くなると人体に有害なため、扱い方には注意が必要です。
オゾン発生器を使用中には、部屋の中には人間はもちろんペットもいないようにしなければいけません。
ある一定時間経ったら部屋に戻り、換気をして再度オゾン発生器を稼働させるということを臭いが消えるまで繰り返します。
つまり、発見が遅くなってしまえばしまうほど、特殊清掃における臭いの除去に時間がかかり、費用も高くなってしまうのです。
上記のすべての過程が終わった後、それでも臭いが取れない場合にはリフォームを試みる必要があります。
オゾン発生器を使用した特殊清掃で除去できる臭いは、表面にあるものだけです。
もし体液などが壁、床に染み込んでいると、そこから悪臭が発生してしまいます。そうなった時に必要になるのがリフォームなのです。
通常特殊清掃の作業の料金表で示されているのは、リフォーム前までです。
それはリフォームになった場合、部屋の大きさや体液の浸透具合で値段が大きく変わるからです。
一通り特殊清掃での臭いの取り方はご理解いただけたのではないかと思います。
では、特殊清掃で臭いを取るにはどれくらいの費用が掛かってくるものなのでしょうか?
ここでは、臭いを取るための費用相場をお伝えしたいと思います。
下記には一般的な特殊清掃の料金目安を記載しています。
「〜」と書いてあるのは、実際の現場の状況によって料金が変動するためです。
腐敗がかなり進んでしまっている状況や、特殊清掃を必要とする面積が広いと、それだけ特殊清掃が必要になるため、料金が高くなっていきます。
あくまで料金目安として、必ず下見をしてもらうようにしましょう。
また、リフォームや解体の場合には、どこまでリフォームや解体をするかによって料金が大きく変わります。
この一覧表には書いていませんが、特殊清掃業者に聞いて料金の目安はもらうようにしましょう。
項目 | 費用 |
床上の特殊清掃 | 35,000円〜 |
浴室清掃 | 55,000円〜 |
消臭剤や除菌剤の散布 | 12,000円〜 |
畳の撤去 | 4,000円〜 |
オゾン脱臭/消臭 | 35,000円〜 |
特殊清掃は自分たちでできるようなものではなく、専門の業者に依頼して行ってもらう必要があります。
しかし、適当に特殊清掃業者を選ぶとトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあります。
ここでは実際に発生しているトラブル事例と、トラブルに巻き込まれない方法をお伝えします。
特殊清掃で発生しているトラブルで多いのが、「臭いが取れない」と「不当請求された」の2つです。
臭いが取れないというトラブルは、特殊清掃のスキルがない業者に依頼することで発生してしまいます。
また、あまりにも料金を安くしてもらうと価格交渉をしすぎた結果、手を抜いた特殊清掃作業になってしまい、臭いが取れなかったということもあります。
特殊清掃の場合、やはり料金高くなってしまう傾向にあります。
そのため、安い特殊清掃業者に依頼しようとしてしまいますが、一度考え直してみるようにしましょう。
不当請求をされたトラブルでは、最初に安い金額で伝えておいて、作業が終わってから「予想以上に大変だった」「予想以上に薬品が必要だった」などと理由をつけて請求金額を上げてきます。
あまりにも安い料金は怪しんだほうが無難です。
特殊清掃をしても臭いが取れない、不当請求されたなどトラブルに巻き込まれないようにする為にはどうすれば良いのでしょうか?
WEBサイトなどをチェックして、特殊清掃業者のこれまでの実績や料金体系、口コミなどを調べるようにしましょう。
その際には1社だけではなく複数社を比較検討することが重要です。
また、その特殊清掃を受注するところと実際に作業するところが違う場合もあります。
そのような場合には、多くの場合作業の質が悪いので依頼しない方が良いでしょう。
特殊清掃が必要になった場合、悪臭や害虫により周辺住民の方に迷惑を掛けてしまうので「緊急でとにかく早く対処して欲しい!」という要望が多いと思います。
しかし、いくら緊急とはいえ、焦って業者を選んで悪質な業者に依頼してしまっては意味がありません。
では、なるべく時間を掛けずに安心できる業者を選ぶためにはどうすれば良いのでしょうか?
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特殊清掃での臭いの取り方を見てきました。
特殊清掃をするようにならないことが一番良いことなのですが、現実問題はそうはいきません。
特殊清掃で臭いの除去が必要になった時には、ぜひここでの知識を活用してみて下さい。
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