遺品整理とは、故人のお部屋の片付けを行い、形見や相続のために残しておくものと、不要で処分するものとを仕分けて整理することを言います。遺品整理は、「遺品 片付け」「遺産整理」「遺留品 整理」とも呼ばれています。
遺品整理という行為自体は誰かが亡くなった後に行うので昔からも行われていましたが、昨今ほど注目される言葉ではありませんでした。
遺品整理が昨今注目されている理由は、核家族化が進んで親や親戚との繋がりが希薄になっているという背景があります。
ここでは、遺品整理が注目されている背景に始まり、遺品整理の料金の相場、遺品整理における買取の実態、遺品整理を行うべき時期、遺品整理の仕方、遺品整理を自分で行う方法と業者に依頼する方法、遺品整理のトラブル実例、遺品整理のメリット・デメリット、遺品のお焚き上げの依頼の仕方、遺品整理と特殊清掃の関係性、生活保護の遺品整理の方法など、遺品整理に関することを網羅して学べるようにしています。
オコマリは、遺品整理を始め生前整理やゴミ屋敷清掃、片付け、木の伐採や剪定といった生活のお困り事を解決するサービスを提供しています。遺品整理に関して専門知識のあるスタッフが親身になって無料で相談に乗っておりますので、0120-916-397までご相談いただければと思います。
オコマリの遺品整理のサービスの詳細については、「遺品整理|オコマリ」のページからご確認いただけます。ご相談内容は秘密厳守いたしますので、安心してご連絡ください。
遺品整理とは、「故人のお部屋の片付けを行い、形見や相続のために残しておくものと、不要で処分するものとを仕分けて整理すること」です。
遺品整理が注目される前の時代では家族や親戚が一緒に若しくは近くに住んでいる事が多く、誰かが亡くなったとしても遺品整理は残った家族が行っていました。
しかしながら、現在の日本社会においては核家族化と単独世帯化が加速しており、今の日本の全世帯の約9割が単独世帯と核家族世帯となっています。
このような日本社会においては、家族や親戚が亡くなってしまった後の遺品整理を自分たちで行うことが非常に大変になってきています。
遺品整理が遺族たちにとって、大変になって来ている理由としては2つあります。
遺品整理を行う際には、例え一部屋の遺品整理であっても自分一人だけというのは非常に大変です。部屋にある遺品の仕分けから処分までを自分一人で行おうとすれば、1部屋であっても、丸々3日は必要になるでしょう。
そこで、親戚や家族に協力を仰ぐわけですが、遠方にお互いが住んでいるとなかなか集まることが難しく、一緒に作業するのが困難になります。
また、最近は持ち家ではなく賃貸の家が多く、期日までに退去しなければならずスピードのある遺品整理が求められている背景も大きくあります。
先ほどお伝えしたように、遺品整理は一部屋であっても自分一人だと丸々3日必要になります。忙しい毎日の中で、丸々3日を確保することの難しさは想像しやすいでしょう。
このような背景があることから、遺品整理を業者に依頼するという流れが出来つつあります。これが昨今、遺品整理が注目される理由なのです。
つまり、これまで家族や親戚で行っていた遺品整理を、遺品整理業者に任せて行ってもらうという時代の流れの変化が、遺品整理にスポットライトが当たっている理由なのです。
遺品整理業者の数もこのような時代背景から激増しており、2011年には全国で3,000社ほどだったのが、2015年には9,000社以上になってきています。
遺品整理を依頼したいお客様の方々は、どの遺品整理業者にすればよいのか?と困ってしまう現状があり、遺品整理業者の質の担保や遺品整理の料金相場の確立などが求められています。
オコマリでは、遺品整理を始めとした生活のお困り事の相談の窓口となっています。オコマリが主体となって全国の遺品整理業者の選定にあたっており、ご紹介する遺品整理業者はお客様対応や作業の質が良いところのみになっています。専門の相談員が対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
遺品整理の料金は、遺品整理を業者に依頼する場合と、自分で行う場合とで変わります。
遺品整理を業者に依頼する場合には下記の3つの項目が遺品整理の料金を決める際の大きな要因になります。
一般的に遺品整理をする物量が増えれば増えるほど、遺品整理の料金は高くなっていきます。これは、遺品整理業者に依頼する場合でも、自分で遺品整理をする場合でも同様です。
遺品整理を業者に依頼する場合には、実際に現場に来てもらってお見積もりを取るのが一番ですが、部屋の間取りによって遺品整理の料金の概算は知ることが可能です。下記はその間取り別の遺品整理の料金になります。
部屋の大きさ | 遺品整理の料金相場 |
---|---|
1K・1R | 18,000円〜100,000円 |
1DK | 36,000円〜150,000円 |
1LDK・2DK | 54,000円〜200,000円 |
2LDK・3DK | 72,000円〜350,000円 |
3LDK・4DK | 90,000円〜500,000円 |
4LDK・5DK・それ以上 | 108,000円〜650,000円 |
間取り別に遺品整理の料金が分かるといっても、例えば1Rでもゴミ屋敷のような状態であれば、3K分の料金が掛かることもありますので、やはり正確な遺品整理の料金を知りたいのであれば現場でのお見積もりをオススメします。
一方、家族や親族で遺品整理を行う場合の遺品整理の料金では、主に下記のような項目がかかります。
自分たちで行う遺品整理の料金を考えたときに意外に忘れがちなのが、上2つの食費と移動費です。
食費はみんなで外食すればどうしても掛かってきてしまいますし、遺品整理を行う回数が増えれば増えるほど必要です。
遺品整理は思っている以上に重労働なので、身体中が疲れることが予想されます。昼食、夕食だけではなく、合間の飲み物やお菓子などの費用も考えるようにしましょう。
また、遺品整理の現場までの移動費には、ガソリン代や高速料金などが含まれます。自分は東京に住んでいるけれど、実家は東北という場合など移動費は無視できる金額ではありません。
「自分たちで遺品整理を行えば、遺品整理の料金を抑えられる!」と考えている方はいらっしゃいますが、「食費」と「移動費」を勘定に入れられていないケースが多いように思います。
遺品整理の料金を本当に抑えられるのはどっちなのか?については、しっかりと計算して決める方が良いでしょう。意外と自分たちの移動、食費、ストレスなどを考慮に入れると、遺品整理業者に依頼してしまった方が良かったというケースがあります。
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遺品整理での買取については、遺品整理を始めた方は最初に思い浮かぶことの一つです。
「この遺品の中にちょっとでも買取できるものがあるならば、ぜひ買取して欲しい!」と思ったら、遺品整理業者に依頼するのであれば遺品整理業者に、自分たちで遺品整理を行うのであれば買取屋さんに、相談してみましょう。
遺品整理で買取を行ってもらう場合、真っ先に注意するべきは相続に関してです。
買取ができる遺品があるということは、その遺品は換金価値があるということで相続の対象になるからです。
相続が無事済んでおり、自由に遺品を処理してよい状態であれば問題ないですが、そうではなくて相続の手続きが進行中なのであれば、遺品整理時の買取は控えた方が良いでしょう。
遺品整理で相続できそうな物だけを仕分けしておいてそれ以外は処分するという形であれば、遺品整理自体を進めることができる可能性があります。
故人の住んでいた家が賃貸などの場合には、遺品整理の期限もあると思いますので、相談している士業の方に聞いてみるようにしましょう。
相続が問題なければ、遺品整理時に買取をしてもらって、その分を遺品整理の費用に充てることが可能です。
遺品整理でよく出てくる買取になる品と、よく出てくるけれど買取対象にならないものを下記にまとめてみましたので、確認してみてください。
最近は自分で出品して販売できるアプリやサービスが増えてきており、場合によっては自分たちで出品する方が高く買取してもらえるケースも見受けられます。
遺品整理の買取はすべて業者任せというのも時代遅れになりつつありますので、自分たちで行うことと織り交ぜていくようにしましょう。
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遺品整理の時期は、最も多い時期が賃貸の退去日までにというものです。
「賃貸の退去日まで」という遺品整理の時期に対して、「意外だ」と思われる方も多いかと思います。
実際、遺品整理の時期は昔であれば、極楽浄土に行けるか否かが判断される四十九日以降に行うのが一般的でした。しかし、現在では四十九日を待っている余裕もなく、遺品整理を行わないといけないという方が非常に多くいるのです。
葬儀と違って、遺品整理の時期自体には決まりはありませんので、自分たちの決めた時期に遺品整理を行えば問題ありません。
故人が持ち家だった場合には、遺族の方々の話し合いの結果、1年経ってから遺品整理を行うという方もいらっしゃいます。
ただし、遺品整理の時期について注意するべき点があることも事実です。それは生ものなどの対処です。
故人が住んでいた家に今後も誰かが住み続けるのであれば問題はありませんが、空き家になってしまうような場合には、故人が住んでいた家の最低限の遺品整理は行う必要があります。
最低限の遺品整理というのが、生ごみといった腐敗が進んでしまうと周りに迷惑がかかってしまうものの処分です。
また、家は人が住まなくなると一気に老朽化が進むといわれていますので、定期的な清掃などは遺品整理をしないとしても行った方がよいでしょう。
「遺品整理の時期は無い」とお伝えはしましたが、急いでないならば遺品整理を全くする必要がないという意味ではなく、最低限の遺品整理という意味では1週間~2週間の間では行うことをオススメいたします。
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遺品整理の仕方には、自分で行う仕方と業者に依頼する仕方の2パターンが存在します。遺品整理の仕方は、どちらが正解ということはありませんので、自分が合う方を選ぶようにしましょう。
2つの遺品整理の仕方のうち、自分で行う方が向いている方は「1つ1つの遺品と向き合いながら整理を進めたい方」です。自分で遺品整理を行う場合には、1つ1つの遺品を自分で片付ける必要があるので、結果的に遺品と向き合えることになるのです。
一方、もう1つの遺品整理の仕方である業者に依頼する方が向いている方は、「時間を優先させたい方」です。このように聞くと、故人と向き合っていないように聞こえてしまいますが、そうではありません。自分たちを大切にしつつも、故人と向き合う方法が、遺品整理業者に依頼する方法であるとも言えるのです。
遺品整理は膨大な時間が掛かってしまい、体力的にも時間的にも負担が大きくなります。故人を思って始めた遺品整理で疲弊してしまっては、故人も嬉しいとは思わないでしょう。
そこで折衷案として、遺品整理業者に依頼するわけです。放置するのは嫌だけど、自分たちだけでは難しい。その中間が遺品整理業者なのです。
遺品整理の仕方には正解はありませんので、遺族でしっかりと話し合って決めるようにしましょう。
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遺品整理を自分で行うと決めたならば、一番大事なのはメンバー集めです。
先述のように、1Rの部屋の遺品整理を自分一人だけで行おうとすれば、どんなに頑張っても丸々3日は掛かると思った方がよいでしょう。
遺品整理業者に依頼すればほんの数時間(平均で3~5時間)で終えてくれますが、それはプロが作業するからです。素人が行う遺品整理はどうしても効率が悪くなってしまいます。
もちろん自分で遺品整理を行う良い面もあります。それは遺品整理中に遺品の思い出に浸れるという点です。ただし、それも遺品整理の作業効率から考えれば遅くなってしまう原因に繋がってしまいます。
したがって、家族や親族に声をかけて一緒に遺品整理をしてくれるメンバーを募るようにしましょう。下記には部屋の間取り毎に必要だと思われる最低人数を載せておきますので参考にしてみてください。
間取り | 遺品整理に必要な人数 | 遺品整理に必要な時間 | 遺品整理に必要な費用 |
---|---|---|---|
1K/1R | 2~3名 | 2~3日 | 0~100,000円 |
2K/1DK | 3~4名 | 3~4日 | 10,000~150,000円 |
1LDK・2DK | 4~5名 | 4~6日 | 30,000~250,000円 |
2LDK・3DK | 5~7名 | 5~8日 | 50,000~300,000円 |
3LDK・4DK | 6~8名 | 7~10日 | 70,000~350,000円 |
自分たちで行う遺品整理の順番としては、下記のようなものになります。遺品整理の順番を意識して行うことで、圧倒的にスピード感を持って作業できますので、参考にしてみてください。
遺品整理を自分たちで行うと、先ほどお伝えした「遺品の思い出に浸ってしまう」ということが高い確率で発生します。その際には、「思い出に浸るBOX」を作っておいて、後で見返すようにしましょう。
メンバーが集まれる機会はなかなか作れませんので、集まれた機会を最大限生かすためにも遺品整理の手を止めないことが大切です。
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遺品整理を業者に依頼して行ってもらう場合には、遺品整理業者の選定から始めましょう。
遺品整理業者の中には悪徳な業者もおり、悪徳な遺品整理業者に依頼してしまうと、当日に高額な追加料金を請求されたり、遺品整理の作業の質が悪くてトラブルに巻き込まれてしまったりと大変です。
遺品整理を業者に依頼して早く落ち着いた生活を手に入れたいと思っていたのに、トラブルが新たに発生してしまったら依頼する意味がありません。
遺品整理業者に依頼する際の基準としては、下記のようなものがありますので、しっかりとチェックするようにしましょう。
上記の中で、一番大切なのは「お見積もり時の対応」です。
ホームページはお金を払えばどうにでも工夫できてしまいます。「テレビに出ました」「年間施工5,000件です」「大手企業と取引あります」などの文面は、どのようにでも書けてしまうのです。
もちろん、証拠の写真などがあれば信頼してもよいですし、それはしっかりと評価するべきでしょう。
お見積もり時の対応については、依頼者自身が目の前で確認することの出来る生の情報です。「この人を信頼して依頼するべきか?」などを自問自答して決めるようにしましょう。
依頼すると決まったら、下記のような流れで遺品整理を行います。
分からないことがあれば、依頼しようと考えている遺品整理業者に質問してみるのも良いでしょう。回答が適当か、丁寧かどうかでも、その遺品整理業者の評価をすることができますよ。
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遺品整理でのトラブルは、残念ながら発生してしまっているのが現状です。
遺品整理でのトラブルは、遺品整理業者との間でのトラブルと、親族間でのトラブルに大きくは分けられます。
遺品整理業者とのトラブルについては、「遺品整理を業者に頼む」で簡単にお伝えしましたが、下記のようなものがあります。
この中で遺品整理業者との最も多いトラブルは、「遺品整理中に金品を盗まれた」です。
これは実際に依頼者が気づいていないケースも含めると潜在的なトラブルではかなり多くあると考えられます。
遺品整理では依頼者が現場に居合わせることもありますが、多くの場合には作業の邪魔になるからと遺品整理中は別の場所で待機しているケースが多くあります。
そうすると、遺品整理中に金品が出てきたとしても、遺品整理業者が胸のポケットに入れてしまえば依頼者は全く気付くことはないのです。また、もし依頼者が現場にいたとしても、四六時中作業を監視しているのは非現実的です。
そうなると、タンスの裏から出てきたヘソクリ、故人が大切にしていた高級腕時計などは、依頼者が気付くことなく遺品整理業者の懐に吸い込まれてしまうのです。
このような遺品整理業者とのトラブルを回避するためにも、やはり遺品整理業者選びはしっかりとする必要があるのです。
また、親族間でのトラブルとしては相続にまつわることが一番多いです。
「遺品整理をしていたら大金が出てきた」「遺品整理中に貴金属が見つかった」という話は珍しいことではありません。また、持ち家だった場合の土地、建物といった不動産の相続もトラブルの対象としては考えられます。
相続関係の遺品整理のトラブルは、素人では手に負えない問題なので、専門家に相談するのが良いでしょう。お金が惜しいからと素人で解決しようとすると、逆にトラブルが大きくなることが多くありますので注意してください。
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遺品整理のメリットとしては、故人と向き合うことができるというのが一番大きいでしょう。
「遺品整理を自分で行う」でお伝えしていますが、遺品整理をしていると遺品を懐かしんでしまい手が止まってしまいます。手が止まらないような工夫の方法をお伝えはしたのですが、そうは言っても実際の現場では手が止まってしまうのです。
故人と遺品整理を通して会話できるというのは、遺品整理の素晴らしい点です。これまで気にかけて来なかった遺品に感動したり、故人から遺族に対するメッセージなどを見つけて涙したりというのは非常に多く聞く話です。
また、故人が長年使用してきた遺品には、その人の匂いや温もりが残っているものです。腕時計やノート、車などはその代表的なものでしょう。
故人であった父親とずっと疎遠だった娘が、遺品整理を自分で行って父親の温かみを感じて感動したという話も聞いたことがあり、これまで切れていた関係を修復するキッカケになるのも遺品整理です。
遺品整理をすべて自分たちで行うのはやはり現実としては難しいですが、相続や形見分けといった理由で保存しておきたい遺品を最初に自分たちで遺品整理するのは行っておくことをオススメします。
自分たちで導入部分の遺品整理を行い、あとは遺品整理業者に依頼するというのが一番バランスの取れた遺品整理でしょう。
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遺品整理のデメリットとしては、争いの種が発見されてしまうというのが一番です。
遺品整理で注目されているのが「デジタル遺品」という言葉です。デジタル遺品とは、故人のパソコンやスマートフォン、Facebookといったソーシャルネットワークサービス、電子メールなどのデジタルなデータの遺品のことを指します。
デジタル遺品は故人が残した銀行口座のパスワードやクレジットカード情報が入っている可能性が高く、デジタル遺品に残っているデータや中身を見たいという遺族の方からのお問い合わせは年々増えてきています。
デジタル遺品の中には、故人にとって他人には見られたくないような情報が含まれているのも事実です。実際にあった例では、不倫相手との写真が見つかってしまったり、隠し子がいるというメモが残っていたり、浮気相手とのメッセージの記録が見つかってしまったり…と枚挙にいとまがありません。
このような故人にとって隠しておきたかった情報が漏れてしまうことで、家族や親族間での争いに発展してしまうのです。
特に相続では、隠し子がいれば隠し子も相続の権利があることになってしまい、それを知らなかった他の相続人からすれば迷惑なことしかありません。
また、浮気・不倫相手がいることが分かったことで、家族間の関係が崩れてしまうというケースもあります。
デジタル遺品は対処しないといけないものであるため、避けて通れないものではあるのですが、遺品整理から争いに発展してしまう可能性があることは覚えておきましょう。
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遺品をお焚き上げしたいという方は、神社やお寺などで供養をしてくれるかどうかを確認することから始めましょう。
もし遺品整理業者に依頼するのであれば、遺品整理業者が提携している神社やお寺と協力してお焚き上げを行ってくれる可能性もあります。
お焚き上げとは、遺品を燃やすことによって天に返してあげる行為ですが、最近はダイオキシンなど環境問題の観点から、お焚き上げをしない神社やお寺が増えてきています。
「遺品をお焚き上げしたい」という方の本質的な考えとしては、「遺品を供養したい」ということだと思います。もしそうであれば、遺品のお焚き上げにこだわる必要はなく、遺品の供養を行ってくれる神社やお寺を探すとよいでしょう。
全国的にみても、遺品の供養を行っているお寺や神社を探す方が、遺品のお焚き上げをしているお寺や神社を探す方が圧倒的に簡単です。
遺品のお焚き上げや遺品の供養の費用としては、段ボール1箱10,000円前後となっています。段ボールをお焚き上げを行っている神社やお寺に直接持ち込むか、郵送すれば申し込みが完了します。
場所によっては、遺品を供養・お焚き上げを行ったのちに報告書を送ってくれるので、もし希望する場合には依頼しようとしている神社やお寺に聞いてみるようにしましょう。
デジタル遺品とは、故人のパソコンやスマートフォン、Facebookといったソーシャルネットワークサービス、電子メールなどのデジタルなデータの遺品のことを指します。
デジタル遺品のデータの中には、故人の銀行や証券会社のデータや故人が親しくしていた知人の連絡先や住所、定期契約しているサービスのIDやパスワードなどが含まれているため、遺品整理を行った際には気にするべきものの1つです。
デジタル遺品をほったらかしにしておくと、動画や新聞などの定期サービスの料金が永遠と課金されたり、投資用の株の口座で大きな損失を出したりと遺族にとって困ったことが発生する可能性が出てきてしまいます。
したがって、デジタル遺品については自分たちで対処するとともに、難しそうであれば専門家に依頼して解決してもらうことが大切です。
故人が80歳以上であれば、パソコンやスマートフォンの利用者も多くないので、あまりデジタルデータとして管理している方は多くないですが、若い方は違います。すべてのデータをスマートフォンやパソコンで管理している世代ですので、デジタル遺品にはしっかりと向き合うようにしましょう。
デジタル遺品において多いのがパソコンやスマートフォンのロック解除ですが、相場としては1台あたり30,000円前後だと考えておきましょう。
最近のスマートフォンは、一定回数以上パスワードを間違えるとデータが消去されるということもありますので、取り扱いには注意してください。
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遺品整理と生前整理は、誰かが亡くなった後に行う整理が遺品整理で、生きているうちから行う整理が生前整理となります。生前整理の場合、整理後も生活は続けることもあり、日用品をすべて整理することは少なく、部分的であることが一般的です。
生前整理を行っておくと亡くなった後の遺品整理をする量が減るので、生前整理は行っておいた方がよい活動である事は間違いありません。
生前整理は終活の一環として捉えられる事が多く、現在注目が集まっているのは事実ですが、実際に生前整理を行ったという方は多くはありません。
実際の現場でも、生前整理を行う方々は「施設に入所するから」「親と一緒に住むことになったから」という理由が一般的で、何かのキッカケ(主に引っ越し)があって生前整理をする事が多いように見られます。下記は弊社が独自で取った生前整理を行うことになった背景のランキングです。
遺品整理が楽になるからと生前整理をするよりは、何かする事になったので生前整理をしよう!という背景が多いように見られます。
関連記事では遺品整理と生前整理を業者に依頼する場合の料金の違いなどを紹介していますので、気になる方はチェックしてみてください。
遺品整理と特殊清掃の関係は、切っても切り離せないのが現状です。
特殊清掃とは、孤独死や自殺が起きた現場において死体から染み出した体液や死臭を除去し、消臭・除菌を行って原状回復をすることを指します。
特殊清掃が必要な現場では必ず遺品整理を行うので、特殊清掃と遺品整理は切っても切り離せない関係にあるのです。
特殊清掃では、部屋にある遺品をすべて片付けてから除菌や消臭作業が始まります。もし遺品を部屋に残しておくと、遺品に付着した臭いが部屋に残ってしまい完全に消臭や除菌を行うことができなくなるのです。
特殊清掃では、オゾン脱臭機という機械を使って臭いを除去していくのが主流です。死体から出た体液については、付着した床や壁はすべて除去していく必要があります。
もし体液が床や壁を通り越して、木材やコンクリートなどに到達していれば、そこに薬剤などを散布する必要も出てきます。
特殊清掃の現場での遺品整理は、ウイルス感染なども考えられるために素人では到底行えません。特殊清掃が必要ならば、特殊清掃ができる遺品整理業者に依頼して対応してもらうことが重要です。
遺品整理業者同様に、特殊清掃業者の中にも悪徳な業者が存在しており、トラブルに巻き込まれないためにも特殊清掃業者選びはしっかりと行いましょう。
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生活保護の方の遺品整理を行う必要があった場合、自治体によっては補助金を受けられる可能性があります。
遺品整理自体は遺族の方が行わなければならないことですが、遺品整理が発生したのは故人の方が要因です。そのような点から、生活保護を受けていた方の遺品整理の場合において補助金が出ることがあるのです。
遺品整理に対して全額補助金が出る自治体もあれば、一部にしか出ない自治体もあり様々ですので、故人が住んでいた自治体に問い合わせをしてみるようにしましょう。
遺品整理の補助金が交付される条件や手順も併せて確認して、漏れの無いように気を付けましょう。
遺品整理での開業自体は、特別な届け出が必要な訳ではないので、簡単に開業することができてしまいます。これからのトレンドとしては注目度の高い遺品整理の業界ではありますが、開業のハードルが低いという事は競合が増えていくという事になります。
「遺品整理とは?注目される背景」でお伝えした通り、すでに遺品整理業者の飽和は始まっており、価格競争に陥っているという事は遺品整理業者から聞く話です。
遺品整理での開業にあたっては、自分という人間とトラック一台あれば開業できますが、その後の差別化を考えると下記のような点が必要になるでしょう。
弊社では500以上の遺品整理業者の方々とお話をしておりますが、上記のような点を実践できている遺品整理業者は一握りしかありません。
「自分だけお金がもらえればいい」「簡単にお金儲けがしたい」という方にとっては、遺品整理業界での開業は大変なものになるためオススメできません。
どの商売でも共通している部分だとは思いますが、工夫を凝らして数ある遺品整理業者の中から自分たちが選ばれる理由を考え、お客様に提供していくことが重要になるのです。
遺品整理のことについて、わからないこと・不安なこと・他人には相談しづらいことなどおありかと思います。オコマリでは遺品整理について、予算・スケジュール・安心できる業者なのか、など様々なご質問に遺品整理に詳しいベテランのスタッフが親切丁寧にお答えし、お客様の不安を解消いたします。