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投稿日:2017年03月11日 更新日:2022年12月20日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
若者が孤独死している状況があるのを知っていましたか?
東京23区内だけでも、近年の20~30代の孤独死は250人前後。大学や仕事で、今こそ活躍できるはずの世代に、一体何が起きているのでしょうか。
今回は若者の孤独死に関して若者の孤独死が増加している原因や若者の孤独死を防ぐ方法をご紹介していきたいと思います。
孤独死の問題は個人だけで問題ではありません。自身や他人との関わりの中で起こります。
この記事を参考にして、孤独死の問題を防ぐ方法を学びましょう。
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若者の孤独死が増加しているというのは本当なのでしょうか?
ここからは、孤独死の現状について実際のデータを基にお伝えします。
近年、孤独死は高齢者の問題だけではなくなってきています。
進学や就職の為に、10代で故郷を離れ、30代で結婚するまで一人暮らしを経験する、という方も多いのではないでしょうか。
この一人暮らしの期間に突如体調が急変、誰にも見つけてもらえないままひとり部屋の中でひっそり亡くなってしまう、そんな若者が増加しているのです。
孤独死の場合、死因は病死であるとお伝えしましたが、働き盛りの20~30代は健康で体力もあります。
体調が悪くなれば自力で病院にも行けるし、動けないほどであれば友人や恋人をLINEで呼んで看病してもらう事や救急車だって呼べるでしょう。
しかし、それもできなかった為に亡くなるのが孤独死。必ずしもみんながみんな順風満帆で、困った時に連絡できる友人や恋人がいるとは限らないのです。
20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 | 80代~ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
男性 | 3.1% | 5.7% | 10.0% | 18.6% | 32.9% | 23.4% | 6.4% |
女性 | 8.3% | 7.8% | 11.6% | 13.7% | 21.0% | 20.1% | 17.5% |
上記は『一般社団法人日本少額短期保険協会』が2019年に出している「第4回孤独死現状レポート」というところから取ってきた年代別の孤独死の割合です。すべての年代を100としてどの年代の孤独死が多いのか?を見るものです。
上記のレポートを見て分かるとおり、若者(20~30代)の孤独死の割合は男性で約10%、女性で約15%となっています。女性に関しては男性の若者の孤独死率よりも1.5倍あるというのが現状です。
ただし、人数ベースで見ると男性の方が女性よりも若者の孤独死においては2~3倍ほど多くなっています。したがって、孤独死する若者人数では男性が多いけれど、女性の孤独死の中では若者層が男性よりも割合としては多いということになります。
20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 | 80代~ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
男性 | 87名 | 157名 | 276名 | 514名 | 912名 | 647名 | 177名 |
女性 | 48名 | 45名 | 67名 | 79名 | 121名 | 116名 | 101名 |
若者の孤独死の原因は、他の年代の孤独死の原因と変わらず、人間関係が希薄な事や、あまり家族と連絡を取り合わないコミュニケーションの問題があります。特に近年の若者は「人との関わり」をあまり重要視しない傾向にあるために、人間関係が希薄になっていっているのです。
また上記の他にも、若者の貧困問題も孤独死の原因にもなっています。2019年時点での完全失業者は全国で162万人。内、若者と分類できる25~34歳は37万人となっています。
「贅沢を言わなければコンビニでもビル清掃でも何でも仕事はあるじゃないか!」と思うかもしれません。しかし、人との繋がりが豊富ではない環境で育ち、他人と目を合わせられない、言われた事ができないなど、全うに社会生活を送る事のできない若者もいます。
こればかりは育ってきた環境が物を言いますが、幼少期のいじめやひきこもりの体験から、影響している事も考えられます。
また、貧困による栄養の偏りからの健康状態の悪化や、社会保険に加えて家賃や光熱費の支払いに追われ、病院代を払えないから病院には行かないという負の連鎖も、孤独死の増加に影響しています。
若者で孤独死に陥りやすいという方の特徴はあるのでしょうか?孤独死をする環境は毎日必ず誰かに会う習慣のない、単身世帯である事がほとんどです。個々を尊重する現代では、家族関係も希薄になり孤立した状況が多く見受けられます。
ここでは、具体的にどのような若者が孤独死しやすいのかを解説していきたいと思います。下記には若者の孤独死をしやすい人の特徴を5つ並べてみました。それぞれをご紹介していきます。
若者の孤独死を起こしやすい特徴の1つ目は、地域との関わりが少ない人です。
一昔前は、マンションに引っ越したら隣の住人にご挨拶という習慣がありました。現代では隣人がどんな人か分からない、地域のイベントに参加しない、むしろ地域のコミュニティがある事も知らない、という一人暮らしの若者も増えています。
通勤途中にいつも見るおばさんに「おはよう」と声掛けしたり、よく行くスーパーの警備員さんとなんとなく世間話したり。
このような地域との繋がりがないと、「あれ、最近あの人見かけないねぇ?」と心配してもらう事も出来ず、孤独死しても発見が遅れる事があります。
若者の孤独死を起こしやすい特徴の2つ目は、家族と離れて生活をしている人です。
一人暮らしに多い孤独死ですが、家族が近くに住んでいれば、ちょっとした用事で自宅の行き来や連絡を取る事があるでしょう。
しかし、遠方であると家族が互いにどんな状況にいるか分からない事も少なくありません。体調が悪化しても気づいてもらえず、孤独死に繋がる事が多くなります。
若者の孤独死を起こしやすい特徴の3つ目は、独身で恋人がいない方です。
愛する人がいない事は、決して悪い事ではありません。しかし、友達や家族には頼みづらい事も、恋人や夫婦であれば遠慮なく頼める事があります。
独身で恋人のいない人は、自然と自宅でひとりで過ごすことが増える為、孤独死する可能性も高くなります。
「恋をするのが面倒」、「未婚のキャリアウーマンが自由でかっこいい」、「僕みたいな人間を好きになる人はいない」など若者からよく聞きますが、恋人や家族を作る事は、安心を補う事でもあるのです。
若者の孤独死を起こしやすい特徴の4つ目は、心理的にあまり本音を話す付き合いをしない方です。
心理的遮断状況とは、周りにたくさん人はいるのに、実際の心の中では孤独を感じてしまう状況を言います。
例えば、会社でよくしてくれる上司やランチタイムを一緒にする同僚はいるのに、「仕事の関係だからな・・・」と思い込んで本当の気持ちを話せない。
そんな状況から、会社ではたくさんの人に囲まれながらも、いつも孤独で誰にも心を開けず、いざという時に助けを求める事ができません。
若者の孤独死を起こしやすい特徴の5つ目は、コミュニケーションが苦手な方です。
これは性格だけではなく、どのような家庭環境で育ったのかも大きく影響しますが、人付き合いが苦手で消極的な人はよくいますよね。
家族がそれに気づいていれば、見守ってくれますし、自分で「コミュ障だから俺」と言っているうちはまだ大丈夫でしょう。
そうではなく極端にコミュニケーションが苦手な人は、例えバイトや学校を数日休んでも「そうゆう性格だからなぁ…」などと決めつけられてしまい、心配されない事もあるのです。
若者の孤独死を起こしやすい特徴の6つ目は、非正規雇用の方となります。
最近では、正社員になりたくてもなれない契約・派遣社員やフリーターの若者も増えています。
正社員雇用がないという問題も挙げられますが、長期間縛られなくていい非正規雇用を望んでいる若者が多いのも事実です。
働きぶりにもよりますが、特に、フリーターで連絡せずにバイトを休んだとしても、「ゆとりだからな」の一言でで片づけられてしまう事もあります。
収入が安定せず、適度に病院などに健康診断にも行けない為に、突然病気になってしまって貧困に陥ってしまって誰にも助けを求められずに孤独死を迎えてしまうのです。
若者の孤独死を防ぐ方法はどのようにするべきなのでしょうか?
高齢者の孤独死を防ぐ対策は、日に日に進化しており、地域の見守りパトロールや監視システムなど、病気の心配もある高齢者側も納得のいくサービスです。
しかし、一人暮らしの若者に、高齢者と同じ見守りはなかなか難しい事です。
ここからは、若者の孤独死を未然に防ぐために、本人や家族、地域でどのような事ができるのかを考えていきましょう。
若者の孤独死を防ぐ方法の1つ目は、連絡の取れる相手を作ることです。
一番良いのは、今の学校や会社で、自分に何かあった時、2、3日で気づいてくれる仲間を作る事です。
しかし、人付き合いが苦手な方は、仲間を作るのも難易度の高い作業ですよね。そんな場合は、故郷の家族や友人でも構いません。
こまめに同じ人と連絡を取り合う事で、連絡が途切れたら何かあったんだと気づいてもらえる環境を作りましょう。
むしろ、「連絡が途絶えたら私に何かあったと思って!」と言っておいた方が賢明です。
若者の孤独死を防ぐ方法の2つ目は、SNSを活用することです。
FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSの更新が途絶えることで、「アカウントはあるのに投稿が止まってる…おかしいな」と思ってもらえます。
家族に見せるのは恥ずかしいかもしれませんが、友人よりも家族の方が気にかけてくれるので、自身の生存報告としてもSNSを活用できます。
若者の孤独死を防ぐ方法の3つ目は、健康診断に行くことです。
普段の生活をしながら、突然死してしまうという事は、何か体にも異変が出てくるはずです。
長引く頭痛や腹痛、また毎朝のトイレでも便の様子がいつもと違うな、と気づけます。
もちろん、急変という事も考えられますが、日々の変更管理をする事で、大きな病気になる前に気づくことができます。
一人暮らしとなると、誰にも管理してもらえないので、脂っこい食事やお酒、タバコが増え、体調悪化する事も。
まずは睡眠・運動・食生活を整え免疫力を高め、健康であっても定期的に健康診断を受けましょう。会社や学校の検診以外にも、無料の健康診断を行っている自治体もあります。
若者の孤独死を防ぐ方法の4つ目は、近所とのコミュニケーションを取ることです。
何も隣の部屋に住んでいる人と仲良くなりましょうと言っているわけではありません。一人暮らしをする地域で完全にひとりぼっちになる事が孤独死を招く原因です。
近所に行きつけのカフェを作ったり、よく見かける近所の人に毎日挨拶をする事などから、関わりを作っていく事も大切です。
そうすれば、何かあった時に気づいてくれる人を作ることが出来ます。
若者の孤独死を防ぐ方法の5つ目は、最新のテクノロジーを活用することです。
高齢者の不自然な電気利用がないか見守る、WiFi-Plugという商品があります。これは専用のコンセントを自宅に設置する事で、電気がずっとつけっぱなしや消しっぱなしになっていると、異常として検知され離れた家族へアプリで知らせが入るというシステムです。
高齢者用ではありますが、これなら画像や映像で監視されているわけではないので、若者の一人暮らしでも安心して使えます。
若者の孤独死を防ぐ方法を解説してきましたが、万が一ということもあり得るでしょう。
ここからは、若者の孤独死が発生してしまった際の対処法について解説していきたいと思います。冷静に対処できるようにするためにも是非学んでいきましょう。
もし、孤独死を発見してしまった場合、生死の状態がわからない場合は、「119番、救急車」を、完全に亡くなっている場合は、「110番、警察」に連絡をします。
警察が到着すると事件性の有無を確認するため、現場検証が行われます。
現場検証の間は、原則として第三者は部屋に入室することができません。事件性がないことが判断されて初めて第三者の入室が可能となります。
ご遺体は、一旦警察の遺体安置所に運ばれます。ご遺体の確認作業が終わったあと遺族がご遺体を引き取ります。
次に行うことは賃貸住宅に住んでいた場合は、大家さん(契約業者)への連絡と部屋の臭気対策とハエなどの害虫を拡散防止対策です。
亡くなった時期が夏場だった場合や、長い間亡くなられたことに気づかなかった場合、部屋には異臭が漂っていたりハエなどの害虫が発生していたりする可能性があります。
新聞などを入れる玄関ドアの小窓や窓、部屋のドア、トイレの窓やドア、お風呂場、押し入れなど完全に閉め切ってください。換気扇などもスイッチを切っておきます。
台所の排水口や洗濯機などの排水部分も配管で他の部屋に繋がっていますので、ラップなどで覆い、ふさいでおきましょう。
臭気対策、ハエなどの拡散防止対策を行った後は、臭いや体液、腐敗物などがあり、通常の部屋の状況とは異なるため自力での清掃は困難です。
このような時は、特殊な状況の清掃ができる業者(特殊清掃業者)に依頼しましょう。
特殊清掃とは、一般の清掃とは異なり、自殺、事件、孤独死などで腐敗や腐乱などでダメージを受けてしまった部屋の現状の回復や復旧を行うための清掃のことです。
部屋をきれいにするだけの清掃とは異なり、特殊な状況での清掃となるため、このような自殺、事件、事故などが起こった部屋を専門に清掃する業者があります。このような業者のことを特殊清掃業者というのです。
「特殊清掃業者とは、一般の清掃業者ではなく、自殺、事件、孤独死などにより、腐敗や腐乱などでダメージを受けてしまった部屋を専門に清掃を行う業者のことです。
特殊な環境の清掃の専門家なので、孤独死が起きてしまった場合の部屋の清掃は、「特殊清掃業者」に依頼しましょう。
孤独死などが起こってしまった場合、体液などや腐敗、腐乱などで悪臭が充満していたり、ハエや遺体などから細菌が発生していたりすることがあります。
また、通常の清掃とは環境が大きく異なるため、清掃の際には周りへの配慮が必要となります。
薬剤を使用しての清掃となるため、使用する薬剤についての専門的な知識も必要です。
このようなことから、専門的な清掃作業となるため、孤独死を発見したあとの清掃は「特殊清掃」の技能を持つ業者に後始末を依頼することが不可欠なのです。
家族、地域のつながりが減っていく世の中になればなるほど、若者の孤独死の割合はこれからも増えていきます。
孤独死に関しては高齢者だけでなく、一人暮らしをしている全ての世代に目を向けなければなりません。
しかし、人間関係をこれから構築していこうという20~30代は特に、自分の身に何かがあった時、誰に気づいてもらえるかしっかりシュミレーションをする事が大切です。
また、そもそも孤独死にならないよう、日頃から健康管理に気を遣い、自ら対策をとる事。そして、離れた家族や友人側にもできる事があります。
一人暮らしをしている相手が特に連絡をしてこない性格であれば、「まぁ元気にやっているだろう」と音信不通にせず、小まめに気にかける事です。
「おひとりさま生活」をほったらかしにしない事が、孤独死減少への第一歩となるでしょう。
記事を読んで、もっと孤独死について学びたいという風に感じた方は、下記の記事も参考にしてみて下さい。
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