片付けができないのは病気のせい？

人間が生活していると、そんなつもりがなくてもいつの間にか部屋が散らかっていることがあります。

気が付いて「片付けよう！」とすぐに取りかかれる人であればいいのですが、仕事が忙しかったりして時間が取れない場合、なかなか本腰を入れて片付けられないこともあると思います。

しかし、中には散らかっていることがわかっていながら行動に移せない人が存在します。

そうこうしているうちに部屋はどんどん汚くなって、ついには足の踏み場もなくなってしまう…なんていうことも。

それを見た本人は「自分は片付けられない人間だ」と自己嫌悪に陥ってしまうこともしばしばです。もし、これがただの面倒くさがりなどではなく、病気だったとしたら？

ここでは片付けができないことと病気との関連性を解説しつつ、その解決策についても紹介していきます。

「片付けられない人」とはどんな人？

「散らかった部屋を片付けられない」という状態になる原因は、大きく分けて2つあります。

ひとつは、単純に時間の取れない人。そしてもうひとつは、いつかやろうとは考えながらなかなか実行しない怠慢な人です。

これらの場合、一念発起して片付けを強行すれば、多くは問題が解決します。

しかし、部屋が汚いことに何の疑問も覚えず、むしろどんどんゴミを溜め込んでいるのであれば、その場合は何か病気を抱えているということが疑われます。

「片付けができない病気」って本当にあるの？

「片付けができない」を引き起こしている病気は、主に精神疾患です。また、脳の機能不全が原因とされることもあります。疑われる病気としては、下記のものが挙げられます。

ADHDやADDなどの「注意欠陥多動性障害」

注意力散漫で落ち着きがなく、物事の優先順位を決めて行動することができません。

そのため片付けも上手くできず、また何かを思い立ったら行動しないと気が済まない衝動性の高さも指摘されます。

これまで子どもの病気だと思われてきましたが、最近は大人にもこの病気に罹患している人が多く、特に女性は大人になってから発症する人が多いとされています。

うつ病

主に仕事や日常生活のストレスによって発症し、気分が落ち込んで意欲や気力の低下が起こる病気です。

やる気がなくなってしまうと何も手につかなくなり、悪化すると日常生活もまともに送ることができなくなります。

当然、掃除に対しての関心も失われるので、部屋はだんだんと散らかったままになっていきます。

強迫性貯蔵症（ホーディング）

物を溜め込み続け、日常生活に困難をきたす病気です。

大量に物を集めることで、やがて自宅をゴミ屋敷にしてしまう人もいるほど。収集している物の多くは、他人から見て役に立たない物や価値のない物がほとんどですが、それらを捨てようとした場合、不安や罪悪感から強い拒絶反応を示します。

セルフネグレクト（自己放任）

病気というよりは、自分への関心が薄れ自分を大切にしなくなる状態のことで、ストレスや精神的ショックを受けることで引き起こされます。

日常生活や人間関係に対しても投げやりになり、だんだんと社会からも孤立していきます。

食事も摂らなくなり、もちろん部屋を片付けることもできません。お風呂に入ることにも関心が無くなるので清潔さも失われます。

現在では社会問題にもなっており、孤独死やゴミ屋敷の問題とも密接に関わっています。

統合失調症

幻覚や妄想などの症状が確認され、これまで簡単にできていたことが一転して困難になる病気です。

今起こっていることが現実なのかそうでないのかの区別をすることができなくなるため、自分と他者の境界線が非常にあいまいになってしまいます。

同時に気力もなくなってしまうので、「何かをやる」ということが非常に難しいことに変わってしまいます。もちろん、部屋の片付けに対しても同様です。

「病気かな？」と思ったら医療機関へ

ストレスの多い現代社会ですので、精神疾患にかかる原因はどこにでも存在するといっても過言ではありません。

「部屋が散らかっているのはわかっているけれど、どうしても片付けをする意欲がわかない」「片付けをすることが非常に億劫だ」このように少しでも感じることがあれば、それは自分の体からのSOSかも知れませんので、一度専門医に相談してみるのも良いでしょう。

片付けできない原因が精神的な病気にある場合、それは決して自分がだらしないわけではありません。

そんな時に必要なのは、何より心身をゆっくりと休養させることです。そして頑張らず、完璧を求めず、無理をしないで生活を送りましょう。

もちろん、周囲や家族の協力も必要となります。片付けができないからといってそれを強要せず、病気が改善するよう温かく見守ってあげましょう。

片付けができない病気の場合には、業者に依頼するのも手段のひとつ

どうしても片付けができない場合、片付けの専門業者に依頼するという方法があります。

できない自分を責めるのではなく、自分を少しでも楽にしてあげるためにもプロに片付けをお願いしましょう。

依頼するなら生前整理業者がオススメ

片付けを業者に依頼するなら、片付けのプロである生前整理専門業者に依頼しましょう。

生前整理とは、自分が生きているうちに部屋の中を整理、片付けしておくことです。

片付けができない病気の方であっても生前整理業者がオススメなのは、生前整理専門業者は依頼主の話の聞き取りを行い、見積もりを立てた上で、依頼主のこれからの生活に必要なものを使いやすく片付け、不用品を適切な方法で捨ててくれるからです。

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