家を処分する際の片付け方

少子高齢化に伴う空き家問題が深刻化する中で、家を処分しなければいけない状況というものが誰にとっても現実的に起こり得る問題となっています。

家の処分をすることは、とても大きな労力がかかります。

具体的には、家の権利関係を確認したり、売却を仲介する不動産屋と交渉したり、売却先が見つかったらそこと調整をしたり、さらに具体的に家を処分する段階になれば家の中を片付けたりと。家を処分することは予想以上に大変なことが待ち受けているのです。

そこで今回は、その中でも家を処分する際の片付けについて、具体的な方法や、少しでも労力を減らして負担のないよう家を処分する方法を書いていきたいと思います。

誰しもがいずれ直面する可能性のある深刻な問題ですので、ぜひ最後までお読みください。

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家を処分する際に片付けは必要？

まず、家を処分する際に、片付けは必要なのでしょうか。

家を処分するということは、売却や、解体、譲渡が前提の賃貸など様々な状況が考えられますが、共通するのは、もう自身では使う予定がないということです。

ならば、わざわざ片付けなどせず、そのまま新しい使用者に引き渡したり、解体をしてしまってもいいのではないかと考えられるかと思います。

結論から申し上げれば、家を処分する際に、家の片付けは必要です。

確かに、自身ではもう使う予定はない家を片付けるなんて、無駄なことに思えるかもしれません。ですが、家を処分する際に片付けをすることは、実はとても大切なことなのです。

その理由は3つありますので、1つ1つ見ていきましょう。

家の処分時に片付けが必要な理由1

まず1つ目は、片付けができていなければその後の処分に大きな支障があるためです。

例えば賃貸や売却をしようと思った場合、必ず新しい使用者は内見に訪れます。このとき、家の中に物が大量にあふれている状況では、全体の状況が理解されず、家の価値が理解されません。

そうすると安く見積もられたり、売却価格が安くなってしまったりします。

きちんとした価格で処分をしようと思ったら、できるだけ早い段階での家の片付けが必要となってきます。

家の処分時に片付けが必要な理由2

2つ目は、家の解体処分をする際に、解体処分価格を抑えるためです。

家の解体は、重機を入れて一気に解体をしてしまいます。

しかし、もしこの時に家の中に大きな家具や家電、不用品が大量にあると、重機では作業できないような状況が発生し、解体処分の費用が余分にかかってしまう可能性があるのです。

そこで、家の解体処分をする前にも、ある程度しっかりと家の中を片付けておくことで、全体のコストを下げることができるのです。

家の処分時に片付けが必要な理由3

3つ目は、宝探しです。

実は家の中に、高価な価値のある物がひっそりと隠れているかもしれません。それにも関わらず、知らずに処分をしてしまったり、人に渡してしまうことは大変な損です。

そういったことがないよう、一度は中にあるものをきちんと確認し、本当に必要があるのかないのか。処分をしてもいいのかどうなのかを片付けながら確認する必要があります。

このように、家を処分する際には、きちんと片付けを行なってから具体的な処分を行う方が、全体の利益が出やすくなります。面倒だと感じられるかもしれませんが、きちんと片付けを行うようにしましょう。

家を処分する際にはどこまで片付ければいい？

では、家を処分する際に、家の中はどこまで片付ければいいのでしょうか。

上記のような理由であれば、すべてをきちんと片付ける必要はなく、全体をざっと整理すればいいとか考えられるかもしれませんが、そんなことはありません。

家の処分をする際には、できるだけしっかりと片付けられることをお勧めします。特に、大きな家具や家電製品などは、きちんと片付けるようにしましょう。

こういったものの中には、価値のあるものがあるかもしれませんし、内覧に来た人にとっては最も邪魔なものです。

家を処分するにあたっては、まずは大きな家具や家電の処分から行うようにしてください。

また、細かいゴミなども、できるだけ早いうちに片付けを行なった方がのちのち面倒を減らすことができます。

処分が前提だとしても、まずはきちんと家の中を片付けることが、最も手間のかからない方法です。

家を処分する際の片付けは業者に依頼する

家を処分する際の片付けは自分で出来るのであれば、片付けてしまった方が安上がりです。

ただし、大きな家具や家電の処分は、ご自身だけでは動かすのも一苦労ですし、実際に捨てるとなっても、普通ゴミで捨てられるような物でもありません。

このような物を無理にご自身だけで片付けて処分しようとしたら、怪我や、思わぬトラブルの原因にもなってしまいます。

それでは、家を処分する際の片付けはどのように行うのが良いのでしょうか？

片付け業者を利用すると楽になる

家の中の大きな家具や家電を処分する際には、専門の業者に依頼をされることをお勧めします。

不用品の処分を専門に扱う業者であれば、運び出しから、家の片付けまでをしっかりとスムーズに行なってくれます。

また、家の中の処分品の中から価値のあるものを見つけ出し、買取をしてくれる買取プラン付きの業者もあります。

インターネットで検索をすれば、多くの業者が出てくるので、ぜひご検討ください。

ただし、中には悪徳業者もいるため、選定には十分注意が必要です。

家の処分時の片付けを業者に依頼する際の注意点

もし、悪徳業者に依頼をしてしまうと、不当に高額な料金を請求されたり、家の中の処分品から高価な物があるのに報告がなく、勝手に持ち出されて処分されてしまったりします。

最悪の場合は、片付けが済んで落ち着いたころに、警察から連絡がある場合もあります。どういうことかというと、家の中から出た処分品が、近くの空き地や山の中に不法投棄されているような状況です。

このように、片付けを頼んだだけにも関わらず、高額な費用を請求されたり、警察に呼び出されたりしたのでは大変です。

そこで、家の中を片付ける際に、業者を選ぶ場合は、悪徳業者に騙されないように十分注意することが大切です。

家の処分時の正しい片付け業者の選び方

ここまで、家の処分時の片付けを業者に依頼する際に、適当に選んでしまうリスクについてを解説しました。

それでは、具体的にはどういった業者を選べばいいのでしょうか。

まず大切なことは、片付けの業者が提示する価格に注意をすることです。あまりにも安い価格を提示してくる業者は、必ず裏があると思っていいでしょう。

なぜなら、家の中の不用品を片付けるには、数台のトラックなどが必要となり、人手もかかり、ゴミの処分費用もそれなりに必要となるなど、どうしても下げられないコストが片付けの業者にも発生します。

それにも関わらず、他の業者に比べてあまりにも安い金額だけを提示してくる業者は、どこかで悪徳と言えるような手口を使い、安い金額を提示しているのです。

考えてもみてください。1食10円のお弁当を売っている業者があるとしたら、どんな材料を使っているかもわからず、不安を感じるかと思います。

同じように、他の業者に比べて何万円も安いような価格を提示する業者は、注意が必要です。

また、電話やメールの対応が悪い業者も、当然ながら注意が必要となります。