雛人形の処分方法を解説しています
投稿日:2017年04月26日 更新日:2022年09月11日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
女の子のいる家庭では、子供の健やかな成長を願って、雛人形を飾る方も多いはずです。
昔ながらの豪華な段飾りの雛人形や、ガラスケースに入った簡易的な雛人形など、最近では多くの種類があります。
お子様が小さいうちは、桃の節句に合わせて毎年雛人形を飾りますが、お子様が大きくなってくるといつの間にか飾らなくなってしまいますよね。
雛人形は、お子様の成長を見守る大切な人形であるため、飾らなくなったからといって、ごみとして処分するには抵抗があります。
今回は、役目を終えた雛人形をどうするべきなのか、正しい対応方法をご紹介します。
雛人形は、分別が必要な部品がたくさんあったり、ガラスケースに入っていたりと、通常のごみとして処分するのは難しい品です。
多くの人は、「人形をごみとして捨てたら呪われるのではないか」とごみとして処分するには抵抗があると考えるはずです。
雛人形を処分する方法はいくつかあります。
最も一般的な処分方法が、神社やお寺で供養してもらう方法です。多くの神社やお寺では、人形供養をしたのち、お焚き上げをして処分してくれます。
きちんと供養してもらえるので、処分するにも罪悪感がない方法でもあります。神社やお寺によっては、郵送で対応してもらえるところもあるので、忙しい方や持ち込むのが難しい場合には郵送で対応してもらえる神社やお寺を選ぶとよいでしょう。
神社やお寺で供養してもらう場合に注意したい点がいくつかあります。
まずは、「神社やお寺によっては人形供養をする日が決まっている」ことがあげられます。毎日人形の持ち込みを受付してもらえる神社やお寺もありますが、持ち込み日を指定している場合もあるので、持ち込む前に必ず確認が必要です。
次に、「供養料がかかる」ということです。神社やお寺により、供養料が定められていたり、「供養料はお気持ちで」とされていたりします。
一般的に供養料が設定されている場合は、3,000円~30,000円程度が相場となっています。指定の段ボールなどに詰めるよう指示がある場合には、段ボールの大きさにより供養料が変わることがほとんどです。
最後に、「ガラスケースは処分してもらえないこともある」ということです。
最近では、ガラスケースに入ったコンパクトな雛人形も多くありますが、ガラスケースは人形供養の対象外としている神社やお寺もあります。
また、ガラスケースは別途処分料がかかる場合もあります。人形供養についての対応は神社やお寺により異なるので、持ち込む前に必ず問い合わせすることをおすすめします。
生前整理・遺品整理をしている中で、押し入れの中から雛人形が出てくることもあります。
生前整理・遺品整理業者では、不用品の回収はもちろん、大切にしていた品物や人形などの捨てるには忍びないものを供養してくれるサービスもあります。
生前整理や遺品整理を行うタイミングで雛人形を処分するということであれば、生前整理・遺品整理業者の合同供養サービスを利用するとよいでしょう。
合同供養とは、各地から集められた遺品や人形などの品物を、生前整理・遺品整理業者の合同供養ホールにて供養することです。
お寺などで供養する場合同様、きちんとお経をあげ供養してもらうことができるので、安心して任せることができます。
また、希望すれば合同供養に立ち会うこともできるので、雛人形とのお別れの場に立ち会うことも可能です。
生前整理・遺品整理業者では、不用品回収業者と違い雛人形を乱雑に扱うこともなく、雛人形の搬出や梱包、運搬まですべて行ってくれます。
きちんと供養して処分する方法が最も一般的となりますが、最近では保育園などの施設に寄付したり、娘が生まれた家庭では雛人形を代々引き継いだりしていることもあります。
しかし、昔は一人の女の子に対し、一体の雛人形を飾ることが一般的であったため、他人に譲ったり、代々引き継いだりすることはよいことではないとされていました。
現在では、処分してしまうよりも、雛人形を必要としている方に譲ることの方が大切と感じる方が多いため、寄付する方も増えてきています。
時代の移り変わりとともに、かつての風習も徐々に変化してきているように感じます。
寄付したり代々引き継いだりすることは、絶対的に悪いということではありませんが、他者に引き渡す際には注意しなければならないこともあります。
引き渡す場合の注意として、「必ず厄払いする」ということです。雛人形には、使用していた方の災厄をたくさん引き受けていますので、きちんと厄払いをしてから寄付することが大切です。
何もせずにゴミとして処分するのは気が引けてしまいますが、自分でお清めを行ってから処分するのも1つの方法です。
お清めの仕方としては、まずは雛人形をキレイなタオルや布で優しく拭いてあげて汚れを落とします。
次にお清めの塩をふりかけて白い布や紙に包んであげます。そして「今までありがとう」という気持ちを雛人形に伝えて処分をするのです。
この方法であれば、自宅で気軽に供養を行えます。
3月3日に、雛人形を飾って女の子の健やかな成長と幸せを願うひな祭りですが、ひな祭りの風習を知っていても、その由来やいつまで飾るべきなのか、役目を終えた雛人形をどうするべきなのかについて知らない方は多いはずです。
実はひな祭りとは、季節の変わり目に行われていた行事で、災難や厄から身を守り、よりよい季節の幕あけを願う節句です。
つまり、雛人形は女の子の災難や厄を代わりに引き受けてくれる人形なのです。
そのため、姉妹であれば、通常は一人一体の雛人形が必要となります。では、雛人形はいつまで飾るべきなのでしょうか?
実は、通常はいつまででも飾るべきとされています。
女の子の災厄を引き受けてくれる人形なので、基本的には処分せずに飾り続けるべきと言うことなのです。
しかし、近年では住宅環境や、雛人形に対する正しい知識がないため、お子様が大きくなって来たら雛人形を飾るのをやめてしまったり、結婚を機に処分を検討したりする方が増えています。
自分の周りの寺社で雛人形の供養が行われているのかを確認するのは、非常に時間がかかり大変です。
この記事を執筆しているオコマリでは、700年以上の歴史を持つ群馬県にある富士浅間神社と提携し、雛人形の供養を実施しています。
オコマリで雛人形の供養をするには、「申し込み→配送→供養」のたった3つのステップだけ。
費用も、どんな大きさのダンボールの箱に入れても1箱たったの8,000円で受け付けており、ダンボールの中に何個雛人形やぬいぐるみを入れても定額です。また、ガラスケースの処分も受け付けています。
供養後には、「供養報告書」がちゃんと送られてくるので安心です。
雛人形やぬいぐるみ以外にも、写真やアルバム、万年筆、神棚にも対応しており、全国どこからでもお申込みいただけます。
お問い合わせも無料で行っていますので、気になる方はHPをチェックしてみて下さい。
女の子の健やかな成長や幸せを願う雛人形ですが、今では雛祭りといえば、雛人形を飾るよりもごちそうを揃え、家族でお祝いすることが行事のメインとなりつつあります。
今一度、雛人形を飾る本来の意味を学び、雛祭りには毎年雛人形を飾り、災厄を代わりに引き受けてくれている感謝を伝えることが大切です。
大人になり、結婚し、役目を終えた雛人形は、長年の感謝を込めてきちんと供養してあげるようにしましょう。
記事を読んで、供養についてもっと知りたいという方は、下記の記事も参考にしてみて下さい。
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