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孤立死の統計

投稿日:2017年04月25日 更新日:2021年03月30日

孤独死をグラフでみるとどうなるのか

執筆者のゆーすけ

ゆーすけ |片付け部編集長

片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。

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孤独死が増えているとか、孤独死はこれからも増えるといった悲しくなるニュースがかなりの頻度で報道されるようになりましたが、心のどこかで他人事のように感じてしまっている人もいるのではないでしょうか。

そこで、今回は現代日本における孤独死はいったいどのようになっているのかをグラフから読み解き、これからの日本がどうなっていくのかを推察、そして考察を含めたまとめを行っていきたいと思います。

目次

孤独死とは

孤独死のグラフ孤独死した人のイメージ

孤独死や孤立死について明確な定義は存在しておりませんので、一般大衆的に広まっている意味が、現代日本における孤独死に該当することになるでしょう。

つまり、「誰にも看取られることなく息を引き取ってしまう状態」のことを意味していると言えるのではないでしょうか。

行政では孤独死という言葉は使わずに孤立死という言葉を使っているようですが、日本のメディアでは使い分けとして誰にも看取られずに死後発見された場合を「孤独死」として扱って、その「孤独死」が家族に発生してしまった場合は「孤立死」とい扱いにしているようです。

この部分のあやふやさを嫌う人は非常に多いのですが、中にはこのあやふやさが何とかならないのかと厚生労働省に問い合わせを行って、確認を行った人もいます。

回答として「定義化を行うと、枠に漏れる人が出てくることで支援対象から漏れる人が出てくる」というものが返ってきたようなので、むやみやたらに定義化はしないほうが良いという考えに至ります。

ちなみに、日本メディアでこの孤立死は1970年代あたりから使われておりましたが、現代日本レベルの関心を集めることができずに中々広まりませんでした。

その後、都会の中で誰にも気づかれなく死亡している人が幾度も発生することになるので、1990年代もこの「孤独死」という言葉がたびたび出てくるようになります。

それでも、人の心のインパクトはそこまで大きくはありませんでした。

この、「孤独死」という言葉を世の中に大きく印象付けたのは2005年に報道されたNHKのとある番組と、震災によって家を失ってしまい地元に帰れず、地元のお友達ともバラバラになってしまい、戻ることもできずに新たな土地にもなじめずそのままひっそりと亡くなってしまう人が出始めたことで、「震災による被害者!」と報道が大きく取り上げたことで、一般大衆的にも心に響かせることに成功しました。

私見になりますが、あの東日本大震災は本当に多くの人たちの心にダメージを与えたものなので、「震災関連死」の一つとして「孤独死」が大きく取り上げられると、震災による影響を受けた人たちは心をえぐられるように悲しみを感じ、忘れないものとなってしまうものなのです

孤独死をグラフで読み解く

それでは本題に入りましょう。

現代における孤独死はどうなっているのか、そして将来はいったい孤独死がどうなっていくのかをグラフから見ていくのです。

まず、見ていただきたいのが下のグラフと表です。

図1  高齢者人口の推移と予想

年次 総人口(万人) 高齢者人口(万人) 総人口から割合(%)
65歳以上 70歳以上 75歳以上 80歳以上 65歳以上 70歳以上 75歳以上 80歳以上
1950 8320 411 234 106 37 4.94 2.81 1.27 0.44
1955 8928 475 278 139 51 5.32 3.11 1.56 0.57
1960 9342 535 319 163 67 5.73 3.41 1.74 0.72
1965 9827 618 362 187 95 6.29 3.68 1.90 0.97
1970 10372 733 435 221 120 7.07 4.19 2.13 1.16
1975 11194 887 542 284 162 7.92 4.84 2.54 1.45
1980 11706 1005 669 366 222 8.59 5.72 3.13 1.90
1985 12105 1247 828 471 296 10.30 6.84 3.89 2.45
1990 12361 1493 981 599 388 12.08 7.94 4.85 3.14
1995 12557 1828 1187 718 286 14.56 9.45 5.72 2.28
2000 12693 2204 1492 901 486 17.36 11.75 7.10 3.83
2005 12777 2576 1830 1164 636 20.16 14.32 9.11 4.98
2010 12806 2948 2121 1419 820 23.02 16.56 11.08 6.40
2012 12750 3074 2256 1517 892 24.11 17.69 11.90 7.00
2013 12726 3186 2317 1560 930 25.04 18.21 12.26 7.31
2015 12660 3995 2424 1646 1013 26.82 19.15 13.00 8.00
2020 12410 3612 1797 1879 1173 29.11 22.54 15.14 9.45
2025 12066 3657 2950 2179 1339 30.31 24.45 18.06 11.10
2030 11662 3685 2949 2278 1571 31.60 25.29 19.53 13.47
2035 11212 3741 2945 2245 1627 33.37 26.27 20.02 14.51

表1 高齢者人口推移と予想、そして割合

[caption id="attachment_4611" align="aligncenter" width="1701"] クリックして拡大[/caption]

総務省統計局参照


このグラフと表を見ていただくと解るのですが、まずグラフより65歳以上の高齢者は2035年になったとしても増え続けるということが見えてきます。

しかし、表から読み解くと総人口が2020年から減少していることが分かり、さらには高齢者の割合から2025年からは65歳以上が3割以上となることもわかっております。

つまり、何が言いたいのかというと、表とグラフから現代社会は4人に一人が高齢者ということで話題になっておりますが、20年後には3人に一人が高齢者となってしまうので、孤独死をする人が確実に増えていくということです。

また、下記のグラフも見てください。

図2  近所付き合いの程度

[caption id="attachment_4615" align="aligncenter" width="1222"] クリックして拡大[/caption]

内閣府より


このグラフを見ていただくと解ることは、夫婦のみ世帯といった人たちは基本的に近所付き合いが挨拶のみかもしれませんが、高確率で行っているのに、一人暮らしの男性だけ極端に一切の付き合いが無い人たちがいるということです。

これを先ほどの高齢者人口の推移のグラフと表に重ね合わせれば、一人暮らしの男性も確実に増えていくことになるので、孤独死が発生する確率がこのままでは上昇していくことを意味しております。

次のグラフも見ていただくとこの予想が決定的なことが分かってきます。

図3  高齢者の会話の頻度(電話やメールを含む)

[caption id="attachment_4633" align="aligncenter" width="1131"] クリックで拡大[/caption]

内閣府より


このデータで余白となっている部分は毎日と答えた方々で、その人たちは孤独死とは問題ないと言える人となっております。

つまり、グラフから推察すると、90%以上の人は毎日会話をしているのですが、一人暮らし世帯になると急激に会話の頻度が減り、一人暮らしの男性でも30%ぐらいは会話の頻度が少なく、女性も20%程度は会話の頻度が少ないということになります。

先ほどのご近所付き合いのグラフと対比させてみると解ってくることなのですが、一人暮らしをしてしまっている方々はどうしても、孤独死を感じさせるデータが出てきているということなのです。

一人暮らしの人たちは人との交流が少なく、特に男性の場合は人との関係を減らしたいと思っている人もいるのでしょう。

このことからも、高齢者社会が進むと孤独死は加速度的に増えていくことが予想できます。

孤独死のグラフから提案できる予防策

孤独死のグラフ老人ホーム

孤独死を防ぐために思いつくことを今度は記載していきましょう。

グラフを見ると解るように、老人社会はこれから確実に訪れる避けられない未来なので、孤独死を避けるためには環境改善が重要になってくるのではないでしょうか。

基本的に、会話をしないでよい環境にいることがこの孤独死が起きてしまう最大の原因なので、どうしても周りの人たちと会話を行わなければいけない環境、つまり関係性を築き上げる必要がある環境にいれば、孤独死することは無いと言えるでしょう。

しかし、その環境自ら望んですべての人たちが飛び込んでくれるかと言われたらどうしても疑問符がついてしまいます。

それでは少しでも、孤独死を防ぐ方法は何なのか、グラフから推察しつつ考えていきましょう。

特別養護老人ホームはどうなのか

孤独死を予測させるグラフというのは、「一人暮らしで会話を一切しない人が増える」ということです。

先ほど提示したグラフはまさにそのようになっていて、これからの日本は大丈夫だろうかと不安視する声も増えるのはしょうがないことなのではないでしょうか。

その対策として、有力視されているのが特定の施設、例えば特別養護老人ホームといった施設を使うことになります。

しかし、介護施設の入居は、高齢者の増加に合わせて対応不可能な状況に追い込まれている地域も多く、特別養護老人ホームの場合は待機者が50万人を超えるとも言われているので、今の状況ではちょっと不安が残るでしょう。

待機児童問題は非常に騒がれるのですが、特別養護老人ホームのような介護施設の待機者に対してはそこまで騒がれないので、知らない人も多かったのではないでしょうか。

別な問題点としては、このような施設の入居費用はかなり高いので、今なら「待機者が多くて入りたくても入れない」ですんでいる状況ですが、20年後ではお金が不安な老人も日本経済の不安定さから増えることが予想されているので「お金が無くて入りたくても入れない」人が増加することだって考えられます。

つまり、このような施設に頼ることで孤独死を防げない時代が来るかもしれないのです。

そのため、別な方法も模索する必要が出てきます。

孤独死しやすい人をもう一度考える

孤独死のグラフから孤独死しやす人をもう一度考える人

グラフから将来を不安視して、国が用意した特定の施設を利用するという手を考えるのも正解だと思いますが、今一度考えを改めるためにここでもう一度孤独死しやすい人の特徴を考えてみましょう。

これ以外のも特徴はありますが、このようなものにいくつか当てはまる人は要注意と言えると思います。

例外的に、震災によって今まで気づき上げた地域コミュニティが破壊されてしまって、仮設住宅に追いやられてしまっている方は、心に大

きな傷をおってしまっているので、人との付き合いも億劫になりがちです。

そのような人は、孤独死してしまうケースが多くニュースでも大きく報道されることがあります。

東北の震災でもこのような孤独死が大きく報道されましたが、阪神淡路大震災でも同じケースは多々あり、近年では熊本の大地震で同じように地域コミュニティが破壊された人が生まれてしまったので、同じような悲劇を生まないように行政がしっかりと踏み込む必要があります。

これらの特徴をまとめると、性格的に人付き合いが好きではない人が、一人でできる趣味を持ってしまうのが危険だということが分かりますが、個人の趣味を否定するのはなかなか難しい問題なのではないでしょうか。

特に、今の時代は家電も非常に充実しておりますし、それらを駆使する40代や50代の方々が、定年した後はパソコンやテレビに囲まれて1日中それらを使って満足する人が増えるかもしれません。

個人的に、健康ブームが騒がれていることから持病もちの人は減ると思っておりますが、個人でできる趣味が大好きな人は増えると予想しておりますので、その人たち向けの対策を講じる必要があると思います。

一人でできてしまう趣味があると、どうしても他の人たちとの会話がおろそかになってしまったり、近所付き合いが億劫になってしまうこともあるので、その部分の人たちをどうにかして救い上げる必要があるでしょう。

政府や行政に頼る

孤独死のグラフ行政の人たち

あまりにも他力本願過ぎるかもしれませんが、この孤独死というのは小さな社会問題だったのが、対象者が此れから爆発的に増加することになるので大きな社会問題に膨れ上がっていくことになると思います。

内閣府でも、孤独死に対するデータを色々と開示しているので、政府は誰よりも日本はこれから孤独死の時代になるということを最も理解している人たちだと考えられるのです。

政府以外にも、地方自治体が独自の活動を開始しているところも確実に増えており、合鍵預かりを行ったりすることもあるようです。

他にも、水道の使用量などをチェックして異常が発生していないのかを確認するサービスが施行されるようにもなってきました。

政府以外に、地方行政も孤独死対策は講じているようですが、行政に丸投げしてしまうのも問題なので、あくまで孤独死は自分にも関係する問題だと重く受け止めてください。

信用するのも大切ですが、頼りすぎると自分自身に対する努力をしなくなってしまうので、逆に孤独死が増えてしまうかもしれません。

先ほどの、趣味の話と組み合わせれば、「毎日パソコンをいじっていた○○さんが、3日ほどパソコンを触っていない」などが解るようになり、孤独死してしまっているのかを早期発見できるかもしれませんが、これは最後の防波堤であり孤独を防ぐものではないのかもしれません。

意識改革をさせる

根本的な解決方法はこの意識改革にあると思います。

なぜ孤独死が増えているのかというと、「結婚したくない」とか「一人のほうが気軽」、「人間関係が嫌い」や「そもそも孤独死の何が悪いのかわからない」、さらには「死んだ後のことなんか興味がない」という考えを持っている人が増えているからではないでしょうか。

結婚に関しては、今の日本が結婚がし難い国になってしまっているのが最大の要因なので、個人的には意識を変えることは難しいと思いますが、他の部分に関しては意識を少しでも変えられる部分だと思います。

実際に、孤独死が辛いこととか寂しいことと思わない層というのはかなりいると言われておりますし、その人たちの考え方を改めることも重要なのではないでしょうか。

生き方のスタンスの問題なので「そんなことをとやかく言われたくない!」と切り捨てられてしまうかもしれませんが、そのような人たちにこそ、孤独死した後の面倒がどれほど大変なことになるのかを教えてあげることが重要です。

死んだ後のことなんか興味がないとか、知らないという考えもあるでしょうが、その人にだって家族はいるはずです。

その家族に迷惑がかかるということが分かれば、グラフにいた「近所付き合いが一切ない層」や「全く誰とも会話をしない」層が減ってくると思います。

「孤独死をグラフでみるとどうなるのか」まとめ

孤独死のグラフ孤独死した人のイメージ

孤独死をグラフから考えていきましたが、グラフを見ただけでも日本の未来は暗いとおもってしまいます。

間違いなく、一人暮らしの高齢者が増えていくことになるので、一人一人が意識改革を行うことも重要ですし、行政や政府も本格的な対策を講じないと、悲劇が大量に生まれることになるでしょう。

「そもそも孤独死はいけないことなのか?」と考える層もいるので、孤独死をしてしまうとどれだけの迷惑をこうむってしまうことになるのかを教えていく必要があるでしょう。

そうすれば、グラフから見る世間と関わりを持たない層を減らすことができるのではないでしょうか。

記事を読んで孤独死に関してもっと知りたい!と思った方は、下記の記事も参考にしてみて下さい。

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