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投稿日:2017年04月26日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
事件物件とは、建物内で自殺や他殺など人の死に関わった事件があった物件のことを指します。
このような事件物件の清掃には、特殊清掃と遺品整理を行う必要があります。
こういった特殊な状況では、素人の清掃では不十分であり専門の技術を持ったプロに依頼することが必要不可欠になります。
特殊清掃と遺品整理を行うにあたり、特殊清掃業者を選ぶのかまたは遺品整理業者を選ぶのかで迷われる方もいらっしゃるかと思います。
ここでは、事件物件の清掃はプロに任せたほうがいい理由や、特殊清掃もできる遺品整理業者を選ぶことの理由やメリット、実際に行う特殊作業の内容についてご紹介します。
自殺などの事件物件のように、特殊清掃が必要となる部屋では遺族が遺品整理を行うことは大変困難です。
その大きな理由には次の3つが挙げられます。
それぞれ詳しく見ていきたいと思います。
「家族が自殺や事故死した」と警察からの連絡を受けてしまったら、やはり誰しもうろたえ動揺し、パニックに陥ってしまいます。
「もっと連絡をとっておけばよかった・・・」
「こうなる前に何とかしてあげられたかもしれない・・・」
などと自責の念に苦しんだり、精神的にかなり追い込まれてしまうことでしょう。
そういった正常な精神状態でない方が、その亡くなった方の部屋の遺品整理をすることはとても困難なことだと思われます。
遺体から発せられる腐敗臭は、想像を絶するもので、日常生活における刺激臭や腐敗臭とは比べらないほどと言われています。
まして、親族の腐敗臭となれば、耐えがたさも増大してしまいます。
また、ハエなどの害虫も発生しウイルス感染の恐れもあるため、部屋に入ることは危険です。
大家さんにとっては、事件物件については深刻な問題です。大家さんの立場で考えると、次の入居者のことを考え、不安になるのも当然です。
死臭は、素人がどんなに丁寧な消臭をしても、消えることがありません。やはり、特殊清掃のプロが完全に除去しなければ、大家さんの納得も得られず、部屋の明け渡し許可を出してもらえません。
自殺や他殺などの、人の死に関わる事件があった部屋を掃除する場合、特殊清掃や遺品整理が必要となってきます。
特殊清掃と遺品整理は、具体的にどのような違いがあるのか分からない方もいらっしゃると思いますので、まず「特殊清掃」と「遺品整理」それぞれの説明をした後に、2つの違いについてご説明します。
主に自殺や孤独死などの変死体があった部屋の内外において、次のような清掃を行います。
また、室内の解体工事や原状回復工事なども行い、原状復旧をトータル的にサポートします。
事件物件で亡くなった方の品物について、その家財道具などを適正に処分するサービスです。自殺や孤独死などの場合、遺族と連絡がついても、遺品整理会社が行う場合が多いです。
特殊清掃と遺品整理の違いの前に、事件物件における特殊清掃・遺品整理の流れをご説明します。
特殊清掃・遺品整理の作業の流れは下記のようなものです。
このうち、遺品整理に該当するのは、2番以降です。
しかし、遺品や部屋には死臭がしみついており、作業が滞ってしまうことも少なくありません。
これは、一般的な遺品整理業者は、病室や介護施設など別の場所で亡くなった方の遺品を整理することを前提としているため、死臭のついた遺品は整理しないのが一般的だからです。
しかし、事件物件における清掃では、特殊清掃を行うことが必要不可欠になります。
遺品整理のみを行う遺品整理会社の場合、特殊清掃を行いませんので、作業が滞ってしまうおそれがあります。
このような理由から、事件物件の遺品整理を依頼するときには、作業をスムーズに進められる「特殊整理もできる遺品整理業者」に依頼することをおすすめします。
事件物件の清掃は、まず部屋内外の特殊清掃から始めます。
特殊清掃の専門技術や経験を生かし死臭を完全に除去した後に、遺品整理へと進んでいきますので、特殊清掃と遺品整理が両方できる遺品整理業者に依頼すれば、作業がスムーズに進みます。
事件物件の清掃に特殊清掃も出来る遺品整理業者を選ぶメリットは、主に次の3つが挙げられます
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
特殊清掃業者と遺品整理業者の2業者に依頼すると、不都合なことが発覚した場合、両業者で責任のなすりつけ合いが生じないとも限りません。
特殊清掃も出来る遺品整理業者に依頼すれば、最初から最後まで責任を持って作業にあたることができ、依頼者も安心出来ます。
料金には、「基本料金」というものがありますが、2業者に依頼する場合、基本料金を2業者分負担することになってしまいます。
また、運搬費や人件費なども2重に支払わなければならないケースも考えられます。
無駄な出費を抑えるためにも、1つの業者に依頼する方がいいでしょう。
部屋に遺品が残っていると、その遺品自体にも死臭が染みついているので、死臭の確認がきちんと出来ません。
遺品整理が済んだ後に死臭の確認を再度行うことによって、より完全に死臭を取り除くことが可能となります。
特殊清掃が必要になった場合、悪臭や害虫により周辺住民の方に迷惑を掛けてしまうので「緊急でとにかく早く対処して欲しい!」という要望が多いと思います。
しかし、いくら緊急とはいえ、焦って業者を選んで悪質な業者に依頼してしまっては意味がありません。
では、なるべく時間を掛けずに安心できる業者を選ぶためにはどうすれば良いのでしょうか?
この記事を執筆しているオコマリでは、依頼者さまに最適な特殊清掃業者を紹介するサービスを提供しています。
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さらに、オコマリで依頼すれば、24時間以内に対応可能な業者を紹介してくれるのと同時に、お見積もり金額以上の追加請求がないのも安心できるポイントです。
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では具体的に、事件物件における特殊清掃は、どのような方法で行われているのでしょうか?
これらの作業は、業者によって対応できる作業や細かい内容等は異なりますが、大筋の特殊清掃の手順や内容を知っておけば、業者から提示された見積もりについても理解しやすくなります。
入室から原状回復までの一般的な作業の流れをご紹介します。
では、それぞれの手順について詳しくご説明していきます。
遺体の発見までの時間がかかるほど、部屋の中の腐敗臭はますますひどい状態になります。
特殊清掃作業に入る前に、ウイルスの感染防止のため、消毒作業を行います。
使う薬剤の種類は色々ですが、例えば二酸化塩素などの散布は、感染症防止ばかりでなく消臭効果も期待できます。
室内に置かれた不要な家具家財や、体液などで汚染された不用品を処分しながら、貴重品や遺品の整理をします。
体液などで汚染された部分は、清掃・殺菌・消毒などをしながら進めます。
ハエや蛆虫などの害虫が発生している場合、その発生している量や種類、場所に応じて、最も効果的な方法を用いて駆除します。
大量発生している場合など、強い薬剤を使用する場合もあります。
体液などの汚染が、床下や壁の内側にまで広がっていることがあります。
このように、表面の清掃だけでは取り除けない場合には、汚染された箇所を解体し、清掃・消臭作業を行います。
臭い・体液がしみ込んだ壁紙やフローリングの床、防音材などをはがし、付着している体液などをきれいに清掃します。
全ての作業が終了したら、部屋全体をオゾン消臭・脱臭し、臭いのもとを完全に除去します。
最後は、解体した壁紙やフローリングなどを新品の物に張り替えます。ここで、原状回復工事はすべて終了となります。
事件物件の清掃には、特殊清掃と遺品整理の2つの作業が必要とされます。
特殊清掃業者と遺品整理業者をそれぞれ別々に依頼すると、作業が不完全なままになってしまったり、料金を二重に支払うことになったり、責任の所在が不明となってしまったりと、不都合な事が起こる可能性が否定できません。
そこで、事件物件の清掃には、“特殊清掃も出来る遺品整理業者”に依頼することにより、全ての作業が1つの業者で完結し、料金も必要なだけに抑えられることができ、作業を一貫して行ってもらうことによって、安心して任せる事が出来ます。この安心こそが何よりも大事だともいえます。
事件物件の清掃が必要になってしまった場合は、迷わず“特殊清掃も出来る遺品整理業者”に依頼することをおすすめします。
記事を読んで、特殊清掃についてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。
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