オコマリブログ - 身近なお困りごとを解決します。
投稿日:2017年05月29日 更新日:2022年07月20日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
家族がゴミ屋敷に住んでいる、家族の部屋が汚部屋になっていて家全体が臭い。他人には言いにくい悩みです。
ゴミ屋敷に住む家族は片付けや掃除をできない人なのかもしれないと考え、代わりに掃除をしようとすると、激しい抵抗にあったり、片付けるそばから散らかされたり、せっかく家族のことを思って掃除をしているのに気持ちが通じない悔しさを味わいます。
そのような悩みを抱えている人は全国にたくさんいます。
例えば、家族が作ったゴミ屋敷に我慢して住む人、ゴミ屋敷に耐えられなくて家を出た人、根気強く掃除を続ける人、家族と絶縁した人、ゴミ屋敷を作る家族が亡くなって掃除できる日を待っている人、など、対応はそれぞれですが、悩みの根は同じです。
そこで今回は、どうしてその家族はゴミ屋敷を作るのか、ゴミ屋敷になるほど掃除やゴミ捨てをしない理由を説明し、ゴミ屋敷の片付け方をご紹介します。
ゴミ屋敷を作る家族は特別な人ではありません。困っている人はたくさんいます。
しかし、ゴミ屋敷を作る家族がいるなんて恥ずかしくて言えない、という気持ちが先に立って、他人に話すことができないので、身近にいても目立ちません。
ゴミ屋敷は身近な問題であることを知っていただくために、掃除すらできないゴミ屋敷にはどのようなケースがあるか3例ご紹介します。
高齢者の家などで、食べ物を食べた後のトレイやビニール袋、食べこぼしや果物の皮、脱いだ服などが散らかって何層にも重なり足の踏み場がない家があります。
上がると足元がでこぼこでざらざらしていて、ビニール袋で滑ったり何か尖ったものを踏んだりします。
敷きっぱなしの布団の上にまでゴミが積み上がっていて、寝るときはゴミが乗った掛け布団を少し持ち上げ、敷布団の間に体を入れて寝ます。
ゴミの層の下の方には虫の死骸やふんがあり、生ゴミが腐って黒ずんでいます。
家の中がそのような状態でも、本人は社交的で、外出して友人たちと話すのを楽しみにしています。家に入ることも、入るだけなら受け入れてくれます。
一人暮らしの方が多く、家族はゴミ屋敷を作ってしまうほど生活が乱れている本人と疎遠である、遠方に住んでいてお世話ができないなど、本人の生活に踏み込めない事情があります。
家族で住んでいる家をゴミ屋敷にする人がいます。自分の部屋にゴミを溜めたり共用スペースにゴミを置いたりするので、家全体が臭くなり他の家族にストレスがかかります。
本人も臭いので家族が指摘するのですが、本人は気がつかないどころか逆に抵抗します。
共用スペースのゴミは片付けてもきりがないほど置きますし、ゴキブリなどの害虫も多いので、家族間で不満が溜まります。
そこで本人が留守をした間に部屋を掃除すると、物が無くなったと怒ります。そしてゴミをクローゼットやベッドの下などの見えないところに溜めはじめ、部屋から出るのを控えるようになります。
部屋全体にゴミが溢れる頃には手が付けられない状態になっています。掃除をすることでゴミ屋敷が悪化してしまう、手が付けられないケースです。
ゴミを拾ってきて、自分の部屋や家の空きスペースに溜め込む人がいます。
捨てても気がつかないのですが、拾ってくるペースが速い上にリサイクル料がかかるものや捨て方が分かりにくい物を持って帰るので、片付ける方は大変です。
本人はいつか使うと思って拾ってきていますが、使うときは来ません。放っておくとすぐにゴミ屋敷化するので掃除が欠かせず、掃除をする家族は常に掃除をしている状態になります。
家族がゴミ屋敷を作る原因は、認知症や精神疾患、発達障害や軽度の知的障害などの本人の問題、生い立ちや価値観などの環境の問題があります。
家族が掃除をせずゴミ屋敷を作ってしまう原因として考えられていることをご紹介します。
まずは、掃除ができずにゴミ屋敷を作ってしまう家族のケースをご紹介します。
このケースではゴミ屋敷となってしまう理由として以下のものが挙げられます。
夜勤や不規則勤務、出張が多い仕事の人は、ゴミ収集の曜日や時間に合わせてごみを捨てるのが難しい場合があります。
捨てるタイミングを逃し続けて家にゴミが溜まり、やがて一人で掃除ができないほどゴミが増えてしまって諦めると、ゴミ屋敷になってしまいます。
ゴミ処理のルールは自治体によって決まっています。自治体のゴミ処理能力によって毎年度変わることもあり、覚えるのは難しいです。
自治体が配るゴミ処理のハンドブックを読んで、ゴミを分別して決められた曜日に捨てなければいけません。
しかし、認知症による理解力や判断力の低下や軽度の知的障害、精神疾患などが原因で、ハンドブックを読んでも理解できなかったり、ハンドブックのゴミと自宅のゴミの関連が分からなかったりして、捨てられなくなり、分別できないゴミが溜まり続けて家中に溢れてゴミ屋敷になってしまいます。
毎日出るゴミを処分するためには、こまめに掃除してゴミを片付けていく必要があります。
体力が低下した高齢者や体を重く感じるうつ病患者は、ゴミ処理をするために体を動かすことがおっくうになり、ゴミが溜まるようになります。
ゴミが溜まってゴミ屋敷になりかける頃はまだ掃除とゴミ処理を気にしていますが、ゴミが床にあふれ始める頃には掃除をすることも気にならなくなり、ゴミ屋敷化が始まります。
高齢者が体力低下によって片付けや掃除ができなくなることとは別に、片付け方が分からないという人がいます。
発達障害やうつ病などで物事の段取りを考えることができないため、整理整頓や掃除、ゴミ処理について適切な判断ができず、ゴミが溜まり続けます。
また、掃除をする気持ちになっても集中力と気力が続かないので、掃除をやり遂げることができずに散らかしてしまうためゴミ屋敷化します。
次にゴミに価値があると思っている家族のケースをご紹介します。
家族や周囲から見るとゴミしか見えない物でも、本人は価値がある大切なものだと思っています。
自分の持ち物はゴミではなく、自分が生きてきた証であると思っているため、家族が掃除をしようとしただけで激しい抵抗にあいます。
誰も手を出せないのでゴミが溜まり続けて、ゴミ屋敷化します。
物があることで安心する人がいます。自分の周囲に物があると安心するので、物を捨てないだけでなく、拾ってまで物を溜めこみます。
集めた不用品を整理整頓して保存することができないのでゴミ屋敷化します。
生活に支障が出るほど溜め込んで散らかすので家族が片付けると激怒します。精神疾患の一つ「強迫性貯蔵症」の症状だと言われています。
ゴミ屋敷の片付けにはゴミ屋敷にしてしまった家族への配慮が必要不可欠です。ゴミ屋敷が悪化しないよう片付けを行う方法をご紹介します。
ゴミ屋敷で一番気になるのは臭いです。家の中全体が臭いますし、近所にも拡散して迷惑をかけています。
生ゴミの腐敗臭から掃除しましょう。ビニール手袋をして、ゴミ袋と新聞紙で生ゴミを集めます。
液状になったものは排水溝へ流して、形がある生ゴミと生ゴミが付着したプラスチックなどは燃えるゴミで出します。
ゴミの日まで本人の目につかないところに置いたり持ち帰ったりして、本人が再び散らかすのを予防しましょう。
家族が集めたゴミが積み重なって層になっているところは、本人に気付かれない下の層から少しずつゴミを集めて捨てます。
掃除されることに抵抗するほど本人がゴミを大切にしているケースでは「これちょうだい」と大切な物をもらうようなふりをして持ち帰って捨てる方法もあります。
また、押し入れの奥の方のゴミは本人も忘れていて、捨てても気がつかないことがあります。
ただ、気付かれてしまうと、激しい抵抗にあったりゴミ集めが悪化したりするので、それが予想されるときは避けた方が良い方法です。
ゴミ屋敷を作った本人が掃除に同意していて、家族や親戚などの人数が集められる場合、本人の意志を尊重しながらゴミ屋敷の掃除をすることができます。
汚れてもいい服装で、100枚以上のゴミ袋と手袋、段ボール箱、ウェストポーチを用意し、人手を頼みにゴミ袋へどんどんゴミを詰めます。
掃除の途中に貴重品が出たらウェストポーチに保管し、思い出の品などはとりあえず段ボール箱に入れます。
大量のゴミ袋は家の外に運び出しますが、ゴミ収集日に出すのでは間に合いませんし、多すぎると回収してくれません。
粗大ゴミも粗大ゴミの日まで待てませんので、ゴミは全て直接ゴミ処理場へ運び込むか、業者を頼んで取りに来てもらいます。
家電などはリサイクル法に添った処分をしなければならないので、有料で家電量販店や専門業者にとりにきてもらいます。
ゴミ屋敷の床に散らかったゴミの下層が腐敗して床も腐りかけていることや、共有スペースがゴミで溢れて使えなくなってしまっていて、これからも長くその家を使う予定がある場合は、リフォームという手段もあります。
リフォーム業者にゴミ屋敷の掃除も依頼でき、きれいになった場所は汚しにくいという気持ちも働いて、ゴミ屋敷の再発を防げる可能性があります。
ゴミ屋敷が進行すると、素人では掃除できない程のゴミが溜まります。
ゴミ屋敷は長年かけて進行したものですから、家の中にぎっしり詰まっているゴミを掃除するための時間と体力が必要です。
それに、本人が掃除に拒否的でゴミ屋敷ではなく大切な品だと思っている場合は本人の説得はまず難しいでしょう。
強引に掃除をして家族関係に亀裂が入ったり、ゴミを拾い集めてゴミ屋敷が悪化したり、再びゴミ屋敷を作ったりします。
ゴミ屋敷の片付けをする業者に掃除をしてもらったり、きれいにリフォームしたりしても同じです。
ゴミ屋敷にこだわる家族には心の問題があるので、心の問題も相談できる専門業者に依頼しましょう。
全国にゴミ屋敷清掃業者は9,000社以上あると言われています。その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなどの悪質な業者がいます。
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家族が掃除をしないでゴミ屋敷を作ってしまった。ゴミ屋敷は身近な問題です。
ゴミ屋敷ができるまで、さまざまな原因がありますが、一度できてしまったゴミ屋敷を片付けるのは容易ではありません。
臭いを我慢しながらの大量のゴミの処分は体力と時間、ゴミを処分する手続きやゴミ処理方法の理解などが必要です。
さらに本人がどう見てもゴミな物を大切な物であると認識している場合は、ゴミ屋敷を片付けることに激しい抵抗をされます。そこで、ゴミ屋敷の専門業者に片付けを依頼しましょう。
家族の悩みを聞いてもらい、本人の気持ちも聞いて、生活しやすいように掃除をしてもらうことで、ゴミ屋敷の再発を防ぐ整理ができます。
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