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投稿日:2017年04月05日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
終活でのお墓の準備やお墓選びは、自分の死後のことを考えると非常に大切です。自分がどのようなお墓に入りたいのか、もし入りたいお墓があるなら費用がどれくらいかかるのか?など終活でお墓のことを考える必要性は高いのです。
特に終活の中でもお墓に関連することは「自分のお墓選び」と引き継いだお墓の「お墓じまい」この二つになります。
自分の死後、お墓を継ぐ人がいないということも近年では増えてきており、テレビメディアでも度々お墓じまいに関する特集が組まれていますよね。この先の子孫のことを考えると、自分の死後もお墓を作るべきではないのかもしれないと悩む終活中の人も少なくありません。
このページでは、終活でのお墓について、お墓の選び方やお墓の準備について解説していきます。
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終活でのお墓の選び方が注目されている背景には、これまでのように「自分が死んだらこの墓に入る」「先祖のお墓を守り続ける」という習慣が日本社会の中で薄れ始めているからです。
お墓に対する価値観が変わってきているからこそ、終活でのお墓選びが注目されているのだといえます。
ここでは終活でのお墓の選び方について、終活とお墓の事情を含めて解説していきます。
終活でのお墓を考える際、「お墓はいらない」と考える人が増えているのは事実です。「お墓なんて作っても子供たちに迷惑をかけるだけだから」と言って、お墓を作ったりするのをためらう人が増えているのです。
オコマリでも遺品整理をお手伝いさせていただいたお客様からお話を聞いていると、「お墓はいらない」と思って合同墓地や散骨にしたという方が非常に多くいらっしゃいました。
「お墓はいらない」と思ったら、次に考えるべきことは2つあります。
まず自分の遺骨については「お墓はいらない」と思うのであれば、散骨や合同墓地を検討するのが良いでしょう。どちらの場合も自分の遺骨だけに向き合うことが遺族ができないので、遺族の反発があるかもしれませんが、特に気にしないのであれば良いでしょう。
次にこれまでの遺骨やお墓をどうするのか?を考えます。これまでの遺骨やお墓もいらないというのであれば、自分の遺骨と同様に散骨や合同墓地にするにも良いでしょう。人によっては各地に散らばっているお墓を1つのお墓に集めてお参りしやすくする方もいます。
散らばっているお墓を一つに集める場合には、「墓じまい」を行う必要があります。お墓じまいとは、後継者がいないお墓や、お墓が遠方でお参りに行けなくなってしまったお墓を撤去し遺骨を改葬することを言います。お墓を撤去した後、遺骨は納骨堂で永代供養されたり、散骨したりすることとなり、将来的にお墓が放置され無縁仏となることを防ぐことができます。
お墓じまいは墓石の撤去・処分だけではなく遺骨の改葬も行われることから、手続きに時間を要するため終活の中でも早い段階で行ったほうがいいでしょう。
終活でお墓の「墓じまい」をする場合には、トータルで最低50万円、最大で100万円以上が必要になります。墓じまいをする際の費用は、下記の4つの費用から成り立っています。
お墓じまいの際には、改葬許可や埋葬許可など様々な手続きが必要になります。お墓じまいの手続きを自分でやるのは難しい、という終活世代の方は行政書士やお墓じまいの業者に手続きを依頼することもできます。その費用は10万円からと少し高めです。
また、お墓じまいではお寺の檀家をやめる「離檀」が必要となり、この時お墓のあるお寺へのお布施として10万円程度が必要となります。
お墓じまいをするとき、次に発生するのはお墓に代わる改葬先にかかる費用です。お墓を撤去するということは、その後の供養は身内で行えなくなるということですから、改葬後に費用が発生しない供養方法を選択する必要があります。
多くは合葬や散骨となりますので、10~50万円程度が改葬費用として必要です。
お墓から遺骨を取り出す際、お寺による魂抜きと閉眼供養が必要になります。この時僧侶に支払うお布施が必要となりますが、多くとも5万円程度が相場です。また、改葬先に納骨する際にも同じように5万円程度のお布施が必要となります。
お墓から墓石を撤去し更地にする費用です。重機を用いて墓石を撤去したのち、お墓のあった土地を整地する費用、さらに墓石の処分費がかかります。
お墓を撤去する平均費用は1平米あたり10~20万円、お墓のある場所が重機の入れない場所で工事が難しい場合には、別途料金がかかります。
終活でお墓の選び方は上記でお伝えした「お墓はいらない」という選択肢以外にも多様です。一昔前であれば墓地型のお墓、もしくはお寺にある納骨堂による永代供養が主でしたが、終活盛んな現代ではビルの中にある全天候型の全自動納骨堂や、夫婦墓、個人墓、共同墓など実に様々な形態のお墓が注目を浴びています。
先祖代々に伝わるお墓に全員が入る、という固定概念にとらわれない形のお墓は増加しており、終活中でも決定できるお墓の選択肢は年々広がっています。
お墓に多様性が出るにつれ、「お墓は代々受け継ぐもの」というこれまでの常識も通用しなくなりました。それによって終活でお墓のことを考える際にも、子孫にとって負担のないお墓選びが重要になります。
そもそもお墓を持たないという選択肢もあります。お墓に入らないで散骨する方も増えていますし、これからはロケットで宇宙に散骨する「宇宙葬」もお墓に代わりメジャーになるでしょう。
しかし商用散骨が盛んな地方自治体では散骨のガイドラインを制定している地域もありますので、お墓ではなく散骨を選ぶ方は終活中によく確認しておきましょう。
終活でお墓の準備の中で「費用」は、「どのようなお墓にしたいか」という点と同等に重要です。終活でお墓を調べていると、お墓の料金・費用に驚いてしまう方も少なくありません。思っている以上にお墓の料金・費用相場は高いので、しっかりと終活でのお墓の料金・費用相場を見ていきましょう。
一般的なお墓と納骨堂による永代供養、お墓を必要としない散骨ではどのぐらい費用の差があるのか詳しく説明していきます。
終活せず亡くなってからお墓の購入をするのは遺族にも負担になりますし、いざ遺骨を納めようと思ってもお墓がすぐには決まらず納骨できないこともあるため、お墓は終活中に決めておくべきです。
お墓は土地を必要とするため都市部ではお墓の区画が見つからず、お墓探しも難航する傾向にあるようですが、いつお墓が決まってもいいように終活中にお墓に必要な費用だけでも用意しておきましょう。
お墓にかかる費用は、下記の3つの項目になります。
それぞれのお墓の費用について見ていきましょう。
お墓にかかる費用の一つ、永代使用料とは簡単に言うとお墓の土地の借り上げ代です。
そのため永代使用料は都道府県によって相場が異なり、一般的に土地価格の高い都市部ではお墓の永代使用料も高くなります。
[caption id="attachment_3585" align="aligncenter" width="844"] クリックして拡大[/caption]永代使用料を決めるのは、土地価格以外にお墓の区画面積が挙げられます。
お墓の区画面積を多くとるほど費用は高くなりますが、お墓の区画面積が広いと好みのお墓を建てることができます。
お墓の区画面積の全国平均は1~2平米ほど、畳一枚分にあたる1.6平米が最も多く選ばれているようです。
お墓の永代使用料は契約時に一括で支払う必要がありますので、終活中に気になる墓地が見つかったらお墓のために必要な金額を霊園に問い合わせましょう。
終活で用意しておくべきお墓の費用として、永代使用料と合わせて墓石購入費があります。お墓には必ず墓石が必要となります。
まずは、実際に購入された墓石の平均価格を見てみましょう。
[caption id="attachment_3586" align="aligncenter" width="640"] クリックして拡大[/caption]グラフを見てみると、100万円~200万円が最も多く、次いで100万円以下、最も少ないのが200万円以上の墓石となっているのがわかります。
お墓の中でも墓石にかかる費用は100万円以下だと思っている方も多いのですが、実際には墓石だけで100万円以上かかると考えておきましょう。
墓石は大きさだけではなく石の種類と彫刻の数、お墓のある地域でも価格が異なるのが特徴です。
このように、終活中に必要なお墓の費用は墓石代と永代使用料を合わせて150~200万円ほどとなります。
お墓を購入し使用すると、毎年霊園管理料が発生します。
お墓の霊園管理料は、墓地の整備全般やお墓にお参りする人が使用する桶や杓の刷新、お墓を洗う水道料金などに充てられます。
お墓の種類 | 年間の平均管理料 |
---|---|
公営墓地 | ¥1,000 |
民営霊園 | ¥3,000 |
寺院墓地 | ¥10,000 |
お墓の管理をしている団体によって管理料が異なり、公営霊園が最も安く、次いで民営霊園、寺院墓地の順で管理料が高くなります。
霊園管理料はお墓に遺骨が入ってから必要になる費用ですので、終活中に一括で用意する必要はありません。
終活をしていると、お墓ではなく新しいタイプの納骨堂に目を惹かれる方も多いのではないでしょうか。
お墓の区画も墓石も必要がなく、煩わしいお墓の管理からも解放される納骨堂はお墓に代わり近年特に人気を集めています。
屋内のお墓ともいえる納骨堂では、一般的なお墓と異なり土地代も墓石代も必要がありませんから費用も割安です。
納骨堂にはロッカー式、自動搬送式、仏壇式、合葬式、位牌式の5つがありますのでそれぞれ費用を細かく見ていきましょう。
とても簡易的で費用も安いタイプの納骨堂がロッカー式です。
近年ではデザインも豊富になり終活世代にも徐々に人気となっていますが、コインロッカーのように一人一人のスペースが少なく供物が置けないということから爆発的な普及には至っていません。
死後にはお墓よりも財産を残してあげたい、という終活中の方におすすめです。平均価格は30~50万円になります。
都市部において、終活中の方の主流になりつつあるのが自動搬送式納骨堂です。
遺族専用カードやタッチパネルを使用して、お参りしたいお骨をお参りスペースに移動させます。
お参りをする人がお墓や納骨場所を探す必要がないことからとても合理的ですし、設備も新しくきれいなことから終活中の方に好まれているようです。
自動搬送式納骨堂の費用は、80~150万円になります。
昔ながらの納骨堂が仏壇式です。一人ずつ広々としたスペースがとられており、仏壇もそれぞれに備わっているため供物を持ってお参りができます。
仏壇や内装が豪華なものも多く、お墓がなくとも「しっかり供養されている」という気持ちになれるので終活中の方にも根強い人気があります。
仏壇式の納骨堂はお墓と同じように代々の遺骨を安置できるものもあり、その場合他の形式の納骨堂よりも費用は高めです。仏壇式納骨堂の費用は、50~300万円です。
様々な遺骨と合わせて納骨され、供養されるのが合葬式の納骨堂です。
全くの他人と同じ空間に納骨されることから終活世代に好まれない方式ですが、お墓や納骨堂と比べると費用は安上がりです。身寄りのいない終活中の方に選ばれる傾向にあります。
合葬式では骨壺をまとめて埋葬されるため、一度合葬式で納骨してしまうとあとからお墓に改葬することはできません。屋外で一つのお墓に入る合葬もあります。
合葬式納骨堂の費用は、10~40万円になります。
お内仏様の周りに位牌を祀るのが位牌式納骨堂です。スペースがほとんど必要なく、ロッカー式よりも安い費用で納骨が可能です。
但し、骨壺を収納することができないため、分骨したものを納骨するのが一般的です。位牌式納骨堂の費用は、15~25万円です。
永代供養やお墓よりも、スケールの大きい散骨にあこがれる終活世代も多いと思います。
しかし散骨は「どのように行い、どのぐらいの費用が掛かるのか?」と疑問に感じますよね。
一般的に行われている散骨は、海に骨をまく「海洋散骨」、お墓のある霊園で行う「樹木葬」、他には「空葬」と「宇宙葬」がありますのでそれぞれにかかる費用についてみていきましょう。
他の散骨と違い、きちんとした手続きが必要なのがお墓のある墓地で行う樹木葬です。
届け出を出して樹木葬の許可を得ている霊園でのみ可能で、お墓の区画が必要になることもあり費用は散骨の中でも最も高くなります。樹木葬の費用は、20~100万円になります。
散骨で最もポピュラーで終活世代に人気の海洋散骨費用は、意外とお手頃です。他の散骨者とともに行う合同散骨と、個人的にチャーターした船で行う海洋散骨があります。
海洋散骨の費用は、合同散骨10万円〜になっており、チャーター散骨は30~50万円掛かります。
チャーターした飛行機で海洋上に散骨するのが空葬散骨です。飛行機を使用することから費用は高めになります。
空葬散骨の費用は、30万円〜と言われています。
さらに壮大なスケールで夢のある散骨が宇宙葬です。宇宙葬というネーミングから高額な費用を連想しますが、実際には海洋散骨とほぼ変わらない費用で行えます。
宇宙葬には重量制限があることから、遺骨すべてを散骨することはできませんので注意しましょう。宇宙葬の費用は、20~30万円になります。
終活でのお墓の選び方やお墓の準備について解説してきました。
終活をする人にとってお墓を決めるのは少し複雑な心境ですが、もし自分の死後に意識があるのなら、と仮定して「住み心地がよさそうなお墓」を探してみるのもよさそうですね。
また終活で行うお墓じまいでは、お墓じまいが親族とのトラブルの元になることもあります。お墓じまいをする際には自分だけで決定せず、親族一同とよく話し合ってから実行に移すようにしましょう。
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