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投稿日:2017年04月22日 更新日:2022年06月16日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
「孤立死」と「孤独死」という言葉があるようです。
似ている言葉に聞こえますが、実は意味が異なります。
新聞やテレビのニュースではしばしば「孤独死」という言葉を目や耳にしますが、「孤立死」という言葉についてはまだ日常的にはあまりなじみがないのではないでしょうか。
一見同じような意味に思われるこの「孤立死」と「孤独死」、2つの言葉の間には一体どういった違いがあるのでしょうか?
孤立死と孤独死の違いは意味する範囲の大きさになります。
イメージとしては孤独死という大きな括りの中に、孤立死があるという形になります。
一人きりで亡くなった場合でも、身内、友人、近所の住人、地域や何らかのコミュニティの人との交流があったのであれば孤独死であり、そのような交流も全くなくひっそりと亡くなったのであれば孤立死ということになるでしょう。
ポイントは、一人で亡くなったかどうかではなく、社会的に孤立した状態で亡くなったかどうかということです。
社会問題化しているのはこの孤立死であり、厚生労働省においては、「孤立死防止対策」というように「孤独死」ではなく「孤立死」という言葉が用いられています。
前述の大阪市住吉区の報告書においても「孤立死」という言葉が用いられており、行政機関ではもっぱら「孤立死」という言葉を用いることが定着しているように思われます。
このように考えると、孤立死は孤独死よりもより深刻な事態を指すものだと言えるのではないでしょうか。
孤立死という言葉を辞書で調べてみると次のように定義されています。
社会から孤立した状態で亡くなり、長期間気づかれないこと。独居高齢者や老老介護世帯だけでなく、若年層の家族がいる世帯や生活困窮世帯でも起こっている。(出典「デジタル大辞泉」)
また、平成26年3月の大阪市住吉区の報告書の中では、孤立死とは「地域との日常的な関わりがなく、誰にも看取られずに自宅で死亡し、死後発見された場合」と定義されています。
つまり孤立死とは、社会的に孤立しており、何ら人間関係を持たずに、社会的なつながりのないまま孤独に死亡することであると考えることができます。
一方、同様に孤独死という言葉を辞書で調べてみると、次のように定義されています。
誰にも気づかれずに一人きりで死ぬこと。独居者が疾病などで助けを求めることなく急死し、しばらくしてから見つかる場合などにいう。(出典「デジタル大辞泉」)
こちらは従来から使われていた言葉で、一般的にイメージされていることであると思います。
これまでの話から、孤独死については誰の身にも起こり得る、避けようのないことであると言えます。
一方、孤立死については社会的な支援体制を構築することによってある程度未然に防ぐことができるのではないかと思われます。
そこで、孤立死対策について行政による何らかの施策が期待されるのですが、現在のところ、行政が行っている取り組みには主に次のようなものがあります。
しかし、上記のような体制を調えている自治体はまだそう多くはなく、こうした自治体のさらなる拡充が求められます。
もちろん、孤立化しないように本人が自助努力することは必要ではありますが、なかなか期待できないという現実があり、孤立死問題が増加しているのだと思います。
したがって、外部からの働きかけが不可欠であり、近親者がいるなら本人と密に連絡をとることで孤立化を防ぐことができますが、近親者がいない場合や、何らかの事情で疎遠な場合には、行政、事業者、地域社会が一体となって本人をサポートする体制を強化することが、孤立死問題を解決するにあたって最も現実的かつ有効な手段の一つであるといえるでしょう。
孤立死であろうと、孤独死であろうと、いずれにしても亡くなった後の部屋をどのように掃除するかということが現実問題としてあります。
死後発見されないまま時間が経過してしまいますと、遺体が腐敗して異臭が部屋にこびりついたり、遺体から出た血液などの体液が室内を汚染したり、虫が湧いたりなどと、通常の清掃では対処できないような状況になります。
想像するだけでもおぞましい光景ですが、そのような場合、脱臭や除菌、汚染の除去など特別な措置が必要となります。これを特殊清掃といいます。
遺品整理を専門にしている業者は、この特殊清掃に対応しているところが多く、遺品整理とは別にオプションでお願いすることになるようです。
死後現場の清掃というものは、生理的にも精神的にも多大な負担が伴います。死後からの経過時間が長くなれば、床下に体液が染みこみ、基礎の部分にまで到達することもあるようで、到底素人が太刀打ちできるようなものではありません。
賃貸住宅であれば、部屋を原状回復させて明け渡さなければならないという問題があります。汚染状況にもよりますが、専門業者に頼めば、リフォームせずに部屋を原状回復に足るレベルにまで戻してくれます。
内容にもよりますが、料金は最低でも10万円前後はかかります。しかし、ある程度お金がかかっても、この悩ましい問題を解決してくれる業者がいるというのは本当に心強い限りです。
特殊清掃が必要になった場合、悪臭や害虫により周辺住民の方に迷惑を掛けてしまうので「緊急でとにかく早く対処して欲しい!」という要望が多いと思います。
しかし、いくら緊急とはいえ、焦って業者を選んで悪質な業者に依頼してしまっては意味がありません。
では、なるべく時間を掛けずに安心できる業者を選ぶためにはどうすれば良いのでしょうか?
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孤立死とは社会的に孤立した状態で亡くなること、孤独死とは単に一人でいる時に亡くなることでした。
行政においては「孤立死」という言葉が主流ですが、一般的にはまだ明確な使い分けがなされているようではありません。しかし、社会問題化しているのは「孤立死」の方ですので、今後は日常的に目にすることが多くなってくるかもしれません。
有終の美といいますが、人生の最期をどのように迎えるかということは、最終的にその人の人生がどのようなものであったか、いわば人生の幸福感を大きく左右するものであるとも言えます。
終わりよければすべてよし。自分の人生をどのように終えたいか、いわゆる終活を自分自身でしっかりと考えていくことは、自己責任でもあり、最終的には自身の幸福につながるのではないでしょうか。
実は、一人一人が自分の最期について真剣に考えることこそが孤立死問題を根本的に解決できる最も有効な方法なのかもしれません。
孤独死に付いて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
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