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投稿日:2017年04月25日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
数年前からテレビや新聞で超高齢化社会という言葉が、毎日のように報道されるようになりました。これは日本の総人口における65歳以上の高齢者割合が、過去に経験をしたことのない増加を示しているからです。
この社会情勢をチャンスと捉え、高齢者とその家族にサービスを提供する新しいビジネスが誕生してきました。その中の1つが遺品を整理する遺品整理士になります。しかし、この遺品整理士になるには資格が必須となります。
これから、この遺品整理士になるための資格取得ノウハウと就職先についてお伝えします。
遺品整理とは言葉通り、故人が所有していた遺品を整理することです。
この遺品整理は、以前までは残された遺族が行ってきたものです。しかし、現代社会における家族のライフスタイルの変化から、遺族が別の場所で暮らす核家族化、共働きのため忙しい遺族、さらに同居の遺族が高齢者であるなど様々な理由で遺品整理ができなくなりました。
それでも故人の遺品整理は、遺族が責任をもってすることにはかわりはないのです。
遺品とは、故人がこれまで生活をしてきた家財道具になります。しかし遺族にとっては故人が残してくれた大切な形見にもなります。これ以外は片付けの対象になる遺品になります。
したがって、遺品の整理をする遺品整理士は、「人と人」「心と心」を結ぶための絆を創造する責任のある仕事になります。
遺産整理とは、法律家である司法書士などが行う仕事になります。この仕事は、故人の財産である預貯金や不動産などを相続人へ引き継ぐためのものです。
遺産整理は、遺品整理士が関わる遺品整理とは違う領域の仕事になります。
総務庁の調査によると、平成28年度の人口割合で65歳以上の高齢者は約27%へ増加していると発表しています。また、75歳以上の高齢者も約13%に増加しています。
この75歳以上の高齢者については、2025年には30%を上回ると予想をされています。すなわち3人に1人が高齢者になる時代が確実にやってくるのです。当然、家族が遺族になる数も増えてきます。
この遺族のライフスタイルが、現代社会のなかで激しく変化しているため、遺族以外の第3者が遺品整理をする時代になりました。そのため、遺族が安心して遺品整理を任せられる目的として遺品整理士の資格が求められることになりました。
今後も超高齢化が進む社会情勢の中で、故人の遺品整理をする遺品整理士は遺族との絆が重要な仕事であると、これまで解説してきました。
その重要な仕事をする遺品整理士は、遺族との信頼関係に必要な法規や倫理などの知識が一定基準値まで習得しないと取得できない資格になります。
遺品整理士の資格を発行するのが遺品整理士認定協会になります。この協会は遺品整理をする業界で立ち上げた一般社団法人です。
この遺品整理士協会の目的は、遺品整理に関連する法規などを習得した遺品整理士を認定することで、消費者である遺族に信頼と安全を提供することになります。
また、この信頼と安全を常に遺族に提供するために遺品整理士は、遺品整理のプロとして資格取得後も知識と技能を成長させることが大切になります。
遺品整理士の資格を取得するためには遺品整理士協会が定めた知識や技量を学ぶことが必須になります。
その後、学んだ知識や技量が正しく理解できているかを確認する問題集を提出します。この問題集で基準に達していれば合格になり資格を取得することができます。
遺品整理士の資格を取得するためは、まず遺品整理士協会のホームページより受講の申し込みをしてください。それと同時に受講費用を支払う手続きをしてください。
後日、教材が自宅に届きます。そこから遺品整理士の資格取得の勉強がはじまります。
遺品整理士協会が主催している通信講座で遺品整理士に求められている知識と技量を正しく理解すれば取得できる資格です。
遺品整理士の資格取得をするためには、遺品資格協会が主催する講座を通信で受講すれば良いのです。これは学校へ通学するような時間拘束はなく、自宅などで自由な時間を有効活用することで取得できる資格になります。
しかし通信講座の受講期間が2ヶ月と決まっているため、計画的に学習時間を確保することが重要なポイントとなります。
受講期間は最大で2ヶ月間の延長ができます。その時は遺品整理士認定協会に連絡してください。実際に学習するのは、自宅にテキストとDVD、それに問題集が郵送されてからになります。
しっかりと知識と技能、それに倫理を学べば必ず問題集で合格できます。
遺品整理士に合格するには、遺品整理の業務に必須とされる関連法規の知識が絶対となります。またこれに伴った技量も大切な合格要件の1つです。
さらに遺品整理士の大切な心として遺品整理士協会か掲げている「喜ばれる“ありがとう”」の意味を理解できれば遺品整理士の資格は確実になります。
最後に通信講座での合格の秘訣は、受講するあなたが遺品整理士になりたいと思う「強い心」になります。遺品整理士の資格を取得するための情報が次の表になります。
遺品整理士資格のまとめ | |
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資格を発行する主催者 | 遺品整理士認定協会 |
受講資格 | 特になし |
資格取得方法 | 協会が主催する通信講座に合格すること |
受講期間 | 2ヶ月(無料で2ヶ月の延長が可能) |
勉強方法 | 自宅での自己学習 |
費用 | 受講費用25,000円+認定費5,000円 |
合格率 | 65% |
遺品整理士協会の講座をがんばって受講し遺品管理士の資格を取得したが、実際に、収入がどのくらいあるのか、就職先はあるのかなどについて解説します。
一生懸命に勉強をして遺品整理士になったけれど、実際に収入が増えるのか、それとも減ってしまうのか、だれもが知りたいところです。
下記の表が遺品整理士の大体の報酬ですが、ご覧になって頂くと最高額と最低額に大きな差があります。
これは、就職先の会社の大小にも関係しますが、もっと突き詰めて解説すると、遺品整理の仕事を何件担当したかの評価と報酬が関係していることが分かります。この結果、遺品整理業界は成果主義であることが理解できます。
成果主義を勝ち抜くためには、遺品整理士とし遺族から「ありがとう」と感謝される仕事をすることが大切になります。この遺族からの評価が次の遺品整理の発注につながります。
これが評価となり成果に繋がったときに収入がアップできます。逆に遺族とのトラブルが多くなると次の遺品整理の仕事がなくなります。当然、収入はアップすることができなくなります。
遺品整理士の報酬について | |
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年収 | 給料 |
約400万〜約800万 | 約20万〜約40万+賞与 |
現在、遺品整理を行っている会社は、遺品整理専門業者・不用品処分業者・リサイクル業者・引っ越し業者・冠婚葬祭業者などです。
これらの業者以外にも超高齢化社会の影響から高齢者ビジネスに参入する会社は増えて続けています。挑戦は自分への宝物になります。是非、社会的に大きな責任を持つ遺品整理士の資格取得にチャレンジしてください。
急速に進む超高齢化社会、世界でも65歳以上の人口割合はわが国が1位です。当然、この高齢者をターゲットにしたビジネスは、市場拡大と共にいろいろな業者が参入してきます。
しかし、遺品整理に対する倫理や知識はその参入業者により差がでます。この差は、単に遺品整理での収益を求める業者と高い質の遺品整理を遺族へ提供する業者では明らかになります。
これを常に正しい方向へ導く遺品整理士の仕事は、社会への貢献度が高いです。是非、残された遺族から「ありがとう」という感謝のことばを頂ける遺品整理士を目指してください。
遺品整理のことについて、わからないこと・不安なこと・他人には相談しづらいことなどおありかと思います。オコマリでは遺品整理について、予算・スケジュール・安心できる業者なのか、など様々なご質問に遺品整理に詳しいベテランのスタッフが親切丁寧にお答えし、お客様の不安を解消いたします。