「ゴミ屋敷」「ゴミ部屋」「汚部屋」・・・。

これら片付けができていない住環境に住んでいる人がマスコミに取り上げられることも多い昨今です。

中には「えっ、この人が？」というような可愛らしいタレントさんもいます。

そうしてテレビ番組では「片付けのプロ」である業者さんが、ゴミ部屋を見違えるほどキレイに片付けるまでの様子を放送していますよね。

一体どのような業者さんに頼めばゴミ部屋を片付けてくれるのでしょうか？

そもそも業者さんに頼まなければゴミ部屋は片付けられないのでしょうか？

今回はゴミ部屋の片付けを業者に依頼する人が多い理由や業者に片付けてもらうメリット・デメリット、ゴミ部屋の片付けにかかる料金の相場などをお伝えします。

目次

• ゴミ部屋の片付け業者に依頼するメリット・デメリット
• ゴミ部屋の片付け業者に依頼する料金相場
• ゴミ部屋の片付け業者の見極め方
• 「ゴミ部屋の片付け業者の見極め方」まとめ

ゴミ部屋の片付け業者に依頼するメリット・デメリット

ゴミ部屋の住人のほとんどは「このままではいけない」「部屋の環境を改善したい」と思っている人たちだと言われています。

しかしその思いとは裏腹に時間的な制約やセルフネグレクトなどいくつもの理由が重なり、実際には片付けられないままゴミ部屋の状態が悪化してしまいます。

自分で片付けられない以上、ゴミ部屋の片付けは業者に依頼するしかありません。

強制的に人の手が入ることで、短時間でゴミ部屋がキレイになりますし、お金をかけて業者に依頼したことで再びゴミ部屋に戻る可能性も低くなるからです。

ゴミ部屋とはどのような部屋か？

ゴミを取り巻く言葉には「ゴミ屋敷」「ゴミ部屋」「汚部屋」があります。

このうちゴミ屋敷は家の中や敷地内にゴミが堆積され、外から見てもゴミ屋敷とわかる一軒家のことです。

ゴミ部屋は部屋の中にゴミが堆積している状態ですが、ゴミ屋敷と違うのは外から見た限りではわからない点であり、ゴミ部屋の実数はゴミ屋敷以上とされています。

ゴミ部屋と同じ意味で使われることも多い汚部屋ですが、正確にはものが多過ぎて片付けられていない汚れた部屋のことです。

ゴミ部屋の生まれる理由

ゴミ部屋の住人というと一人暮らしの高齢者というイメージを抱かれる人も多いと思いますが、最近では30～40代の若い世代にゴミ部屋の住人が増えています。

若い世代がゴミ部屋の住人になってしまう一因にはセルフネグレクトがあります。

これは仕事や人間関係のストレスからセルフネグレクト(自己虐待)になり、生活環境や栄養状態の悪さを認識しながらも改善する意欲や周囲にSOSを発信する気力を失くしてしまう状態のことです。

また高齢者は体力的な衰えや認知症などからゴミを捨てる作業が困難になってゴミ部屋にしてしまうパターンが多いようです。

ゴミ部屋の片付けを業者に依頼したキッカケ

実際にゴミ部屋に住んでいた住人の人たちがどんなきっかけでゴミ部屋を片付けたのかを調べてみました。

一番多かったのは「引越し」です。

転勤・転職・結婚などで引っ越さなくてはならなくなりゴミ部屋を片付けたということでした。

次に多かったのが「大家さんや管理会社による点検」。

集合住宅に住んでいると定期的にメンテナンスが入ることから、その日までに急いでゴミ部屋を片付けたという人が多くいました。

この他には「恋愛」が始まりパートナーを部屋に招くためにゴミ部屋を片付けた人や、ゴミ部屋を改善するために「カウンセリングや治療」を受けて片付けるようになったという人もいました。

いずれの理由の場合でもゴミ部屋の片付けには業者を利用したという人がほとんどです。

引越しや点検などは日時が決まっているので、業者に依頼して一気にゴミ部屋を片付けるにはいい契機になるのでしょうね。

ゴミ部屋の片付けを業者に依頼するメリット

ゴミ部屋の片付けを業者に依頼するメリットには以下の項目が考えられます。

• 時間の節約：短時間でゴミ部屋を片付けてもらえます
• 労力の節約：ゴミ部屋を片付けるにあたって道具や準備などは全く必要ありませんし、粗大ごみの処分なども業者にお任せできます
• 徹底的にキレイになる：片付けのプロによる仕事なので見違えるほどゴミ部屋がキレイになります

ゴミ部屋の片付けを業者に依頼するデメリット

ゴミ部屋の片付けを業者に依頼するデメリットには以下の項目が考えられます。

• 料金がかかる:他人の時間を使う以上、どうしてもお金が必要になります。
• 業者の選び方が難しい：ゴミ部屋の片付け業者と言っても種類や数は相当数ありますし作業内容や料金形態も違います。また中には悪質な片付け業者もいるので、業者の選択は難しいと言わざるを得ません。

ゴミ部屋の片付け業者に依頼する料金相場

ゴミ部屋の片付けを請け負う業者は多数存在します。

ゴミ部屋の片付けのうち、自分でできる作業と業者に依頼したい作業を明確にしておくと業者を選ぶ際にいいでしょう。

ゴミ部屋の片付けを請け負う業者とその業者に片付けを依頼するといいと思われるタイプ、業者の料金相場を紹介していきます。

不用品回収業者

ゴミ部屋の片付け業者の中でも作業の速さを重視したい人、引越しや来客の予定など日時が迫っている中でゴミ部屋をなんとかしなければならない人にはおすすめです。

不用品回収業者の作業はとにかく不用品の運び出し・処分がメインであり、作業員1～2人ほどで短時間に行われます。

業者によってはオプション料金を支払うことで片付けや清掃、消臭などを請け負うところもあります。

ゴミ部屋にあるゴミの量やゴミ部屋の状態などによって料金には差が出ますが一般的な相場は以下の通りです。

不用品回収業者の料金は基本料金3,000円～5,000円+個別料金+オプション料金ですが、ゴミ部屋のように大量のゴミが出る場合は積み放題やパック料金の利用が一般的です。

個別料金の相場

品目	料金
テレビ	4,000円～6,000円
洗濯機	5,000円～8,000円
冷蔵庫	5,000円～10,000円
エアコン	3,000円～8,000円
ベッド(本体)	3,000円～6,000円
マットレス	2,000円～5,000円
ソファ	2,000円～5,000円
テーブル	2,000円～5,000円
タンス	3,000円～8,000円

積み放題の相場

プラン	料金
軽トラック	10,000円前後
2ｔトラック	30,000円前後

パック料金の相場

間取り	料金
1K	70,000円〜100,000円
1K〜1LDK	120,000円〜180,000円
2DK〜2LDK	160,000円〜270,000円
2LDK〜3DK	230,000円〜370,000円
3DK〜3LDK	300,000円～460,000円
ごみ部屋・ごみ屋敷	現地確認後に見積り

ゴミ屋敷清掃業者

ゴミの回収・処分はもとよりゴミ部屋の片付けや清掃、業者によっては再びゴミ部屋に戻らないためのアフターフォローまでしてくれるのがゴミ屋敷清掃業者です。

基本料金での作業内容はどんなことをしてくれるのか？オプションにはどのような作業があるのか？などの詳細を確かめた上で、自分に合った業者を選びましょう。

業者ごとに作業内容や料金設定の幅も広いゴミ屋敷清掃業者ですが、基本料金は「車両費＋人件費＋処分費」で決まります。

ここでは同じゴミのたまり具合のゴミ部屋の片付けをゴミ屋敷清掃業者に依頼した時の間取りなどによる料金の一例をご紹介します。

• 1Kマンション(軽トラック＋作業員1名＋2時間作業)
  車両費3,500円+人件費6,000円+処分費40,000円＝49,500円
• 1DKマンション(2ｔトラック+作業員3名＋3時間作業)
  車両費13,000円+人件費27,000円+処分費100,000円＝140,000円
• 4LDK1戸建て（2ｔトラック+作業員4名＋6時間作業）
  車両費26,000円+人件費72,000円+処分費180,000円＝278,000円

ただしゴミ部屋特有の悪臭や汚れの激しさ、ゴミ部屋の立地条件などは実際に業者が現地を見ないと判断できないため、各種オプション作業の料金は個々によります。

特殊清掃業者

ゴミ部屋の中でも孤独死が発見された部屋の片付けは特殊清掃業者に依頼します。

従来のゴミ部屋特有の悪臭や汚れに加え、遺体から発生した腐敗臭の完全な脱臭には専門の知識と技術などが必要だからです。

その作業の性質上、料金の相場を求めるのは非常に難しいのですが一応の目安を掲載しますので参考にして下さい。

項目	費用
床上の特殊清掃	35,000円〜
浴室清掃	55,000円〜
消臭剤や除菌剤の散布	12,000円〜
畳の撤去	4,000円〜
オゾン脱臭／消臭	35,000円〜

生前整理・遺品整理業者

親や身内のゴミ部屋の片付けをしなくてはならなくなった場合には、通常のゴミ部屋の片付けよりも気をつけなくてはいけません。

それは一見するとゴミにしか見えないものの中に相続に関わるような品物が紛れていることも多いからです。

そのためゴミの仕分けから買取・処分、片付け、清掃までを一貫して行ってくれる生前整理・遺品整理業者を利用する人が増えています。

専門業者ならではの知識と経験に基づいた片付けをお任せできるので、安心して依頼できます。

料金は間取りとものの量などにもよりますが相場は以下の通りです。

部屋の間取り	料金
1K・1R	30,000円～
1DK	35,000円～
1LDK・2DK	60,000円～
2LDK・3DK	90,000円～
3LDK・4DK	150,000円～

ゴミ部屋の片付け業者の見極め方

ゴミ部屋の片付け業者には多様な業者がいます。

中には業務を兼業している業者もいるために利用者にとっては少しわかりづらい状況かもしれません。

とはいえゴミ部屋の片付けを依頼するのなら信頼できる業者を選びたいものです。

信頼できる業者の見分け方としては以下のようなポイントがあります。

スタッフの対応が丁寧である業者

特に電話での問い合わせの際に横柄な言葉使いや明確な説明ができない業者は社員教育が上手くいっていない、つまりは仕事の内容も悪いのではないかと疑いたくなります。

料金設定がわかりやすい業者

作業に対して明確な料金が設定されている業者やオプション料金やキャンセル料金に対してもきちんと説明してくれる業者は信用できます。

逆に安い料金ではあるものの詳細が不明確な業者は怪しいと言えます。

ゴミ部屋の片付けに実績のある業者

実績の長い業者の方が、サービスが充実しており、仕事上のノウハウも豊富に持っているので作業もスムーズに進む傾向にあります。

ホームページ上に住所・固定電話などが明記されている業者

住所や固定電話の明記されていない業者は不法投棄などの行為をしている可能性があります。

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全国にゴミ屋敷清掃業者は9,000社以上あると言われています。その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなどの悪質な業者がいます。

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問い合わせやお見積りはすべて無料ですので、気になる方は一度問い合わせをしてみて下さい。

「ゴミ部屋の片付け業者の見極め方」まとめ

ゴミ部屋の片付け業者を決める前にまずは自分がどのような片付け作業を業者に求めているのかをしっかりと確認しておきましょう。

急いでゴミ部屋のゴミを処分したいのなら不用品回収業者に、片付けも清掃もきちんとして欲しいならゴミ屋敷清掃業者に、遺品整理も兼ねた片付けなら遺品整理業者に、という風にゴミ部屋の片付け業者選びがスムーズになります。

後は気になる複数の業者から相見積もりを取って依頼するのみです。正しく業者を選んでゴミ部屋を片付けて下さい。

記事を読んで、ゴミ部屋の片付けについてもっと知りたいという方は、下記の記事も参考にしてみて下さい。

• ゴミの片付け方を知ってゴミ屋敷を解消しよう
• ゴミ回収業者の正しい選び方
• 回収業者に依頼する時のポイント

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