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投稿日:2017年07月31日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
老後の施設選びを検討する際、必ず注意するポイントがあります。それは「介護付有料老人ホーム」か「住居型有料老人ホーム」ということです。
どちらも同じ老人ホームですが、サービスの内容も、かかる料金も全く変わってきます。どのような人に適しているか、検証しました。
住居型有料老人ホームと介護付有料老人ホームでは、大きくわけて以下の3つの違いがあります。
各施設により変わりますが、一番の違いは介護サービスの有無でしょう。
介護サービス | 入居条件 | 料金 | |
介護付有料老人ホーム | ○ | 要介護 | 150,000〜300,000円/月 |
住居型有料老人ホーム | × | 自立・要支援・要介護 | 150,000〜300,000円/月 |
入居条件や料金に関しては、施設によっても様々で、入居される方の状態によっても変わってきますので、一概には言えませんが、ある程度の相場だと考えてください。
それでは、1つ1つ具体的に説明していきましょう。
住居型有料老人ホームと介護付有料老人ホームの一番の違いは、介護サービスのある・なしです。
介護付有料老人ホームは、施設のスタッフから介護サービスを受けることになります。ホームに常駐しているケアマネージャーがケアプランを作成し、施設のサービスや人員状況を踏まえたケアプランを介護保険の範囲ないで作成してくれます。
ケアマネージャーが常駐しているので、資金面やケアプランを相談できます。また、介護サービスは基本的に24時間の対応になっており、この24時間体制の介護サービスというのは、要介護3以上の方にはとても嬉しいサービスとなります。ご自身もご家族も安心して生活を送ることができます。
対して住居型有料老人ホームの場合、ホームにケアマネージャーが常駐していません。
また施設からの介護サービスは、基本的に一切ありません。介護サービスが必要な時は、住居型有料老人ホームからデイサービスを利用したり、住居型老人ホームに訪問介護に来てもらったりすることとなります。
近年では介護付の認定がされておらず「住居型有料老人ホーム」という形で名乗ってはいますが、設備・サービス共に介護付と同等のサービスが可能な住居型老人ホームも増えてきました。
次に変わってくるのが入居条件です。
これは、施設によってかなり差が出てきますが、一般的には、介護付有料老人ホームは65歳以上という年齢制限のみになります。
介護認定が重い人はもちろん、介護の必要性がない「自立型」の人や、介護認定の低い人、要支援の方など、特に制限は設けていない施設が多く見られます。
しかし表向きはそのように謳っていても、実態は介護保険が多く適用される介護認定の方が、経営面を考えると施設にとっては大きな利益となるので実質的に要介護認定の重い人専用の介護付有料老人ホームになってしまっていることが多々あります。
そのため、自立者や要支援者の方が介護付有料老人ホームを希望しても、入居までかなりの時間を要してしまうことになる可能性が非常に高いです。
対して住居型有料老人ホームは、60歳以上という条件となっており、年齢的な条件のハードルが多少下がっています。
介護付有料老人ホームより、比較的元気で介護認定などを受けていない、自立者の人も受け入れる方針の施設が多くあります。
住居型有料老人ホームは、元気だけど一人で老後の生活されている方をご家族が入居させたり、要支援者や自立者の方で身近に介護をしてくれる人がいなかったりする場合に入居を希望しています。
しかし、介護付有料老人ホームと同等のサービスを提供できる住居型有料老人ホームは、料金の関係や、経営の観点から見て、やはり介護が必要な人を優先的に受け入れる傾向にあるようです。
特別養護老人ホームなどの公的な施設のように月額費用の価格上限はありません。基本的には施設が自由に設定して良いことになっています。かかる料金は、大きく分けて2種類あります。
1つは入居時に発生する初期費用です。もう一つが、毎月発生する月額費用となります。
この月額費用には家賃・食費・水道光熱費が全て含まれており、入居している限り必ず発生するもので、その対価として様々な介護サービスや施設のサービスを受けることができます。
介護付有料老人ホームの場合、必ず介護保険が適用される介護サービスの提供があるので、平均的な相場は15万円〜30万円程度になり、あまり大きく上振れることはありません。
しかし住居型の場合、施設の方針で高所得者向けの施設は月額費用だけで、100万円以上かかるところもあります。
もう1つの初期費用に関しても同じで、施設によって様々な名目となっており、100万円前後の入居料金が必要となります。
富裕層をターゲットとした老人ホームの場合、入居料金だけで数千万円かかる施設もあります。最近では入居料金がかからない施設も増えてきていますが、その分月額費用が高く設定されているケースがほとんどです。
介護が必要な場合は、プラス介護料金がかかります。この介護料金は、介護保険の範囲内であれば、1割~2割の自己負担金のみで済みますが、介護保険外でサービスを受けてしまうと全額自己負担となってしまうので注意が必要です。
介護付有料老人ホームは、施設の介護サービスを利用します。
要介護認定が低かろうが高かろうが、介護保険の適用の範囲内で受けられるケアプランを、施設のケアマネージャーが作成し、それに準じた介護サービスが提供されるので、介護保険適用内での介護サービスとなります。
毎月かかる費用は月額費用と介護保険の自己負担金のみという場合がほとんどなので、毎月の出費に変動が少なく、支出の見込み額がわかりやすいので、安心できます。
反対に、提供される介護サービスは介護保険が適用される金額を満額使ったサービスとなります。その他の介護サービスを受けることはほとんどできないと考えた方が良いでしょう。
仮に受ける場合は、全額自己負担金となります。さらに介護付有料老人ホームでは、自立の方も介護保険の対象者となります。
介護が必要のない人にもサービスが提供されてしまうので、不要な自己負担金が発生してしまうかもしれません。その為、自立者や要支援者の方は良い点・悪い点がそれぞれあると考えられます。
住居型有料老人ホームは、施設の介護サービスはありません。介護サービスが必要な場合は、必要な分を自分で外部のサービスを利用します。
外部の介護サービスのみで良ければ、月額料金+少ない介護保険の自己負担金のみで済みます。要支援者の方でも、簡単な介護サービスなら、介護保険の負担金もかなり低い金額となります。
しかし、介護サービスの提供が無いというのは、必要な介護サービスは自分で手配しないといけないということでもあり、要介護3以上の方は、なかなかサービスに満足できずに色々調べたり、必要なサービスによって業者別に契約したりと、手間が多いことはマイナスポイントとなります。
さらに、複数のサービスを契約した場合、介護保険の適用以上の金額となってしまい、全額自己負担しないとならず、結果として月額料金が高額になってしまうケースがあります。
特に注意しなければいけないのが、夜間介護の必要性があるかないかです。介護付有料老人ホームと違い、住居型有料老人ホームには24時間対応の介護はありません。
外部サービスも、24時間対応のところはほとんどなく、どうしても夜間に介護が必要となってしまった場合、施設の介護サービスを一時的に利用することとなります。
その場合、介護保険は適用されず、全額自己負担として扱われてしまいます。継続した介護がないと生活困難な方は、住居型老人ホームに入ると月額費用の負担が大きくなる可能性が非常に高いです。
介護付有料老人ホームと住居型有料老人ホームでは大きくわけて3つの違いがあることがわかっていただけたと思います。
結局、どちらの老人ホームに入るのがお得なのでしょうか?改めてメリット・デメリットを挙げて違いを比較してみましょう。
介護付有料老人ホームは、月額料金は高めになりますが、ある程度決まった支出となり費用は比較的高めに設定されていますが、その分の様々なところが充実しており、安心して入居ができます。
介護付有料老人ホームの最大のメリットは、やはり24時間の介護サービスが受けられることでしょう。特に、要介護認定の高い人は、24時間介護してもらえないと何もできないという人もいます。
いくら家族でも、24時間介護を行うことは不可能です。したがって、要介護認定3以上を受けた人は、介護付有料老人ホームへの入居をおすすめします。
介護付有料老人ホームは、医療体制も充実している施設が多くあります。医療機関が運営している施設が多いため、入居者の容態が悪化したり、急遽治療が必要になった場合でも対応できることを考えると、家族も安心できます。
その分、月額料金は比較的高めに設定されていますが、毎月の支払いもほぼ一定額になるのでマネープランは立てやすいでしょう。急な出費がほとんどないというのも、老後の生活を考えると非常に大切な部分となります。
デメリットとして、介護サービスが、介護保険の利用限度額いっぱい使ったケアプランを作成されるということが挙げられます。基本的に、その施設のサービスで十分というケアプランにはなりますが、どうしても必要なため外部サービスを利用したケースでも、全額自己負担での利用となってしまいます。
住居型有料老人ホームの基本的な考えは「自宅と同じように過ごせる施設」というものになります。一人暮らしのような環境だけど、ちゃんと気にかけてくれる人がいるので、孤独死や突発的な病気になっても誰かが気づいてくれるというのが、最大のメリットになります。
既に自宅で介護を受けている人でも、これまでと同じ業者の訪問介護を受けたり、デイサービスに通ったりできるので、住居以外の環境を継続した生活を送ることができます。
変化というストレスが少なく済むのは、ご本人にとっては非常に大きいでしょう。
施設自体も、入居者のライフスタイルに合わせて、高級志向なホームから一般向けのホームまでさまざまで、健康な人が楽しんで選べるように多様化しているので、いわゆる老人ホームに入居するというマイナスイメージを払拭できるでしょう。
健康な人は楽しめる環境が揃っていますが、要介護が高い人、もしくは入居してから介護が必要になった場合は、不安が大きいです。
外部の介護サービスでは、24時間体制で介護はしてくれません。夜間に何かあった場合は施設の介護サービスを受ける事となり、それは全て実費負担になります。
さらに、介護サービスの利用頻度が多くなり、介護保険適用以上に介護が必要となった場合は全額実費となってしまうので、月額料金が膨大に膨れ上がる可能性があります。
介護付有料老人ホームも住居型老人ホームも、それぞれ一長一短といった感じですが、一番大切なことは入居者の介護度や財務状況を踏まえて、適切に選ぶことです。
いざ入居が決まったら、今度は自宅の整理がひつようとなります。これまで生活してきた住居から離れ、ライフエンディングを迎える場所へ引っ越すので、全ての荷物は持っていけません。
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住居型有料老人ホームと介護付有料老人ホームの料金の違いや特徴の違い、メリット・デメリットを比較してみました。簡単に言えば、介護度が高い人は介護付有料老人ホーム、それ以外は住居型有料老人ホームを選んだ方が良いでしょう。
どちらにせよかなりの料金がかかります。また、老人ホームに入居するとなれば、これまで住んでいた家から引っ越しが必要となり、人生のラストを楽しむためには生前整理も必要となり、さらに料金がかかります。
人は生まれた時から終わりに向かって人生を歩みます。「まだまだ先の事だから」と思わずに、最高のライフエンディングを迎えるために、若いうちから計画的にライフプランを設計しましょう。
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