オコマリブログ - 身近なお困りごとを解決します。
投稿日:2017年04月26日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
古くなったエアコンや壊れたエアコンの処分にお困りの方はいませんか?
エアコンを粗大ゴミとして捨てることは法律で禁じられているため、使わなくなったエアコンは家電販売店やリサイクル業者などに依頼して回収してもらうことになります。
「そうはいっても、具体的にどうやって回収を依頼すればよいかわからない!」「悪質な業者にだまされて不当な料金を取られない?」という不安もあることでしょう。
そこで今回は、エアコン回収の正しい手順や費用など、気になるポイントを網羅的にまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
エアコンはとても高価な電化製品ですし、簡単に壊れるものではありません。
したがって処分する機会も数年に一度か、ご家庭によっては10年20年に一度くらいしかないことでしょう。
そのため、「エアコンの正しい処分の仕方」をしっかり理解している人は、実はかなり少ないと思われます。
だからといって「処分の仕方がよくわからないし、お金もないから、どこかの山中に車で運んでこっそり捨ててしまえ!」などということをすれば、法律により5年以下の懲役または1000万円以下の罰金という非常に重い罰を科されてしまいます(廃棄物の処理及び清掃に関する法律第25条)。
しっかり回収が必須な理由を理解して、適切な処理するようにしましょう。
エアコンは、2001年に施行された家電リサイクル法(正式名称「特定家庭用機器再商品化法」)が定める「家電4品目」の一つです。
家電4品目とは、エアコン、テレビ、冷蔵・冷凍庫、洗濯・乾燥機のことです。
これらの家電を処分する場合、家電リサイクル法の定めにしたがった正しいリサイクルが義務付けられており、違反すると罰則が適用されます。
家電4品目は、いずれも重量がとても重く、材質も硬いため、市町村の廃棄施設では破砕処理などが困難な場合があります。
また、これらの家電に使われている部品には、鉄・胴・レアメタルなど価値の高い原材料が多く含まれています。
そこで家電4品目については、正しい手順で回収した製品を、製造したメーカーに引き渡し、その責任で適切にリサイクルするよう国が法律で義務付けたわけです。
エアコンは再利用できる部品が特に多く、リサイクル率は80%を超えるといわれています。
エアコンを修理をして再商品化したり、資源として再利用できる部品を取り出したりすれば、環境と経済の両面で大きなメリットがあるといえるでしょう。
エアコンを正しく回収し、リサイクルするためには、製造業者、消費者、回収業者の3者の協力が必要です。
エアコンのように家電4品目に該当する家電が廃棄されると、必ず製造業者に引き渡され、製造業者の責任においてリサイクルされます。
これは法律が定める義務ですので、「エアコンの廃棄を請け負います!」などと宣伝して勝手に中古のエアコンを回収し、海外に安く転売などすれば、違法行為として厳しく処罰されます。
エアコンは、製造業者によって世に生み出され、市場に流通したのち、最後にはまた製造業者のもとに返ってくる運命にあるのです。
エアコンをリサイクルするには相応の費用がかかります。その費用を最終的に負担するのは、エアコンを購入して使用する消費者です。
ただし、回収業者がサービスの一環として消費者に代わり費用負担する場合もあります。
回収業者もエアコンの回収やリサイクルに欠かせない存在です。
エアコンを消費者に販売した小売店や、不要なエアコンを回収して処理施設まで運搬する廃棄物処理業者などがこれにあたります。
エアコンの回収は、大きく2つの場面にわけることができます。
1つ目は「新しく買い替える際、小売店に古いエアコンを引き取ってもらう」という場合です。
2つ目は「使わなくなったエアコンを購入した店や自治体などに依頼して処分する(新しいものは購入しない)」という場合です。
買い替えの場合、新しいエアコンを購入する店舗に古いエアコンを引き取ってもらいましょう。
小売店は家電リサイクルの正しい方法を熟知していますので、小売店にすべて任せるのがもっとも簡単で確実な方法です。
小売店が購入者から古いエアコンを引き取るよう依頼されたとき、「引き取りたいのはやまやまだが、いま倉庫が満杯なのでまたの機会にしてください」などと引き取りを断ることは許されません。
家電4品目を販売する者は、購入者から中古品の引き取りを求められれば、それを回収する法律上の義務が課されているからです。
「新しく買い替えるエアコンは1台だが、引き取ってもらいたい古いエアコンは10台もある」というような場合でも、すべての古いエアコンを小売店に引き取ってもらうことができますし、小売店はそれを拒否できません。
ただし台数分の手数料がかかることはもちろんです。
買い替えの際、販売店に法律上の引き取り義務が発生するのは、「購入する家電と同種のもの」についてだけです。
たとえば「新しいテレビを買うので、古いエアコンをついでに回収してもらいたい」などと依頼をしたとします。
実際にはサービスとして引き取ってもらえることがほとんどでしょうが、法律上は店側に引取義務が発生しないため、もし引き取りを拒否されても文句は言えないことに注意しましょう。
このような場合は、別途リサイクル業者や自治体窓口に処分方法を問い合わせ、その指示にしたがってください。
このように、新しいエアコンは買わないけれど、使わなくなった古いエアコンを処分したいというニーズも当然あることでしょう。その際の処分方法について説明したいと思います。
古いエアコンを処分したい場合、まず行うべきことは「そのエアコンを購入した店を特定し、リサイクルを依頼する」ということです。
家電4品目を販売する小売店には、過去に販売した商品を引き取る法律上の義務があるので、購入店舗に連絡をすればすみやかに回収してくれます。
ただし、回収を依頼するあて先は、必ずしも実際に購入した支店に限定されません。
チェーン展開している家電量販店で購入したのであれば、購入店舗ではない別の支店に依頼しても必ず引き取ってもらえますし、店側も断ることはできません。
エアコンを購入した家電量販店だとしても、会社そのものが倒産・廃業してしまえば、すべての支店が閉鎖されるので、もはやリサイクルを依頼することができなくなります。
このような場合、古いエアコンをどのように処分すればよいのか迷うかもしれませんが、居住地の行政窓口に問い合わせるのが正しい解決法です。
各地方自治体では、家電リサイクル法に基づいたリサイクルを滞りなく実施できるよう、不要となった家電4品目を回収する法律上の義務を負っています。
小売店が倒産・廃業したために古いエアコンが回収できないような場合は、自治体が責任を持って回収することになります。
購入した店でも自治体でもない、まったく無関係の小売店がエアコンを回収してくれる場合もあります。
これは営業サービスの一環として行われるもので、「当店で~円以上購入していただいたお客様には、ご家庭で不要になったエアコンを回収し、リサイクルします」などと宣伝しているケースがこれにあたります。
昔からある町の電気店などでは、このような地域密着型のサービスを行っていることがよくあります。
エアコンの回収費用は、リサイクル料金とそれ以外の費用にわけることができます。
エアコンは製造した家電メーカーがリサイクル処理を行うため、リサイクル料金もメーカーが算定した金額を国に申請し、全国一律に適用されます。
エアコンのリサイクル料金は、家庭用か業務用か、どのメーカーかによって異なりますが、ポピュラーな家庭用エアコンであれば900円(税抜、2017年4月現在)と安価に設定されています。
他方、業務用の大型エアコンのリサイクル料金はかなり高額になり、1台あたり9,000円ほどかかる場合もあります。
自分のエアコンの回収費用がどれくらいなのかは、一般社団法人家電製品協会家電リサイクル券センターのウェブサイトから確認することができます。エアコンは室内機と室外機がセットで一つの製品であり、リサイクル料金も両方セットの金額です。
回収業者がホームページや見積もりなどで提示するリサイクル料金には、必ず室外機の回収費用も含まれています。
ただし、どちらか片方だけのリサイクルであっても料金が減額されることはないので注意してください。
リサイクル料金以外では、「エアコンの取り外し」と「取り外したエアコンの運搬」にかかる費用=収集運搬料金が必要です。
家電リサイクル法が定める家電4品目は、各家庭や事業所から回収されたあと、いったん指定の引き取り場所に保管され、その後まとめてメーカーのリサイクル工場に運ばれます。
この一連の作業にかかる費用は、家電を使う人=消費者が負担するのが原則です。
もっとも、家電4品目の費用について、法律で金額と負担者が定められているのはリサイクル料金だけですので、収集運搬料金は自由競争の範囲で増減されることがしばしばあります。
たとえば初夏や晩秋などエアコンの買い替え時期になると、町の小さな電気店が大規模量販店に対抗するため、エアコンの収集運搬料金を無料にして買い替えを勧誘することがよくあります。
この場合、本来は消費者が負担すべき収集運搬料金を小売店が肩代わりしているわけです。
エアコンの収集運搬料金に標準的な相場はありません。
かなり高めの料金を設定している業者もあれば、無料という場合も稀にあるなど、業者によってまちまちです。
これは、法定費用であるリサイクル料金が増減できない分、収集運搬料金で差別化をはかることで、利用者の勧誘やコスト回収の手段としたいという各社の思惑があるからでしょう。
一例ですが、大手量販店3社の場合、エアコンのタイプに関わらず、収集・運搬料金を1,000円〜1,500円ほどに設定しています。
この金額は回収台数の多い大手だからこそ設定できる金額であり、小さなリサイクル業者などではこの倍以上の料金を設定しているところも見受けられます。
すでに述べたとおり、リサイクル料金は法定費用ですので消費者の負担額を減らすことはできません。他方で収集運搬料金は節約が可能です。
エアコンの取り外しには、それなりの技術が必要です。
そのため回収業者のほとんどは取り外し費用を請求してきます。
しかしエアコンの仕組みに詳しい人なら、器具さえあれば安全に取り外すことは可能です。
もし自分で取り外せるのであれば、その費用は節約できますし、回収業者の指定する場所まで自家用車で運搬するなら、運搬料金も節約できます。
小さな小売店やリサイクル業者がエアコンを回収する場合、収集運搬料金を高めに設定して利益を確保しようとすることも少なくありません。
そのような場合、消費者が自分で取り外して運搬すればかなり節約できるでしょう。
自治体によってはエアコンの回収を行っている場合があります。
その場合、「自治体の担当部署が自ら回収する」という場合と「委託業者に回収させる」という場合にわけられますが、いずれの場合でも収集運搬料金を支払う必要があります。
金額は自治体によって異なりますが、エアコン1台あたり2000円前後に設定する例が多いようです。この金額を小売店やリサイクル業者の収集運搬料金と比較し、安い方を選択することも節約法の一つでしょう。
ただ、自治体による回収費用は小売店等の収集運搬料金を参考にして決めていることが多く、実際には両者の差はほとんどありません。
また自分で取り外して、自治体の指定する引取場所まで運べばいくらかは費用を節約できます。
いくつかの自治体のホームページなどで確認するかぎり、自治体に回収に来てもらう場合と比較すると、収集運搬料金はエアコン1台あたり500円程度安くなるようです。
この程度の金額差をどう考えるかは、最終的には自家用車のガソリン代、そして運転の手間との兼ね合いとなるでしょう。
自治体の指定する引取場所が自宅からかなり遠方にある場合、自分で持ち込むと往復のガソリン代で足が出てしまうこともありえますし、運転時間も当然長くなります。
指定引取場所が自宅のすぐ近くなら、自分で持ち込めば(わずかですが)節約になります。
インターネットで「エアコン 回収」などと検索すると、「回収費用無料、法定のリサイクル料金も一切かかりません」などと宣伝している回収業者を見つけることができます。
そのような業者に依頼すればエアコンの回収にかかる費用を大幅に節約できるでしょう。
しかし厳密にいえば、このような業者は家電リサイクル法の定めるリサイクルをしているわけではありません。
引き取ったエアコンを修理して提携するリサイクル業者などに転売したり、再利用できないのであればレアメタルなどの部品だけを取り出して売却したりする。これがこの類の業者の実態です。
これはあくまでエアコンの「再利用」であり、家電リサイクル法の定める「リサイクル」とはまったく別物だということに注意しましょう。
エアコンの回収料金の支払方法は、「料金販売店回収方式」と「料金郵便局振込方式」の2つにわけられます。
この方式は、小売店でエアコンを買い替える場合や、過去にエアコンを購入した小売店に使わなくなったエアコンを回収してもらう場合に適用されます。
エアコンの購入者は、小売店の店頭で必要事項を記入し、リサイクル料金を支払うと、小売店から「家電リサイクル券」の控えを交付されます。
家電リサイクル券の控えには追跡番号が記載されているので、引き渡したエアコンが正しく製造業者に届けられたかどうかを確認することができます。
なお、小売店に回収を依頼する場合は、リサイクル料金を支払う際に収集運搬料金もあわせて支払います。
この方式は、エアコンを購入した小売店がすでになくなっているため、ほかの小売店やリサイクル業者、自治体などにエアコンを回収してもらう場合に適用されます。
郵便局やゆうちょ銀行の窓口で必要事項を記入し、リサイクル料金を支払うと、家電リサイクル券の控えが交付されます。
なお、収集運搬料金はここでは支払わず、実際に回収を受け持つ自治体やリサイクル業者に支払います。
さて、ここまでの方法を見てきて、「ちょっと面倒だな…」という風に感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
エアコンをこれまでに回収してもらったことが無い方は尚更感じたと思います。
そんな時には、不用品回収業者に依頼するのが良いでしょう。エアコン以外にも、多くのものを回収してくれます。
処分しなければならないものがたくさんある場合は、利用を検討する価値があります。
洗濯機を処分する時の不用品回収業者のメリットは、引き取り日時を自分の都合に合わせてもらえる他、自宅の中まで洗濯機を引き取りに来てもらえることです。
しかし、不用品回収業者の中には無許可営業を行い、回収した洗濯機を不法投棄するなど社会問題化される不適切な処理をする場合もあります。
また、エアコンを回収する際に、高額な処理料金を請求する悪徳業者もいますので注意が必要です。
全国に不用品回収業者は9,000社以上あると言われています。その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなどの悪質な業者がいます。
この記事を執筆しているオコマリでは、お客様に安心して不用品回収を行ってもらうために、全国一律料金で追加料金一切ナシの定額パックプランを業界で初めて提供しています。
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問い合わせやお見積りはすべて無料ですので、気になる方は一度問い合わせをしてみて下さい。
エアコンを回収して欲しい方に向けて、エアコンの回収方法をお伝えしてきました。
エアコンの回収を考えている方は、今回ご案内したようなポイントだけでなく、自治体に問い合わせるなどして、正確な情報を把握することをおすすめします。
不用品の回収について詳しく知りたい方はこちらを御覧ください。
不用品回収のことについて、わからないこと・不安なこと・他人には相談しづらいことなどおありかと思います。オコマリでは不用品回収について、予算・スケジュール・安心できる業者なのか、など様々なご質問に不用品回収に詳しいベテランのスタッフが親切丁寧にお答えし、お客様の不安を解消いたします。