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投稿日:2017年04月26日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
近年「終活」の浸透とともに、注目されているもの、それが「エンディングノート」です。
自分が急に認知症にかかったり、不慮の事故に合ったりと、もしもの時のために家族に伝えたいことをまとめておくノートです。
自分の死後法的な効力がある遺言書とは異なり、エンディングノートでは「葬儀の方法」、「余命宣告の伝え方」、「終末期医療への取り組み方など」自分が亡くなる前に意思決定を含め自由に書き記すことができます。
例えば遺言書では自分が認知症にかかった時の家族の対応の仕方(家で介護してほしいのか、老人ホームに入れてほしいのか)、自分の余命ががんにかかった時の治療の方針(最後まで抗ガン治療をするのか、早めにホスピス治療に移るのか)などを指示することはできません。
特に家族とのつながりが薄い場合には、日ごろのコミュニケーション不足から、自分の意志に反する選択を取られてしまうことも考えられますからエンディングノートを記しておくことは、自分のためにも家族のためにもとても役に立つ方法だといえるでしょう。
近年ではスマホの普及とともに気軽に携帯アプリで書き残せる「無料エンディングノートアプリ」がとても人気です。
今回は、エンディングノートとは何かを詳しくご説明し、そして今人気の無料エンディングノートアプリをiPhone版、Android版ともにご紹介します!
最近よく耳にするエンディングノートですが、いったいどういうものなのでしょうか。
エンディングノートは自分の人生の終わりに向けて準備をする「終活」の一部です。終活とは主に以下のような準備が一般的とされています。
自分の死後に法的効力を発揮する遺言書と異なり、エンディングノートでは自分が亡くなる前からの意思決定など比較的自由にいろいろな事柄を書き記すことができます。
ここで出てくる疑問は、遺言書とエンディングノートの違いでしょう。遺言書とエンディングノートの違いをまとめてみました。
ご覧のとおり、遺言書では「死後に法的効力」を発揮し、「記入内容に制限」がありますが、エンディングノートでは遺言書に書ききれない自分の思いや、より詳細な情報をなんでも盛り込むことができます。
近年では平均寿命が延びたことで、認知症にかかる高齢者の数が莫大に増加しています。自分で意思決定ができない状態になった時、また、命にかかわる重病にかかった時、その意思決定の権利は自分の家族・後見人にうつります。
例えば、末期がんが発見されたときの余命宣告。余命を宣告する方法やその後の治療の方針など決めることは家族にとって重大なストレスとなります。
また、実際に自分にもしものことがあった時、常に重要書類がどこにあるか把握している家族では問題はありません。
しかし、核家族化が進んだ現在、親世代と別居している家族がほとんどでしょう。そんなときに重要書類の保管場所や各種手続きの解約方法、近しい人や葬儀の参列者、親戚の名簿などが一覧でまとめられてあれば残された家族にとってこんなに助かることはありません。
また、思い入れのある家の処分や遺物の処分に関しても、思い出がたくさん詰まった家やモノを処分するのは家族にとってはとても悲しく、時に後悔が残る作業となります。
さらに、兄弟・親族が多い場合はどうでしょう?意思決定に時間がかかり、また時には不要な言い争いが起こることも往々にしてあり得ることです。
そんなときに、エンディングノートでそれらの情報や自分の意志を書き記してくれていれば、残された家族にとってこんなに助かることはありません。
遺言書 | エンディングノート | |
法的な効力 | あり | なし |
記入方法 | ・民法で定められた規定に沿って作成する必要がある。
・特別方式と普通方式の二種類。 ・必ず自筆で。 |
・記入方法に指定なし
・自筆でもパソコンでもスマホアプリでもなんでもOK! |
値段 | 数千円~十数万円 | 無料~数百円 |
記入内容の制限 | あり | なし |
具体的な記入内容 | ・財産の処分
・身の上の事柄 ・相続人の排除 ・遺言執行人の指定 |
・病気の告知の方法
・余命宣告の方法 ・延命治療について ・重要な書類(保険証・通帳など)の保管場所 ・ペットの世話 ・家のお手入れ ・お墓の手続き及び埋葬方法 ・緊急連絡先 ・葬儀に来てほしい人の名前と連絡先 ・他、家族に伝えた得たいことなんでもOK! |
エンディングノートの書き方は自由で、ワード文書でもノートに手書きでも何でも構いません。
しかし近年人気が出ているのがiPhone やAndroidなどのスマートフォンのエンディングノートアプリ。スマートフォン用のエンディングノートアプリを使って書き残す方法です。
書店でもエンディングノートの冊子は多数販売されています。
しかし、スマートフォンのエンディングノートアプリを使えば、文章のみならず「写真」、「動画」など冊子ではできないよりリアルで、思い出に残る形で思いを伝えられます。
さらに、書き記しておくべき内容があらかじめ設定されているので、「何をかけばいいのかな」、「どこまで書く必要があるのかな」などと記入内容で悩む必要がありません。
手書きで書く場合には、修正するのが大変ですが、アプリを使うので気が変わった時にはすぐに編集が可能です。
また、携帯電話は自分が一番身近に持っている必需品の一つで、もし物時があった場合でも残された家族が簡単に確認できるというのも大きな利点です。
最近とっても人気の無料エンディングノートアプリをiPhone版、Android版に分けてご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてくださいね。
肌身離さず持っているスマートフォンで、エンディングノートが残せたらとっても便利ですね。以下おすすめの無料エンディングノートアプリをご紹介します。
現在Androd版無料エンディングノートアプリの中で最も人気があるアプリが「エターナルメッセージ」です。
このアプリでは、動画と写真が保存できます。もしもの時があった後ご家族が見返して思い出に残る動画と写真を遺すことができます。もちろん、自分の死後の手続き(宗教・宗派、葬儀について)のエンディングノートを入力する機能もあります。
しかし、エンディングノート機能はほかのアプリに比べて充実しているとは言えませんので、エンディングノートアプリを使うのが初めてだという初心者におすすめです。ご家族やご友人とダウンロードし、使ってみましょう。
「100年ノート」は、エンディングノートに特化した人気エンディングノートアプリです。iPhoneでも展開されており、利用者数は増加しています。
「100年ノート」の特徴は、ほかのアプリと異なり伝えたい内容の種類が細かに分かれており、ご家族が後で閲覧する際にとても分かりやすく構成されています。
保存が可能な情報は、自分のプロフィールを含め、ペットのことや介護が必要になった時の対処法、預金などのプライベートな情報まで網羅されています。もちろん、動画・音声での保存も可能ですのでとてもおすすめできます。
Android版をご紹介したので、今度はiPhone版のエンディングノートアプリをご紹介します。
Android版でもご紹介した「エターナルメッセージ」は、iPhoneでも人気がたかいエンディングノートアプリとなっています。
無料なのに、機能が充実しており、また様々な無料エンディングノートアプリの中でもダントツで見栄えが良く操作しやすいアプリです。
初めてエンディングノートをつけてみる、エンディングノートってどんなものだろうと思う初心者の方には一番おすすめできるアプリです。
iPhone独自のエンディングノートアプリ「私ノート」も注目できます。iPadにも対応しており、相続、医療介護、葬儀などの項目が記入できます。
他の無料エンディングノートアプリ同様、写真・動画機能、アルバム機能などがありますのでより臨場感のあるエンディングノートの作成ができます。
このアプリには健康ノート(血圧や食事の記録)機能がありますので、エンディングノート機能だけでなく、日記や健康管理にも使える多機能エンディングノートアプリといえるでしょう。
また、ご家族の携帯とリンクさせることによって、一定期間ログインがないと安否確認メールが送信される機能も付いています。
見やすさはほかのアプリよりは劣りますが、機能は最も充実しているアプリといえるでしょう。
いかがでしたでしょうか。最近話題のエンディングノートについてご紹介いたしました。
エンディングノートは遺言状では書ききれない、葬儀の手続きや重病にかかった時の告知方法など自分の終活にまつわる様々な思いや情報をつづることのできるものでした。
法的拘束力はありませんが、残された家族にとっては「最後の贈り物」といっても過言ではないほどありがたいものです。
最近ではiPhoneやAndroidなどのスマホでも人気の無料エンディングノートアプリが出ていますので、このサイトを参考に一度書いてみてくださいね。
記事を読んで終活やエンディングノートに関してもっと知りたい!と思った方は、下記の記事をチェックしてみましょう。
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