オコマリブログ - 身近なお困りごとを解決します。
投稿日:2017年10月09日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
民間・公共事業者とも様々な介護サービスを提供するようになり、その内容は年々充実してきているように見えます。
いっぽうで、利用者にとって困ることといえば、多様化したサービスや制度の複雑さですよね?
今回は数ある介護保険施設の中でも、特に介護保健施設、すなわち「介護老人保健施設(老健)」に注目し、介護老人保健施設の概要、サービス費の内訳、入所までの手続きを詳しく説明します。
介護保険施設とは、公共の介護サービス施設の総称です。介護保険施設では、介護保険を利用して入所ができることが特徴です。
介護保険施設には
があります。
どの施設においても、利用料は国・地方自治体のサポートが適用されるため、民間の老人ホームなどよりも安価です。
居室は多床型、個室型、ユニット個室の三種類が多く、その種類と要介護度によって月々の利用料が変わります。
国や、地方公共団体が運営する介護保険施設の問題点は入所希望者および待機者数が非常に多いことでしょう。
そのため入居を希望する際は早めに担当のケアマネージャーと相談し、入居申請をする必要があります。
月々5万円から12万円ほどの利用料がかかりますが、経済的な理由で利用料が払えない世帯でも減額措置が取られることがあります。
介護保険施設の違いはややこしく、判断に迷いますよね。
その種類は、入居希望者の要介護度と入居期間、終身制かどうか、またサービス内容によって異なります。まずは、ややこしい三施設の違いを見てみましょう。
サービス内容 |
|
受け入れ要介護度 | 3以上 |
認知症の受け入れ | ◎ |
終身制 | ◎ |
費用 | 1ヵ月 相部屋:5-16万円 個室:18-22万円 |
特別養護老人ホームで受けられるサービス内容は主に排泄、食事・入浴介助、リハビリなどの介護ケアサービスです。
要介護度が3以上の人でなければ原則入居ができません。要介護度が高い入居者向けの介護保健施設です。
認知症の利用者を受け入れが可能で、看取りまでサポートしてくれることが特徴です。
サービス内容 |
|
受け入れ要介護度 | 1-5 |
認知症の受け入れ | △ |
終身制 | △ |
費用 | 1ヵ月 相部屋:6-16万円 |
介護保健施設、すなわち介護老人保健施設は「老健」ともよばれ、介護保険が適用される施設介護サービスです。
急性期・回復期病院で治療した後も、自宅での自立した生活が困難な人向けの施設が介護老人保健施設で、自立を目指し介護サービスおよび、医療ケアやリハビリなどのサービスを受けることができます。
介護老人保健施設は終身制の施設ではなく、3か月ごとに入所判定がされます。判定により回復したとみなされれば退所する必要があります。
サービス内容 |
|
受け入れ要介護度 | 1-5 |
認知症の受け入れ | △ |
終身制 | △ |
費用 | 1ヵ月 相部屋:7-17万円 |
介護療養型医療施設で受けられるサービスは主に医療ケアと介護ケアです。この施設は医療処置が常に必要なうえ介護ケアも必要な人向けの医療施設です。
医師・看護師の配置数が介護保険施設のなかで最も多く設定されており、胃ろうやカテーテルなど常に医療従事者による管理が必要な人が多く入所しています。
要介護度1以上であれば受け入れ対象となりますが、2018年をめどに廃止が検討されている施設ですので、長期入所をしたい場合には注意が必要です。
数ある介護保険施設の中でも、介護老人保健施設(老健)は需要の高い施設です。
介護老人保健施設では、在宅への復帰を目標にリハビリテーションに力を入れて介護・医療ケアをしてくれ、介護老人保健施設への入居の際には、介護保険が適用されます。
介護老人保健施設には、医師1名、看護師9名、理学療法士1名、作業療法士及び言語聴覚師が1名配置される決まりとなっていて、より充実した医療・リハビリテーションケアが受けられるようになっています。
介護老人保健施設は「病院と介護施設の中間」のような施設であるといわれています。受けられるサービスは以下のとおりです。
利用者のニーズに合わせて、入所、ショートステイ、デイサービスでの利用が可能です。3ヶ月毎に入所継続の判定がなされ、無期限で入所することはできません。
介護老人保健施設では病院で治療後も自立した生活が難しく復帰していないとみなされた、要介護度が1以上の人が入所対象となっています。
特別養護老人ホームに行く場合にはそこを終の棲家にするつもりで入所し、自立を目指して自宅復帰を望んでいる場合には、介護老人保健施設に入所したほうが良いでしょう。
介護度別・居室別の介護報酬の1割+食費+居住費が、利用者が介護老人保健施設(老健)で支払わなければならないサービス費です。
食費と居住費は施設ごとに異なります。低所得者には3段階の減免措置があり、所得が原因で介護サービスを受けられない、または本人以外の家族や親族が費用を負担しなければならないことはないようになっています。
経済的に余裕のない場合は、ケアマネージャーや施設担当者と相談して社会保障制度を有効に活用しましょう。
居室の種類 | 減免措置の有無 | サービス費合計 |
多床 | あり* | 約32,000-39,000円 |
なし** | 約74,000-81,000円 | |
個室 | あり | 約39,000-46,000円 |
なし | 約97,000-103,000円 | |
ユニット | あり | 約47,000-53,000円 |
なし | 約114,000-120,000円 |
*減免措置第一段階の場合
**利用者が所得税課税対象者の場合
介護老人保健施設(老健)に入居する際にはいくつかの準備があります。今は元気でも、いつリハビリが必要な体になるか分かりません。
入居を考えている介護老人保健施設でのリハビリテーションの内容やサービスをまだまだ元気なうちから下見などしておくことが大切です。
介護老人保健施設に入居する際、入居一時金は必要ありませんが月々の利用料を工面しなければいけません。
介護老人保健施設は在宅復帰を目指す施設ですから、現時点で今の住まいを処分することはないかもしれません。
しかし、もしもの場合に備えて、住居をどう処分するのか、資産や不動産などの整理はどうするのかなど考え始めておきましょう。
資産の管理は自分で行うこともできますが、ファイナンシャルアドバイザーなどの専門家に任せることも一つの方法です。
介護老人保健施設は公的施設ですが、費用があまりかからないからからと気を抜かないでください。費用の準備は入念にしておくことをおすすめします。
介護老人保健施設入居前に、今の住まいの不用品や家財の整理と処分をしておくこともおすすめします。
これは生前整理と呼ばれ、家の中の不用品を処分することでこれからの生活をより便利に、健康的に送ることができるようにするため重要です。
生前整理を行うことで、介護老人保健施設での新しい暮らしがより快適になります。
しかし、生前整理を個人でやるのにはかなりの労力が必要になります。そこで業者に生前整理を依頼することをおすすめします。
全国に生前整理業者は9,000社以上あると言われています。その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなどの悪質な業者がいます。
この記事を執筆しているオコマリでは、お客様に安心して生前整理を行ってもらうために、全国一律料金で追加料金一切ナシの定額パックプランを業界で初めて提供しています。
部屋の間取り別で料金が決まっているため、明瞭会計で安心です。
例えば、1K・1Rはたったの79,800円(税込)という価格設定となっており、現場の部屋の物量が少なければさらに減額させていただいております。
また、登録されている生前整理業者は、オコマリのスタッフが1社1社面談をして厳選しており安心です。
現地でのお見積りなしでも作業が可能ですので、急いでいる方にもオススメです。
問い合わせやお見積りはすべて無料ですので、気になる方は一度問い合わせをしてみて下さい。
介護保険施設とは何か、その中でも介護保健施設(介護老人保健施設)について着目し、サービス内容や費用の内訳などについてご説明しました。
もはや短くはない老後です。余生を最大限に楽しむためにも、自分に合った介護老人保健施設について情報をあつめましょう。
記事を読んで介護施設に関してもっと知りたい!と思った方は、下記の記事も参考にしてみて下さい。
生前整理のことについて、わからないこと・不安なこと・他人には相談しづらいことなどおありかと思います。オコマリでは生前整理について、予算・スケジュール・安心できる業者なのか、など様々なご質問に生前整理に詳しいベテランのスタッフが親切丁寧にお答えし、お客様の不安を解消いたします。