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投稿日:2017年07月23日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
様々な技術が進歩している現代において、医療技術の発達も目を見張るものがあります。そんな医療技術の発達によって人々はあらゆる病気から回復できるようになり、それに伴って寿命も延びました。
これは非常に喜ばしいことである反面、高齢化という問題の原因の一つにもなっています。
このように高齢化が進んでいる今、日本では様々なサービスが展開されていますが、その一つとして認知症高齢者グループホームというものが注目されています。
この認知症高齢者グループホームとはどのようなものであり、どのようなサービスが受けられるのでしょうか。
認知症高齢者グループホームとは、最近利用者が増加しているグループホームの一つで、認知症を患った高齢者が入所することができる施設です。
グループホームの利用者は以下のグラフのように右肩上がりです。
(出典:公益社団法人 日本知的障害者福祉協会 H27年度 全国グループホーム実態調査報告より作成)
その理由の一つとして、高齢者が入居できる老人ホームなどの施設にはない特徴を、グループホームは備えているという点が挙げられます。
まずグループホームは入居できる人数が決まっており、1ユニットで5人から9人までとなっています。大人数が同じ空間で生活するわけではないのです。
9人という少人数である理由は、認知症の人が落ち着いて生活できるようにするためです。もし大人数が一緒に生活する施設であれば、落ち着くことができないために、認知症の症状が悪化する危険性すらはらんでいるのです。
また認知症高齢者グループホームでは、少人数ゆえに入居者同士でコミュニケーションをとりやすくなるうえに、集団の中で生活することで自分の役割を持つことができ、認知症の症状の進行を遅らせることができるとも言われています。
日常生活における行動の内、自力で行える物に関しては入居者同士で協力して行っていきますが、生活するうえで支障がある部分に関しては介護してもらうことができます。
認知症高齢者グループホームは、できないことを支援してもらいながらも、普段と変わらない日常生活を送ることができる施設なのです。
認知症高齢者グループホームに入居するにはいくつかの条件を満たしておかなければなりません。
まず介護度は重要で、要支援2以上であり認知症と診断された65歳以上の人が対象となります。認知症だと診断されていなければならないため、入居の際には病院の診断書を提出しなければなりません。
しかし認知症であっても急性のものがあります。急性の認知症の場合は治療によって回復することがあるため、急性の認知症は認知症高齢者グループホームの入居対象とはなりません。
また認知症高齢者グループホームは社会福祉法人や地方自治体などが運営している、地域密着型の施設です。そのため認知症高齢者グループホームを利用するには、その地域に住民票があるという条件も満たしておかなければなりません。
つまり離れた地域の認知症高齢者グループホームは利用できないということです。
以上のように入居条件が設定されているので、あらかじめ条件を満たしているかを確認しておき、診断書や住民票などの提出が必要な書類も準備しておきましょう。
認知症高齢者グループホームに入居するには上記の条件を満たしておかなければならないことに加え、もちろん費用もかかります。
それでは認知症高齢者グループホームを利用する際の費用はどのくらいかかるのでしょうか。
まず必要となる費用として初期費用があります。これは入居開始時に必要となる費用で、保証金などが含まれます。
この初期費用を必要としない施設もあるため、安ければ0円となりますが、必要な場合には数百万円かかることになります。
そしてもう一つ必要となるのが月額料金です。これは施設を利用するのに必要となる費用で、食費や施設の利用費などが含まれます。
これはどの施設でも絶対に必要となるもので、金額は15万円から30万円ほどとなります。
認知症高齢者グループホームを選ぶ際には費用も重視することになるでしょう。初期費用の有無によって費用は大幅に変わるため、費用を抑えたい場合にはしっかりと費用を確認しておきましょう。
認知症高齢者グループホームを利用するには費用がかかります。そこで気になるのは控除や保険についてではないでしょうか。
病院などに通院した場合、医療費控除を受けられます。医療費控除は1年間で支払った医療費によって、確定申告の際に一定の金額の控除が受けられるというものです。
認知症は病気の一つであるため、認知症高齢者グループホームを利用する際に支払った費用も医療費控除の対象となるのでしょうか。
実は認知症高齢者グループホームの利用にかかる費用は、医療費控除の対象にはなりません。
認知症は病気の一つではあるものの、グループホームは医療を行う場ではなく主に生活支援をする場であるため、医療費控除は適用されないのです。
保険についても見てみましょう。
認知症高齢者グループホームを利用するにあたって保険は適用されます。適用されるのは介護保険です。
認知症高齢者グループホームでは様々な項目での費用が発生しますが、その中のグループホームサービス費とサービス加算に介護保険が適用され、利用者が1割負担することで利用できます。
このグループホームサービス費とサービス加算は、グループホームでのサービスを充実させるための費用なので施設ごとに金額が異なります。
つまりグループホームサービス費やサービス加算がそれほど高くない施設であれば、介護保険による補助もそれほど受けられないということになります。
ここまで認知症高齢者グループホームとはどのような施設なのか、利用するために必要なことは何かといったことを見ていきました。
しかし実際に認知症高齢者グループホームを利用するとなると、メリットやデメリットも知っておいた方が安心でしょう。
認知症高齢者グループホームにはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
認知症を患った場合、介護を受ける必要があります。しかし介護を行うことは大変なことであり、家族だけでは介護しきれなくなることがあります。
しかしグループホームには介護の専門知識を持ったスタッフが所属しているため、介護を安心して任せることができます。
それでいて施設という言葉から連想されるような冷たい雰囲気ではなく、家庭にいるような温かい雰囲気であり、他の入居者とコミュニケーションをとることもできるので、症状の進行を遅らせることにも繋がります。
認知症高齢者グループホームでは介護を受けるばかりでなく、掃除や料理などのできることは自分たちで行います。入居者同士で協力することによっても、認知症の進行を遅らせることができます。
認知症高齢者グループホームは認知症を患った高齢者にとって非常に良い施設です。
しかし前述したように定員が9名なので、入居を希望してもすぐに利用できるとは限りません。
また認知症高齢者グループホームは、あくまでもリハビリを行ったり生活支援を行ったりする場であり、医療を行う場所ではありません。
そのため病気になると退所しなければならないこともあります。
施設によっては医療を行っているグループホームもあるため、心配であればそういった施設を探しましょう。
そしてグループホームの最大のメリットである入居者同士のコミュニケーションは時としてデメリットになり得ます。
人間同士が一緒に生活していれば争いが起きることもあります。そのため人間関係がうまくいかずに生活しづらくなることもあるのです。
メリットがあればデメリットもあるということは理解しておいてください。
認知症高齢者グループホームについてわかったところで、いよいよ入居の準備に入ります。
認知症高齢者グループホームに入居する前には、実際に見学に行って確認したり、入居に必要な書類の準備をしたりする必要があります。
しかしそれと同時に生前整理を行っておくことも大切です。
いくら認知症高齢者グループホームに入居しても認知症の症状は少しずつ進行していくでしょう。
症状が進めば持ち物の判別が難しくなり、最終的に家族が頭を悩ませることになります。
そこで認知症の症状が進んでしまう前に生前整理を済ませておくのです。
もちろん自分だけの力では難しいので、遺品整理業者に依頼をすることで手助けをしてもらえます。
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今注目されて認知症高齢者グループホームについてみていきました。
認知症高齢者グループホームは施設でありながら家族のような温かみを持つ、認知症患者には最適の施設です。しかし利用するにはいくつかの条件を満たしておかなければなりません。
また生前整理をはじめとした様々な準備も必要ですので、この記事を参考にしてしっかりと準備してみてください。
介護施設について詳しくしたい方はこちらをご覧ください。
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