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投稿日:2017年06月09日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
冷蔵庫は、家電製品の中でも特に私達の生活には欠かせないものです。
数十年位前までは粗大ゴミで処分されていた冷蔵庫ですが、「家電リサイクル法」により、冷蔵庫のリサイクルと廃棄物分別化が進みました。
平均寿命は10年と言われている冷蔵庫。
可燃ゴミや不燃ゴミと違い、冷蔵庫が壊れた時や結婚などによって不要になった時、孤独死などで持ち主がいなくなった時など出番の少ない冷蔵庫の処分方法は分かっているようで分かっていない部分もありますね。
今回は、冷蔵庫の処分に関係のある家電リサイクル法や冷蔵庫の正しい処分方法についてお伝えします。
冷蔵庫やテレビを買い替える時に、家電販売店でよく聞く「家電リサイクル法」。そもそもどんな法律なのか知っていますか?
家電リサイクル法の正式名称は、「特定家庭用機器再商品化法」と言い、平成13年4月1日に施行された法律です。
家電リサイクル法の対象品目には、次の4種目6種類の家電製品があります。
家電リサイクル法の目的は次の2点になります。
一般家庭や事務所から出されたエアコンやテレビ、冷蔵庫、洗濯機には、リサイクル可能な資源とリサイクルが不可能な部品があるため、それらを分別し廃棄物を少なくすることによって環境を守ることを目的としています。
また、無許可営業の廃品回収業者に処分を依頼することによって不法投棄等が行われ、地球環境に悪影響を及ぼす行為を防止する目的があります。
無許可営業とは、廃棄物処理業者のうち自治体の収集運搬許可業者の許可を受けていない業者を言います。
無許可廃品回収業者により回収された不法投棄等の危険やトラブルには次のような事が挙げられます。
いずれも環境破壊や火災など近隣住民の身の危険に大きく関与しています。また、正しい方法で処分をしていれば、余計な出費が出ずに済むこともあります。
では、どのような業者が無許可廃品回収業者なのか例をあげてみましょう。
一概に全部の業者が当てはまるとは言えないものの、一般的にこのような業者が無許可営業をしていることが多いのが現状です。環境省のホームページでも注意喚起を行っています。
家電リサイクル法では、製造業者と小売業者、そして家電リサイクルを利用する国民にも義務を定めています。
製造業者は指定家電の引き取りとリサイクル、指定引取場所の設定、小売業者は利用者からの引き取りと製造業者への引き渡し、利用者には小売業者と製造業者の求めに応じたリサイクル料金や収集運搬料金を支払うことが義務づけられています。
リサイクル料金とは、フロン等の有害物質を適正に処理したり、リサイクルプラントに運ばれた製品を解体し、鉄、プラスチックなどの素材毎に分類してから再利用したりする工程に必要なコストのことです。
メーカーと冷蔵庫の大きさにより、冷蔵庫のリサイクル料金が違います。主なメーカーの冷蔵庫のリサイクル料金を列記してみました。
メーカー名・内容積 | 170ℓ以下 | 171ℓ以上 |
三洋電機、シャープ、東芝、パナソニック㈱、日立、㈱富士通ゼネラル、三菱電機 | 3,672円 | 4,644円 |
アイリスオーヤマ㈱ | 5,146円 | なし |
ツインバード工業(株) | 5,344円 | なし |
日本ゼネラル・アプラィアンス(株) | 5,344円 | 5,869円 |
資料『家電リサイクルセンター・リサイクル料金一覧』を参考に作成
http://iys.jp/pdf/2011_05/r1.pdf
冷蔵庫の大きさによっても料金設定が違うリサイクル料金ですが、使用している冷蔵庫の大きさを忘れてしまいますよね。
そんな時は、冷蔵庫の上扉を開けた内部にシールが貼ってあります。そこに記載されている「全定格内容積」の数字で区別できます。
対象品目の家電製品は、家電販売店から中継所の「指定取引場所」を通り、最終的にリサイクルプラントに運ばれますが、家電販売店から指定取引場所までの間の料金を収集・運搬料金と言い、搬出者が支払う義務があります。
収集・運搬料金は、各家電販売店が定めています。店舗により金額が違いますので、注意をしましょう。冷蔵庫を処分する時の収集運搬料金を参考までに記載しました。
買い替え時の料金
平均金額 | 最小金額 | 最大金額 | |
量販店 | 688円 | 100円 | 1,500円 |
地域小売店 | 2,632円 | 0円 | 40,960円 |
回収のみの料金
平均金額 | 最小金額 | 最大金額 | |
量販店 | 2,458円 | 500円 | 4,200円 |
地域小売店 | 3,086円 | 0円 | 15,000円 |
資料『家電リサイクル法の収集・運搬料金に関する実態調査結果 資料4』を参考に作成
http://www.env.go.jp/council/former2013/03haiki/y0311-05/mat04-1.pdf
冷蔵庫などの対象品目を家電リサイクル法で利用して回収を依頼する場合には、業務の円滑化を図るために、一般財団法人家電製品協会が運営している家電リサイクル券を利用する必要があります。
また、家電販売店は家電リサイクル法で処理を行う場合には、家電製品協会に加入することが条件となっています。
家電リサイクル券の種類は、家電販売店へ回収を依頼する場合の「料金販売店回収方式」、収集運搬許可者に冷蔵庫の処分を依頼する場合と指定引取場所に持ち込む場合の「料金郵便局振込方式」があります。
冷蔵庫の処分を依頼すると「家電リサイクル券」の排出者控えを渡されます。
券の「お問い合わせ管理票番号」によって、冷蔵庫がメーカーにきちんと引き渡されたかどうかを確認できますので、必ず手元に保管しておきましょう。
不要になった冷蔵庫を処分するには、法律で定められている家電リサイクル法で処分する必要があることが分かりました。
では、不要になった冷蔵庫の処分にはどのような方法があるのでしょうか。
冷蔵庫の処分方法としては、次の5点が挙げられます。
では、処分方法ごとにメリットやデメリットを交えながら説明します。
この処分方法には、冷蔵庫を買い替えする時と買い替えをしないで冷蔵庫のみを引き取ってもらう処分方法になります。
また、冷蔵庫の大きさによっても料金設定が違ってきます。
買い替えをする場合には冷蔵庫を購入した家電販売店に処分してもらう方法です。処分する冷蔵庫は新しく購入した冷蔵庫の搬入の時に回収してもらえます。
また料金はリサイクル料金+収集運搬料金がかかり、新しい冷蔵庫を購入した時に支払います。
冷蔵庫の買い替えをする場合には、一番良い方法です。
冷蔵庫のみを処分する場合には、処分する冷蔵庫を購入した家電販売店に引き取りを依頼する処分方法です。
この時の料金は、リサイクル料金+収集運搬料金となります。しかし、この場合には、冷蔵庫を家電販売店に自分で持ち込まなければいけないデメリットが発生します。
また、もし家電販売店に自宅まで引き取りに来てもらう場合には、別途料金がかかり、自宅の外に冷蔵庫を運び出す作業も必要となるデメリットが増えることになります。
冷蔵庫を購入した家電販売店の倒産やプレゼントとしてもらった冷蔵庫など販売した家電販売店が不明で引き取り先が分からない場合には、自治体に連絡しましょう。
自治体が許可した収集運搬許可者を紹介してもらえます。この場合の料金は、リサイクル料金+収集運搬料金となります。
この方法は、事前に郵便局で家電リサイクル券を購入する必要と、運搬業者が家の中の冷蔵庫をそのまま引き取りしないために、冷蔵庫を家屋の外に自分で運び出す必要があるなどのデメリットがあります。
住居地の指定引取場所に自分で冷蔵庫を運搬し処分してもらう方法です。
郵便局に行き、備え付けの家電リサイクル券に冷蔵庫の容量とメーカー指定の料金などの必要事項を記載し、料金を支払います。
その後、購入した家電リサイクル券と処分する冷蔵庫を居住地の自治体の指定引取場所に自分で持ち込みます。
自分で運搬するので料金は、リサイクル料金のみとなります。
この方法のメリットとしては、家電リサイクル料金だけの費用で安くすみますが、自分で冷蔵庫を運搬しなければならないことや冷蔵庫の他に不要になった品物を同時に処分できないデメリットがあります。
まだまだ使用できる冷蔵庫を引っ越しなどで処分する時に、リサイクルショップで再利用してもらう方法です。
しかし、再利用するためには冷蔵庫を清潔にしなければならないことやリサイクルショップまで冷蔵庫を運搬するデメリットがあります。
また、冷蔵庫の状態によっては買い取りをしてもらえないデメリットも考えおく必要があります。
冷蔵庫を処分する場合には、その他の処分方法としては不用品回収業者に依頼する方法もあります。
この方法は、直接自宅に冷蔵庫を引き取りに来てくれることや冷蔵庫以外の不用品も一緒に処分できることがメリットになります。
業者別の特徴や注意する点を見てみましょう。
冷蔵庫を処分する時の不用品回収業者のメリットは、引き取り日時を自分の都合に合わせてもらえる他、自宅の中まで冷蔵庫を引き取りに来てもらえることです。
しかし、不用品回収業者の中には無許可営業を行い、回収した冷蔵庫を不法投棄するなど社会問題化される不適切な処理をする場合もあります。
また、冷蔵庫を回収する際に、高額な処理料金を請求する悪徳業者もいますので注意が必要です。
冷蔵庫1個であれば、不用品回収業者によって大きく金額に差が出ることはありませんが、まとまった不用品の場合金額に大きく差が出ることがあります。
全国には不用品回収業者が9,000社以上あると言われ、その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなどの悪質な業者がいます。
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冷蔵庫があるおかげで、私達の生活が便利になりました。便利な冷蔵庫でも故障したり、不要になったりした時には、大きくて重い冷蔵庫の処分は大変な作業です。
この記事では、家電リサイクル法の紹介と冷蔵庫を処分する場合には家電リサイクル法に則って処分する必要があること、また、不要になった冷蔵庫の処分方法などをお伝えしました。
現在、冷蔵庫の処分を検討している人は信頼できる業者に依頼できるように相見積もりをすることをおすすめします。
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