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投稿日:2017年04月03日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
終活という言葉は、平成21年に週刊誌に連載されて以降広まり、平成24年には新語・流行語大賞でトップテンに選出されました。
その後も映画や書籍等で取り上げられ、少子高齢化という社会現象を背景に今や人々の間で世代を超えてその認知度は高まっています。
しかし、言葉は知っているけど、具体的な内容となると首を傾げる人もいることと思います。
これから、具体的な内容について例を交え、終活のすすめと題打って紹介していきます。
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「終活のすすめ」が注目されている背景にはどのようなものがあるのでしょうか?
実は、終活という言葉が生み出された背景には我が国における少子高齢化という社会現象があると言われています。それでは少子高齢化の推移を見てみることにしましょう。
我が国の総人口は、平成22年の1億2806万人をピークとして、年々減少し平成27年には1億2711万人となり、平成72年(2060年)には8674万人になると推定されています。
人口が減っていく中での高齢化の推移を高齢化率で見てみましょう。高齢化率とは、総人口に占める65歳以上の高齢者人口の割合を言います。
総人口がピークであった平成22年では23.0%、平成27年は26.7%でした。これが平成72年(2060年)には39.9%に達し、2.5人に1人が65歳以上となり、4人に1人が75歳以上となると推定されています。
総人口が減少する中で、65歳以上の高齢者の人口の割合は上昇することになるのです。やはり高齢化率と「終活のすすめ」は切り離せません。
少子化の推移を合計特殊出生率で見てみましょう。合計特殊出生率とは、15歳から49歳までの女性が生涯で出産する子供の人数を言います。
この合計特殊出生率の推移を見ますと、第1次ベビーブーム期(昭和22~24年)には4.3人を超えていましたが、昭和50年には2.0人を下回り、その後も低下傾向を示し平成26年では1.42人でした。
やはり少子化問題も、「終活のすすめ」と切り離せません。少子化を解消するには、特殊出生率が2.07人を超えなければいけないと言われています。
戦後間もない昭和25年には現役世代(15~64歳)12.1人が高齢者(65歳以上)1人を支えていましたが、平成22年では2.8人、平成27年には2.3人と減少し、平成72年には1.3人になるであろうと推定されています。現役世代の負担は大きくなっていくものと思われます。
このような少子高齢社会が、終活という言葉を作り出し、そして終活という言葉が注目されている背景にあるのです。
終活が生まれた背景についてはご理解いただけたでしょうか?
ここからは、「終活のすすめ」の意義、つまり終活をすることによってどのような効果があるのかを2つご紹介しましょう。
「終活のすすめ」の効果の1つ目は、自分の身に何かがあった時の家族の負担が軽くなるという事です。
終活とは、「人生の終わりに向けて行う活動」を略した言葉です。残される家族や周りの人達に迷惑が掛からないように、人生の最後を迎えるにあたって準備をする意味です。
終活においては、相続や生前整理、お墓の準備などが含まれており、これらを自分が元気なうちに行うことが、将来家族の負担を減らすことに繋がるのです。
もし、これらを行っていないと自分が亡くなった後に、家族(遺族)が全て考えて実行しなければいけないので大変です。
終活を行うことで、残される家族の負担は軽くなりますし、自分も安心して人生の幕引きが図れることでしょう。
「終活のすすめ」の効果の2つ目は、自分の新たな人生を踏み出すためという事です。
終活が持つ意義が、残される家族の負担を軽減することに加えて、自分の残りの人生をよりよく送るための活動も含まれると解釈されるようになりました。
その背景として平均寿命が延びていることが理由の一つです。
平均寿命の推移を見てみますと、昭和30年代では高齢者と言われる65歳前後が平均寿命でした。
それが平成26年では、男性80.50年、女性86.83年に延び、平成72年には男性84.19年、女性90.93年になると推計されています。
65歳以上の高齢者の残りの人生は、男性で約20年、女性で約26年あることになります。結構長い残りの人生です。
この残りの人生を楽しみ、新たな人生を考えるための活動が終活に含まれるという解釈です。
健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間と定義されています。
せっかく長い人生が残されているのに健康が害されていたら楽しみもなくなります。健康維持も終活のすすめの一つです。
厚生労働省が、健康寿命と平均寿命とを平成13年と平成22年で比較した表が下になります。
性別 | 男性 | 女性 | ||||
年 | 平成13年 | 平成22年 | 延び | 平成13年 | 平成22年 | 延び |
平均寿命 | 78.07年 | 79.55年 | 1.48年 | 84.93年 | 86.30年 | 1.37年 |
健康寿命 | 69.40年 | 70.42年 | 1.02年 | 72.65年 | 73.62年 | 0.97年 |
差 | 8.67年 | 9.13年 | 0.46年 | 12.28年 | 12.68年 | 0.40年 |
平均寿命は、今後延びることが予測されています。それに伴って健康寿命を平均寿命の延び以上に延ばすことが課題といえます。
エンディングノートという言葉聞いたことがあるかと思います。
このエンディングノートは、自分の思い出や友人関係について書くだけではなく、財産の状況やお墓の場所なども記述する項目があります。
したがって、エンディングノートを書く行為は自分だけではなく、家族のためという意味もあるのは事実です。
しかし、エンディングノートを書き埋めていく作業は、自分の人生を振り返った上で、これからどのような人生を送るのか?という事を考えるキッカケとなります。
先ほどお伝えしたように、平均寿命が長くなってきている現代では、定年退職してもまだ身体は元気なのです。
エンディングノートをキッカケに、第2・第3の人生をどのように生きるのかを考え、行動するようにしましょう。
さて、ここまで終活が注目されてきた背景と終活の意義について解説してきました。
ここからは、終活の具体的な例をお伝えしていきたいと思います。
終活の具体例の1つ目は、相続の相手や遺言の内容を決めておくというものです。
自分の資産を把握するために財産目録等を作成しておくことや、相続時にはどれだけの税金がかかるか相続人と十分に話をしておく必要があります。
また、遺言の内容を決めておくことをおすすめします。このようにすることで相続時に問題が生じません。
終活の具体例の2つ目は、お墓や葬儀の内容を決めておくことです。
葬儀の形には、一般葬・家族葬などがあります。埋葬方法には従来の地上のお墓に埋葬する他に、納骨堂・樹木葬・散骨などの方法があります。
埋葬場所を決める際には、家族や親族などが墓参するうえでの利便性を考慮しておくとよいでしょう。突然の死去でも家族は慌てることはないです。
万一に備え、受けられる制度・サービスの内容、手続きなどを事前に知っておくことも大切です。
在宅医療、介護保険制度、成年後見制度などがあります。いざというときに家族は慌てずに済みます。
先ほど紹介しました様に平均寿命は、今後も延びることが予測されています。
しかし、平均寿命=健康寿命ではありません。
この差は、日常生活に制限のある不健康な期間です。適度な運動をし、生活習慣に気を付け、かかりつけ医をつくり自分の身体の状態を知っておくことで健康を維持する。このことが大切です。
残りの人生を楽しみ、新たな人生を考えるための活動ができるのです。
終活は、第2・第3の人生を探すことだという事は既にお伝えしました。
例えば、新しい仕事に就く、NPO活動を行う、地域活動に参加するなど新しいことにチャレンジすることは、終活の大事な1つです。
特に男性は定年退職後に仕事というこれまでのコミュニティを無くすことになりますので、新しいコミュニティを探す良いキッカケとなるでしょう。
自分の身の回りを生前に片付けることを生前整理と呼びます。
生前整理によって自分が長年保持し続けてきたものを捨てる事で、万が一のことがあった時の遺族の遺品整理が楽になると同時に、新しい空間での生活を楽しむことが出来ます。
自分でまずは整理を始めてみて、難しいと感じたら業者に依頼するようにしましょう。
自分にとっては大事なものでも、遺族にとってはそうでないのが通常ですので、心を鬼にして処分をしていきましょう。
終活のすすめの内容を具体的な例を交えて紹介してきました。これからは少子高齢化に加えて長寿化が背景となり、「終活のすすめ」が広く認知されることになるでしょう。
残りの人生を安心して、しかも楽しく充実した人生を過ごせるように終活のすすめを実践しましょう。
記事を読んで、終活についてもっと知りたいという方は、下記の記事も参考にしてみてください。
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