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投稿日:2017年04月26日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
「終活」という言葉は、平成21年に週刊朝日が掲載したことによって広まったといわれています。今では、人生の最後を迎えるための準備を意味する言葉として、中高齢者層に浸透してきています。
その「終活」について認識を深めるセミナーや、体験してみるツアーが登場し、ますます「終活」は注目を浴びています。
特にセミナーと体験が一緒になった終活ツアーには、65歳以上の方々がご夫婦で参加されることも多く、人気急上昇のツアーとなっています。
そんな終活ツアーについて、今回は詳しく解説します。
はじめに書いた通り、終活とはもともと雑誌の連載記事のために作られた言葉でした。その後、終活という言葉が浸透し、新語・流行語大賞に選ばれるまでになりました。
現在では、下記のようなことを終活を言います。
いいかえれば、それだけ老後、特に人生の終わりを考え、何かしなければならないと考える人々が増えたことを示しています。このような流れに歩調を合わせるかのごとく、終活を掲げるさまざまな団体が設立されています。
団体名 | 終活の説明・意味 |
---|---|
一般社団法人終活カウンセラー協会 | 人生のエンディングを考えることを通じて、”自分”を見つめ、”今”をよりよく、自分らしく生きる活動 |
一般社団法人終活サポート協会 | 人生の終末期をよりよく生きるための活動 |
特定非営利活動法人ら・し・さ/終活アドバイザー協会 | 「自分らしさ」を活かしてより良き人生を歩み、安心の生活によって、納得のいく人生の締めくくりをする |
各団体が掲げる、終活の説明や意味を表にまとめてみると、最期まで「自分らしく生きる」ことがもっとも重視されていることがわかります。
それでは、最期まで「自分らしく生きる」ことには、どんな事柄が含まれているのでしょうか。
各団体の活動をみると、エンディングノートの書き方に関する講座やセミナーの開催を中心に、子どもや孫への遺言書の作成に関する講座などがならびます。
また、それらの講座やセミナーを通じて活動するカウンセラーやアドバイザーの育成にまで及んでおり、最期まで「自分らしく生きる」という終活が、個人個人の環境や考え方などに大きく左右されるものであることを示唆しています。
就活ツアーは、講座やセミナー的な要素を含んだ体験型ツアーのことです。
2013年にクラブツーリズム株式会社がバスツアーとしてスタートしたことがきっかけとなり、拡大・増加傾向にあります。
終活ツアーの多くは日帰りバスツアーになりますが、なかには一泊二日のゆったり旅行や、一流ホテルで豪華ディナーというものまであります。そのすそ野の広がりにともない、終活ツアーの人気も急上昇しているのです。
終活ツアーの多くは日帰りのバスツアーです。
移動中は、専門のカウンセラーやアドバイザー等が、残される家族がご自身の死後に困ることがないように各種の情報をとりまとめ、書き残しておくことの重要性について解説するとともに、エンディングノートの書き方セミナーが開催される場合があります。
また、樹木葬や海洋葬・散骨など、人気の葬儀を行っている霊園や事業者のもとを訪れ、実際の葬儀の進め方などの説明を受ける体験がツアーに含まれているのも特徴です。
エンディングノートには、ご自分が希望する葬儀内容などを記載するページもあるため、これらの体験を通じて、具体的なイメージを持つことができるようになっています。
毎月のように定期的に終活バスツアーを行っているクラブツーリズムの場合、税抜きで7,980円〜9,980円という価格帯となっています。
昼食は移動のバス車内で食べられるお弁当がついている場合が多く、なかには霊園の近隣にあるホテルやレストランでランチや喫茶が含まれているものがあります。このような場合は、ややお高めの価格設定になっています。一般的な日帰りバスツアーの場合、1万円以下の価格設定が多いので、気軽に参加できるのではないでしょうか。
クラブツーリズムが募集している終活ツアー、『約60種類のデザート&軽食ブッフェも楽しみ 終活カウンセラーとめぐる都内3つの樹木葬』は、次のようなメニューとなっています。
上野駅出発、新宿駅を経由して、都内各所の霊園をめぐるバスツアーとなっており、人気の樹木葬を行っている霊園を見学します。また、エンディングノートが参加者全員に配布されるので、移動中開催の終活講座の理解も深まります。
終活ツアーに行くことで、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
メリットとしては、下記のようなことが挙げられます。
最期まで「自分らしく生きる」ためには、自分が認知症になったときに家族にどんなことを求めるのか、死を前にして生命維持装置をつけるのか、それとも尊厳死を選ぶのかなど、ご自分の考えを明らかにして書き残しておくことが重要になります。
ところが多くの方は、エンディングノートを前にしたとき、銀行の口座情報や財産目録などの事務的な内容は埋めることができても、希望する葬儀内容や霊園の選択、さらには遺言を残すことについてなど、具体的にイメージすることができません。
終活ツアーに参加すると、各種の事例を見学して具体的なイメージをつかむことができるため、それまでは書けなかった事柄も書き進めやすくなります。
また、漠然とした死への不安など、夫婦といえども、日常生活の中で話す機会はほとんどないのが実情です。終活ツアーをきっかけに、お互いの考えを確認できることも大きなメリットといえます。
終活ツアーに参加するデメリットとしては、ご自分の「死」を具体的に意識することによって、落ち込んでしまったり、恐れを感じたりする方もいらっしゃることです。
老後の生活で精一杯、自分が死んだ後に遺された家族のことまで考えられない、という方には、終活ツアーへの参加はむずかしいかもしれません。
終活ツアーに参加することで、終活そのものについて理解を深めることができます。しかし、「まだまだ先のこと」と考えている方も多いはずです。
そんな方は、終活の第一歩として生前整理をはじめたり、またエンディングノートにまとめたりすることで、終活をご自分自身のものとして考えられるようになるかもしれません。
生前整理とは、60年以上も生きてきた人生の断捨離です。
若い世代と違って、もったいない精神が宿る年代にとっては、モノを捨てるという行為には罪悪感がともなうという方も多く、生活空間にモノがあふれていることがよくあります。
しかし、高齢になってモノがあふれている生活空間には、危険がいっぱいです。
部屋でつまづいたり、押入れをあけたらモノが落ちてきたりした経験をお持ちの方は、生活空間を片付けることから、生前整理をはじめられてはいかがでしょうか。
モノを片付けることは、自分自身の歴史を確認する作業でもあります。モノを片付けていく過程で、忘れていた思い出の品物が見つかるかもしれません。
思いもよらないモノに出会える可能性を秘めた生前整理は、終活の第一歩であるとともに、老後の生活を快適にするためのものでもあります。まずはできるところから、終活をはじめてはいかがでしょうか。
生前整理を自分で始めてみると、あまりにも自分が所持しているモノの多さに驚く方がほとんどです。
また重いものなどは、「1人ではなかなか動かすことができず、手がつけられない・・・」ということもあります。
「誰かに少しだけ手伝ってもらったらすぐに整理できるのに・・・」とお考えでしたら、生前整理を専門業者に依頼することも一案かもしれません。
しかしながら、どの生前整理業者に、いくらの費用で、どの程度の生前整理を依頼するか、果たして依頼した生前整理業者が適正かどうか、悩みはつきません。
これらの生前整理業者に依頼する際、詳細な見積もりを出してくれることができるか、というのも生前整理業者選定のポイントとなります。
また、生前整理業者選定についても終活カウンセラー検定資格所得者は的確な助言をしてくれます。
終活カウンセラー検定資格所得者は様々な形態の生前整理業者の中から、相談者の希望により添った形での提案も可能です。
全国に生前整理業者は9,000社以上あると言われています。その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなどの悪質な業者がいます。
この記事を執筆しているオコマリでは、お客様に安心して生前整理を行ってもらうために、全国一律料金で追加料金一切ナシの定額パックプランを業界で初めて提供しています。
部屋の間取り別で料金が決まっているため、明瞭会計で安心です。
例えば、1K・1Rはたったの79,800円(税込)という価格設定となっており、現場の部屋の物量が少なければさらに減額させていただいております。
また、登録されている生前整理業者は、オコマリのスタッフが1社1社面談をして厳選しており安心です。
現地でのお見積りなしでも作業が可能ですので、急いでいる方にもオススメです。
問い合わせやお見積りはすべて無料ですので、気になる方は一度問い合わせをしてみて下さい。
エンディングノートとは、財産目録をつくり、死に際してのご自分の考えを書き留めておくものです。
内容はさまざまで、死を間際にしたときの医療行為の範囲や、葬儀内容に関する希望を記すなど、広範囲な内容が含まれています。
大手保険会社が出しているものもあれば、弁護士事務所が監修したもの、はじめに紹介した終活関連団体が制作したものなど、多種多様です。
まず、複数のエンディングノートを取り寄せて、書き込みやすいものを選ぶことが大切です。また、エンディングノートを書くこと・埋めることが自分自身の義務だと思い込まず、はじめのうちは中身をながめることからはじめてみてはいかがでしょうか。
「書きたいことがたくさんあるはず」と思っていた方でも、「書き進められない」「考えがまとまらない」という方が少なくありません。そんなときには、終活ツアーやセミナーに参加されると、思いがけない気づきや発見をすることができるでしょう。
終活ツアーは、最期まで「自分らしく生きる」ために必要なことを再確認することができる旅行です。前向きに人生を生きるために、どんなことを準備すべきかが、ツアーに参加することで明確になるといわれています。
また、終活ツアーに参加することで、ご夫婦でお互いの考えを話し合ったり、遺族に残すべき品物とそうでないものとに分ける生前整理をスタートしたりするきっかけとなります。
メリットの多い終活ツアーを活用して、終活への第一歩を踏み出してはいかがでしょうか。
記事を読んで、終活についてもっと知りたいという方は、下記の記事も参考にしてみてください。
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