雑木林の伐採費用や伐採単価を紹介!
投稿日:2020年03月10日 更新日:2023年05月29日
ひろ |伐採部編集長
家の庭いじりが趣味で、木の伐採や剪定を習慣的に行っています。秋・冬には落ち葉拾いをして焼き芋を作るのが楽しみ。不要な木を抜根してフルーツを育てようと奮闘中しています。草木関係の情報を定期的にお伝えしていきます。
雑木林の伐採費用は、100平米の雑木林で60万円~100万円が費用相場になります。
日本の面積の大部分を占めているのが雑木林です。雑木林の管理には大切な作業のひとつに伐採があります。雑木林の伐採となると規模が大きいぶん費用も非常に高そうなイメージがありませんか?
そこで今回は雑木林の伐採費用の内訳や相場、雑木林の伐採業者の選び方などについてご紹介します。
始めに雑木林の伐採を行った時の費用相場を見ていきましょう。一般に雑木林の伐採と言った場合は、伐採・伐根、整地作業も含まれることになります。雑木林の伐採費用は、1平米(m2)単価で約6,000円を目安にすると良いでしょう。
後に説明するように雑木林の伐採費用はさまざまな要因によって変動します。ここでは、一般的な費用相場を紹介しますので、雑木林を伐採業者に依頼する際の費用の参考にしてください。
あくまで、費用相場になりますので、業者に依頼する際にはきちんと費用を確認するようにしてください。
面積(平米) | 費用相場 |
---|---|
1平米(m2) | 6,000円~ |
50平米(m2) | 300,000円~500,000円 |
100平米(m2) | 600,000円~1,000,000円 |
200平米(m2) | 1,200,000円~2,000,000円 |
300平米(m2) | 1,800,000円~3,000,000円 |
400平米(m2) | 2,400,000円~4,000,000円 |
500平米(m2) | 3,000,000円~5,000,000円 |
庭木などの伐採と違い雑木林規模の伐採となると業者に依頼するケースがほとんどです。そこでいちばん気にかかるのがやはり支払う費用のことです。雑木林の伐採費用なんて見当もつかないという人がほとんどではないでしょうか?
また依頼する業者によって費用がものすごく違うというようなことはないのか?という点も気になるところです。
まずは、雑木林の伐採費用の内訳を見ていき、依頼者が支払う合計費用の計算方法も解説していきます。雑木林の伐採費用の内訳は以下の通りになります。
雑木林の伐採費用の計算方法は、以下の計算式で求めることが可能です。
依頼者の支払い費用合計=作業費用+重機などの機材使用費用+廃棄物処分費用+整地費用+その他(届け出が必要な樹木がある場合は届け出費用が発生)
ここからは、雑木林の伐採費用の内訳を詳しく解説していきましょう。
雑木林の伐採・抜根作業にかかる費用のことで1本あたりの伐採・抜根費用で計算する業者と平米(m2)で計算する業者とがあります。
木の種類や状態、作業難易度、作業人員数などの諸条件により差が出ます。
ここでは平米の単価を見ていきましょう。
面積(平米) | 費用相場 |
---|---|
1平米(m2) | 4,000円~ |
50平米(m2) | 200,000~400,000円 |
100平米(m2) | 400,000~800,000円 |
200平米(m2) | 1,000,000~1,800,000円 |
300平米(m2) | 1,600,000~2,800,000円 |
400平米(m2) | 2,200,000円~3,800,000円 |
500平米(m2) | 2,800,000円~4,800,000円 |
伐採・抜根作業に使用した重機や運搬に使用した重機の費用です。
どのような重機を使用するかは雑木林の立地状況などにより異なりますが、重機なしでは作業が成り立たないためどうしても必要な費用といえます。
ユンボ(ショベルカー) | 費用/1日 |
1.5t | 20,000円前後 |
5t | 30,000円前後 |
クレーン車 | 費用/1日 |
10t | 100,000円前後 |
20t | 150,000円前後 |
※高所作業車など条件により使用機種の追加費用が発生する
伐採後に出た廃棄物である木材の処分費用です。
大きな枝などを運搬しやすくするために粉砕する作業費用も含まれます。
樹木のサイズ | 処分費用 |
3m未満 | 3,000円~5,000円 |
3m~5m | 8,000円~10,000円 |
5m以上 | 12,000円~15,000円 |
※多くの伐採業者では伐採費用の半額程度を処分費用としている
雑木林伐採後の整地にかかる費用のことです。
重機の使用費用やオペレーターの作業費用、重機の輸送費用などがこれにあたります。
1平米(m2)あたり、20,000円~30,000円が費用の目安です。
地域森林計画の対象となる雑木林の伐採については所有者が届出をしますが、買取業者が立木を買い受けて伐採する時は買い受けた人(業者)が届け出を出すことになっています。
届出にかかわる費用について明示している業者はなかなかいませんので、雑木林の伐採を依頼する際などに確認をしておくといいでしょう。
日本に多い杉の木の伐採については、下記の記事が詳しく書いています。杉の伐採や伐採費用について詳しく知りたい方はチェックしてみてください。
雑木林や山林には、数多くの種類の樹木が生息しています。樹木の種類によって、伐採する単価も異なってきますので、樹木の種類ごとに伐採費用単価を確認しておくことも大事でしょう。
ここからは、樹木の種類別に伐採費用相場を紹介していきます。自身が伐採をしようとしている土地の樹木の種類が分かれば、あらかじめ伐採費用相場を計算しておくことが可能です。最終的な費用に関してはきちんと作業員に下見をしてもらってから見積書を出してもらうようにしましょう。
ここでは、50平米(m2)の土地を伐採した場合の費用相場を表にしています。
樹木の種類 | 費用相場 |
---|---|
松の木 | 40,000円~600,000円 |
杉の木 | 60,000円~700,000円 |
もみじ | 20,000円~400,000円 |
銀杏 | 40,000円~600,000円 |
樫の木 | 40,000円~800,000円 |
ここからは実際に雑木林の伐採作業を行った際の費用を事例として3つ取り上げてみました。自身が伐採をしたいと考えている雑木林の面積や状態と実際の作業にかかった費用を照らし合せて参考にしてください。
雑木林の伐採費用は、細かい部分でも変動が起きます。これらの事例はあくまで参考にして、費用の確定は業者の下見ごの見積書になります。きちんと業者に下見をしてもらって、費用の見積書を出してもらうようにしましょう。
場所 | 面積 | 施策 | 重機 | 費用 | 作業員のコメント |
---|---|---|---|---|---|
高知県 | 120平米 | 雑木林の伐採と抜根 | ユンボ、ショベルカー | 720,000円 | 120平米ほどの敷地の雑木林を伐採・抜根しました。樹木がそこまで成長しておらず、伐採作業は簡単に終わらせました。伐根後の整地まで行っています。 |
場所 | 面積 | 施策 | 重機 | 費用 | 作業員のコメント |
---|---|---|---|---|---|
山形県 | 約350平米(m2) | 雑木林の伐採と抜根、整地 | ショベルカー、ユンボ | 2,250,000円 | 山形県の雑木林での作業でした。1本1本の樹木が3m程だったので、伐採作業をするのに時間がかかりました。整地作業は依頼主様が更地にするという計画だったために、伐根の後を残さず平らにして作業を終了しました。 |
場所 | 面積 | 施策 | 重機 | 費用 | 作業員のコメント |
---|---|---|---|---|---|
徳島県 | 約220平米(m2) | 雑木林の伐採と抜根、高木の処分 | ショベルカー、ユンボ、クレーン | 1,800,000円 | 作業面積は広くありませんでしたが、樹木の高さが平均的に高く作業の難易度が上がってしまいました。抜根作業にも重機を多用する必要があり、整地するまでの費用が多少高額になっています。 |
これまでに雑木林の伐採費用の相場や決まり方を見てきました。それでは実際に雑木林の伐採を業者に依頼するとどのような作業が行われるのでしょうか。雑木林の伐採作業には大きく分けて4つの工程があります。
それぞれの作業について詳しく解説していきましょう。
雑木林の伐採作業に一番最初に行うのは樹木の伐採作業です。雑木林は樹木が所狭しと生えているため、これらの樹木をキレイに伐採していかなければいけません。樹木の根元に近い部分から樹木を切り離し、根っこ部分だけにしていきます。
樹木を切っていくことで、その後の伐採作業を容易に進められるようになるのです。雑木林の伐採は、作業範囲内の樹木の切り離しから始まるのです。
樹木の切り離し作業が終わると、雑木林には木の根っこが残ります。この根っこを取り除く作業が抜根作業と呼ばれる工程になります。樹木の根っこは大きければ大きいほど、地中深くに根ざしています。そのため、重機を用いて引っこ抜く作業も多くなります。
この時に多くの重機を使用する必要がある場合に、費用が高額になるのです。樹木の抜根作業は素人では難しいため、熟練の作業員が担う事になります。
雑木林の樹木の伐根作業が終わると、作業をした場所の整地作業の工程に移ります。樹木の抜根を行うと、地面は凸凹が多くできてしまい危険な状態になってしまいます。こういった凸凹になってる地面を整地する作業にも重機を使用することになります。
依頼者の要望によっては、住宅などの建設のために更地で平らにしてほしいという要望があることもあります。そういった場合は、平地にするための技術と重機の使用が必須なるため費用も高額になります。
雑木林の伐採作業をすると、切った後の樹木が残ることになります。これらの樹木はそのままにしておくことはできないため、処分作業をしなければいけません。
多くの樹木を運ぶためにはトラックが必要になりますし、トラックに積むためにはユンボなども必要となります。こういった工程があるために樹木の大きさによって費用が高額になるのです。雑木林の伐採作業には廃棄物を処分する作業費用も含まれていることを忘れてはいけません。
雑木林の伐採費用を抑えるための方法は主に2つです。1つ目は、自分でできる部分の作業は自分でやってしまうという方法。
2つ目は、雑木林を伐採してくれる業者選びを間違えないようにすることです。
雑木林の伐採作業は多くの場合、大規模な作業をすることになります。なるべく、無駄な費用をかけないように、伐採費用を抑えるコツを知っておきましょう。
雑木林の整地を個人で行う場合には、ユンボやトラックなどの重機を扱うための免許が必要となります。雑木林の伐採を行い抜根まで行うと、かならず敷地には凸凹ができてしまいます。これらの凸凹をならすために重機が必要になってくるのです。
雑木林の整地作業は、今後どのような土地にしたいかどうかでも変わります。住宅を建てたいという事であれば、フラットにしなければいけませんし、単に高木を伐採して風通しを良くするというだけであれば簡単な整地作業ですみます。
重機や免許を持っていれば、雑木林の整地作業を自分で行い費用を下げることも可能ですが、雑木林の用途によっては計算しつくされた計画と熟練された技術も必要となります。難しい作業をする場合には無理をせずに専門の業者に依頼するようにしましょう。
雑木林の伐採業者選びを間違えなければ費用を抑えることは可能です。雑木林の伐採を専門にしている業者の中には、素人の方が分からないような部分に費用を足して利益を上げようとするところもあります。
雑木林の伐採作業は難しいですし、費用の決まり方も業者によって異なります。そのため、運が悪いと悪質な業者や費用の高い業者にあたってしまい、依頼者が必要以上の費用を出さなければいけないことになってしまいます。
優良な雑木林の伐採業者を選ぶ事は、費用を抑えることにもつながるのです。
優良な雑木林の伐採業者を選ぶ事は、非常に大事な作業になります。
優良な雑木林の伐採業者を選ぶことが費用を抑えることにつながるということを説明してきました。雑木林の伐採業者の中には宣伝文句として、依頼者が支払う費用を安くしている所も多くあります。
そういった業者の中には、宣伝文句としている費用は実際に依頼者が支払う費用とは大きく異なる場合もあります。雑木林の伐採は大規模な作業であり、費用も大きくなります。そのため、雑木林の伐採業者を選択する際には、失敗が許されません。
ここからは、優良な雑木林の伐採業者を選ぶための方法を解説していきます。こちらを参考にしてから雑木林の伐採業者に依頼するようにしましょう。
優良な雑木林の伐採業者を選ぶ方法の一つ目は実績のある業者を選ぶということです。雑木林の伐採業者のホームページには創業年数や過去に取り扱った伐採の事例、伐採費用などが掲載されているので具体的な実績を確認することができます。
同時に特別講習や業界団体による認定を受けているかなども確認しておくと安心です。雑木林の伐採実績が無い業者よりも、ある業者の方が安心して依頼できます。雑木林の伐採を依頼する業者の実績をきちんと確認しておきましょう。
優良な雑木林の伐採業者は見積書の内容や費用面も正確で詳細に制作しています。雑木林の伐採費用のお見積りを取った際に、見積書に作業内容や使用重機、それらの費用が詳細に記載されている業者であれば信頼できる業者と言えます。
費用が明確でわかりやすいかは注目すべき重要なポイントです。詳細を記載せずに大まかな費用だけが書かれているような見積書を出す業者は、後々追加費用が発生しやすい傾向にありますので、避けたほうが賢明です。
また業者のスタッフに質問して、見積書以外の追加費用が発生するかどうかも忘れずに確認しておきましょう。
雑木林の伐採を業者に依頼するうえで、業者の対応の良さは必ずチェックするようにしましょう。
雑木林の伐採業者の対応は、非常に大きく違います。作業着や言葉遣い、態度が汚い業者もあれば、身なりや髪型もしっかりとした業者もあります。問い合わせをした時、お見積りをしてもらった時など作業を依頼するまでにチェックできる点は多々あります。
「雑木林の伐採業者なんて、これくらいの対応普通だよね・・・」「雑木林の伐採費用を安くしてもらってるのだから対応の悪さは仕方ないか・・・」など対応の質で決して妥協しない事をおすすめします。
雑木林の伐採を業者に依頼する際には、依頼者側に主導権があります。
基本的には対応が悪い伐採業者は、作業の質も低く、トラブルに巻き込まれやすい確率が一気に上がりますので注意しましょう。雑木林の伐採業者は多くありますので、少しでも気になることがあれば、躊躇することなく依頼を取りやめましょう。
全国に木の伐採を行っている業者はたくさんありますが、その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなど悪質な業者がいることも事実です。
オコマリでは、お客様に安心して木の伐採を行ってもらうために、料金の見直しや業者の空き時間を活用するなどの工夫をすることで、業界最安値水準の料金を実現しました。もちろん、お見積り後に追加料金が発生することは一切ありません。
また、専門の相談員が親身になってお客様のご相談にのりますので、安心してご依頼頂けます。
問い合わせやお見積りはすべて無料ですので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
雑木林の土地所有者の方は、森林組合にも所属しています。森林組合に所属していれば、森林組合に雑木林の伐採作業をお願いすることも可能です。
それでは、森林組合に雑木林の伐採作業を依頼するのと、民間の雑木林伐採業者に依頼するのとではどちらが良いのでしょうか。ここからは、森林組合に依頼した場合と民間の雑木林伐採業者に依頼した場合の比較をしていきます。
面積(平米) | 費用相場 |
---|---|
1平米(m2) | 5,000円~6,000円 |
50平米(m2) | 250,000円~550,000円 |
100平米(m2) | 550,000円~1,100,000円 |
200平米(m2) | 1,100,000円~2,100,000円 |
300平米(m2) | 1,700,000円~3,200,000円 |
400平米(m2) | 2,200,000円~4,200,000円 |
500平米(m2) | 2,900,000円~5,500,000円 |
※実際の費用を知りたい場合は、近くの森林組合に連絡をして直接聞く必要があります。
森林組合に依頼した場合と民間の雑木林伐採業者に依頼した場合では、大幅な費用の違いはありません。そのため、費用面だけを見ればどちらに依頼しても、変わらないようです。
雑木林の伐採作業を行いたい面積が500平米以上のように大きくなった場合は、森林組合の方が割安になる可能性があります。
森林組合にもよりますが、雑木林の伐採作業をする面積や500平米以上などのように大きくなった場合は、一定の料金で作業をしてくれる可能性もあります。実際に雑木林の伐採を行う際には森林組合の方にも費用を算出してもらうようにしましょう。
森林組合と民間の雑木林伐採業者では費用が同一である以上、どちらでも良いのではないかという考え方もあります。しかしながら、どちらか選ぶのであれば民間の雑木林伐採業者を選ぶようにしましょう。
民間の雑木林伐採業者なら、森林組合と異なり、依頼者の融通に答えてくれることが多いです。雑木林の伐採作業はスケジュールの調整や費用の見積もりなどもあり、依頼してからも時間がかかってしまうのが現実です。民間の雑木林伐採業者なら、依頼者の希望に寄り添ってくれるため、森林組合よりもサービスが良くなるのです。
雑木林の伐採費用は100平米(m2)で、60万円から100万円程度となります。雑木林の伐採費用は、基本的に「依頼者の支払い費用合計=作業費用+重機などの機材使用費用+廃棄物処分費用+整地費用」という計算で求められます。
雑木林の伐採業者に依頼した場合にかかる費用や、優良な業者の選び方について解説てきました。雑木林の伐採費用は業者に依頼する以上必要になってきてしまいますが、「費用の安さ」だけを重視して業者選びを行うのは非常に危険です。
雑木林の伐採業者は費用の安さだけではなく十分な実績などを考慮して選ぶことを意識するようにしましょう。そちらの方が結果的に雑木林の伐採費用が抑えられる事が非常に多いので、ぜひ実践してみてください。
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