オコマリブログ - 身近なお困りごとを解決します。
投稿日:2017年07月07日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
有料老人ホームには3種類ありますが、同じような名前の特別養護老人ホームとは、サービスの内容や料金が全く違います。同じ老人ホームと名前が付くので似ている思われることがありますが、違いをはっきりさせて、さらに対象者(本人)は3種類のなかのどれが一番最適な場所か見極める必要があります。
今回は、有料老人ホームの3種類について分かりやすく説明していますので、施設選びの参考になるかと思います。
有料老人ホームは1963年に老人福祉法を基につくられました。高齢者に入所してもらい、食事やその他日常生活において必要な便宜を図ることを目的とされ、法的に位置付けられています。
1990年に老人福祉法の一部が改正され、有料老人ホームを開設しようとするときは、行政に対して事後の届出でなく、事前の届出になりました。また、罰則に関わる規定も厳格化されたのです。
2000年からは介護保険制度の導入に伴い、特定施設入所者介護の指定を受けなければ、介護保険サービスの対象とならなくなりました。
現在では、待機者多い特別養護老人ホームに次いで人気のある施設のひとつになっており、高齢者の受け皿の役割を果たしているのです。
昭和38年に、日本の高齢者人口の増加に対応する必要があるとして、老人福祉法が策定されました。
基本理念として「老人(高齢者)は多年にわたり、社会の進展に寄与してきたものとして、かつ、豊富な知識と経験を有する者として敬愛されるとともに、生きがいをもてる健全で安らかな生活を保障されるもの」とされているのです。
有料老人ホームとは、高齢者が生活しやすい環境を整えた「住まい」に、食に関する支援、身体的な介護に関する支援、健康管理などを提供してくれます。
有料老人ホームは建設するために行政からの補助は全くありません。そのため、運営する側は利用者のニーズに応えて、選ばれる有料老人ホームになるように日々努めています。
有料老人ホームは3種類ありますので、頭の中で整理しておきましょう。
介護サービスを受けたり、生活の支援をしてくれる種類が介護付有料老人ホームです。
自治体より指定を受けている施設を「特定施設入居者生活介護」といい、介護保険の1割(2割)※でサービスを受けることができます。
※平成27年8月から一定以上の所得のある方は、介護保険給付分のサービスについて、費用の2割分をご本人が負担することになりました。
介護 | 医療 | 料金 | |
介護付有料老人ホーム | ◯ | ☓ | 高い |
比較的元気な高齢者が利用する種類です。「今は元気だけど高齢になって身体に不安を感じることがある」このようなことを感じる人が利用のきっかけになるようです。
もし、介護が必要な状態になれば、介護保険制度を利用して外部のサービス事業所を受けることができます。
介護 | 医療 | 料金 | |
住宅型有料老人ホーム | △ | ☓ | 高い |
あまり馴染みがない「健康型有料老人ホーム」ですが、有料老人ホームの種類のひとつなのです。他の有料老人ホームには「介護付有料老人ホーム」と「住宅型有料老人ホーム」がありますが、この2種類に比べると知名度は低く、介護の専門家でも実情を十分把握できていないこともあるのです。
名称の通り健康な高齢者が対象となります。よって、介護保険制度を必要とする高齢者は対象になりません。
年齢でいうと60歳以上が対象となるところが多いです。定年退職後、健やかな生活を希望するために利用するケースが多いようです。
介護 | 医療 | 料金 | |
健康型有料老人ホーム | ☓ | ☓ | 高い |
そこで生活するための部屋代のことです。一般的にマンションやアパートを賃貸契約するときも家賃を支払いますが、それと同じです。
よって、地域や周辺環境によって大幅な差があります。
具体的にどのようなものが管理費として扱われるかは施設によって違います。例えば、事務費、公共施設の維持費、エレベーターや自動ドア等の共有スペースの管理費があります。また、種類によっては人件費が含まれる場合もあります。
有料老人ホームは行政の補助金が一切ありません。そのため、費用の面では利用者負担が大きいのです。
施設側からすれば、一時金の存在は上手に運営してくために多くが必要としています。
一時金は居室や共有スペース、介護を終身で利用できる権利を取得するためのものです。
そのため、高額な施設では億近くにもなるところもあります。
選択する条件として最も大切にしたい事のひとつでしょう。
食事のサービスを受けると必要になります。食費には材料費や人件費も含まれています。
介護保険制度を利用される場合は、段階に応じて自己負担(1割か2割)が必要になります。勿論、実際に受けるサービスの種類や内容によって、費用には大きな差があります。
電気、ガス、水道、電話代、インターネット使用料、レクリエーションにかかる費用などが必要になる場合があります。
生活の場である有料老人ホーム医療について、特別な設備は整っていません。これは有料老人ホームに限らず、特別養護老人ホームや老人保健施設等も同じです。施設によっては看護師が常駐しており、医療に強いことをアピールするところもありますが、病院ではないので医療については弱いのです。
ただし、有料老人ホームと同じ建物内にクリニックを開設して、医療が身近な存在であることをアピールしているところはあります。
有料老人ホームに常駐する看護師は、ほとんどが健康管理や軽度の怪我の応急処置程度なのです。
高齢になると様々な疾患を併発し、医療行為が必要となることがあります。介護職員だけでは対応できないケースもすくなくはありません。医療行為の一部では一定の研修を受ければ介護職員でも実施できるようになってきました。それでも、有料老人ホームで医療行為を必要とされる方の受け入れは難しいのが現状です。
住宅型有料老人ホームと同じで部屋代が必要です。住宅型は介護付有料老人ホームに比べるとやや居室が広い傾向にあるようです。それは、活動性の高い高齢者が利用することへの配慮だと言えます。
介護付有料老人ホームと同様に、管理費が必要となります。事務費、公共施設、エレベーターや自動ドア等の共有スペースの維持に関わる費用が管理費として扱われます。
一時金は居室や共有スペース、介護を終身で利用できる権利を取得するためのものです。
利用者にとって一番検討するべき金額にあたります。「一時金0円」としている有料老人ホームもありますが、数千万円もするところもあります。
地方より都市部の方が高額な傾向にあります。
食事は自分で作ることも出来ますが、依頼すると料金が必要になります。食費には材料費や人件費も含まれています。
段階に応じて自己負担(1割か2割)が必要になります。勿論、実際に受けるサービスの種類や内容によって、費用には大きな差があります。
電気、ガス、水道、電話代、インターネット使用料、レクリエーションにかかる費用などが必要になる場合があります。
最近ではインターネットの使用料を徴収しないで、「使い放題!」として宣伝しているところをよく見かけます。
在宅型有料老人ホームで生活する人は、医療に関して多少の不安を抱えながらも、自立した生活を送る事ができる人です。介護付有料老人ホーム同様で、医療に対しては、外部のクリニックを利用するようになるでしょう。
点滴、胃ろう、酸素、吸引等の処置が日常的になれば、住宅型有料老人ホームで生活を継続することはできません。急性期なら入院で、状態が安定していれば特別養護老人ホーム等の入所が望まれるでしょう。
10万円を超える有料老人ホームがほとんどです。住宅型有料老人ホームや介護付有料老人ホームに比べると、室内は広々しており、それに伴い料金も高目です。
住宅型有料老人ホームや介護付有料老人と同様に、必要になってきます。設備が充実しているだけに、やや高額です。
この中には敷金や礼金も含まれます。住宅型老人ホームと介護付有料老人ホームよりも高額に設定されているところが多く、中には1~3億円必要なところもあります。
食事の提供を希望すれば、実費が必要となります。
例えば、健康型有料老人ホームに入所したまま、デイサービスや訪問介護を受ける場合は、外部の事業所に支払いが必要です。介護保険制度を利用すれば、頻度とサービスの内容によって1割(2割)が必要になります。
医療が必要となれば、継続した生活は難しいでしょう。医療の必要度にもよりますが、疾病の改善を目的とするなら入院となります。
自分の部屋の中で医療行為を受けることになれば、医療に関連する機関に自分で手配するようになります。一時的、若しくは軽度の医療行為ならそれでも大丈夫かもしれませんが、重度で継続性が必要なら、継続して生活するは困難でしょう。
介護付有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、在宅型有料老人ホームの3種類において、それぞれのサービスについて、どの程度可能か、充実しているかを一覧表にまとめてみました。
名称 | サービスの種類 | ||||
余暇活動 | 食事 | 設備 | 介護保険 | 緊急時の対応 | |
介護付有料老人ホーム | 利用者に応じて実施 | 多くの場合調理有り | それほど多くない | 対象 | 応急処置程度なら可能 |
住宅型有料老人ホーム | 積極的に実施 | 希望によって調理有り | 充実している | 対象外(必要なら外部に依頼) | 応急処置程度なら可能 |
健康型有料老人ホーム | 積極的に実施 | 希望によって調理有り | 充実している | 対象外(必要なら外部に依頼) | 応急処置程度なら可能 |
ホーム全体で取組むレクリエーション等の活動です。活動性の高い人への提供の方が充実しています。
介護付有料老人ホームの場合、自分で作れない人が多いので、調理が可能です。
同一建物内に、温泉、カラオケルーム、スポーツジム、レストラン等が併設させれている有料老人ホームがあります。
24時間看護師が常駐している場合が多いです。健康相談や簡単な応急処置なら対応可能です。
有料老人ホーム以外の種類で、同じような名前に「特別養護老人ホーム」と「軽費老人ホーム」があります。それぞれについてもご説明します。
老人ホームと言えば、特別養護老人ホームを連想される方も多いと思います。
介護保険施設で最も人気があり全国的に待機者が多く、入所を希望していてすぐに入ることができません。
介護保険料を支払っているにも関わらず、希望する施設に入所することができないと、社会問題にもなっています。
入所の要件として、要介護認定を受けた人で、原則として要介護3以上が対象です。但し、要介護1、2の人でも本人の心身状態や家庭での介護環境によって、入所の必要性があると認められた場合は、施設の判断で入所することができます。
それではなぜ特別養護老人ホームがこれまで人気なのでしょうか?ここからはその理由をお伝えしていこうと思います。
老人ホームの種類の中でも、最期まで責任をもって介護をしてくれるのが、特別養護老人ホームだけです。
ターミナルケアと言い、延命治療を望まないで、施設で最期を迎える人専用のケアを行なってくれるのです。
延命治療を希望すれば、病院に入院することになるでしょう。
以前は複数が利用する多床室が主流でした。今も残っている施設があり、その多床室なら要介護5でも7~8万円で入所することができます。
個室でも15万もあれば入所は可能です。
最初から介護が必要な状態であれば、特別養護老人ホームを選択するほうが、圧倒的に安く入所することができます。
軽費老人ホームは「A型」、「B型」、「C型(ケアハウス)」に分けられます。
食事、入浴、排泄等の本格的な介助は、必要になれば介護保険制度を利用することになります。
介護保険制度が開始される前から、存在していました。しかし、介護保険制度が施行されてからは、A型とB型は制度の対象ではなく、介護が必要となった場合には、継続して生活を送る事ができないのです。
名称 | 違い |
軽費老人ホームA型 | 食事は自分で作る |
軽費老人ホームB型 | 食事は作ってくれる |
特別養護老人ホーム等に入所するか、生活を継続しながらデイケアや訪問リハビリ等のサービスを受けるようになります。
有料老人ホームの料金が高額であるのに対して、軽費老人ホームは所得によって公費で負担してくれます。
経済的に余裕がある場合は有料老人ホームで、快適な生活を送ることができますが、そうでない場合は軽費老人ホームの方が向いているでしょう。
軽費老人ホームの方が福祉色は強いのです。
高齢期なると避けては通れないのが、最期をどのように過ごすかです。
施設に入所すると自然な形で最期を迎えることを希望する場合と、病院に入院して延命治療を希望する場合があります。
延命治療を希望するにも関わらず、なにかの行き違いで実施されなかったら、とても残念です。逆に、延命治療を希望しないのに、救急搬送されるなどして医療的処置を受けるようになっても、後戻りができない場合もあるのです。
本人の意思を元に、家族間で最期をどのように迎えるのか決定して、それを事前に施設に伝えておくことが大切です。
入所者の子供が多い場合に気を付けないといけません。身元引受人は通常ひとりです。それを誰にするか、施設の入所前(契約前)に決めておいて、施設に迷惑を掛けないようにする必要があります。
また、通常は身元引受人、通常の連絡先、郵便物の送付先などを分けることは出来ません。入所者になにかあった時の連絡先や郵便物の送付先が身元引受人なのです。身元引受人とはその入所者の全てについて判断することを意味し、責任のある立場なのです。
施設に入所すれば引き続き必要になるものもありますが、そうでないものもあります。特に高齢者は不要なものを溜め込んでいる傾向にあるので、少しずつ片付けをしておくとよいでしょう。
施設や病院で亡くなった場合、安置できるのは長くても24時間以内が多いので、迅速に対応する必要があります。
また、自宅に帰えれば生活していたときの荷物、家具、家電がそのままになっていることもあるので、遺族が生前整理・遺品整理業者等に依頼して処分すると良いでしょう。
全国に生前整理業者は9,000社以上あると言われています。その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなどの悪質な業者がいます。
この記事を執筆しているオコマリでは、お客様に安心して生前整理を行ってもらうために、全国一律料金で追加料金一切ナシの定額パックプランを業界で初めて提供しています。
部屋の間取り別で料金が決まっているため、明瞭会計で安心です。
例えば、1K・1Rはたったの79,800円(税込)という価格設定となっており、現場の部屋の物量が少なければさらに減額させていただいております。
また、登録されている生前整理業者は、オコマリのスタッフが1社1社面談をして厳選しており安心です。
現地でのお見積りなしでも作業が可能ですので、急いでいる方にもオススメです。
問い合わせやお見積りはすべて無料ですので、気になる方は一度問い合わせをしてみて下さい。
○○老人ホームという名称は複数ありますが、その中の有料老人ホームの種類について細かく解説しました。
有料老人ホームは経済的に余裕があり、余生を存分に楽しむためにある施設です。そのため宣伝広告や情報もさくさんあり、どこにすればよいか悩むこともあると思います。
インターネットやテレビCM等の情報も大切ですが、最終的には職員の話を聞いたり、見学をして、分からないことは必ず解決してから契約をするようにしましょう。
介護施設について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
生前整理のことについて、わからないこと・不安なこと・他人には相談しづらいことなどおありかと思います。オコマリでは生前整理について、予算・スケジュール・安心できる業者なのか、など様々なご質問に生前整理に詳しいベテランのスタッフが親切丁寧にお答えし、お客様の不安を解消いたします。