剪定とは、樹木の枝を切り落として日光や風の通しを良くして生育を促進させたり、見た目を整える行為です。剪定は「枝切り」とも呼ばれています。「刈り込み」と「剪定」は区別される事が多く、刈り込みは見た目重視で枝を切り落としていきます。
剪定は一軒家に住んでいる方には身近な行為の一つです。一軒家には木や生垣などがあり、定期的に剪定を行って枝を整える必要があるからです。自分で剪定を行う方が多かったのがこれまででしたが、近年では共働き世帯が増加したことや高齢化率が高くなっていることを背景として業者に剪定を依頼する方が増えています。
このページでは剪定に関する一般的な知識を学べるような内容になっています。
剪定に関して色々と学びたいという方には非常に有益な情報を提供しておりますので、ぜひ最後までご覧いただければと思います。
オコマリは、剪定を始め木の伐採・抜根や庭の手入れ、遺品整理、生前整理、ゴミ屋敷片付け、片付けといった生活のお困り事を解決するサービスを提供しています。剪定に関して専門知識のあるスタッフが親身になって無料で相談に乗っておりますので、0120-916-397までご相談いただければと思います。
オコマリの剪定のサービスの詳細については、「剪定|オコマリ」のページからご確認いただけます。ご相談内容は秘密厳守いたしますので、安心してご連絡ください。
剪定とは、「樹木の枝を切り落として日光や風の通しを良くして生育を促進させたり、見た目を整えること」というのはお伝えした通りです。
剪定は垣根のような比較的高さがないものもあれば素人でも簡単に行うことができますが、高木のように高さがある木の剪定は危険が伴うため素人が剪定する際には気を付ける必要があります。ちなみに、高木の高さの基準は「5メートル~7メートルくらい」と言われています。
剪定の重要性は、放置すれば木や垣根が伸び放題になってしまって「生育」「見た目」「他の人への迷惑」に影響してくることから大きいと言えます。剪定を行わずにほったらかしにしてしまうと、下記のような悪影響が出てきます。
剪定は定期的に行って適正な状態を保つようにしましょう。木や垣根も生き物ですので、くれぐれも放置しておくことは止めておくようにしてください。
剪定と伐採の違いは、剪定は樹木の枝を切ることですが、伐採は木の幹を切ることで、切る場所が異なります。
行為 | やること | 目的 |
---|---|---|
剪定 | 樹木の枝を切ること | 生育環境に悪影響を及ぼす可能性のある枝を切って生育の促進をしたり、見た目を整えたりする |
伐採 | 木の幹を切ること | 生育を妨げる不要な木を切って生育環境を整えたり、木材として出荷したりする |
剪定は主に樹木の枝を切ることを指すため、木の幹を切る伐採とは違う性質を持っています。しかし、目的としては生育環境を整えるという点においては一致しているところがあるのも事実です。
剪定と似ている「枝打ち」というものもあります。枝打ちとは、「良質な木材を生育させるために、ある高さまでの枝を除去すること」を指します。森林で木を生育させる際に行う作業の1つで、ある高さ以下の枝を除去して日光を地面まで届くようにするのです。
作業の困難さという点においては、剪定の方が伐採よりも簡単で危険が少ないと言えるでしょう。木の幹を切る伐採では、太い木の幹を切る必要があるため体力が必要になります。もちろん、剪定も間違った枝を切れば木や垣根全体の生育に影響を及ぼしますが、切る大変さという点では剪定の方が簡単だと言えます。
剪定の時期 | 樹木の種類 | 樹木の説明 |
---|---|---|
新芽や成長が止まる6月や10月 | 常緑樹 | 1年中幹や枝に葉がついている樹木のこと |
11月~2月の冬の寒い時期 | 落葉樹 | 気温が下がると葉っぱが落ちる樹木のこと |
剪定の時期は垣根や木の種類によって適切な頃合いが変わってきます。上記の表では常緑樹と落葉樹の違いによって剪定に適切な時期をお伝えしました。
垣根の場合、基本的には常緑樹だと思いますので、剪定の時期としては6月や10月がオススメです。常緑樹の剪定を真夏にしようとすると、成長期に枝を切ることになるので木自体を弱めてしまう原因になる可能性があり注意しましょう。生い茂った垣根や木を見て剪定しようとするのは「ダメ」という事になります。また常緑樹の冬場の剪定も木自体を弱めることになるので止めた方が良いでしょう。
落葉樹の場合には、常緑樹とは真反対の剪定時期になっています。これは落葉樹が気温が下がる冬場に休眠期に入ることが要因になっています。休んでいる時に剪定をすることで木へのダメージが小さいのです。逆に冬場以外は栄養を溜めている時期になりますので、剪定を行うのは避けておいた方が良いでしょう。
ここでは常緑樹・落葉樹という大きな2つで剪定の時期をお伝えしましたが、落葉樹の中にも休眠期が長い木もあれば、短い木もありますので自宅にある樹木が何の種類なのか?によって剪定の時期を決めていくのが大事になります。
庭木の剪定を自分で行う場合の手順は下記のとおりです(垣根の剪定を想定しての手順をご紹介します)。
剪定道具の準備では、剪定ばさみや剪定用のバリカン(ヘッジトリマー)を用意しましょう。また軍手やゴム手袋、ゴミ袋、防護用のゴーグルなどもあると安全に作業ができます。剪定ばさみの値段はピンキリですが、ある程度の質の剪定ばさみを用意するようにしましょう。長く使うものですので、安物ですとすぐに壊れてしまう可能性があるからです。
ヘッジトリマーは購入すると20,000円前後しますが、レンタルする事もでき1日3,000円前後で利用できます。長期的に見れば購入する方が安くなりますが、まずはレンタルで使ってみるというのも良いでしょう。
垣根の剪定の場合には、側面から始めるようにして垣根の側面の下から上に向かって作業を進めていきます。垣根の下部は発芽力が弱くて新しい芽があまり出ないため、下部を剪定しすぎると垣根が弱ってしまうので注意しましょう。
垣根の側面の剪定が終わったら、今度は垣根の上部の剪定です。上部を剪定しすぎてしまうと目隠しのために存在している垣根の意味が無くなってしまう可能性がありますので、ここでも剪定のし過ぎには注意が必要です。上部の剪定の際には、目的とする剪定の高さにビニール紐などで目印を付けておくと剪定のし過ぎを防止することができます。
最後に余分な枝を間引いて、日当たりや風通しを良くしましょう。剪定の過程で枝の間引きをしっかりと行わずにいると生育環境が悪化してしまい、最悪のケースでは枯れてしまう場合もありますので気を付けましょう。
剪定枝が発生したケース | 剪定枝の処分方法 |
---|---|
自分で剪定した場合 | 自治体のゴミのルールに則って処分していく |
業者に剪定を依頼した場合 | 業者に処分してもらうOR自分で自治体のゴミのルールに則って処分していく |
剪定枝とは、庭木の剪定・伐採・抜根などで出た木や枝の切りくずのことです。平成13年4月1日以前は家で「野焼き」という形で剪定枝も燃やすことができたのですが、現在では野焼きは禁止されています。したがって、自分で剪定した際に出た剪定枝に関しては自治体のゴミ出しの日に出す必要があります。下記は主要な自治体ごとによる剪定枝の処分方法です。
市町村 | 剪定枝の処分方法 | 剪定枝の処分の具体的なやり方 |
---|---|---|
新宿区 | 燃えるゴミとして処理できる | 50センチメートル以下にしてゴミ袋に入れて処理する |
札幌市 | 燃えるゴミとして処理できる | 指定のゴミ袋に入ればOK。5月~12月中旬の期間は長さ50センチメートル以下のものを長さ1メールルくらいのひもで縛っておくと、指定の日に燃えるゴミの日とは別に回収してくれる |
仙台市 | 燃えるゴミとして処理できる | 直径30センチメートル以内かつ長さ80センチメートル以内の束にして出せば、指定のごみ袋は不要(1回につき1束まで) |
名古屋市 | 燃えるゴミとして処理できる | 5センチメートル以下に切って袋に入れて処分可能 |
福岡市 | 燃えるゴミとして処理できる | 指定のゴミ袋を使って処分可能。剪定枝の長さに関する規定はない |
自治体によっては、剪定枝の処分需要が高くなる5月~10月にかけて通常の燃えるゴミとしての回収以外にも剪定枝専用の回収日を設定している場合もありますので、チェックしてみてください。
剪定業者に剪定後の剪定枝の処分を依頼する場合には、45リットルのごみ袋1つあたり500~1,000円ほどで対応してくれます。
剪定の料金・費用相場は、2,000~3,000円/時間ほどになります。剪定業者によっては、樹木1本あたりの料金になっていたり、垣根の長さあたりの料金になっていたりします。
剪定料金・費用の決まり方 | 剪定料金・費用の相場 |
---|---|
時間制による剪定料金・費用相場 | |
時給制 | 2,000~3,000円/時間 |
日当制 | 15,000~25,000円/日 |
樹木の高さによる剪定料金・費用相場 | |
高木(5メートル以上) | 16,000円/本程度 |
中木(3~5メートル) | 8,000円/本程度 |
低木(3メートル未満) | 4,000円/本程度 |
垣根の長さによる剪定料金・費用相場 | |
1メートル未満 | 500円前後 |
1~2メートル未満 | 1,300円前後 |
2~3メートル未満 | 2,500円前後 |
3メートル以上 | 3,000円~ |
剪定の料金・費用相場は時給、木の高さ、垣根の長さという3つの基準から設定されています。どの基準を使って剪定の料金・費用を設定しているのか?は剪定業者によって異なりますので、剪定業者に依頼する際に質問したり、剪定業者のホームページを確認したりするのが良いでしょう。
剪定料金・費用は全国一律というものではありません。特に人件費が高い地域では剪定料金も高くなる傾向にあります。また不動産の価格が高い地域でも剪定料金は高くなる傾向にあります。一方で、人件費や不動産価格が高い地域、例えば東京や大阪などでは剪定業者同士の競争も激しいので、剪定料金が安くなることもあります。
また季節によっても剪定料金・費用相場が変動することがあります。特に5月~10月といった剪定業界にとっての繁忙期に入ると忙しくなる分、剪定料金が上がる場合があります。引っ越しのような5倍・10倍になることはありませんが、1.2~1.5倍くらいに剪定料金がなることがあります。剪定料金を安く抑えるならば閑散期か、繁忙期に入る前に依頼するのがオススメです。
伐採道具 | 伐採道具の費用相場 | 伐採道具の使い方 |
---|---|---|
剪定ばさみ | 1,000~10,000円 | 枝を1本1本切るのに使う。電動の剪定ばさみが最近は出ているので力のない人でも枝の剪定ができる |
ヘッジトリマー | 10,000~50,000円 | 面で一気に剪定ができるので剪定作業の時間短縮になる |
脚立 | 10,000~30,000円 | 高いところを剪定する際に使用する。脚立の高さによって値段が変わる |
グローブ | 500~1,000円 | 剪定中に間違って手を切らないように着用したいので、防刃タイプの手袋がオススメ |
保護ゴーグル | 500~1,000円 | 切った枝が跳ね返ってきた場合に目を守るように着用する |
ノコギリ | 1,000~10,000円 | 剪定ばさみでは切れない枝を切るために使用。最近は電動のノコギリもあるので、楽に切りたい方にはオススメ |
剪定道具は、剪定ばさみや剪定ノコギリのように「切る」ことを目的にしたものもあれば、グローブやゴーグルのように剪定の際の身の安全を確保するものまで様々です。
費用も安いものであれば1,000円以下で買えますが、質を追求すると10,000円前後までいきます。高いほど質が良い傾向にはありますが、コストパフォーマンスが良い製品があるのも事実です。インターネットでのレビューやお店の人のアドバイスを聞いて判断すると良いでしょう。
剪定道具を購入したあとはメンテナンスを忘れないようにしましょう。特に「切る」を目的としている剪定ばさみや剪定ノコギリは、錆びた刃が欠けて怪我をすることもあり危険です。剪定作業に慣れている、部分的な剪定作業だから、という様々な理由で安全性を無視した剪定作業は避けるようにしましょう。必ず安全第一で剪定作業を行うようにしてください。
剪定のことについて、わからないこと・不安なこと・他人には相談しづらいことなどおありかと思います。オコマリでは剪定について、予算・スケジュール・安心できる業者なのか、など様々なご質問に剪定に詳しいベテランのスタッフが親切丁寧にお答えし、お客様の不安を解消いたします。