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投稿日:2017年07月02日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
家族を見送った経験のある人は多かれ少なかれ皆さん「お葬式の後が本当に大変だった」とおっしゃいます。
お葬式の後とは、故人が残された遺品整理のことです。
昔と違って残される遺品の量が多いこと、核家族化で故人の遺品整理をする人への負担が増えていること、家族(相続人)の間で故人の遺品をめぐるトラブルが起きること、など遺品整理にまつわる話はよく聞かれます。
そもそも遺品整理のやり方や遺品整理を行う時期について迷われている人も多いはずです。
また、遺品整理には必ず「相続」が関わってきますが、相続も遺品整理を行う時期に影響を与えます。
そこで今回は、遺品整理と相続の関係についてや、遺品整理の時期はいつごろなのかについてご紹介していきたいと思います。
[banner_to]遺品整理をする時期については、いつぐらいから始めればいいのか悩む方が多いです。
しかし、相続の問題もあるのであまり長期間そのままにしておくというわけにもいきませんね。
結論から言いますと、遺品整理の時期には「正解」はありません。
つまり、「亡くなってから何日後から始める」という時期に決まりはないということです。
ただし、相続税が発生するものについては手続きの期日に間に合うようにすすめなければならないため、遺品整理の時期は考えて行う必要がでてきます。
遺品には様々なものがありますが、主に次の4つに分けることができます。
これらの遺品を家族・親族が仕分ける作業を「遺品整理」と呼びます。
本来は家族・親族だけで行われてきた遺品整理も、核家族化や高齢化、生涯未婚者の増加など家族の形が変わってきた現代では難しい場合も多く、業者などに依頼するケースも年々増加しつつあります。
家族が亡くなると、相続の関係上、様々な手続きが必要になってきます。
「遺品整理の時期に正解はない」とお伝えしましたが、中でも急いで行わなければならない手続きがあり、それらは遺言書や年金手帳、通帳、印鑑、印鑑証明書、証書類などになります。
速やかに手続きを行うためにも、本格的な遺品整理の前にこれらを持ち物の中から探し出しておくことが大切です。
葬儀が終わってから、遺品整理の時期までに終わらせておく事を確認してみましょう。
葬儀が終わってから遺品整理に取りかかるまでに済ませておかなくてはならないことがあります。
ここでは、手続きもれのないように、死後すぐにしなければならないことから順に、遺品整理までに終わらせておきたい手続きをご紹介します。
*個々のケースによりこれらに当てはまらないこともあります
手続きの時期 | 手続きの種類 | 手続き先 |
死後速やかに | 遺言書の検認 | 死亡者の最後の住所地の家庭裁判所 |
土地建物の名義変更 | 法務局 | |
預貯金名義変更 | 預入金融機関(残高証明書発行依頼) | |
株式名義変更 | 証券会社、株式発行法人 | |
電話名義変更 | NTT東日本またはNTT西日本 | |
携帯電話プロバイダー | 各社 | |
公共料金名義変更 | 電力会社、水道局、ガス会社 | |
免許証 | 最寄りの警察署または運転免許センター | |
パスポート | 都道府県の申請窓口 | |
各種クレジット会社 | 各クレジットカード会社 | |
7日以内 | 死亡届の提出 | 本籍地または死亡地または届出人の居住地の役所 |
埋火葬許可証交付申請 | ||
10日以内 | 年金受給の停止(厚生年金は10日以内、国民年金は14日以内) | 社会保険事務所 |
14日以内 | 介護保険資格喪失届 | 市区町村の福祉課 |
世帯主変更届 | 新しい世帯主が居住する市区町村役所 |
さて、遺品整理の時期と相続について見てきましたが、ここからは実際の遺品整理の時期について解説していきたいと思います。
「遺品整理をする」と一言で言っても、その規模や整理内容はそれぞれ異なります。
例えば、遺品整理をする場所が賃貸物件なのか持家なのかで、遺品整理を始める時期が異なります。
さらに、持家であっても同居人がいるのか空き家なのかでも違ってくるのです。
つまり、遺品整理を始めなければならない時期は、次の3つのケースに分かれるということになります。
では、それぞれのケースについて遺品整理を始める時期を検討していきましょう。
賃貸住宅の遺品整理をする場合は、賃貸契約期間やオーナー・大家からの要望により遺品整理を行う時期が決まります。
賃貸住宅で遺品整理がよく行われる時期は以下の3つです。
賃貸の場合には、新たな家賃が発生することや、次の部屋の借主のためにも遺品整理の時期は持ち家に比べて早めに行われることが多いです。
したがって、賃貸契約が月末締めであれば、その月末までに遺品整理の時期を設定します。
「退去前の3ヶ月前に退去届を提出する」というように事前に退去時期が決まっている事も賃貸の場合だとあるでしょう。
その場合であれば、翌月末や翌々月末に退去する事になり、遺品整理の時期もそこに合わせる事になるでしょう。
3番にあるように、遺品整理の時期を葬儀終了後すぐに行う事も可能です。
退去までに遺品整理を行えば良いので、退去時期までに例えば3ヶ月あっても、最初の1週間で遺品整理を終わらせても良いからです。
しかし、亡くなってすぐに遺品整理をすることに抵抗がある場合、または遠方に住んでいてすぐには遺品整理ができない場合は、四十九日後に遺品整理の時期を設定する、という方法もあります。
いずれにしても、オーナーや大家に報告をしたうえで遺品整理の時期を決めた方が、後のトラブルを回避することができるでしょう。
持ち家での遺品整理の時期は以下のタイミングで行う人が多いようです。
持ち家のケースの遺品整理の場合、最近まで一緒に暮らしていた人の遺品を整理することに抵抗感を感じる人も少なくありません。
「自分が生きている限りは遺品もそのままにしておきたい」と思う人もいるでしょう。
そのような事情も加味し、四十九日などの法要で親族が集まったときに、遺品整理の時期について相談してみるのもいいでしょう。
遺品整理の時期については、様々な人から意見が出るかと思います。その中でベストな遺品整理の時期を決めるようにしましょう。
もちろん、すぐに遺品整理の時期を決められない!という場合もあるかと思います。賃貸と異なり、持ち家の場合には遺品整理の時期には基本的には期限がありません。
すぐに遺品整理に思い切れない場合は、全部を片づけたり処分したりするのではなく、少しずつ整理を始めていくというのもいいですね。
そうすればいつかは、本当に大事なものだけを遺品としてそばに残せるようになるでしょう。
しかし、注意するべき点としては、遺品整理の時期を遅くすればするほど、同居人が年を取っていきます。そうなると、遺品整理をする体力や気力は低下しますし、遺品も古くなっていくことに注意が必要です。
遺品整理は想像以上に時間や労力がかかるものなので、体力や親族の意見なども考慮して遺品整理の時期を設定する方が良いでしょう。
「遺品整理の時期を遅らせすぎるのも良くない」というのは押さえておきましょう。
遺品整理の時期の最後のケースは、持ち家で空き家になってしまう場合です。
故人が一人暮らしをしていた場合、「家をどうするのか?」は大きな問題です。遺品整理の時期が最も曖昧で済ませられてしまうのです。
家族が新たな住人になる場合はいいのですが、遺品整理をしないままに空き家状態が続くのはトラブルの原因となります。
遺品整理や不用品の処分を行わずにそのままにしておくと、ゴミ屋敷と化し、害虫や害獣の絶好のすみかとなって周辺の住民に迷惑をかけてしまいます。
また、人が住まない家というのは想像以上に傷みます。いざ遺品整理の時期を迎えて、いざしようと思っても、傷んだ家屋内で大きなものを動かすなどの行為は非常に危険です。
その上、人が住んでいなくても固定資産税などは毎年発生します。余計なコストを負担し続けることになってしまいますね。
このような理由から、空き家になる場合の遺品整理の時期は、早めがいいとされています。
その際には、遺品整理をした上で家の保全に努めるか、遺品整理後に売却するのかを決める必要があります(最近では貴重品以外の遺品が残ったままの家を取引する不動産業者もあります=現況買取と言います)。
ご自身の手で遺品整理ができないという場合は、「遺品整理をしてもいい」という時期が決まった時点で、専門の業者に依頼するのもひとつの方法です。
では次からは、遺品整理を行っている業者についてご紹介していきます。
遺品整理をする時期が決まったけれど、自分(自分たち)の力では無理だという場合は、遺品整理業者に依頼しましょう。
基本的に遺品整理は家族・親族で行うものとされていますが、家族が遠方に住んでいる、高齢である、遺品整理の時期までに時間がない、などの理由で業者に依頼する人が年々増加する傾向にあります。
遺品整理を扱っている業者には、便利屋、回収業者、リサイクル業者、遺品整理業者などがあります。
自分たちで遺品整理をした上で出た不用品の回収・処分だけを依頼する場合は回収業者に、遺品整理から処分までを依頼する場合は遺品整理業者に見積もりを出してもらいましょう。
全国に遺品整理業者は9,000社あると言われています。その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなどの悪質な業者がいます。
したがって、遺品整理の時期が迫っているからといって、適当な業者に依頼するのは危険行為です。
遺品整理を業者に依頼する場合には、下記の点に注意して選ぶようにしましょう。
遺品整理業者の料金は俗に「定価はないが相場はある」とされており、遺品の量、遺品を仕分ける作業費、遺品の処分費用、運搬費などにより差があります。
同じ間取りでも残された遺品の量が多いほど料金もかかります。また部屋数が増えるほど料金も高くなります。
利用者が遺品整理にかかる料金の相場を知っておくことは後のトラブルを避けるためにも有効とされています。
遺品整理の時期が迫っているからと業者に悟られて、高額な費用を請求されたというケースもありますので、しっかりと料金相場を押さえておきましょう。
ちなみに、遺品整理の時期が急で、超特急で遺品整理を行う場合には、業者によっては追加費用がかかる場合もありますので、確認してみてください。
部屋の大きさ | 費用 |
1K・1R | 35,000円~130,000円 |
1DK | 35,000円~150,000円 |
1LDK・2DK | 60,000円~280,000円 |
2LDK・3DK | 90,000円~450,000円 |
3LDK・4DK | 150,000円~700,000円 |
4LDK・5DK・それ以上 | 170,000円~850,000円 |
全国に遺品整理業者は9,000社以上あると言われています。その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなどの悪質な業者がいます。
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[banner_to]遺品整理の時期はどのような家に住んでいたかで始める時期に差があることをお伝えしました。
賃貸住宅に暮らしていた場合は遺品整理の時期を急ぐ必要があります。
持ち家に住んでいた場合の遺品整理の時期は2つのケースに分かれます。
同居人がいる時は同居人の心情や状態を加味しながらタイミングを見ましょう。
亡くなることで空き家になる場合は、近隣への影響も考えると早めの時期に遺品整理を行うことが求められます。
遺品整理を家族・親族間で行うか、専門の業者に依頼するのか、いずれにしても方向性だけは早めに決めて行動することが大切です。
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