粗大ごみ回収/処分業者の選び方や料金相場をご紹介します。
投稿日:2017年11月26日 更新日:2021年08月19日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
粗大ごみを業者に依頼する場合には、自治体の業者に依頼するケースと民間の業者に依頼するケースの2パターンがあります。
粗大ごみは、燃えるゴミや燃えないゴミのように処分しやすいゴミではなく、事前に申し込みをしたりする必要があるので面倒ではありますよね。
そこで今回は、粗大ごみを業者に依頼して処分する方法について解説していきたいと思います。
記事を読んで、自分は自治体の業者と民間の業者のどちらに依頼するのかを考えるキッカケにしてもられば幸いです。
粗大ごみを業者に回収・処分もらうには、自治体の粗大ごみ業者に依頼するパターンと不用品回収業者に依頼する方法の2つがあります。
ここでは、2つの方法における料金相場を解説していきたいと思います。
自治体の粗大ごみ業者に依頼する場合には、依頼する自治体によって値段が変わってきますので、依頼しようと考えている自治体のホームページを確認するところから始めてください。
料金相場としては、1点あたり300~4,000円となっています。数が複数ある場合も割引が適用される訳ではなく、単純に2点分という事で計算されます。
自治体の粗大ごみ業者に依頼する場合には、インターネットで申し込みをする方法・電話で申し込みをする方法・決まった曜日に出しておくだけの方法の3つが主にあります。どの方法で粗大ごみを出せるのかは、自治体で変わりますので、料金相場と同様にホームページなどでチェックするようにしましょう。
下記には全国の自治体の粗大ごみ業者に依頼する際の料金相場の平均を取ったものです。ぜひ参考にしてみてください。
処分する品 | 料金相場 |
---|---|
テーブル | 1,500円程度 |
ベッド | 2,200円程度 |
タンス | 500~3,000円程度 |
ソファー | 2,000円程度 |
木製の収納棚 | 1,000円程度 |
椅子 | 1,300円程度 |
粗大ごみを業者に依頼する場合の2つ目は、不用品回収業者に依頼するケースです。不用品回収業者に依頼する場合には、1点当たりで料金が決まっているところもあれば、部屋の間取り別やトラックの大きさ別に決まっているところもあって様々です。
処分したい粗大ごみが1点だけではあれば、1点単位で決まっている業者の方が安くなりますが、10点以上の粗大ごみを処分したいのであれば、間取り別やトラック別で決まっている業者の方が安くなる傾向にあります。
下記には料金相場の表を記載しますが、あくまで相場だと考えて頂き、実際に依頼する際にはお見積りを取るようにしましょう。
処分する品 | 料金相場 |
---|---|
テーブル | 4,000円程度 |
ベッド | 5,000円程度 |
タンス | 9,000円程度 |
ソファー | 6,000円程度 |
木製の収納棚 | 2,500円程度 |
椅子 | 4,000円程度 |
間取り | 料金相場 |
---|---|
1K/1R | 25,000〜70,000円程度 |
1DK/2K | 55,000〜120,000円程度 |
1LDK/2DK/3K | 83,000〜170,000円程度 |
2LDK/3DK | 100,000〜260,000円程度 |
3LDK/4DK | 170,000〜290,000円程度 |
4LDK以上 | 180,000円以上 |
プラン | 料金 |
軽トラック1台分 | 35,000円~ |
2トントラック1台分 | 75,000円~ |
2トンアルミバン1台分 | 125,000円~ |
品別の料金相場には出張費が含まれていませんので、料金相場の金額に対して「+4000円」くらいをしてもらうのが実際の金額に近づくので良いでしょう。
他の2つの料金相場は、車両費や人件費・処分費を含めた金額ですので、特に追加して計算する必要はありません。
また、業者によっても違うのですが、マンション2階以上や坂道などの立地によって作業人数・時間が変動するために料金が変わることもあります。
上記のことは、粗大ごみの業者のホームページに記載されていることもありますが、書いていないケースの方が多いので、実際に問い合わせをしてみて確認するようにしてみてください。
自治体の粗大ごみ業者の料金相場は、違いがあっても数百円程度ですので、誤差と言っても問題ないでしょう。一方の民間の粗大ごみ業者の値段には、大きな幅があることを分かっていただけたと思いますが、この料金の幅は、都道府県によって変わるものなのでしょうか?
結論から申し上げますと、都道府県によって変わる物ではありません。
粗大ごみの回収や処分における料金の幅は、業者の違いによって生まれるものだからです。
粗大ごみの回収や処分料金は、正確な基準が業者によって定められていないため、業者選びが非常に重要になってくるのです。
自治体の粗大ごみ業者に依頼する場合にはトラブルになるケースは殆どないかと思いますが、民間の粗大ごみ業者の場合にはトラブルが多発しています。
業者の口車に乗ってうっかり作業を任せてしまったために、粗大ごみを積み込んだ後で高額の追加料金を請求されたり、自分の出した粗大ごみが不法投棄されていたり、有害物質が流れだしたりするトラブルです。
各自治体ではそのような業者に粗大ごみの処分を依頼しないように、広報活動を行っていますが、それでも悪徳業者によるトラブルが絶えないのが現状です。
そこで、悪徳業者とのトラブルを防ぐための注意点をご紹介します。
不用品回収業者に粗大ごみの処分を依頼するならば、不用品回収業者の選定は欠かせません。
「お見積書をもらう」「業者の対応をチェックする」という2つを行って、安心して任せられる不用品回収業者を選びましょう。
まず不用品回収業者に依頼する際には、必ずお見積書を郵送やメールで貰うようにしましょう。お見積書が無いと、当日になって不当な追加料金を取られかねません。
「電話口では1万円と言っていたのに、当日になって突然5万円も請求された」というトラブルは、非常に多く発生しています。
お見積書を貰っておくことで、「この金額でやる」というのを業者と握ることが出来るのでトラブル防止策となります。
また、不用品回収業者に電話をかけたり、メールを送ったりして、お問い合わせした際の対応の質をチェックしましょう。
対応の質があまりにも酷い場合には、その不用品回収業者には最初から何も依頼しない方が安心です。
電話にそもそも出なかったり、作業中に電話対応をしたりする不用品回収業者への依頼は止めておきましょう。
粗大ごみを回収する業者の見積り明細書を見たら、具体的にどのような作業をするのか質問します。
作業の進め方、運搬車両を停める場所や粗大ごみの一時保管場所など、信頼できる手順で進められるか確認します。
依頼主が準備しておくことや当日は立会いが必要かなど、自分のすることがあるかどうかも確認します。
粗大ごみを回収する不用品回収業者は、ゴミ処理についてしっかりした知識を持っています。
自分が出した粗大ごみをどこでどのような方法で処分するのか聞きましょう。
リユースする、リサイクルに回す、焼却場に持ち込むなど、粗大ごみの種類によって処分方法が違います。
自分の出したゴミが不法投棄などで誰かに迷惑をかけることが無いように、業者のスタッフに確認します。良い業者は処分のプランをきちんと説明できます。
粗大ごみを回収する業者は日時を決めて運び出し作業に来ます。
その日時や作業時間、運び出し方などにリクエストがあれば、業者のスタッフに伝えます。
例えば、女性では男性の作業員に自分の部屋を見られたくない人、粗大ごみを運び出していると近所に知られたくない人など、個人の事情があります。
良い業者は、依頼主の希望通りの作業をして、満足してもらうための工夫をしてくれます。
粗大ごみの回収・処分業者選びで役に立つのが、インターネットで各業者の口コミや評判を見ることです。
ある程度、依頼したい業者の目星を付けておき、その業者の口コミや評判を比較することでどの業者にすべきか決めるヒントを得ることができるでしょう。
しかし、全ての評判や口コミを当てにすることもかえって危険ですのでお気を付けください。
なぜなら、各業者が自分たちで自分たちの評判をあげる「自作自演」を行っている可能性があるからです。
では、どんな粗大ごみの回収・処分業者の口コミを選べば良いかというと、極端に良い評判や悪い評判がない業者を選ぶ事をおすすめします。
最後に粗大ごみを回収・処分している業者の保有資格を確認しましょう。
チラシやホームページに「産業廃棄物処理業の許可」や「古物商の許可」を持っている業者を見たことがあるかもしれませんが、ご家庭の廃棄物を回収・処分できる業者は「一般廃棄物処理業の許可」を持つ業者です。
「一般廃棄物処理業の許可」がない業者に依頼してしまうと、粗大ごみを正しく処分してもらえないため、気を付けてください。
よく広告やチラシで粗大ごみ/廃棄物回収業者が「無料」や「格安」と謳っているところを見かけますが、そのような業者に依頼するとトラブルに巻き込まれる可能性が非常に高くなるため、依頼しないでおきましょう。
例えば、無料で回収すると言っておきながら、トラックに粗大ごみをのせた瞬間、怒鳴りながらお金を請求されたり、粗大ごみの回収自体は無料だが、運搬費やリサイクル料として高額な費用をぼったくられるなどのトラブルが発生しています。
また、そのような業者は、前述した「一般廃棄物処理業の許可」を持っていないことが多いため、粗大ごみを不法投棄、不法処理されることがありますので、お気を付けください。
自治体によっては、「一般廃棄物処理業の許可」を持っている業者を自治体のホームページ上で確認できることもありますので、参考にしてみてください。
粗大ごみ業者に依頼する方法について、自治体に依頼する場合と民間の業者に依頼する場合の2つを見てきました。
どちらの方法が良いかは、人それぞれだと思いますので、自分の状況に合わせて依頼する粗大ごみ業者を判断するようにしてみてください。
記事を読んで、粗大ごみの処分についてもっと知りたいという方は、下記の記事も参考にしてみて下さい。
不用品回収のことについて、わからないこと・不安なこと・他人には相談しづらいことなどおありかと思います。オコマリでは不用品回収について、予算・スケジュール・安心できる業者なのか、など様々なご質問に不用品回収に詳しいベテランのスタッフが親切丁寧にお答えし、お客様の不安を解消いたします。