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投稿日:2017年10月16日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
厚生労働省の調べによると、介護施設に入所したくてもできない「待機老人」は現在約52万人おり、これからの日本において老人ホームなどの介護施設の需要の高まりはとどまるところを知りません。
特別養護老人ホーム、軽費老人ホームなどの介護保険施設や、民間の介護付き有料老人ホームなど、介護施設と一口に言っても、その種類や受けられるサービスの違いは多種多様。分類が複雑で困りますよね?
今回は老人ホームを含め、たくさんあってややこしい介護施設の分類と違いを丁寧に解説します。
まず、老人ホームと介護施設の違いとは何でしょうか?
一般的に介護を受けられ施設は総じて「介護施設」と呼ばれます。
一方で、「老人ホーム」とは要介護認定を受け、また自立した生活が難しい65歳以上の高齢者が施設に入所し、介護を受けられる施設のことを指します。
老人ホームは介護施設の一部であり、下の図のオレンジ色の枠で囲まれている施設が一般的に老人ホームと呼ばれている施設となります。
[caption id="attachment_15061" align="aligncenter" width="754"] クリックして拡大[/caption]一覧表にもある通り、介護保険の利用の可否に関係なく、介護が受けられる施設の総称を「介護施設」といいます。
介護施設はまず、介護保険が利用できる施設か否かで大きくに分類されます。
介護保険を利用する介護施設では、老人ホームのように完全に入所して介護サービスを受ける「入所型」と自宅から通所したり、訪問してもらったりする「在宅型」に二分されます。
介護保険施設で在宅型の介護施設には、訪問介護ステーション、訪問看護ステーション、デイサービス、通所リハビリテーションがあり、入所型の介護施設にはグループホーム、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、介護療養型医療施設、有料老人ホーム、軽費老人ホームがあります。
一方、介護保険とは無関係の施設は運営元が市町村及び社会福祉法人であるか、もしくは民間であるかによって二分されます。
市町村運営の介護施設には養護老人ホーム、軽費老人ホーム(A、B)、ケアハウスがあり、民間運営の介護施設にはサービス付き高齢者住宅、介護付き/住宅型/健康型有料老人ホームなどがあります。
介護の需要がどんどん高まっている今、介護が必要になった高齢者が「老人ホーム」に行く例が非常に多いと思います。
「老人ホーム」でまず思いつく介護施設はというと、特別養護老人ホームですよね。
しかし、「老人ホーム」といってもさまざまな種類があることをご存知ですか?
自分や家族の要望に合わせ、最も良い老後の住処を選ぶためにも混乱しないよう、これらの違いを把握しておく必要があります。
老人ホームと名の付く介護施設施設には主に、「特別養護老人ホーム」「養護老人ホーム」「軽費老人ホーム(AとB)」「介護付き/住宅型/健康型有料老人ホーム」などがあります。
それぞれどのような違いがあるのでしょうか?
特別養護老人ホームは、介護施設の中でも介護保険施設に属し、介護保険を利用する入所型の施設です。
この介護施設、特別養護老人ホームでは要介護度3以上の認定を受けた人が入所対象で、看取りまでサポートしてくれます。
この老人ホームで受けられるサービスには、食事・入浴・排泄の介助、リハビリ、日々の健康維持、カラオケ、手芸などのリクリエーションがあります。
比較的重い介護ケアが必要なお年寄りの終の棲家として日々の生活をトータルで支援してくれることがほかの介護施設との違いでしょう。
現在、介護施設のなかでも待機者が最多で入所しにくい老人ホームです。
養護老人ホームは、特別養護老人ホームと呼び名が非常に似ていますが、介護保険とは関係のない介護施設です。
介護施設に分類されているものの、入所の対象は介護を必要としない65歳以上の高齢者で、経済的な理由のため一人で自宅に住み続けられなくなった人と定められています。
介護認定を受けているお年寄りは入所の対象外です。養護老人ホームで受けられるサービスは、食事、生活の支援、健康相談、そしてリクリエーションなどがあります。
養護老人ホームの他の介護施設との違いは、経済的に困窮していたり、身寄りがなかったりする高齢者で、自立した在宅生活が困難な人が生活の質を保ちながら生活をしていく介護施設であるというところでしょう。
軽費老人ホームは、介護保険を利用しながら入所できる老人ホームです。
軽費老人ホームにはA、B、C型の3種類がありサービスの内容の違いで分けられています。
軽費老人ホームA型は、基本的な生活はほぼ自立しているけれど、自炊することに不安があり、見守りが必要な高齢者向けの老人ホームです。
施設に併設された食堂で食事が提供されるので、自炊をする必要がありません。そのほかの身の回りのことは自分でしなければいけません。
軽費老人ホームA型の月額の利用料は6〜17万円が相場です。初期費用が必要な場合もあります。所得制限が定められています。
軽費老人ホームB型も基本的な生活がほぼ自立している人向けの介護施設です。
自炊も自分でできる人が対象であるという点がA型との違いです。B型でも、入浴の介助や見守りなどの生活支援が受けられます。
軽費老人ホームB型の月額の利用料の相場は3〜4万円で、比較的安価です。しかし、入居の際初期費用が必要となる場合があります。所得制限が定められています。
軽費老人ホームC型には、60歳以上で、自立した生活ができる高齢者が対象の「自立型ケアハウス」、65歳以上で、要介護度1以上の高齢者が対象となっている「介護型ケアハウス」の二つがあります。
自立型では、介護度が高くなれば退去させられますが、介護型の方は介護度が上がっても引き続き利用できるという違いがあります。
C型で受けられるサービスは、生活支援、見守り、食事の提供、そして介護サービスです。
軽費老人ホームc型6ケアハウス)の利用料は、自立型で6〜17万円、介護型で6〜20万円が相場です。
A・B型と同じように、入居の初期費用が必要になる場合があります。所得制限はありません。
介護付き有料老人ホームは、民間企業が運営する入居型の介護施設です。
対象は、自立から要介護度1〜5までの65歳以上のお年寄りです。受け入れの条件は各施設によって違います。
介護付き有料老人ホームで受けられるサービスは、施設によっても違いますが、基本的には食事、入浴、排せつの介助やその他介護サービスと医療ケア、そしてリクリエーションなどがあります。
民間の企業が運営しているので、利用料とそのサービスの充実度も施設によって設定が違います。
費用が比較的安価なものから数千万円の初期費用に加え高額な月々の利用料が必要な施設もあります。
自分の要望と予算に合わせて施設を選ぶことができるので、公共の特別養護老人ホームよりも手厚い介護ケアを受けたい高齢者にとってピッタリの老人ホームだといえるでしょう。
住宅型有料老人ホームは、介護付き有料老人ホーム同様、民間企業が運営する入居型の介護施設です。
住宅型有料老人ホームの入居対象は比較的自立しているお年寄りとなっています。
介護付き有料老人ホームと違い、介護度が重いお年寄りは受け入れられない施設が多いようです。
しかし、介護度が上がったとしても、介護保健施設の訪問介護、訪問看護、デイサービス、通所リハビリテーションサービスと組み合わせながら生活を送ることが可能です。
住宅型有料老人ホームにかかる費用は、初期費用+月々の利用料です。
初期費用は施設ごとに設定が違い、3~400万円の施設もあれば、数千万の施設もあります。
月々の利用料は多くの施設で20万円程度に設定されています。
民間の有料老人ホームの費用に関しては、振れ幅が大きいためあらかじめ自分の要望に合う老人ホームの費用について調べなくてはいけません。
健康型有料老人ホームは、介護付き/住宅型有料老人ホーム同様、民間企業が運営するの入所型介護施設です。
上の二つの介護施設と違い、完全に自立して生活ができる高齢者を利用者として想定している高齢者のための住宅です。
スパやジム、温泉などの設備や、リクリエーションや行事などが豊富な施設が多いことが特徴です。
普段の生活に支障はないけれど、独居に不安のある人や、老後を生き生き過ごしたい元気な高齢者が入居します。
この老人ホームと他の老人ホームの違いは、認知症を発症したリ、心身の介護が必要な状態になると退去しなければならないことでしょう。
介護・医療サービスを受けることができないのがこの介護施設の特徴ですので、万が一介護や医療ケアが必要になった未来のことも考えながら施設を選ばなければなりません。
各種老人ホームに入居する際にはいくつかの準備があります。
今は元気でも、いつ介護・医療ケアが必要な体になるか分かりません。
入居を考えている老人ホームをはじめとする介護施設でのリハビリテーションの内容やサービス、特徴などをまだまだ元気なうちから下見しておきましょう。
各種老人ホームに入居する際には、特別養護老人ホーム以外では初期費用が必要となります。もちろん月々の利用料も工面しなければいけません。
老人ホームで老後を過ごすとなると、今住んでいる住居の処分や処理を考える必要があります。
もしもの場合に備えて、住居をどう処分するのか、資産や不動産などの整理はどうするのかなど考え始めておきましょう。
資産の管理は自分で行うこともできますが、ファイナンシャルアドバイザーなどに任せると安心です。
特別養護老人ホームは公的施設ですので費用は十数万ですが有料老人ホームの場合かなり大きな額の初期費用が必要になる場合があります。
費用の準備は入念にしておくと、引っ越し後の生活を安心して送ることができます。
各種老人ホームなどの介護施設に引っ越す前には、今の住まいの不用品や家財の整理と処分を検討してはどうでしょうか。
これは生前整理といい、お住まいのお家の不用品や家財を整理、処分することで、より便利で健康的な老後を過ごすことができるようになります。
生前整理を行うことで、お子さんやご家族の引っ越しの手間を減らすことができます。
全国に生前整理業者は9,000社以上あると言われています。その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなどの悪質な業者がいます。
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介護施設と老人ホームの違いについて詳しく解説してきました。
老人ホームをはじめとする介護施設ではサービス内容や入居対象に違いがあります。
より自分に合った老人ホームを選択するため、参考にしてしっかりと違いを把握しましょう。
記事を読んで介護施設や老人ホームのことをもっと知りたい!という方は、下記の記事も参考にしてみて下さい。
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