遺品の片付け方法や業者の選び方をご紹介します。
投稿日:2018年11月24日 更新日:2021年08月19日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
遺品の片付けの時期はいつが最適か?や遺品の片付けの費用がどれくらいかかるのか?などをご存知ですか?
親族が急に亡くなった際に、葬儀のあとに困るのが遺品の片付けです。特に故人が賃貸の家に住んでいた場合には、可能な限り早く遺品の片付けをしないと新しい家賃が発生してしまいます。
今回の記事では遺品の片付けについて、遺品の片付けの時期や費用相場、自分で遺品の片付けを行う際のポイントなどを解説していきます。
遺品の片付けに困っている方や、近々遺品の片付けが発生しそうな方は、ぜひ最後まで読んでいってください。
遺品の片付けは、通常の部屋の片付け・整理作業とは違い、故人を偲ぶ気持ちがついてきますので、49日を意識する人も多いのではないでしょうか?
その際、以下のような疑問を持たれることが多くあります。
ここでは、遺品の片付けの時期について、「49日を意識して行うべきかどうか」をメインに解説していきたいと思います。
結論から申し上げますと、遺品の片付けは49日前でも後でも問題ありません。
しかし、気持ちの整理が出来次第、できるだけ早めに行うことをおすすめします。
その理由は、以下の2点です。
遺品の片付けを放置しておくと、他の遺族が勝手に片付けてしまう場合がありますので、遺族間での連携はしっかりと取って、そのようなトラブルにならないように気を付けましょう。
また、故人が契約していていた有料のサービスがある場合、継続して課金がされてしまうケースがあります。今の時代はサブスクリプションのサービスが一般的になっていますので、気を付けるようにしてください。
ただし、早めに遺品の片付けを行う事をおすすめはしますが、気持ちの整理ができていない状態で無理をすると、「捨てなければ良かった」「もっと故人と向き合ってから遺品の片付けをすれば良かった」と後で後悔する可能性もありますので、焦りすぎずで進めていくことをオススメします。
49日以降に時間をかけてゆっくりと遺品の片付けを行う際に気を付けることは以下の2点です。
家にどなたかがいる場合は、留守状態の家に泥棒が入ったり、放火される可能性は低くなるでしょう。
しかし、空き家になる場合は定期的に見回りを行いましょう。
また、相続税の申告期限を忘れてしまうことのないように気を付けてください。相続税がかかる場合、故人の「死後10ヶ月」以内に行いましょう。
次に亡くなった人の衣類や物の処分時期をご紹介します。
亡くなった人の衣類や物の処分時期は、遺品を片付ける際に同時に行うと良いでしょう。
遺品の衣類や物を処分する際は、ポケットや引き出しの中を確認してから処分しないと、中に物が入っている可能性がありますのでお気を付けください。
また、ブランド物の衣類や最新の家具、家電はリサイクルショップなどで買い取ってもらえます。
売却する品の種類によって、売却方法や選ぶべきお店が異なってきますので、よく調べてから行動する事をおすすめします。
部屋の広さ | 費用相場 |
---|---|
1R | 55,000〜130,000円 |
1DK | 95,000〜160,000円 |
1LDK・2DK | 130,000〜270,000円 |
2LDK・3DK | 170,000〜330,000円 |
3LDK・4DK | 240,000〜450,000円 |
4LDK・それ以上 | 300,000〜500,000円 |
上記の表は、遺品の片付け費用を間取り別にまとめた表になりますが、見ての通り費用はピンきりです。処分して欲しい遺品が多ければ多いほど、費用が高くなっていきます。
しかし、幅が大きいのは気になりますよね?実際の遺品の片付けの費用はどのように決まっているのかをご紹介します。
遺品の片付けの費用の決まり方は、1立米と呼ばれる「1m×1m×1m」の立方体が幾つあるか?で分かります。
1立方メートルで1万円~2万円が、費用の相場です。この費用には、処分費用の他に車両費、人件費が入っています。
例えば、奥行き50cm、高さ150cm、横幅120cmのタンスは、だいたい1立方メートルの大きさとなり、この片付け費用は1万円~2万円程度です。
極端に重い金庫や、コンクリートブロックのようなものは別途費用がかかります。
また、すごくアクセスのしにくい片付け場所であったり、片付ける場所に階段が多かったり、ゴミ屋敷のように極端に汚れていると、追加で費用がかかる場合もあります。
ですが、基本的には1立方メートルの片付け費用は1万円~2万円程度だとお考えください。
先ほどは1立米に対する片付け費用をお伝えしましたが、1部屋あたりでもざっくり計算できます。
6畳の部屋1つあたりの片付け費用相場は、5万円程度です。これは6畳の部屋に通常量のものが置いてある場合を想定しています。
もし見た目として、「少ないな」と感じるのであれば3万円程度、「多いな」と感じるのであれば、8万円程度と考えましょう。
部屋が2DKだった場合の片付け費用を上記の計算方法で算出すると、2DKは「2部屋+1つのダイニングキッチン+お風呂・トイレ」と考えられます。
つまり、約4部屋あることになるので、通常の物量の部屋であれば「5万円×4部屋=20万円前後」という事が分かります。
遺品の片付け費用を知りたい場合の概算の方法として、ぜひ参考にしてみて下さい。
遺品の片付けの費用相場をご紹介しましたが、この費用相場は都道府県によって変わるのでしょうか?
答えを先に言うと、都道府県ではなく、業者によって変わります。
なぜなら、遺品の片付け料金には、明確な基準がないため、各業者が自由に設定できるからです。
したがって、遺品の片付け業者選びは非常に大切になりますので、「遺品の片付けで悪徳業者を見極める方法」をチェックしてみてください。
悪徳な業者を見極めることで金銭トラブルや違法投棄を防げるかもしれません。
遺品の片付けの料金相場はお伝えしてきた通りですが、その際に遺品の片付け業者の中には悪徳業者がいる事をお伝えしました。回避できるのであれば、誰だって悪徳な遺品の片付け業者には依頼したくないですよね。
それではどのようにして遺品の片付け業者を見極めれば良いのでしょうか?
今回は遺品の片付け業者の見極め方について、4つの方法をお伝えします。どれも行いやすいものばかりですので、ぜひ実践して安心して遺品の片付けを依頼できるようにしましょう。
今は、多くの方がインターネットで「遺品 片付け」などの言葉を打ち込み、遺品の片付け業者を探されるかと思います。そうすると、たくさんの遺品片付け業者を紹介します! 登録業者日本一!というようなウェブサイトがいくつも出てきます。
こういったウェブサイトに頼めば、遺品の片付け業者をいくつか紹介してもらえ、その中から良さそうな業者を選べるので効率的です。
ただし、ウェブサイトの運営者が、会ったこともない遺品の片付け業者を紹介しているようなウェブサイトは、おすすめしません。
驚いたことに、「お客様に安心いただける遺品の片付け業者を紹介しますよ!」と言っておきながら、自分たちは会ったこともない業者を紹介しているウェブサイトが多くあるのです。会ったこともない人を紹介するなんて、普通はできませんが、ウェブサイトは顔の見えにくい世界なのでそんなことがまかり通っているのです。
遺品の片付け業者を紹介するウェブサイトに頼む際は、ウェブサイトの運営者に対して「登録されている業者とは、何回ぐらい会われてから登録をしていますか?」と聞いてみてください。
ここで1度も会ったことはないけれど、安心できる業者を紹介しますというウェブサイトは、気をつけましょう。
遺品の片付け業者と直接会って、作業もチェックしているウェブサイトからの紹介であれば、監視の目も行き届いているので、安心して任せることができます。
みなさんが当たり前だと思っていることなので見過ごされていますが、遺品の片付け業者をウェブサイトを通じて選ぶ際にはとても大切なポイントです。ぜひ実践してみてください。
まず大切なことは、選んだ業者が明確な料金システムを提示しているかどうかです。
ゴミの種類によって料金が定められているかも、判断のポイントとなります。
料金が不明瞭であったり、極端に安かったり高かったりする時は、注意が必要です。
ゴミの処分を業者に依頼する際には、まずはお問い合わせから始まります。
その際の電話やメール対応の質が悪い業者には依頼しない方が身のためでしょう。
作業中に電話に出たり、メールの返信が2日以上遅れて返って来たりするのはビジネスマナーとしてはよろしくありません。
しっかりと対応してくれて、安心感を持てる業者に依頼したいですね。
業者にゴミの処分を依頼した際に、お見積り書を出してくれるかは重要な点です。
出してくれないと、後々「言った言わない」のトラブルに巻き込まれやすくなります。
追加料金を取る口実は「そんな事言った覚えはありません」「そこは含まれていないと言いました」というものです。
トラブルを避けるためにもお見積り書は書面もしくはメールでしっかりもらうようにして下さい。
全国に遺品の片付けを行っている業者はたくさんありますが、その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなど悪質な業者がいることも事実です。
オコマリでは、お客様に安心して遺品の片付けを行ってもらうために、料金の見直しや業者の空き時間を活用するなどの工夫をすることで、業界最安値水準の料金を実現しました。もちろん、お見積り後に追加料金が発生することは一切ありません。
また、専門の相談員が親身になってお客様のご相談にのりますので、安心してご依頼頂けます。
問い合わせやお見積りはすべて無料ですので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
遺品の片付けをしなければいけない時に、多くの人はご自身で遺品を片付けようとします。これはとても正しいことです。
特に、銀行の預金通帳や、土地の登記所、有価証券などの、資産に直接結びついた遺品は、ご遺族の方が直接検分し、しっかりと管理される必要があります。
もちろんこれらのものも最終的には、銀行や証券所に確認するため、弁護士や司法書士などに依頼することになるかとは思いますが、まずはご遺族の方々で確認するべき遺品であり、自分で片付けることが正しいものです。
また、写真やアルバム、ビデオテープなど、思い出のたくさん詰まった特別なものも、ご自身で遺品を片付けられた方が故人のためにもなるかと思います。
ですが、日用品や、家具家電、大量にある趣味のものや、どう見ても資産価値の低い数々のものも遺品の片付けの中には含まれてきます。
さらに、パソコンやスマートフォンなどの、いわゆるデジタル遺品の片付けはどうでしょう。中のデータを取り出したいけど、専門知識を持たれていない方だとハードルが高そうです。
つまり、遺品の片付けは、ご自身でできるものもあるし、そうすべきものも多くある反面、プロの遺品の片付け業者(遺品整理業者)に頼んでしまった方がいいものも多くあるのです。これをきちんとわけることが、遺品の片付けを効率よく行う最大のポイントです。
次に、ご自身では片付けが難しい遺品について、それぞれの具体的な注意点を書いていきます。
なんといっても片付けをプロに頼むしかない遺品の代表は、家具や家電です。どちらも、まず、部屋から運び出すだけで大きな苦労です。
自分で片付けようとした結果、家を傷つけたり、体を痛めたりなんてこともよく聞きます。これは、迷わずに業者を呼びましょう。
その際に、法律に適したかたちで、きちんと処分してくれる業者かどうかの確認が必須です。
当たり前のことに聞こえるかも知れませんが、実は大切なポイントです。時折、テレビや新聞で、山奥に不法投棄されたたくさんのものが報道されることがあります。
実は、あれは、悪徳な遺品の片付け業者が、処分費用を安く済ませるため、違法にものを投棄した結果なのです。とても残念なことですが、こう言った例はよくあります。
最悪の例としては、遺品の片付けを業者に頼んで、無事に済んだと思って安心してしばらくしたら、警察から「あなたのご家族のものが不法投棄されていますよ」と連絡が来ることです。
こんなことにならないために、業者選びは慎重におこなってください。
もし、悪徳業者に遺品の片付けを依頼してしまったら、自分で遺品を片付ける以上に面倒なことになりかねません。
パソコンやスマートフォンなどの、デジタルな遺品の片付けも、プロに依頼することをお勧めします。
これらの遺品は、単純に片付けるというよりは、中のデータを消去し、中古品として売間アプリなどで売って少しでも利益を出したいなどの片付け方法が考えられます。
この時に、きちんとした知識のない方が、安易にデータの取り出しや消去を行うことは危険です。
実は、中のデータが消えていなかったり、取り出し可能だったりする場合も多く、知らない人の手に渡ったのちに、悪用されてしまうようなことも考えられます。
プロに頼めばデータを安全なかたちで取り出せますし、確実にデータを消去できます。デジタル遺品の片付けは、プロに頼みましょう。
ただ、家具家電と同様に、悪徳業者にあたってしまうこともあるため、デジタル遺品の片付け業者は、特に慎重に選定ください。
デジタル遺品について、もっと知りたい方は下記の記事も参考にしてみてください。
遺品は、人間だけに限らずペットが亡くなった時にも残るのものです。
全ての遺品を残すわけでなく、大事なものだけを残すようにしましょう。
また、ペットの遺品は可燃ゴミとして出すのが一般的な処分方法となっていますが、どうしても可燃ゴミとして出したくない人は、神社などで確認を取ってから祈祷してもらいましょう。
祈祷してペットの魂を慰めたうえで、遺品を廃棄すると良いと思います。
ただし、ペットの遺体を可燃ゴミとして出すのは、問題があります。
ペットの火葬場で火葬してもらうか丁寧に埋葬してあげるようにしてください。
ちなみに、この記事を書いているオコマリでは「人形供養」のサービスも行っていますので、ペットの遺品を供養してもらいたい場合には、ぜひチェックしてみてください。
遺品の片付けをした際に、亡くなった故人のものをもらう事もあるかと思います。亡くなった故人のものをもらう際には注意することが主に2つあります。
まず1つ目に注意してほしいことは、市場価値があるものかどうか判断することです。
これは、他の遺族に申し訳ないから問題なのではなく、市場価値が高いものを受け取る場合には贈与税が発生することが問題になります。
しかし、なかなか故人で市場価値を判断することは難しい場合もあるため、事前に専門家に鑑定を依頼するようにしましょう。
2つ目に注意してほしいことは、もらうことで嫌な気持ちになることを避けることです。
いくら故人や他の遺族の希望があったとしても、もらって嫌な気持ちになる遺品を自分の身の回りに置くことは、おすすめしません。
上手く理由をつけて、売却、処分してもらうか他の遺族に受け取ってもらいましょう。
遺品の片付けの時期や費用相場、業者の選び方、自分で片付ける場合の方法をなどをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
遺品の片付けは自分たちで行うのは大変なので、遺品の片付け業者に依頼して一気に片付けてもらうケースも増えています。したがって、「遺品の片付けは自分たちでやらないとダメ・・・」と考える必要は全くありません。
遺品の片付けを業者に依頼する場合には、悪徳業者に依頼しないように気を付けるように意識してください。
今回の記事が遺品の片付けを成功させるキッカケになれば幸いです。
記事を読んで、遺品の片付けについてもっと知りたいという方は下記の記事も参考にしてみてください。
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