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投稿日:2017年04月24日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
高齢社会である現代、自分の最期について真剣に考える人が増えてきています。
近年「終活」という言葉も頻繁に耳にするようになりました。自分の死後に、様々なことに関して、残された遺族がスムーズに対処できるようになってきています。
今回はその終活の柱とも言える「エンディングノート」について考えてみたいと思います。さらに、そのエンディングノートを無料でダウンロードできるサイトをご紹介致します。
長寿国日本ならではの言葉なのかもしれない「エンディングノート」ですが、このノートは亡くなる人から残された家族や友人にあてた、自分の歩んできた記録や想いを残すものです。
高齢になると、身体機能が徐々に衰えて次第に老衰へと近づくこともあるでしょう。しかし、急変して思いがけないタイミングで最期を迎えることもあるのです。
そんな時、残された家族は悲しい思いと同時に、これから先どうやってことを進めればよいか軽い混乱状態になることも珍しくありません。
そんな時に役に立つのがエンディングノートなのです。子供が知らない記録、財産、友人関係、遠方で交流の少ない親戚等の情報はとても大切です。
残された家族の負担を少しでも軽減して、自分の希望通りの死後を送るために役立つものなのです。
最初に抑えておきたいことは、エンディングノートは遺言状と違って法律上の効果がありません。
よって、書き方に一定のルールがあるわけではありませんので、手書でもパソコン入力でも結構です。今回ご説明する書き方は、一般的な事柄をピックアップしたものです。今後の参考にして頂ければと思います。
自分自身の歴史、経歴、思い出などを記載しています。具体例としては下記のとおりです。
自分の歴史を振り返ることは、今後の人生をどのように過ごすかを決めるキッカケ作りになります。
「こういう事をやっていた頃は楽しかったな」「この街や場所での思い出が印象的だな」という事を思い出せば、「ここに行ってみたい!」「これを行ってみたい!」という行動に変わる可能性があります。
ゆっくりと時間を使って、自分の過去を振り返ってみましょう。
自分が普段から関わりのある人や、遠方だけど仲がいい人等を名簿にしておきましょう。遺族にとって大切な情報のひとつになります。
特に自分が亡くなったときに連絡を取ってほしい人の情報は入れておく方が良いでしょう。
ここでも、友人関係を思い出すことで、「今度連絡して、久しぶりにお茶しようかな」という気持ちになるかもしれません。
相続に関してはエンディングノートでは効力を発揮できません。
ただ、どのような資産を持っているのかを書き記しておくことで、自分の身に万が一の事があった時に家族が慌てなくて済みます。
特にインターネット上で資産管理をしていたりする場合には、家を遺品整理しただけではなかなか分かりにくいものです。
詳細な財産額を書く必要はありませんが、どこの口座があるなどは書いておきましょう。
認知症等で意思の疎通が困難になった場合に備えます。介護保険施設に入所するようになれば、延命治療を含めて最期をどのように迎えたいか尋ねられます。
例えば、食事が食べられないようになったとき、胃に穴を開けるなどして栄養摂取を望むのか。改善の見込みのないガン等に罹患していたら、最期を病院で迎えるかどうか。このようなことを記録しておけば分かりやすいでしょう。
最近は家族葬が多くなってきています。どの程度の規模で行なうのか。費用はどうするか。お知らせする範囲はどうするか。また、葬儀社の互助会に加入している場合はその旨も記録しておきます。
意外と思うかもしれませんが、葬儀をどの規模で行ってもらいたいか?という点は遺族が気になる点です。
しっかり自分の意思を書いておくことで、遺族への負担を減らすことができます。
墓地を事前に用意しているケースでは、とても重要になります。家族が一から準備しなくてもいいように、記録をしておきます。
最近では海洋散骨や宇宙葬など色々な形がありますので、自分の希望があれば伝えておきましょう。
解約や解除するために暗証番号が必要な場合があります。亡くなった後の手続きがスムーズに行なえるように、分かりやすくしておきましょう。
遺品をどのように整理すればよいか残しておけば、残された家族は助かります。棺の中に一緒に入れてもらいたいものがあれば、それも書いておきましょう。形見に関しては、誰に何を渡したいかあれば良いでしょう。
土地の境界についての情報が大切です。法務局に行けば書面での情報は分かりますが、実際の現場がどのようになっているかまでは、確認できません。
よって、事前に境界を分かりやすく写真で残しておくことも必要です。特に、土地にこだわりがあれば、近隣所有者とのトラブルを防ぐためにも正しい情報を伝えておく必要があります。
これまでのご説明でエンディングノートについて、少しはお分かり頂けたと思います。
先にも述べましたが、エンディングノートは残された家族のためでもあるのです。エンディングノートがあれば、スムーズに物事を運ぶことができますので、是非活用して下さい。
エンディングノートを身近に活用して頂けるために、無料でダウンロードできるおすすめのサイトをご紹介します!
エンディングノートが無料でダウンロードできる、自分史サイトです。兵庫県にある、すずき行政書士事務所が運営しています。
行政書士は遺産や遺言、相続に関しても業務を行なってくれますが、この事務所でも普段から携わっているのです。したがって、専門性知識がある人が作成した内容になっているのです。
最低限の身の回りのことを記載するコンパクト版と豊富な情報量となる完全版があります。それぞれデザインが豊富に揃っているのが特徴です。
たくさんあるデザインから自分の好きなエンディングノートを選ぶ楽しみもあります。
【WEBサイト】http://ending-note.info/
有料版もありますが、無料版でも十分活用することができます。
自分で書き込むためのテンプレートとなっています。このサイトでは、エンディングノートに特化した情報が盛りだくさんです。また、葬式や相続についても説明があります。
このエンディングノートを一番におすすめするポイントは、情報量が豊富になっていることです。
例えば、プロフィール、各年代のエピソード、社会人での出来事、家系図、健康状態、終末期の医療について等の各分野で更に細かく分けて記載できるのです。
【WEBサイト】http://wadachi.romgra.com/howto.html
こちらのサイトのエンディングノートのおすすめは、PDFファイル、ワード、エクセルのお好みでダウンロードできることです。
手書が苦手な人はワードで入力すれば、きれいなエンディングノートに仕上がります。
逆に手書こそ意義があると思われる方は、PDFファイルをダウンロードして、それを印刷すると手書で書くことができます。「終の流儀」と言うことだけあって、終活全般についての情報もあります。
【WEBサイト】https://shuukatu-dp.jimdo.com/
行政が発行するエンディングノートなので、特に安心です。タイトルは「エンディングノート 私の老い支度 いざという時に、大切な人に伝えたい」です。
地元が大阪の方は勿論、どなたでもダウンロードができるようになっています。
【WEBサイト】http://www.city.sakai.lg.jp/minami/kurashi/sogocenter/korei/haifu.html
「相続・遺言の窓口」と言うホームページを運営しています。
こちらの司法書士事務所はタイトル通り、相続や遺言に強い事務所なのです。ホームページ内を閲覧していましても、専門性の高いことが分かります。
サイト内では、相続対策や葬儀の流れ等の情報も掲載されています。エンディングノートの種類はひとつしかありませんが、内容を見てみるとすぐに手を付けやすく、スラスラと記入できそうです。
【WEBサイト】https://yuigon.office-histoire.jp/endingnote.php
今回は無料でダウンロードできるおすすめサイトをご紹介しました。全てに共通していることとして、面倒な会員登録が不要で誰でもすぐに、その場でダウンロードすることができます。
中には、個人情報を入力して、メールを送信しないと入手できないものもあります。後々面倒なことになることはないので、是非活用して下さい!
記事を読んで終活やエンディングノートに関してもっと知りたい!と思った方は、下記の記事も参考にしてみて下さい。
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