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投稿日:2017年07月16日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
日本で進行している高齢化によって、今では様々な問題が起きています。その問題の一つとして挙げられるのが介護施設の不足です。
高齢者が増えたことにより要介護者も増え、介護施設は満員になることが多くなりました。そのため介護施設に入りたくても入れないという高齢者が増えています。
さらに家族が介護をする場合でも、介護をする側の家族も高齢になってしまい、老老介護が行われているというのも問題視されています。
そんな中で注目されているのが高齢者専用住宅です。この高齢者専用住宅とはどのようなもので、老人ホームなどとはどのような違いがあるのでしょうか。
高齢者専用住宅とは高齢者に限定して入居できる住宅のことです。多くは賃貸であるため、高齢者専用賃貸住宅と呼ばれることもあります。
高齢者の専用とした住宅が誕生した理由は、高齢者は住宅の契約をしにくいという現実があるためです。
高齢者が賃貸住宅を契約する場合、貸主は様々なリスクを考えます。
例えば高齢者が一人で生活する場合、部屋で孤独死する可能性が少なからずあります。
そうなるとその部屋は事故物件として扱われてしまうため、今後賃貸として出したとしても、誰も借りなくなることが考えられます。
また高齢者の収入源は限られてしまいます。そうなると家賃が支払われないというリスクも発生してしまうのです。
このように貸す側としては、高齢者と契約することに大きなリスクを感じてしまい、入居を拒否される高齢者が多くなっているのです。
そのような状態を打破するために考案されたのが高齢者専用住宅です。高齢者専用住宅は高齢者の入居を拒否しないという前提の下で運営されています。
そのため、例え他の賃貸住宅で入居を拒否された高齢者であっても、安心して入居することができます。
そんな高齢者専用住宅ですが、広く利用されている老人ホームなどとはどういった違いがあるのでしょうか。
まず高齢者専用住宅はあくまでも住宅です。そのため生活する空間は確保されますが、生活をサポートするサービスは充分ではありません。
それに対して老人ホームなどは食事や入浴といった行動のサポートをしてもらえます。
そのため一人で生活することが難しい場合は、高齢者専用住宅での生活も難しいと言えるでしょう。
高齢者専用賃貸住宅は2011年10月に制度が廃止され、後継としてのサービス付き高齢者向け住宅への切り替えが進んでいます。
したがって、数的には減少傾向にあります。しかし、まだサービスの提供を継続している施設もあり、入居をすることは可能です。
高齢者専用住宅は高齢化が進んでいる日本にとってなくてはならないものになっていますが、やはり利用するうえでかかる費用は気になるものです。
高齢者専用住宅に入居する場合、まず初期費用が必要となります。
この初期費用は保証金や敷金といったものなので安いところであれば0円である場合もあれば数百万円かかる場合もあります。また高い所だと数千万円と大きな幅があります。
また初期費用のほかに月額の利用料も発生します。月額利用料は安ければ5万円前後ですが、高くなると50万円近くかかることもあります。
この費用の差は住宅設備の違いや部屋の広さなどにより発生します。
また場合によってはオプションとしてサービスが受けられることもあります。こういったオプションを利用することによっても別料金が発生します。
高齢者専用住宅では介護サービスが受けられないことがほとんどなので、介護が必要な場合には訪問サービスなどの外部のサービスを利用しなければなりません。
この費用は自己負担になるので、高齢者専用住宅を利用する費用に加えてさらに費用が必要となるということです。
高齢者専用住宅の費用=初期費用+月額利用料+オプション料金+介護サービス
高齢者専用住宅を利用するには費用がかかりますが、こういった費用は介護保険の対象となるのでしょうか。
介護保険が利用できるのであれば、金銭面の負担を抑えることができるので、より高齢者専用住宅を利用しやすくなります。
しかし高齢者専用住宅を利用する場合には介護保険の対象となりません。
介護保険は介護に関するサービスを受ける場合などに利用できるものです。高齢者専用住宅は前述したようにあくまでも住居であり、介護サービスを受けることを目的としたものではないため、介護保険の対象とならないのです。
しかし高齢者専用住宅に住みながら、外部の訪問サービスなどを利用する場合は、訪問サービスに対して介護保険が利用できる場合があります。
もし様々なサービスを利用する必要があり費用がかさんでしまうようであれば、介護保険が使える部分はないかという所に注目してみてください。
高齢者専用住宅がどういったもので、費用はどのくらいかかるのかなどを見ていきました。
入居できる賃貸住宅がなかなか見つからない高齢者にとってはありがたいものです。
しかし高齢者専用住宅もメリットばかりではありません。そこで高齢者専用住宅のメリットとデメリットを見てみます。
高齢者専用住宅のメリットはなんといっても契約、入居がしやすいということでしょう。
今までいくつもの賃貸住宅で入居を断られてしまった人にとっては、最後の砦とも言える存在です。
また高齢者専用住宅は住宅なので、もちろん個室です。そのためプライバシーを侵害されることはなく、生活しやすい環境が整えられています。
高齢者専用住宅のデメリットは介護サービスがほとんどないことです。
高齢者専用住宅は介護が必要ない程度の高齢者の利用を想定しているため仕方のないことですが、介護が必要な高齢者にとっては生活しにくく、別途費用を払って外部サービスを利用しなければなりません。
またあまりにも重い症状が出ている場合には、退去を命じられてしまうこともあります。
このように介護を必要としない高齢者にとっては大きなメリットがあるものの、要介護者にとってはそれほど大きなメリットがないと言えます。
高齢者専用住宅に入居するとなると引っ越しをしなければなりません。その際に持ち物を全て移動することもできますが、今後のことを考えて生前整理しておくことをおすすめします。
高齢者専用住宅に入居するということは新たな生活が始まるということです。
そこで持ち物を改めて、必要な物だけを持って引っ越すことで、その後の生活をより良いものにできます。
またあまり考えたくはないことですが、人はいずれ亡くなってしまいます。もし多くの持ち物を残したまま亡くなった場合、遺族が遺品整理で大変な思いをすることになります。そのため生前整理がおすすめなのです。
生前整理を行う場合、自分自身の手で行うこともできますが、物が多ければなかなか難しいものです。
そのため生前整理を行う場合も遺品整理業者に依頼をすると、より早く、簡単に作業を進めることができます。
しかし遺品整理業者は数多くあり、中には悪徳業者と呼ばれる業者もあるため、気軽に依頼しにくいのが現状です。
そこで生前整理を諦めてしまうのはもったいないので、安心して遺品整理業者を選べるサービスを紹介します。
全国に生前整理業者は9,000社以上あると言われています。その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなどの悪質な業者がいます。
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高齢者でも安心して入居できる高齢者専用住宅について紹介しました。
高齢者の入居を断ることは賃貸住宅を運営する立場からすると仕方のないことかもしれません。しかしそれで高齢者の生活の場が奪われてしまうことは、あってはならないことです。
高齢者専用住宅はそういった高齢者の不安を解消する役目も果たしています。
しかし介護が必要な場合には利用しにくいこともあるので、高齢者専用住宅に入居を考えている場合には、介護がどの程度必要なのか、自分に合っているかを確認しておくと良いでしょう。
高齢者専用住宅をうまく利用して、よりよい生活を送ってください。
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