黒竹の剪定方法や時期、育て方などをご紹介します。
投稿日:2021年07月09日 更新日:2023年12月29日
ひろ |伐採部編集長
家の庭いじりが趣味で、木の伐採や剪定を習慣的に行っています。秋・冬には落ち葉拾いをして焼き芋を作るのが楽しみ。不要な木を抜根してフルーツを育てようと奮闘中しています。草木関係の情報を定期的にお伝えしていきます。
黒竹の剪定方法は、大きく分けて「切り戻し」「芯止め」「間引き」の3種類があります。
どの剪定方法がご自宅にある黒竹に合うのかチェックしてみてください。
また、黒竹の剪定を自分で行うことも可能ですが、大きく成長した場合、安全面の考慮して業者に依頼することも検討してみてはいかがでしょうか?
この記事では、黒竹の剪定方法や必要な道具、株分けの方法などについて解説しています。黒竹の剪定を考えている方は、ぜひ最後まで読み進めていってください。
黒竹は、黒い幹に緑の葉が最大の特徴であることから観賞用としても人気の美しい竹です。
初めは、マダケなどと同じように緑色をした竹になりますが、約2年程度経過すると徐々に幹が黒く変色していきます。
幹の直径は2~4cm程度、高さは5mまで成長しますが、緑色のマダケは20mまで成長することから、手入れが簡単な竹としてガーデニングにもよく使われます。
また、鉢植え、地植えどちらでも育てることができます。
その他にも、黒竹のタケノコは美味しいことから、タケノコを収穫するために育てる人もいるほど多様な面から人気のある竹です。
黒竹の伐採に必要な道具 | 剪定バサミ 脚立 ノコギリ |
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基本的に剪定バサミを使用して、黒竹の剪定を行いますが、剪定バサミでは切れないほどの太さのある枝は、ノコギリを使って剪定してください。
切れ味が悪いと竹が傷んでしまうことがあるので、切れ味の良いものを用意しましょう。
また、ある程度成長した黒竹を剪定する場合は、脚立を用意して足場の安定を確保してから作業を行うようにする事をおすすめします。
くれぐれもケガにはご注意ください。
黒竹は、非常に成長しやすい植物のため、剪定や伐採をしない限りどんどん高く成長していきます。
したがって、以下の3つの剪定方法からご自身が栽培している黒竹の状況にあった剪定を行ってください。
ご紹介する黒竹の剪定方法は、以下の3つです。
黒竹の剪定方法の1つ目は、樹形を整えるための「切り戻し」です。
切り戻しとは、枝を短くカットして、樹形を整える方法のことを指します。
伸びきっている枝を幹から10cm~15cm程度残してカットすることにより、見た目がスッキリし、景観が良くなるので、横への広がりが気になる方におすすめの剪定方法です。
また、黒竹を植え始めたばかり(1年目)の方は、3節程度残して枝をカットし、翌年以降は前回カットした枝から1節ずつカットしていくと良いでしょう。
黒竹の剪定方法の2つ目は、成長を止めるための「芯止め」です。
今の高さで成長を止めたいと思っている方やこれ以上高くなると困ると思っている人におすすめの剪定方法になります。
芯止めの方法は、いたってシンプルで幹の先端部分を剪定バサミ、ノコギリで切り落とすだけです。
これで幹は剪定した部分から成長しなくなります。
また、枝に対しても芯止めを行いたい方は、幹と同じように成長を止めたい枝の先端をカットするだけで問題ありません。
黒竹の剪定方法の3つ目は、成長を促進するための「間引き」です。
これは、枝が密集してしまっていることで日当たりや風通しが悪くなっているときにおすすめの剪定方法になります。
間引きの方法もいたってシンプルで、邪魔な枝葉を根元からカットするだけです。
例えば、弱って細い枝葉や枯れてしまっている、もしくは枯れかけている枝葉、1本だけ違う方向に伸びている枝葉、他の枝と交差している枝葉をカットしていきましょう。
また、密集して成長している黒竹がある場合は、5~6年経過した幹を根元から切ることで、他の若い幹を元気に成長させることができます。
黒竹の剪定時期は、幹の成長によって変化していきます。
「黒竹の特徴とは?」でもお伝えしたように、幹の色が育て始めて2年目までは「緑色」、そのあとから「黒色」に変化しますが、この幹の色で剪定時期を見極めましょう。
幹の色と剪定時期は、以下の通りです。
適した時期に剪定を行わないと、黒竹が枯れてしまう恐れもありますので、十分注意して行ってください。
黒竹の剪定方法や剪定時期をご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?
既に黒竹が、かなり大きく成長してしまっている場合や剪定をしたことがない人は、「剪定作業」自体に不安があると思います。
また、剪定に慣れていなかったら剪定作業に時間がかかってしまうでしょう。
そんな時は、業者に依頼する事をおすすめします。
業者は様々な木や竹を剪定してきたプロですので、短時間で美しい姿に剪定してくれます。
また、ご自身で剪定をする場合、高所での作業になることからケガをしてしまう可能性もありますが、プロの業者に依頼することで、その心配もなくなることがメリットです。
業者に依頼したいと思われる方は、「黒竹の剪定をどの業者に依頼しようか迷われている方へ」をぜひチェックしてみてください。
次に黒竹の株分け方法をご紹介していきます。
株分けとは、親株から根や茎を切り離し、新しい株を作ること、つまり1本の黒竹から複数の黒竹を栽培する方法のことです。
具体的な方法としては、以下の通りです。
行う工程は非常に簡単ですが、気を付けてほしい点が2点あります。
1つは、3月頃に行うことです。
これは、新芽が生える時期に行う必要があるため、この時期に株分けを行うことが適しています。
2つ目は、新しくできた株を植えた後、毎日水を欠かさないようにしましょう。
株分けした直後は、根を張っていないため、お手入れを怠ると枯れてしまう危険がありますので、気を付けて下さい。
黒竹が枯れてしまう原因として、大きく分けて4つあります。
その3つをご紹介しますので、ご自身の黒竹に当てはまらないか、もし当てはまっていたらすぐに改善してください。
黒竹がかかってしまう病気や気を付けなければいけない害虫など数多くありますが、その中から、特に気を付けた方が良い病気3つと害虫を1つご紹介していきます。
テングス病は、枝から小さな枝がたくさん生えてくることが特徴の病気です。
この病気は、胞子により感染するため、見つけ次第早めに対処しないと黒竹全体がテングス病になってしまい、枯れてしまいます。
したがって、発見次第、その部分を全て切り取ってしまいましょう。
その後、ばい菌が切り口から侵入してこないように「癒合剤」をつけおくことをおすすめします。
すす病は、葉の表面がカビにより黒くなってしまう病気です。
葉がカビで覆われてしまうため、光合成が行われなくなってしまうため、対処が必要になります。
この病気は、アブラムシなどの害虫の糞により発生するため、害虫が来ないように定期的に剪定をして風通しを良くしておく必要があります。
さび病は、糸状菌が原因でおこる病気で、葉の裏に薄い黄色や茶色の斑点が付くことが特徴的です。
この病気を放置していると、葉から茎へと広がり最終的に枯れてしまうため、発見次第すぐに葉を取り除きましょう。
また、病気が進行し、広範囲がさび病になってしまっている場合は、薬剤の散布が友好的ななります。
ただし、薬剤を使用する前に、必ず取扱い方法を確認の上、使用してください。
タケホソクロバは、黒い体と羽をもつ蛾の1種で、幼虫は竹やササの葉を好んで食べます。
幼虫は、オレンジ色の毛虫のような見た目をしているため、発見しやすいです。
見つけたらすぐに駆除しましょう。
駆除方法は、殺虫剤をタケホソクロバに向けて噴霧するだけです。
ただし、タケホソクロバは毒性を持っているため、間違えても素手では触らないように気を付け、殺虫剤を使用するときも手袋を着用することをおすすめします。
黒竹は、栽培環境が悪かった場合も枯れてしまう恐れがありますので、ご注意ください。
以下のような栽培方法を行っていませんか?
黒竹を地植えしている場合、特に水を与える必要はありません。ただし、鉢植えの場合、表面が乾いていたら、水をあげるようにしてください。
また、肥料も上げすぎは禁物です。
基本的に肥料はあまり必要ありませんが、どうしても上げたい人は、年に3回程度、3ヶ月程度の間隔を開けるようにしてください。
黒竹も寿命を迎えた場合、他の植物と同じようにもちろん枯れてしまいます。
何か問題が発生したわけでなくとも枯れてしまった場合は、寿命によることが原因かもしれません。
一般的に竹の寿命は10年程度といわれていることから、枯れてしまった黒竹を株分けして、新たに栽培を始めるのも1つの手になります。
ご自身で今後栽培していくか決めていただければ、問題ありません。
黒竹を鉢にいれて栽培している人もいると思いますが、室内に持ち込むことはやめておきましょう。
たしかに見た目が美しいため室内に持ち込みたくなる気持ちはわかりますが、室内ではエアコンなどにより気温の変化が激しいことや日光に当たらないことが問題になって、枯れてしまいます。
どうしても室内に植物を置きたい場合は、別の観葉植物を置くようにしましょう。
また、黒竹に限らずタケ・ササ類の植物は日光に当てることが非常に大切になるため室内には向かないことをご理解ください。
黒竹は非常に育てやすい種類の植物ですが、1点だけ気を付けていただきたいことがあります。
それは、日光にしっかり当ててあげることです
日光が当たらないと枯れてしまったり、1日の半分日陰になる場所に置いていても成長はしますが、黒竹が成長したとき、緑と黒のコントラストを楽しみたいのであれば、日向で育てることをおすすめします。
また、地植えではなく鉢植えで育てている人は、毎年鉢を現状よりも一回り大きなものに移し替える必要があります。
鉢を移し替える時期は3月頃が適しています。
さらに、鉢植えの場合、土が乾燥しているときには、水をあげるようにしましょう。
その他の庭木の手入れの仕方が気になる人は、こちらの記事もご覧ください。
黒竹の剪定について、様々な情報をご紹介してきましたが、少しお待ちください。
本当に剪定でよろしいのでしょうか?
竹を育てていくということは、約10年間、定期的なお手入れが必要になります。また、自分で剪定を行うことができない人は、毎年、剪定費用を業者に支払わなければいけません。
そう考えたときに、もう一つの手段として伐採という方法があります。
1度伐採を行ってしまえば、今後お手入れする必要はなくなりますので、今だけでなく数年後のことを考えて判断したほうが、後悔することが少ないでしょう。
もし、伐採について興味が出てきた方は、下記の記事に竹の伐採についてまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。
全国に黒竹の剪定を行っている業者はたくさんありますが、その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなど悪質な業者がいることも事実です。
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また、専門の相談員が親身になってお客様のご相談にのりますので、安心してご依頼頂けます。
問い合わせやお見積りはすべて無料ですので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
この記事では、黒竹の剪定方法から必要な道具、株分けの方法などたくさんの情報についてご紹介してきました。
黒竹の伐採は、自分でも行うことが可能ですが、自信のない方や既にかなり大きく成長してしまってい場合は、業者に任せる事をおすすめします。
また、害虫や病気に関しても、普段からチェックして対処していかないと枯れる原因にもなりますので、お気を付けください。
この記事を読んで、ほかの木の剪定について詳しく知りたくなった方は、下記の記事も併せてご覧ください。
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