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投稿日:2017年05月26日 更新日:2021年10月12日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
大型の家具や家電が不要になった時、どのように処分したらよいかご存知でしょうか?調べてみると、各自治体によって決められた方法で処分して下さい、という一文に出会います。
皆さんがお住いの地域でも、ごみ分別方法のポスターが配られたり、ホームページに掲載されているのではないでしょうか。多くは、決められた粗大ごみシールを購入し、地域のごみ回収センターに連絡して引き取りにきてもらうパターンですよね。
しかし、「無料で不要品回収」という業者がある事もチラシや宣伝カーでご存知の方もいると思います。
本来有料のごみ処分を無料で行ってもらえるのはありがたい事ですが、本当に無料で大丈夫なのでしょうか?
そんな不安を抱えた皆さんの為に、無料不要品回収で失敗しないポイントをまとめていきます。
無料で不要品回収を行っているのは、民間業者です。
行政の回収サービスを利用する場合、ほとんどがコンビニや役場で「粗大ごみ回収券」や「大型ごみリサイクル券」と呼ばれる300円〜1,200円程度のシールを購入しなければならず、無料ではありません。
このシールを、処分したい不要品に貼り付け、あらかじめ申し込んだ日時までに指定場所へ出しておくと、行政の作業員が回収に来てくれます。
また家電リサイクルが必要な冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビ等に関しては、購入店舗などに持っていき、家電リサイクル券を発行して高ければ3,000円以上の処分費用を支払わなければならず、無料どころではありません。(家電の種類によって金額は異なります。)
これに対して一部の民間業者は、回収費用はとらずに無料や有料で不要品回収のみ行っています。
例えば大型の家具を処分しよう!と思った時、インターネットなどで調べてみると無料不要品回収を行う業者を見つける事もあります。
また、マンションなどのポストに「無料不要品回収」と書かれたチラシが配布されている事もありますね。
では、本来有料な大型ごみや家電リサイクル品の回収を、無料で依頼しても大丈夫なのでしょうか?
タダより怖いものはないと言いますが、無料で不要品回収業者を選ぶには注意が必要です。なぜなら、無料をうたっている業者のほとんどが悪徳不要品回収業者だからです。
もちろん、中には無料でも優良な業者もいますので、まずは注意点から確認していきましょう。
悪徳無料不要品回収業者は、主に軽トラック等で「不要になった家具・家電、無料引き取りします♪」と録音を流しながら、住宅街をゆっくり走って宣伝しています。
また、空き地に「無料不要品回収」と書かれた旗を掲げ、持ち込み制で不要品を集めている業者にも注意が必要です。申し込みや予約もなく、行き当たりばったりで回収しているので宣伝費用もかかっていません。
このような業者は出来る限りお金をかけずに無料で不要品を集めていく事を目的としています。
ひどい話になると、高齢者宅へ無断で上がり込み「これは壊れているから代わりに無料で処分してあげましょう。」と言って、勝手に家具や家電を持って行ってしまう例もあります。
悪徳無料不要品回収業者は、このようにして集めた不要品をリサイクルショップ等に売り、利益を得ています。壊れたものでも、分解して木材や金属としてリサイクル業者に売るなんて事も行っているのです。
本来、一般家庭から不要品を回収したり、回収した品を転売する為には許可が必要です。悪徳無料不要品回収業者は無料を掲げて「何でもいいからとにかく売れる品を回収したい」という一心なのです。
不要品回収で集められた家具や家電は、処分する場合、地域指定の処分場に運び込まれます。
しかし、この処分場は許可された民間業者しか不要品の運び込みができません。
悪徳業者は無料回収してきた物が転売もリサイクルもできなかった場合、どうするのでしょうか。
もちろんそれらを正規のルートで処分できないので、不法投棄される事となります。
無料という言葉に乗せられ、自分の使っていた物が、知らないうちに不法投棄されていたなんて事のないよう、どのように処分されているのか前もって確認する事が大切です。
不要品回収は、通常以下の様な工程になります。
しかし、悪徳業者はとにかく回収第一です。
回収は無料で行うが、処分は無料ではなかったり、見積もりだけは無料で行うが、それ以降は有料ですと言って、お金を請求してくる事があります。
しかし、実際には正規のルートで処分していない可能性が高いので、受け取った料金はそのままポケットマネーになる事も少なくありません。
無料不要品回収というだけで怪しさがありますが、回収前と言っている事が違うなんて事にならないよう気をつけて下さい。
また、もし先に不要品を業者のトラックに積み込んでしまってからお金を請求されては困るので、何が何でも不要品を積み込もうとする業者には注意が必要ですね。
ここまで悪徳な無料不要品回収業者をご紹介しましたが、もちろん無料でも優良な業者は存在します。
どんな点に注意して見極めれば良いのか、優良な無料不要品回収業者の選び方を確認していきましょう。
家庭から出る粗大ごみを回収する為には「一般廃棄物処理業の許可」が必要です。
工場や企業から出る「産業廃棄物処理業の許可」とは別なので、どっちか持っていれば良いというわけではありません。
この許可があれば、一般家庭から回収した不要品を処分する際、地域指定の処分場に搬入する事ができます。
また、回収品をリサイクルショップで販売したり、必要としている施設に転売する為には「古物商の許可」が必要となります。
優良な業者が無料で不要品回収できるのは、これらの許可を持って正規のルートで販売し利益を上げる事ができる為です。
優良業者は、ホームページやカラーチラシなどで、無料回収してきた不要品がどのように処分されるのか公開しています。
全てを粗大ごみとして破棄してしまうわけではなく、修理して再利用できるものはそのまま直営や提携のリサイクルショップで販売。分解した部品でリサイクルできる物も無駄にはしません。
無料回収後、リサイクルやリユースをして、まだ使える製品を使ってもらえる施設に販売したり譲渡する事もあります。基本的に無料で回収される場合は、その製品を正規のルートで利益にしています。
無料不要品回収と言っても、壊れてしまった家電の中には処分に費用がかかるものもあります。
冒頭でも少し触れましたが、家電リサイクル法では、冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンを処分する為には、家電リサイクル券を発行してもらい、1,000円〜4,000円程度の処分費用を支払わなければなりません。
その為、商品にならない家電に関しては、無料で回収できない事があります。
優良不要品回収業者は、この事をホームページで料金表などに表示しており、見積もり時にも説明があるので、不安な場合は前もって電話などで細かく確認しておきましょう。
なぜ無料で不要品回収できるのか、ホームページで公開されていると安心できますよね。
多くの人が見るインターネットで、ホームページを作成し、管理する事は手間がかかります。
優良業者は、その手間も惜しまずしっかりと情報公開しています。
無料回収において気になる点は問い合わせフォームで相談できたりもするので、電話が苦手な人にもありがたいですね。
無料不要品回収業者の中には、連絡先が携帯電話番号しかない業者もあります。
悪徳業者の場合、不法投棄や違法転売を行っている為、素性がバレないよう固定電話を載せない事が多くあります。
そもそも本社や営業所というものがなく個人で営業しているので、固定電話自体ないのかもしれません。
固定電話番号に問い合わせられるという事は、信頼できる営業所を構え、問い合わせにも対応してもらえるので、優良業者と言えます。
さて、不要品を回収して欲しいという気持ちが高くなるのはどのような時なのでしょうか?
3つのシチュエーションを紹介します。
なかなか壊れる機会の少ない家具や家電は、いざ壊れてしまうと新しいものを買わなければなりません。今は、新しい商品を購入すると、今まで使っていた物を下取りしてくれるお店もありますね。
下取りがない場合は、新しい物を買う出費を考えると、処分にはお金をかけたくないものです。
そんな時は、信頼できる無料や低価格の不要品回収業者を探してみましょう。
一度に大量の不要品回収が必要となるのが引っ越しや大掃除です。
最近ではミニマリストブームでもあり、家から少しでも物を減らそうと考える方も多く、本当に必要な家具のみを残し、全て処分するという大掃除をする方もいらっしゃいます。
また、実家に戻ったり、結婚に伴う引越しの場合、引越先に家電が揃っていたり、家電が2個も要らないなんて事もあります。
このように引越でお金がかかったり、一度に数種類の大型不要品を処分する場合は、無料不要品回収業者の利用がおすすめです。
引き取りから搬出まで無料で専門スタッフに任さられたら嬉しいですよね。
家族が亡くなると、部屋ひとつ丸々、もしくは家一軒まるごと、遺品整理をしなければならない機会に遭遇します。まだ悲しみも癒えないうちに、広範囲の部屋を整理するには労力が要ります。
このような場合、葬儀でお金もかかった後ですから無料不要品回収業者を利用する事も考えてみるのもよいでしょう。
しかし、遺品整理というのは片付ける量も多く故人を敬うという特別な行為でもあります。故人を送り出す最後の意味も込めてきちんと遺品整理をしたいものです。
遺品整理には遺品整理業者という専門知識を持った人達います。有料にはなりますが、遺品を丁寧に扱い気持ちよく故人を送り出すことが出来るよう、心を込めて遺品整理をしてくれます。
無料の不用品回収業者もいいですが、気持ちの整理をつけるという意味でも遺品業者に依頼するのが良いでしょう。
無料不要品回収を依頼したくなる時は、ほとんどが自分では処分できない大型なものや複雑な製品だと思います。
そんな時、不要品回収業者を利用すれば電話1本で依頼できて便利です。
しかし、無料不要品回収業者の中には悪徳業者も存在する事が分かりました。無料という言葉に惑わされてはいけません。
環境に配慮した正規のルートで不要品を処分する為には、まずは信頼できる業者選びができるよう心がけましょう。
そして、違法な方法で利益を得る悪徳無料不要品回収業者が増えないよう、依頼する私達も正しい知識と見極める目を身につけていけるとよいですね。
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