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投稿日:2017年04月22日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
終活カウンセラーを知っていますか?
終活カウンセラーとは、「一般社団法人終活カウンセラー協会」が認定している資格です。
「終活」について、終活カウンセラーとしてじっくり話を聴き、高齢者の身になって「終活」に対する悩みや不安を見極め、アドバイスができるスキルをもった方をいいます。
では、終活とは何でしょうか?
「終活」とは、自分の終焉、必ず訪れる死に目を背けることなくしっかり受け止め、最も自分らしく今を生きていくための活動のことです。
終活ブームの背景を受け、終活に関する様々な団体が設立されたことにより、終活に関する資格はいくつかありますが、ここでは最も知名度の高い、「終活カウンセラー」について焦点をあてていきます。
終活カウンセラーと名乗るには、まず試験を受けて合格し、認定資格をとらなければいけません。
終活カウンセラーは、「一般社団法人終活カウンセラー協会」が認定している終活に関する資格であり、幾つかある終活に関する資格の中で、最も知名度が高く、受験者数も1万人を突破しました。
終活カウンセラーの資格は初級、上級、上級インストラクターといった3段階のランクに分かれています。3段階の資格には、それぞれのスキルの位置づけがあります。
また合格者は、終活カウンセラー協会の会員となり、協会が主催する勉強会に参加し受講することができます。
初級終活カウンセラーは、終活についての幅広い基礎知識があり、自分でエンディングノートを書ける程度のスキルが必要です。
約6時間の講習を受けた後に、筆記試験を行います。初級の合格率は、90%以上と言われています。
上級終活カウンセラーは、終活についてのカウンセリングや案内ができるスキルがあり、他の人にエンディングノートの書き方についてアドバイスができる知識とスキルが必要で、初級終活カウンセラーよりも難易度は大きく高まります。
上級終活カウンセラーは、初級終活カウンセラー試験の合格者で、終活カウンセラー協会の会員となり、協会が主催する勉強会に1回以上参加したことがある方が上級終活カウンセラー試験に応募することできます。
上級終活カウンセラー試験の応募後に、事前にレポートを提出し、審査に通過したカウンセラーのみが試験に臨めます。講習を1日受けますがその間に課題取組があります。最終日に試験を行う流れになります。上級の合格率は公表されていません。
終活カウンセラー上級インストラクターは、終活カウンセラーを育てる講師の資格です。
終活カウンセラー上級インストラクターの講座を受講するには、上級カウンセラーの合格者で終活カウンセラー協会が主催する勉強会に2回以上参加することが必要です。
上級インストラクター試験に応募後、課題レポートの提出があり、審査で合格して上級インストラクター試験の受講が受けられます。講習は4日行われその間に色々な課題があり取り組まなければいけません。
試験は、講習後に日を改めて行われます。上級インストラクターの合格率についても公表はされていません。
終活カウンセラー認定資格試験 | |||
---|---|---|---|
初級 | 上級 | 終活カウンセラー上級インストラクター資格 | |
出題範囲 | 終活に関する基礎的な幅広い知識をもち、エンディングノートが書ける程度 | 終活に関するカウンセリング、案内ができるスキルをもち、エンディングノートを書く上でのアドバイスができる知識とスキルを要する程度 | 終活カウンセラーを育てる講師の資格 |
講習時間と試験 | 約6時間の講習後に筆記試験 | 事前レポート提出/講習1日/課題取組/試験半日 | 事前レポート提出/講習4日間/課題取組/試験1日 |
応募資格 | 特になし | 終活カウンセラー勉強会に年間1回以上参加/終活カウンセラー初級取得者 | 終活カウンセラー勉強会に年間で2回以上参加/終活カウンセラー上級以上取得者 |
受験料 | 9,970円(税込)/講習代/試験代込み/弁当代込み | 39,960円(税込)/講習代/試験代/弁当代込み/別途事前審査費2,160円 | 200,000円(税込)/講習代/事前審査代/試験代/弁当代込み |
認定料 | 試験合格後、会員登録していただくことで、初級終活カウンセラーとして認定 | 試験合格後、上級終活カウンセラーとして認定 | 合格後、終活カウンセラー上級インストラクターとして認定 |
※会員登録料月380円(年払いとなります 4,560円)が掛かります |
終活カウンセラーは、人の話を聴くというのが大前提になってきます。そもそもカウンセラーと呼ばれる人がそうであるように、人の話を親身になって聴いてあげることができる聞き上手でなければいけません。
終活というものを考えてはみたが、何をしたらよいのか中々見出すことができないでいる相談者の話を聴き、学んだ知識を有効に生かし、的確なアドバイスをしなければいけません。
終活カウンセラー資格で得られる知識は、下記になります。終活に取り組む要素全般多岐にわたります。
終活カウンセラー認定資格 得られる知識 | |
---|---|
葬儀について | 葬儀の形 |
お葬式の進行流れ | |
お葬式の費用 | |
お葬式のマナー | |
埋葬方法について | 樹木葬 |
散骨 | |
海洋葬 | |
お墓について | 墓地の種類 |
埋葬方法 | |
お布施 | |
戒名 | |
保険について | 保険の種類 |
生命保険の必要性 | |
損害保険の必要性 | |
保険会社の選び方 | |
介護と介護保険について | 介護に関する相談先 |
介護保険について | |
介護サービスを受ける条件 | |
相続・遺言について | 相続手続き |
相続税 | |
遺言とは | |
遺言の必要性 | |
形見分け | |
エンディングノートについて | 書き方、アドバイス方法 |
終活カウンセラーの役割は、多岐にわたる学んだ知識を生かし、相談者が安心できるように的確にアドバイスし、それ以上の法的な処理が必要な場合は、行政書士や、税理士といった士業の面々に橋渡しをしていくことです。
終活カウンセラーの認定資格が取れたからと言って、ビジネスとしてすぐに成り立つわけではありません。様々な求人誌を検索しても、終活カウンセラー募集といった記事は、残念ながらなかなか見つかりませ。
「人生の先行きの不安を少しでも解消したい」と終活を考えはじめた世代の方や、「終活を夫婦共に取り組んでいこうと」ただ単に自分自身の為に終活カウンセラーの試験を受ける方は、初級終活カウンセラーの認定資格の取得でよいですが、終活カウンセラーとして社会貢献したいと思っている方や、ビジネスとして取り組んでいきたいと思っているのであれば、初級にとどまらず、上級へと段階を踏んでいくべきです。
但し、終活カウンセラーの認定資格取得者は、終活カウンセラーの仕事のみにこだわらなければ、活動の場は広がります。
高齢化が進み、葬儀に対する意識が変化し、昔のように常識にとらわれない葬儀の形が考えられるようになりました。
そうした所に目をつけ葬儀業界の現在は、大手の葬儀事務所だけではなく多方面の企業の参入が増え、競争も激化しています。
かつて、葬祭事業者の提供するものは棺や祭壇といった物品でしたが、今ではサービスの提供こそが中心になってきました。
お金をかけた大規模なお葬式ではなく、こじんまりとした家族葬や、生前の内から自分好みのプランでやりた等、リクエストに応えるといった葬儀の形も多様化しているのです。
終活において、葬儀について考えてみる事は大切な事です。葬儀業界は、まさしく終活プランナーが活躍できる場ではないでしょうか?
葬儀社への就職にも有利ですが、今現在葬儀業界で活躍している方も終活カウンセラーの資格があれば仕事の幅も広がりますし、名刺に記載すれば、信頼度も増します。
様々なプランを抱えていても、葬儀という性質上、大々的に派手な広告を載せるわけにもいきませんでしたが、葬儀社主催のセミナー等を開催することによって、顧客集客にも繋がり、終活に悩む高齢者達を安心させる事ができます。
葬儀業界に興味のある方、また、葬儀業界で働いている方、この機会に終活プランナーの資格取得を考えてみてはどうでしょうか?
患者さんや介護が必要な高齢者からの医療以外のライフプランの相談にも適切に対応することができます。相談者にエンディングノートの書き方を教えてあげることもできます。
このように終活カウンセラーの資格を持っていると介護、医療の現場での仕事の幅が広がり信頼関係も広がります。
保険業界は人生のエンディングに対して関わりのある重要な業界です。人生設計においてのプランを提案するのですから、まさしく終活とは切っても切り離せない業界です。
エンディングノートをネットからダウンロードできる生命保険会社もあります。
名刺に終活カウンセラー資格所持と記載することによって営業で回られるときに、信頼につながります。保険会社主催のセミナー等でも活躍の場は広がります。
終活カウンセラーとして生計を立てていくのなら、終活カウンセラー上級インストラクターの資格は持っていたいです。
上級インストラクターは、終活カウンセラーを養成する講師としての役割を担います。終活カウンセラー協会では、上級インストラクター向けの講習があり、サポートもしているので積極的に参加してスキルを磨きましょう。
終活カウンセラーとしての役割は、相談者からの終活に関する様々な悩みや要望をまずよく聴き、それにあったプランをアドバイスしてあげることですが、それ以上の正式な手続きは、士業に分類される資格を必要とされる税理士や、弁護士、行政書士や司法書士へつないでいきます。
このことから、所持している資格プラス終活カウンセラーの資格を持つことにより、スキルアップし、仕事の幅がより一層広がります。
介護ケアプラン等を通し、家庭環境等幅広く理解しているケアマネージャーは介護者やその家族から最も信頼をよせられている存在です。
そんなケアマネージャーが終活カウンセラーの資格を所持していたならば、介護や医療だけでなく、葬儀や相続、遺言等についてアドバイスができ、何でも相談できる味方として、家族からの信頼度も強くなります。
ファイナンシャルプランナーは、金融、保険、年金、税制等多岐にわたり幅広い知識を必要とします。
人生後期のライフプランである終活に関する様々な知識を学ぶことにより、生活設計から相続や葬儀のコンサルタントまでプランの範囲が広がり、より適切なサービスを提供できます。セミナー、講演会での分野も広がります。
行政書士として活躍中の方は、終活カウンセラーの資格を取得することにより、遺言、相続、生前贈与等の仕事に役立てられますし、法律と終活の両方の観点から解決できます。
相続税、贈与税、事業継承等、税に関する相談に対して、税法という専門的な分野からの的確なアドバイスができます。
終活カウンセラー協会では税理士の資格も持ち、更に終活上級インストラクター資格を持った講師によるセミナーが盛況のようです。終活として、財産をどうしたいか、税金はどうなるのかといった相談が多いのが現状のようです。
生前整理アドバイザーは、終活の一つとして、元気なうちに生前整理をすすめるためにお手伝いをする人の事をいいます。「生前整理普及協会」が認定とする講座を受ける必要があります。
生前整理アドバイザーは、一般的にはまだ知名度は低いですが、終活を考えていく上で、生前整理をしたいといった需要が高くなっている傾向があるので、注目すべき資格になります。
より範囲を広げていく為にも合わせて終活カウンセラーの資格を持つことにより、生前整理の必要性を広めていくよいチャンスにもなります。
遺品整理士とは、「一般社団法人遺品整理士認定協会」の運営する資格です。
遺品を整理するだけではなく、リサイクルや産業廃棄物の廃棄に関する知識を持ち、捨ててしまう遺品を正しく処理する役割を担います。
近年では、少子高齢化が進み、一人暮らしの高齢者も増え、遠方であったり、仕事の都合で自分達だけでは遺品の整理ができなくなり、遺品整理業者に依頼する家族が増えてきています。高齢化による需要の高まりから、資格をもった遺品整理士が注目を浴びているのです。
終活カウンセラーの資格を合わせ持っていれば、今後の仕事の展開もより広がるのではないでしょうか?是非、終活カウンセラーの資格を目指してください。
終活カウンセラーは、生を受けたものが平等に訪れる人生のエンディングにテーマを置き、自分を見つめ直す良い機会を与えるやりがいのある仕事に繋がる資格です。
国家資格ではありませんが、これから益々高齢化が進んでいく中で、需要が増すと言われ、注目を浴びている資格です。ここでは、終活カウンセラー資格を取る為の試験と、活躍する場について学びました。
また、他の資格にプラスアルファとして推奨も致しました。自分自身の老後の為、スキルアップの為、今の仕事の幅を広げたい、名刺に記載したい等、興味を持たれた方は、終活カウンセラーについて学んでみる事をお勧め致します。
終活について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
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