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投稿日:2017年04月30日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
女の子がいるご家庭では、お子さんが小さい時は、毎年飾ったお雛様を飾っていたと思います。
しかし、子供が大きくなるにつれて、お雛様を押入れの中にしまったまま数年が経っています・・・なんていうご家庭が多いのではないでしょうか。
そもそも雛人形は、女の子の健やかな成長を願って飾るものと言われています。
人形がその子の身代わりになって「厄を引き受けてくれる」と考えられてきたのです。
なので、嫁ぎ先などに持っていくことができれば代々続いて使用できますが、なかなかそれもかなわない場合は処分に困ってしまいますよね。
女の子の厄を変わりに引き受けてくれたお雛様ですから、粗末にもできず、かといってどうしたらいいかわからないという方のために、今回はお雛様をいつ供養するのか、その方法や供養の仕方についてお伝えしたいと思います。
「雛人形を早くしまわないとお嫁に行き遅れる」という言葉、聞いた事ありませんか?
この言葉は、早く片付く=お嫁に行くという願いが込められた言葉だと言われています。
結婚するということは、親元を離れるということになります。
一般的にはそのタイミングでお雛様を供養して処分すると思われがちですが、必ずしもそうとは限らずに、お雛様をどうするのかについては、3つの考え方があります。
結婚は、人生で大きな節目になります。なので、そのタイミングで処分を検討する方が多いそうですが、大体は上記の3つのパターンになるようです。
お雛様は基本的には1人に1つと考えられており、結婚後も自分の身代わりになって厄払いを続けてくれるという考え方です。
これが一番理想的ですが、自分のために飾り続けて自分で片付けることを毎年できる人はそう多くいないですよね。
これは自分で飾る代わりに、実家の両親が遠く離れた場所から娘の幸せを願って飾り続けることで厄払いをするという考え方です。
結婚してもお雛様の役割は終わりではなく、ずっと遠くから見守っているよという、ご両親のメッセージです。
昔は結婚が女性の一番の幸せといわれていたので、結婚したらお雛様は役目を終えたので供養しましょうという考え方ですね。
しかし、人形販売店の方に聞いたところ「人形は魂が入るとも言われていますので、生前であればできれば処分しないほうが望ましい」との事でした。
ただし、「どちらの自宅でも飾ることが無いのであれば、供養し処分したほうが良い」との事でした。
なので、基本的にはどれが正解というものは無いと考えられるでしょう。
個人的には、お雛様をいつ供養するのかを考えるよりは、やはり長く飾れるように考えて、それが難しい場合は、お雛様を供養する方向で考えれば良いと思います。
ただ、現実問題として、お子さんが大きくなるにつれて長い間飾らなかったり、アパートなどで生活する場合は保存場所に困るケースも多々あります。
お雛様をいつ処分するのかというと、飾らなくなったり保存場所に困ったりした時、というのが正解なのではないでしょうか。
お雛様を「いつ」処分するかがわかっても、今度は「どう」処分していいか悩んでしまいます。
長年、娘の成長を見守ってくれたお雛様なだけに、処分するにしても雑な扱いはできません。
そんな方におすすめなのがビッグひな祭りに寄付する方法です。
徳島県勝浦郡勝浦町で、毎年2月から3月にかけて開催されている「ビッグひな祭り」をご存知でしょうか?
開催期間中に、巨大なひな壇に無数の雛人形を飾るお祭りです。
高さ約7mの巨大なひな壇に、約2万体以上の雛人形が飾られますが、この雛人形は日本全国から寄せられたものが並べられています。
供養料として5,000円はかかりますが、お祭り終了後にしっかりと供養して処分してくれるので、お雛様へ、最後の晴れ舞台として全国から多くの雛人形が送られています。
また、全国勝浦ネットワークを結んでいる関係で、千葉県勝浦市、和歌山県東牟婁郡那智勝浦町でも同様のお祭りが行われているほか、同種のお祭りとして長野県巣坂市と埼玉県鴻巣市でも開催されているので、近隣に住んでいる方は寄付してお祭りに参加することで、より感謝の気持ちがお雛様に伝わるのではないでしょうか。
寄付は難しいけど、お雛様を処分したいので、供養してくれる場所を探したいという人は、次の方法があります。
神社でお守りやお札などをお焚き上げしてもらい、処分したことはありますよね。
神社やお寺では、そういった「粗末にできない品」の処分をしてくれます。
お雛様もそういった部類に入るので、最寄の神社などで相談してみると、適切な供養の方法を教えてもらえるでしょう。
また、各地で年に1回程度ですが「人形供養祭」というものが開催されます。
人形供養祭では、文字通り人形を供養してくれるお祭りです。
長い歴史があり、人形組合や神社や自治体が運営しているものもあれば、葬儀場主催で行うものもあり、規模の大小は様々ですがっかりと供養してくれます。
供養料が数千円程度かかる場合もあるので、行かれる前に問い合わせたほうが良いでしょう。
通年供養を受け付けているお寺などもあるようですので、インターネットなどで調べてみましょう。
近隣では行われない場合や、当日の参加が難しい場合は「代行サービス」に申しこむと良いでしょう。
自分の周りの寺社で雛人形の供養が行われているのかを確認するのは、非常に時間がかかり大変です。
この記事を執筆しているオコマリでは、700年以上の歴史を持つ群馬県にある富士浅間神社と提携し、雛人形の供養を実施しています。
オコマリで雛人形の供養をするには、「申し込み→配送→供養」のたった3つのステップだけ。
費用も、どんな大きさのダンボールの箱に入れても1箱たったの8,000円で受け付けており、ダンボールの中に何個雛人形やぬいぐるみを入れても定額です。また、ガラスケースの処分も受け付けています。
供養後には、「供養報告書」がちゃんと送られてくるので安心です。
雛人形やぬいぐるみ以外にも、写真やアルバム、万年筆、神棚にも対応しており、全国どこからでもお申込みいただけます。
お問い合わせも無料で行っていますので、気になる方はHPをチェックしてみて下さい。
また、雛人形と一緒に他の物も整理したいという場合は、遺品整理業者に生前整理の一環で供養してもらうのもひとつの方法です。
人形やお札など、処分しにくい物の場合は、大体の整理業者が提携している寺院で合同供養という形でしっかり供養してくれます。
供養証明を発行してくれる業者もありますので、意外と気軽に相談してみて金額が合えば依頼してみるのもいいかもしれません。
お雛様も全部そろえるとなると結構な金額になります。
なので、お雛様に損傷がなく、まだまだ飾ることのできる状態ならば、親戚や友人でほしい人がいたら譲ってあげてもいいでしょう。
昔はあまり良くないと言われていましたが、今はそこまで気にする人も多くないようです。
また、幼稚園や保育園に寄付するといった方法も良いでしょう。
試しにご自宅の近くの施設に問い合わせてみると、意外と喜ばれたりします。
当たり前ですが、寄付する前には、感謝の気持ちを込めてしっかり綺麗にしてから寄付しましょう。
お雛様はひとりの女の子の「身代わり」となって、様々な災厄から身を守ってくれるものなので、もともとは一人の女の子にひとつ用意するものとして考えられてきました。
そういった意味では、本来は母から子へ引き継ぐというのはあまり推奨できないとされてきました。
しかし、この点は意見がわかれる部分でもあり、一概に絶対ダメとは言い切れない部分でもあります。
伝統行事や由来は大切にして、お雛様本来の「女の子の幸せを願う気持ちが込められたもの」ということを心に留めておけば、考え方は各家庭の考えで良いと感じます。
できるだけ長く飾ってあげて、お雛様が役目を終えたと感じたら、感謝してしっかり供養して処分しても良いし、娘が嫁ぐ時に花嫁道具として持たせても良いでしょう。
色々な考えがありますが、一番は感謝の気持ちを忘れないということが大切なことですね。
雛人形の供養に関してはこちらの記事も参考にしてみてください。
人形供養のことについて、わからないこと・不安なこと・他人には相談しづらいことなどおありかと思います。オコマリでは人形供養について、予算・スケジュール・安心できる業者なのか、など様々なご質問に人形供養に詳しいベテランのスタッフが親切丁寧にお答えし、お客様の不安を解消いたします。