孤独死の対策につい徹底解説をしています
投稿日:2017年02月26日 更新日:2022年09月11日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
孤独死の対策は、今かつてないほどの高齢化が進んでいる日本では重要な問題です。
高齢化にともなって孤独死の件数も増えてきており、孤独死の対策は社会問題として大きく取り上げられています。
今回は、孤独死の対策はどうすればいいのか、孤独死に備えてできることとは何かについて考えていきましょう。
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一人暮らしの方やご高齢の方に起こりやすいと言われる孤独死ですが、最近は「20代の孤独死」や「50代の孤独死」も問題になってきており、誰の身に起こるかは分かりません。
ご高齢の方はもちろん、高齢者以外の孤独死自体が増えてきているのはなぜなのでしょうか。
まずは、孤独死の原因について見ていきましょう。
孤独死の対策について考えるために、孤独死の原因について知っておく必要があります。
孤独死の原因は、一人ひとりの環境や性格、経済状況など様々です。
したがって、孤独死を根本的に防ぐためには一人ひとりに合わせた対策をしなければなりません。孤独死の原因になるとされる6つのポイントを押さえましょう。
孤独死は決してご本人や家族だけの問題ではありません。孤独死の件数は近年急増してきていますが、それにはいくつかの社会的な理由があると言われています。
行政や自治体なども孤独死を社会問題と捉えており、孤独死を防ぐための対策を検討し実行しています。孤独死の大きな原因である社会的な問題とは何なのでしょうか?2つの視点からみてみましょう。
一人暮らしをしている高齢者は年々増えてきています。
それだけでなく、ご家族やご親類といった身寄りのない方が増えていることが問題となっています。2015年時点での男性の生涯未婚率は24.2%で、2035年には29%になると言われています。
つまり結婚をせずに生涯を終える高齢男性が現在4人に1人いるということになります。
海外では未婚でも子供を認知するケースも一般的ですが、日本では未婚の方は子供もいない場合が多いでしょう。もし親戚もいない場合、いわゆる「天涯孤独」な状態となるため、気軽に頼れる方が周囲にいないことになります。今後もさらに生涯未婚率は増えていくとみられており、行政は孤独死の対策を急いでいます。
昔はご高齢でも子供の家族と一緒に暮らしている方が多く、身体の調子が悪くても看病してくれたり、亡くなってしまった場合もすぐに発見されていました。
しかし、近年は核家族化が進んでおり、ご家族やご親類といった頼りやすい方が周囲にいないケースが増えてきました。
また、夫婦の共働きが一般的となってきていることもあり、ご高齢の方を気に掛ける余裕がなかったり調子を崩した際にすぐに面倒をみにいけるような環境ではなくなってきました。
2013年時点では、子供がいる場合でも56.2%は別居していることになり、配偶者との死別などで一人暮らしをしている方は17.7%もいることになります。
核家族化は特に都会で進んでいる傾向があるので、ご家族と離れた地方で一人暮らしをするご高齢の方も多いことでしょう。
孤独死の対策を考える際にどうしても高齢者に目が向いてしまいますが、実は20代や40代の間でも問題となってきています。「20代の孤独死」「50代の孤独死」のそれぞれの原因をみていきましょう。
20代で孤独死してしまう方が増えていると言われてもあまり想像できないかも知れません。
しかし、今の社会状況のなかでの20代は様々な問題を抱えています。「20代の孤独死」の原因として考えられているのが、派遣社員やフリーターなど非正規雇用で働く若者の増加です。
非正規雇用の方は収入が安定しづらく、生活水準が低くなる傾向があります。長時間労働や栄養価の低い食事によって健康面に支障を来たし、孤独死に繋がることが多いようです。
孤独死の対策を考えるには、福祉や行政だけの問題だけでなく、労働環境の改善なども含んだ様々な問題を捉えなければなりません。
孤独死の直接的な原因は「心筋梗塞」や「脳溢血」だと言われています。
これらは高血圧症・糖尿病・動脈硬化症・脂質異常症などの「生活習慣病」にかかっていることで起こりやすくなります。
40代は長年の不摂生がたたってちょうど健康面に問題が出やすくなり、生活習慣病を発症しやすい年齢です。若いころと同じように飲酒や暴飲暴食を続けていると、ある日突然体調を崩してそのまま孤独死してしまうようです。
孤独死の原因や、孤独死が増えてきている理由についてお話してきました。
孤独死が起こってしまう背景には様々な要因があることをご理解いただけたかと思います。
孤独死の対策として、一人ひとりの置かれている状況や環境に沿ったものを考えていかないといけません。それでは、孤独死の対策を考えるに当たってどのようなサービスがあるのかをご説明します。
老人ホームとひとことで言っても、「有料老人ホーム」「特別養護老人ホーム」「軽費老人ホーム」といろいろな選択肢があります。
「有料老人ホーム」は入所費用や毎月のサービス提供代がやや高額ですが、サービスが充実している施設が多いので、経済的に余裕のある方にはおすすめです。
「特別養護老人ホーム」は社会福祉法人が経営しているので、有料老人ホームと比べると料金設定が低く設定されています。
ただし、高齢者の増加に伴って入所審査が厳しくなってきており、現在は介護を必要とする方以外はほとんど入所できません。
「軽費老人ホーム」は特別養護老人ホームよりさらに料金が低く、入所者には生活保護を受けている方の割合も高いです。
介護を必要としない比較的健康な方でも入所できますが、反対に重度の介護が必要な方は入所できません。
訪問介護サービスは、在宅で介護を受けられるサービスです。
介護をどれくらい必要とするレベルなのかによって受けられるサービスの内容も変わってきます。
生活の支援がサービス内容ですが、訪問介護の方が体調を定期的にみてくれるため、孤独死の対策になるという側面もあります。
通所介護サービスは一般的にデイサービスと呼ばれるものです。
施設までの送迎やレクリエーション、食事の提供をしてくれるサービスです。定期的に通所するので、孤独死を未然に防ぐ対策の一つとなります。
デイケアは通所リハビリテーションと呼ばれ、デイサービスのサービス内容にリハビリも含まれます。
ご高齢の方の場合、家のなかでの怪我が後になって孤独死に繋がることもあるので、定期的なリハビリテーションは孤独死の対策になります。
介護予防事業はまだできて間もないサービスではありますが、注目されています。
今までの国の考え方は身体が不自由になった方に対して介護を行うというものだったのですが、介護予防事業は身体が不自由にならないようにとの考え方で始まりました。福祉施設や事業団体によって行われています。
健康な身体を維持するのはもちろんですが、人との出会いの場としても機能しており孤独を防ぐことに繋がるのではないかと注目されています。
「サ高住」と呼ばれるサービスです。高齢者向けのサービスがついていたり、家の中がバリアフリーになっている賃貸住宅です。
安否確認と生活相談のサービスが付いているのですが、それ以上のサービスが行われるかは事業者によって変わります。
もし介護が必要になった際には訪問介護サービスをご自身の負担で呼ばなければならないことも多いですが、健康に問題のないご高齢の方にとっては孤独死の対策という面でも良いでしょう。
自治体によっては福祉スタッフによる高齢者の見守りサービスを行っています。ご自宅への訪問や、水道業者や郵便会社との連携を図って安否確認を行う自治体もあります。
定期的にお弁当を宅配してくれるサービスです。栄養管理をしっかりと行っているので健康面の管理ができるサービスなのですが、安否確認も兼ねています。
一般企業だけでなく、介護・福祉施設のサービスとして行っているところもあります。
家の中に人感センサーを設置して安否確認を行うサービスです。セキュリティ会社など様々な企業が取り組んでいるサービスです。
電話で定期的に安否確認を行うサービスです。安否確認のみ行うこともあれば、生活の相談などを受けるサービスを提供する企業もあります。
定期的な安否確認だけでなく、災害時の連絡にも有効で、孤独死の対策を考える上で検討してみても良いでしょう。
ご高齢の方が集まる社会人サークルや習い事はとても人気があります。
ご高齢の方は、友人ができず孤独になりがちですが新しい友人ができたり、知識や経験を得ることで生活の質が上がります。
孤独死の対策として社会からの孤立を防ぐことが大切なので、人との繋がりを持つ良い機会となるでしょう。
シルバー人材派遣センターは、定年退職後の方が登録し「働くことで生きがいを得る」ためのサービスです。
社会人サークルや習い事を楽しむことも大切ですが、仕事をすることも社会との繋がりを維持するためには大切です。
いわゆる正社員のような収入の保証はありませんが、生活の中に仕事を取り入れたいという方は積極的に活用すると良いでしょう。
孤独死を防ぐための対策として利用できるサービスをご説明しましたが、ご自身でできる孤独死の対策もあります。
孤独死に対しての備えをしっかりと行うことで、孤独死を防ぐことができるかもしれません。また孤独死をしてしまった場合、ご家族の負担もとても大きいものなので、「発つ鳥後を濁さず」を実践するためにも充分に備えておきましょう。
基本的なことかもしれませんが、孤独死の対策として大切なのが家族と連絡をとることです。
ご高齢の方の孤独を防ぐには、やはり身内であるご家族のサポートや関りが一番だと言えるでしょう。
遠方に住んでいる場合もあるとは思いますが、できるだけ定期的に連絡をとることで体調の変化や安否がわかります。
生前整理・老前整理を行うことも孤独死を防ぐためには重要です。
家の中を整理しておくことで、急変時に救急隊が対応しやすくなります。また、高齢者に多いとされる家の中での怪我が原因で寝たきりになるケースも防ぐことができるでしょう。
歳を重ねるとどうしても活気が無くなりやすくそれが原因で引きこもってしまうこともあるのですが、生前整理・老前整理は今後の生活を立て直し、前向きに生きるスタートにもなります。
しかし、生前整理・老前整理を行うのはとても大変な作業です。そこで専門の業者に依頼してみてはいかがでしょうか。
孤独死の要因の一つとして、「ご近所さん」との関係が希薄になってしまったことも挙げられます。
昔はご近所さん同士のしっかりとしたネットワークがあったので孤独死してしまう前に気づかれることも多かったようです。賃貸住宅に住んでいる場合などはどうしてもご近所の方との関係性は希薄になってしまいがちですが、まずは挨拶から始めてみませんか?
気軽に相談できるかかりつけ医をつくっておくことが孤独死を防ぐための対策としてとても良いでしょう。
ご高齢の方は幼少のころ我慢をして育ってきたこともあり、体調を崩した際にも誰にも相談をしない傾向にあります。
病院嫌いの方も多いですよね。もし気軽に相談ができるかかりつけ医がいれば、体調が悪くなる前に相談することで孤独死を未然に防ぐことができます。
孤独死をしないための対策についてお話してきました。
しかし、誰にでも言えることですが人生いつ何が起こるか分かりません。孤独死を絶対に防ぐことができない以上、孤独死してしまった場合についても備えましょう。孤独死をしてしまった場合を想定した上でできる備えを3つご紹介します。
保険の特約で孤独死保障がついているものもあれば、孤独死の保障を専門にした保険もあります。
保険内容は様々ですが、葬儀や清掃、遺品整理、納骨などを保障してくれます。
ご遺族の手続きや対応はもちろん大変ですが、かかる費用も大きなものとなります。ご家族のためを思って生前にできる選択肢の一つです。
ご家族やご親類がいない方の場合は「死後事務委任契約」をしておくことで、大家さんや不動産会社への迷惑を最小限にとどめられます。
ご遺体の引き取りや葬儀業者との調整、書類の手続きなど一連の対応を、第三者にお任せするための契約です。
弁護士や司法書士に任せするケースが一般的ですが、契約を交わせるのであればお願いしたい方と契約することができます。
孤独死に備えてエンディングノートを作っておくことで、ご家族の負担は大幅に減ります。
葬儀をどのようにしてほしいか、誰を呼んでほしいか、財産の管理場所や年金の情報など細かく書いておくことで、死後の対応や書類関係の手続きがスムーズになります。
孤独死の原因や要因は様々なので、対策も一概には説明できるものではありません。
しかし、孤独死の原因として共通しているのが、社会から孤立していることです。孤独にならない、させないように何ができるかを考えていけば、その方に合った答えが見つかるのかもしれません。
様々な理由から増え続けている孤独死。他人事のように思っていても、身近な方や遠方のご親戚などにも起こりうることです。
季節や様々な要因にもよりますが、死後日数が経過するほど、臭気や住まいへのダメージも大きなものとなりますので、ほとんどの場合、プロの特殊清掃業者に依頼することになります。
オコマリでは、高度な技術をもった特殊清掃専門業者をご紹介いたしますので、安心してご依頼ください。
記事を読んで孤独死について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
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