オコマリブログ - 身近なお困りごとを解決します。
投稿日:2017年09月30日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
高齢者の増加やひとり暮らしの人の増加、ストレス社会などの背景から自殺や孤独死に遭遇するのは珍しいことではなくなってきています。
特に高齢者については、すでに600万人以上のひとり暮らしの高齢者がいるというデータが出ています。
つまり、600万人以上の孤独死予備軍がいるという風に言い換えることもできます。
自殺や孤独死の現場に遭遇し、死体を発見した場合にはどうすればいいのでしょうか?また、死体が発見された後の清掃はどのように行っているのでしょうか?
今回の記事はそのような点を解説していきたいと思います。
まずは、死体を発見したらどのように対処すれば良いのかを説明したいと思います。
死体を発見したら、何も迷うこと無く警察に通報してください。
死体に触ってしまうと変な疑いがかけられてしまいます。
警察に通報した後は現場検証と検死が行われます。
現場検証は、その「死」に事件性があるかどうかを判断するためです。
検死も踏まえて、事件かどうかの判断がされます。
「死体が警察によって処理された後、残った部屋の中身はどうするのだろう?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか?
死体発見後の部屋の清掃をする職業として、「特殊清掃業」というものが存在しています。
死体発見後の部屋には、死臭が充満しています。特に死体の発見が遅れれば遅れるほど、死体からは死臭が発せられ、部屋の中は悪臭で立ち込めます。
特殊清掃は、そのような死臭を完全に除去することを仕事内容としています。
それでは、どのような手順で清掃を行っているのでしょうか?
死体が発見された部屋の清掃は、まず部屋の除菌、簡単な消臭から始まります。
清掃で使用するのは業務用の噴霧機を使います。
家庭で使うファブリーズやリセッシュの霧をよりも細かいミストで噴射する機械を設置して、除菌と消臭を行うのです。
[caption id="attachment_13123" align="aligncenter" width="193"] 株式会社イーライフが販売している高性能噴霧機[/caption]
次に行うのが、部屋の遺品整理になります。
死体発見後の清掃で完全に消臭しようと思うと、遺品の整理は必須になります。臭いが遺品に付いてしまっていると、消臭効果が薄れてしまうからです。
ただし、このステップはどの程度の清掃を行うかによって異なります。遺族の方が部屋に入れるようにする応急処置的な清掃だと、遺品整理まではしないことが多いようです。
最初の時に使用した機械とは違うものを使って消臭をしていきます。よく利用するのがオゾン脱臭機というものです。臭いの元となる化学物質を効率よく除去していくのがオゾン脱臭機になります。
オゾン自体は人体に有害であるため、使い方には注意が必要です。このような点からも死体現場の清掃の消臭作業を素人がやるのは、非常に困難だということが分かります。
この作業は長いと1週間以上かけて繰り返して行います。臭いが強烈であればあるほど、清掃の作業期間が長くなっていきます。
すべての消臭や遺品整理が終わった後、クロスや壁、畳の張替えなどを実施します。
もし体液や血液が床や壁の内部まで浸透していると、表面だけ消臭しても臭いが取れません。そのような時には、内部の取り替えが必要になって来るのです。
死体発見後の清掃料金相場はどれくらいなのでしょうか?
下記の表が、清掃料金の相場になります。
「〜」と書いてあるのは、実際の死体現場の状況によって料金が変動するためです。
腐敗がかなり進んでしまっている状況や、清掃を必要とする面積が広いと、それだけ清掃が必要になるため、料金が高くなっていきます。
また、下記の死体現場の清掃料金は目安として、必ず下見をしてもらうようにしましょう。
また、リフォームや解体の場合には、どこまでリフォームや解体をするかによって料金が大きく変わります。
この一覧表には書いていませんが、特殊清掃業者に聞いて料金の目安はもらうようにしましょう。
項目 | 費用 |
床上の特殊清掃 | 35,000円〜 |
浴室清掃 | 55,000円〜 |
消臭剤や除菌剤の散布 | 12,000円〜 |
畳の撤去 | 4,000円〜 |
オゾン脱臭/消臭 | 35,000円〜 |
さて、ここまでは死体現場の清掃手順、料金と見てきました。
最後に気になる点としては、どのような基準で特殊清掃業者を選べば良いのかというところです。
「死臭の臭いが取れない」「不当に請求された」といったトラブルが後を立たないので、しっかり特殊清掃業者を選ぶようにしましょう。
WEBサイトなどをチェックして、特殊清掃業者のこれまでの実績や料金体系、口コミなどを調べるようにしましょう。
その際には1社だけではなく複数社を比較検討することが重要です。
1社だけだとその特殊清掃業者が良いのか悪いのかの判断がつきません。
WEBサイト以外には、電話対応やメール対応も一つの判断基準になるでしょう。
対応が悪い業者には依頼しない方が無難です。
特殊清掃が必要になった場合、悪臭や害虫により周辺住民の方に迷惑を掛けてしまうので「緊急でとにかく早く対処して欲しい!」という要望が多いと思います。
しかし、いくら緊急とはいえ、焦って業者を選んで悪質な業者に依頼してしまっては意味がありません。
では、なるべく時間を掛けずに安心できる業者を選ぶためにはどうすれば良いのでしょうか?
この記事を執筆しているオコマリでは、依頼者さまに最適な特殊清掃業者を紹介するサービスを提供しています。
オコマリに登録されている特殊清掃業者は、オコマリのスタッフが一社一社面談して厳選しているので安心です。
さらに、オコマリで依頼すれば、24時間以内に対応可能な業者を紹介してくれるのと同時に、お見積もり金額以上の追加請求がないのも安心できるポイントです。
問い合わせや下見、見積りはすべて無料ですので、気になる方は一度問い合わせをしてみて下さい。
死体発見後の清掃をどのように行っているのかを見てきました。
死体を発見してから、部屋が清掃されるまでの工程は理解できたのではないかと思います。
また、どれくらいの料金が掛かってくるのか、どのような特殊清掃業者に依頼すれば良いのかもお伝えしています。
死体を発見しないことに越したことはないですが、昨今の社会ではどうなるかは分かりません。
いざという時に対処できるようにしておきましょう。
記事を読んで、特殊清掃に興味を持った方は、下記の記事も参考にしてみて下さい。
特殊清掃のことについて、わからないこと・不安なこと・他人には相談しづらいことなどおありかと思います。オコマリでは特殊清掃について、予算・スケジュール・安心できる業者なのか、など様々なご質問に特殊清掃に詳しいベテランのスタッフが親切丁寧にお答えし、お客様の不安を解消いたします。