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投稿日:2017年03月11日 更新日:2023年03月19日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
30代の孤独死が急増しているのをご存じでしょうか?30代の孤独死の割合は20代以下と比較すると約2倍となっているのです。
現代の日本では昔よりも結婚という制度の重要性が薄れてしまい、一人の方が楽に生きていける、経済的に結婚に踏み切れないといった理由から男女問わずに独身を選ぶ人が多いようです。
生活するだけなら一人でも構わないのですが、近年問題視されているのが「30代の孤独死」の増加なのです。
孤独死と言えば一人暮らしをする高齢者だけのようなイメージを持ちますが、実際には若年層での孤独死、特に30代での孤独死が増加傾向にあります。
何故30代の孤独死が増えているのか、そして何が問題なのかということにクローズアップしてお話していきたいと思います。
また、孤独死が起きた時に家族の方はどのように対応すればよいのか?
ビルの管理者はどのように対応すればよいのかを解説します。
オコマリは、特殊清掃を始め遺品整理やゴミ屋敷片付け、片付け、木の伐採や剪定といった生活のお困り事を解決するサービスを提供しています。特殊清掃に関して専門知識のあるスタッフが親身になって無料で相談に乗っておりますので、0120-916-397までご相談いただければと思います。
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30代の孤独死の原因をまずは見ていきましょう。
30代という、人生の中でも一番気力・体力ともに充実している年代において、孤独死は最もかけ離れた事象のように感じますよね。
高齢者が増えていく現代で、なぜ社会に必要とされる30代が孤独死を迎えてしまうのでしょうか?まずは30代による孤独死の原因となる3つのパターンについて考えていきましょう。
現在の30代に共通する問題点として挙げられるのが、「就職氷河期」による雇用問題です。
具体的には1975年から1985年に生まれた世代の人々です。
新卒でも全く仕事がない時代、その当時の若者は保障の厚い会社に属することが出来ずフリーターになる人も少なくありませんでした。
就職氷河期も終わり、条件のいい仕事に就こうと思ってもその当時の新卒が就職していくだけで、現在の30代へのチャンスは限られていました。
更に、リーマンショックによる不景気が追い打ちをかけ、増えない収入と日々格闘している30代もまだまだ多く存在しています。
そんな収入面・将来への不安から結婚を諦めてしまう30代も多く、結果一人で生きていくことになってしまい、それが孤独死に繋がっているのです。
「引きこもり」という言葉が世間に登場してから長い年月が経過し、今ではすっかり世の中に定着したワードであるように感じます。
引きこもりという現象は子供たちだけではなく、今では大人であっても引きこもりに陥ってしまう人は少なくありません。
そして30代に於いても、引きこもりになってしまった人は少なくありません。30代一人暮らしの引きこもりの多くは精神的なストレスを抱え込んでしまうことから、孤独死となってしまうこともあるのです。
更に、30代は全体的にプライドが高い世代なのではないか?といった声もあります。
これには賛否両論があるでしょうが事実、自分のプライドが邪魔をして他者に助けを求めることが出来ず、その結果孤独死となってしまうというパターンもあります。
収入が途絶えても生活保護の受給はしたくないと頑張ってしまったり、一人でも寂しくないと強がりを言いながら仕事をし続ける、そんな頑張りすぎてしまう30代が孤独死を迎えてしまうようです。
人に助けを求めるのは恥ずかしいこと、助けを求めても突き放されるだけという気持ちが根底にあるようですが、これは辛い就職氷河期を経験した30代特有のものなのかもしれません。
世間は弱いものに厳しいと思い込まず、もっと行政などを積極的に頼りましょう。
生活保護は、1度受給したら一生受給しなくてはいけないものではありません。人間として最低限の権利である「衣・食・住」を満たしてくれるのが生活保護であり、その後生活を建て直し就職した後にはしっかりと自分で稼いだ給与で生活していけばいいのです。
孤独死が起こった後は、検死が行われて身体中のあちこちを調べられます。
亡くなった後でも、生きているよりもみじめなことになってしまいます。
検死の流れを以下の記事で詳しく解説しています。
この記事を読めば、自殺をするよりも生きている方がましであり、生きていれば何か希望になることがあると思えるでしょう。
このように様々な要因が重なり合い引き起こされる30代の孤独死ですが、中でも注意したいのが「30代女性の孤独死」です。
20代 | 30代 | 40代 | 50代 | |
---|---|---|---|---|
男性 | 3.1% | 5.7% | 10.0% | 18.6% |
女性 | 8.3% | 7.8% | 11.6% | 13.7% |
上の表は、「一般社団法人日本少額短期保険協会」が発表した男女別孤独死死亡年齢構成のレポート結果(第4回孤独死現状レポート)を独自にまとめたものになります。
男女別に孤独死の割合を見ていくと、男性では40代までは女性よりも孤独死の割合が低いことが分かります。
一方、女性の孤独死の割合を見ると、30代までは男性よりも割合が多いことが解ります。
何故人間として一番充実しているであろうこの時期に、女性たちは孤独死に陥ってしまうのでしょうか?
女性の孤独死、その死因は病死が約55%、次いで自殺が16%、事故死・不明を合わせて25%という分布になっています。男性の自殺による孤独死の割合が10%ほどですから、女性の自殺による孤独死は単純に男性の1.5倍です。
更に年代別に見ていくと、30代女性の自殺による孤独死は約22%というデータが存在しており、同じ30代の全国の自殺者割合が12.5%となっていますので2倍近くあることになります。
ここまでの内容を見て、「私には関係ない」と感じた方もいらっしゃるでしょう。しかし、30代女性の孤独死は、いつ自分の身に降りかかってもおかしくないことでもあります。
毎日を必死で生きていると、時に暗闇に手を引かれることもあるでしょう。
自分では元気なつもりでも精神は少しずつ蝕まれ、気づかぬうちに心が疲れ切ってしまう、そんな経験は「自分には絶対にない」という保証は誰にもありません。
見えない将来への不安、そして金銭的・精神的な不安が、30代女性の孤独死を招く一端を担っていると言えるでしょう。
30代の孤独死を防ぐにはどのようなことが考えられるのでしょうか?下記の3つの観点から30代の孤独死を防止する策を解説していきたいと思います。
孤独死の男女比は8:2というデータがありますが、これは女性は近所づきあいをこまめにする事から孤独死を防げるためだと言われています。
毎日出勤前に顔を見る近所に人には挨拶をすることから始め、打ち解けてきたら一言でも言葉を交わすようにしましょう。
町内会による活動等があるのであれば、積極的に参加するのも手です。清掃活動やボランティア活動など、近くに住む人に「自分はここに住んでいる」という印象を与えておくことが大切です。
30代の孤独死を防ぐための一番効果的な方法は、やはり結婚でしょう。結婚することは一人ではなくなることの近道でもありますが、毎日の生活に活力を与えてくれるものでもあります。
結婚できれば誰でもいいという訳にはいきませんから難しいことですが、積極的に結婚に向けた活動をしていくのは孤独死を防ぐためにとても大切なことです。
近年であれば、SNSを活用することで孤独死を防ぐことができるでしょう。旧知の友だけではなく、全く顔を知らないけれども気が合う人や趣味の仲間など、SNSでは人付き合いの輪を手軽に広げていくことができます。
また、毎日何度も更新していたのに更新がない、ということで危険な状態を察知し孤独死を免れる可能性もあります。
SNSでの出会いをきっかけとした結婚も昨今では珍しくありませんから、友人だけではなく恋人を作るいいチャンスになるかもしれませんね。
そうはいっても、万が一孤独死が起きてしまった場合にはどうすればよいのでしょうか?
特に遺族の方は悲しみに暮れてしまう事もありますが、しっかりとした対応も必要となります。
また、身寄りのない方が亡くなられた場合は、集合住宅の管理人さんやビルの管理会社の方はどうすればよのでしょうか?
ここからは、孤独死が起きたあとに必要な遺品整理と特殊清掃について説明していきます。
遺品整理に関して、孤独死でもそうでなくとも関係ないのではと思いがちです。確かにどのような亡くなり方をしたとしても、遺品整理は必要です。
しかし、孤独死というのは普段から誰かとの交流が少なかったり、親しい人はいても自宅に来る事がめったになかったりという風に、自宅にあるものを知っている人が少ないのです。
その為、いざ遺品整理をする段階になって、貴重品の置き場所やどの遺品を誰の為にとっておけば良いのか等が分からず、遺品整理に時間がかかってしまいます。
したがって、孤独死の場合の遺品整理にはより時間や手間、集中力が必要となってきます。
関連記事:遺品整理について詳しく知りたい方はこちら
「遺品整理とは」
特殊清掃とは、事故や事件等、文字通り特殊な所で清掃を行う時に使われる言葉です。孤独死も特殊清掃の対象に含まれます。
孤独死をした遺体の発見が遅れた場合、家の中には強烈な死臭が立ち込めています。これは遺体が放置されていた期間が長い程、酷いものになっていきます。
臭いが悪化していく原因の1つとして、家の中の温度や湿度環境が挙げられます。その環境によっては雑菌が繁殖し、遺体が腐っていくスピードも早くなっていきます。
この死臭の発生源は、遺体から流れ出てくる体液によるもので、血液や排せつ物など様々なものが混ざった状態でそのままになっているのです。
したがって、孤独死の場合の特殊清掃には、通常の清掃ではまずやらない清掃の仕方が求められるのです。
関連記事:特殊清掃について詳しく知りたい方はこちら
「特殊清掃って?遺体発見からお部屋がきれいになるまで」
30代の孤独死について考えていると、普通に生活することはどれだけ幸せなことなのだろうと感じた方もいらっしゃるかもしれません。
今回紹介したデータは実際の事例であり、架空の物ではありません。30代の孤独死は、自分とは関わり合いのない遠い出来事ではなく、実際にはすぐ傍にあることだと言えるでしょう。
誰かに助けてほしいほど困った時には、勇気を出して助けを求めてください。そして人との関わり合いを恐れず積極的に関わり、悲しい30代の孤独死を防ぎましょう。
孤独死について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
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