終活ブームはなぜ？理由の解説ややるべき事を徹底解説

最近、日本では終活がブームになっています。学生が就職活動を就活というように、終活とは、自分の人生の終わりを迎えるための準備をしておく活動です。

メディアでは終活ブームを題材にした特集番組を組んだり、新聞や雑誌でも終活がブームになっているとして、数々取り上げられたりしています。

ひと昔前までは、葬儀の事やお墓や遺品整理だのという事は、残された遺族が考える事であって、自分が生きているうちに考えるのは、縁起が悪いような風潮がありました。

しかしながら、いつでも沢山の情報に囲まれている現在は、凝り固まった価値観や家族の形も多様化され、明らかにライフスタイルが変わってきています。

葬儀にはこの曲を流してほしい。とか、あの人と一緒のお墓には入りたくないから、散骨してほしい。自分が死んだら医療の現場に検体したい等。人生の締めくくりも生き方の1つとして考える高齢者が増えてきたのも終活ブームの背景にあります。

また、日本は高齢化と少子化という大変な問題をかかえています。「子供に迷惑はかけられない」と、自分が生きているうちに部屋や自宅の整理をしておく高齢者が沢山いるようです。

では、終活ブームとなっている人生の最期の準備をする終活とは、一体何をすればよいのでしょうか？

このページでは、終活ブームと言われている中で、注目を浴びているエンディングノートと、生前整理についてスポットをあてて、お伝えしていきます。

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終活ブームはなぜ？理由を解説

終活ブームがなぜ今来ているのかについては、冒頭で少し解説しましたが、ここではより詳しくお伝えしていきます。

終活ブームの理由としては、下記の2つが考えられます。

新たな人生の考えるため
子供に迷惑をかけたくないため

終活ブームの1つ目の理由は、「新たな人生を考えるため」です。終活を行うことは自分のこれからの人生を考える行為でもあります。現在は80歳や90歳まで生きられるような時代になりましたので、60代で定年退職した後も、どのように残りの人生を過ごしていくのかを考える必要があります。

終活を通して、自分のこれからの新しい人生を考えるキッカケとしたいという理由から終活を行う方が増えていて終活ブームとなっているのです。

2つ目の終活ブームの理由は、「子供に迷惑を掛けたくない」というものです。現代は子供たちと離れて暮らす核家族化が進んでいます。離れて暮らす家族に迷惑をかけないようにと、生前から身の回りの整理を始めておく方が増えていることが、終活ブームに繋がっているのです。

「子供たちには子供たちの人生があるのだから」と考える人たちが、終活を行うようになっているのです。

終活ブームでやるべき事〜エンディングノート〜

終活ブームを起こした1つに、エンディングノートがあります。

大手生命保険会社等は、自身のホームページで終活について、エンディングノートをダウンロードすることができ、大々的に推奨しています。

また大手書店では、終活に関する書籍や、エンディングノートの専門的なコーナーがあるほどです。

こういった背景から、いかに終活がブームになっているのかがよくわかります。では終活をする上で、一体エンディングノートには何を書けばよいのでしょうか？

エンディングノートを書く

エンディングノートとは、人生の終盤において起こりうるもしもの事態に備えて、家族や友人知人に書き留めておくノートです。

終活ブームとなった今では、よく耳にする言葉です。エンディングノートとして市販されているものもありますが、普通の大学ノートとペンがあればすぐにでも開始できます。

特に遠方にいて家族と離れて暮らす高齢者の方は、終末期医療の治療の事や、財産や加入している保険の詳細、何かあった場合に連絡してほしい友人や知人のリストが書いてあると、それだけでも家族にとってはありがたい情報です。

終活をする上で、基本的にエンディングノートに何を書いても自由ですし、決められた書き方はありませんが、どのような事を書いておけばよいか、ご紹介します。

個人情報

自分の生年月日や、血液型、かかっている病気や、かかりつけの病院名等を書いておきましょう。

連絡先リスト

病気で入院した場合、寝たきりになってしまった場合、亡くなられてしまった場合等、万が一の時に知らせてほしい親戚、友人、知人の連絡先のリストを書いておきます。特に一人暮らしの場合は、家族の連絡先も必ず書いておきましょう。

所有財産

所有している預貯金、不動産の詳細を書いておきます。公共料金の引き落とし口座や、お金を貸している場合はその詳細、また、負の財産がある場合、ローンやクレジットカードの詳細を書いておきます。

保険

加入している生命保険や年金の種類。国民健康保健や受給している厚生年金、国民年金の詳細について書いておきます。

治療方法

病気になった場合、延命治療の有無、認知症になった場合の介護の方法、また、その場合の財産等の管理を頼む人を書いておきます。

葬儀について

どのような葬儀にしたいのか、希望、規模、費用等、宗派等まで書いておくとよいでしょう。

お墓のこと

どこのお墓に入るのか、所有している場合はその場所、また今後の管理は誰がやるのかを書いておきます。

形見分け

形見分けしたい品物がある場合、誰に何を分けるか残したいか、リストを書いておきます。

ペットのこと

ペットを飼っている場合、そのペットの持病やかかりつけの動物病院、与えているペットフード、継承してくれる飼い主を書いておきます。

継承してくれる飼い主については、事前に必ず承諾を得ておくことを忘れないでください。高齢者の方もペットを飼っていらっしゃる方は沢山います。継承者を探すという事も、終活ブームの中での大切な活動の一つと言えます。

メッセージ

その他思い出や印象に残っていること、何か伝えていきたい事等のメッセージがあれば書きためておきましょう。

家族としては、こうしたエンディングノートを書いておいてもらえると、万が一の時に慌てずにすみ、負担もかなり減ります。

ご自身のこれまでの人生を改めて振り返る事ができる良い機会として、終活ブームの今だからこそ、エンディングノートを書きとめておくことをおすすめします。

但し、エンディングノートには法的な効力はありません。遺言状を残しておきたい場合は、公証人や弁護士の依頼の元で残しておきましょう。

終活ブームでやるべき事〜生前整理〜

終活ブームとなっている今、やるべきことの1つとして生前整理という言葉をよく耳にします。生前整理とは、生きているうちに、自分の持ち物を整理、処分しておくことです。

年を取るごとに体力も低下し、残念ながら思考力も低下していきます。家族が日常の掃除や物の管理をしてくれる場合はよいですが、一人暮らしの高齢者は、どんなに綺麗好きな方でもゴミ屋敷になってしまうといったケースもよく聞きます。

病気になって入院してしまう場合や、認知症になってしまった場合等、高齢者には起こりうる万が一の為に、判断能力のある今、終活である生前整理をしておくことをお勧めします。

生前整理をしておくことで、残された家族に負担をかけなくてすみます。終活ブームの根源には、家族や身の回りの人に迷惑をかけたくないといった高齢者の思いがあります。

生前整理こそまさしく終活という準備であるのです。ここからは終活ブームでやるべき事の2つ目の生前整理の行い方を簡単にお伝えしていきます。

財産目録、重要書類の整理

所有している財産の目録を作りましょう。エンディングノート上に書いておくのもよいですが、詳しく書いておきましょう。

預貯金は具体的にいくらあるのか、不動産や車、有価証券等、宝石や骨董類も含まれます。遺言状を残したいのなら、弁護士や司法書士といった専門家に相談しましょう。

また、預金通帳や土地の権利書、賃貸の場合は賃貸借契約書、生命保険証書等の重要な書類は、一か所にファイルでまとめて整理し、金庫や、しっかりとした引き出しに保管しておきましょう。

宝石類等の貴金属についても、同様に保管しておきましょう。その保管場所は、残された家族が困らないように伝えておくか、目録に書いておきましょう。

生前整理を自分でやる場合

終活の1つである生前整理を自分でやる場合、何から手を付けたらよいでしょうか？

自分でいざやろう。と決めてはみても、身の回りの細かい不用品の処分や、整理をすることで精いっぱいで、処分する量が多い場合や住まいの大きさによって、その先は何から手を付けたらよいのか、どうすれば効率的に行えるのかを考えるだけでも、やる気がなくなってしまいます。

ここでは、終活としての生前整理のやり方について伝授していきます。

仕分け

必要な物と不要な物とに仕分けをしていきます。

長い間生活をしてきたわけですから、部屋は沢山の物があふれていることと思います。

はたして、その中で使っているものはどの位あるでしょうか？目に見えている物の中でもおそらく半分もないのではないでしょうか。

年を取っていくにつれ、物を大切にするようになります。それはとても良い事ですが、逆に物があふれかえる原因にもなります。

終活、生前整理をすると決めたら、捨てる。処分する。という事を決心してください。

まず必要な物を選び、後は処分するという事が終活において重要な事なのです。但し、一日二日で決められるものではありません。

焦らずコツコツと、時間のある時に必要な物と不要な物を仕分けていきましょう。特に衣類については、1年以上着なかった洋服は、この先もきっと着ません。思い切って処分してしまいましょう。

不用品の処分

大型の家具等の粗大ごみがある場合は、粗大ごみ回収業者に頼まなくてはいけません。

引き取ってくれる回収業者を探して頼みましょう。この場合他に出た雑貨や洋服等の不用品も一緒に全て引き受けてくれる回収業者に頼んでしまえば楽です。

また、各市区町村では粗大ごみの排出が困難な高齢者等の世帯を対象とした収集作業を行っているので、調べておくとよいでしょう。終活をしていく上でありがたい活動と言えます。

生前整理を生前整理業者に依頼した場合

老人施設に入ることになった場合や、子供の家に一緒に住むことになったケース等、持っていく荷物は最低限に抑えなければいけません。

そういった理由でなくても終活である生前整理は、自分でやるとなると、かなりの手間と労力が必要です。手伝ってくれる家族が同居している場合は良いでしょうが、一人暮らしの高齢者の場合は大変な事だと思います。

こういった様々なお悩みを全て解決してくれるのが、生前整理業者です。

遺品整理業者の需要が伸びているといいますが、終活ブームの中で生前整理をしてくれる業者への依頼も年々増えています。

亡くなってから遺族が依頼して遺品を整理してもらう遺品整理業者とは違って、自らの意思で生前の内に不用品の処分や整理を行ってもらうのが生前整理業者です。

生前整理業者は、不用品を回収し処分するだけの回収業者とは全く異なります。

自分の終活の中で共に生活していた思い入れのある物を整理、処分していくという大事な作業を一業者に委ねるわけですから、信頼関係が結べる生前整理業者という専門業者を選ぶ必要があります。

生前整理業者の探し方

生前整理業者を探す方法として、インターネットでの検索や友人知人からの紹介があげられます。

自分で探す場合は、やはりインターネットで検索をしてみることが一番手っ取り早い方法です。

終活ブームの今、インターネットで生前整理業者と検索すれば、関連した沢山の情報が出てきます。

生前整理をやっている業者は遺品整理業として活動している整理業者の殆どで行っている作業の一つになので、遺品整理業者と検索しても良いです。

WEBサイトを見て、自分のやりたい事、やってほしい事が合う生前整理業者をピックアップしていきます。料金の目安も公開しているので、様々な情報が得られます。生きているうちの整理ですから、亡くなってしまってからの遺品整理とは違い、希望を全て自ら相談できます。生前整理業者に問い合わせ等をして話し合ってみましょう。