松の剪定にかかる料金相場や自分でできる剪定方法をご紹介します
投稿日:2021年07月08日 更新日:2023年05月04日
ひろ |伐採部編集長
家の庭いじりが趣味で、木の伐採や剪定を習慣的に行っています。秋・冬には落ち葉拾いをして焼き芋を作るのが楽しみ。不要な木を抜根してフルーツを育てようと奮闘中しています。草木関係の情報を定期的にお伝えしていきます。
松の剪定にかかる料金相場は1本あたり3m未満で5,000円前後、3~5m未満で10,000~20,000円前後、5~7m未満で20,000~30,000円前後になります。
松の剪定を自分で行うことも可能ですが、低くても高さが5mを超えるような松の木の剪定は基本的に業者に依頼する方が良いでしょう。
この記事では、松の木の剪定の料金費用相場や剪定業者の選び方、自分でできる剪定作業などについて解説しています。松の木の剪定を考えている方は、ぜひ最後まで読み進めていってください。
まず初めに、松の木には、どんな特徴や種類があるのかきちんと把握してから剪定の依頼や剪定作業を始める必要がありますので、ご説明していきます。
松の木は大きく分けて2種類「アカマツ」と「クロマツ」があります。
その名の通り「アカマツ」は樹皮が赤っぽいことが特徴的です。
また、「クロマツ」は、樹皮が黒っぽいことや1年を通して紅葉することなく葉が緑色のままであることが特徴です。
そして、どちらの松にも共通して言えることが、粘り強い耐久性があり、経年変化によって非常に魅力的な艶を出すことが松という木の一番の特徴でしょう。
では次に、松の剪定を業者に依頼した場合の料金相場について解説していきます。
料金の算出方法 | 料金相場 |
---|---|
職人1人あたりの料金が決められている場合 | 1日あたり22,000円~/人 |
松の木1本あたりで料金が決められている場合 | 3m未満で5,000円前後 3~5m未満で10,000~20,000円前後 5~7m未満で20,000~30,000円前後 7m以上は、個別に見積もりが必要 |
冒頭にもお伝えしたように松は低くても5m程度の高さを持っていることから通常の庭木の剪定よりも高い技術力が求められます。
そんな松の剪定には料金の算出方法が2種類あることをご存知でしょうか?
職人1人あたりで料金設定される「日当制」の業者と松の木1本単位で計算されるケースです。
どちらの業者を選べばよいかは後述する内容と松の大きさや本数を考えて選べば大丈夫ですので、ご安心下さい。
職人1人あたりの料金が決められている(日当制)場合、単純に職人の作業時間が長くなればなるほど、必要になる費用も増えていきます。
したがって、職人の技量によって費用も変化するというわけです。
また、作業が行いやすい庭であるのか、松の木の高さなどにもよって作業時間は増加するため、一概には言えませんが、1日あたり22,000円~が松の剪定料金相場になります。
地方ならもう少し料金相場は低く、都市部ならもう少し料金相場が高い傾向がありますので、ご注意ください。
松の木1本あたりで料金が決められている場合は、作業量によって金額が変動するわけではありません。
事前の見積もりの際に、木の高さや幅、作業できる状況などを確認して費用を算出します。
こちらも都道府県や業者によって料金が違いますが、3m未満で5,000円前後、3~5m未満で10,000~20,000円前後、5~7m未満で20,000~30,000円前後、7m以上は、個別に見積もりが必要になることが多いです。
どちらが良いのかは、松を1本だけ剪定してもらうのか、他の木も一緒に剪定してもらうのかで判断すると良いでしょう。
また、剪定後に出たゴミを処分してもらおうとすると、量や重さなどで別途料金が必要になるため、事前見積もり時にしっかりと聞いておきましょう。
松の剪定料金以外にもオプション料金のかかる項目がありますので、ご説明していきます。
1つ目のオプション料金が必要になる項目は、ゴミの処分費用です。
これは、剪定をしてことによってでたゴミの処分費用を指します。また、量が多くなるほど処分費用も高額になっていきます。
ただし、業者によっては、剪定費用の中にゴミの処分費用が含まれている場合がありますので、見積もり時に確認を取っておきましょう。
下記には処分費用の料金費用相場表を掲載しております。
ゴミ袋1袋計算よりは、軽トラック1台での計算をされる高木剪定業者の方が多いですので、参考にしてください。
決まり方 | 料金相場 |
---|---|
ごみ袋1袋(45ℓ) | 600円程度 |
軽トラック1台 | 30,000円前後 |
2つ目のオプション料金が必要になる項目は、重機の使用料です。
これは、高い松を剪定する場合、どうしても必要になることがありますので、事前にご了承ください。
ただし、梯子を使えば剪定作業ができる場合は、重機を使用する必要がありませんので、業者と話し合って納得することが大事です。
下記には高所作業車の高さ別の料金費用相場表を掲載しましたので、参考になれば幸いです。
高さ | 高所作業車の料金費用相場 |
---|---|
10m | 18,000円/1日~ |
12m | 21,000円/1日~ |
21m | 40,500円/1日~ |
3つ目のオプション料金が必要になる項目は、消毒剤の散布費用です。
松が病気になったり、害虫が住み着いてしまうことのないように消毒を行う際に、必要になる費用です。
この消毒剤の散布費用も剪定料金と同じように、松が高ければ高いほど高額になっていきます。
しかし、使用する薬剤の量や業者によって、費用は変わりますので、希望される方はしっかりと見積もり時に確認しておきましょう。
下記には、消毒剤の散布費用表を掲載しましたので、参考になれば幸いです。
松の高さ | 消毒剤の散布費用相場 |
---|---|
3m未満 | 1,500円~3.000円 |
3m~5m程度 | 3,000円~6,500円 |
5m以上 | 6,000円~12,000円 |
また、松の木の伐採費用について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
松の剪定は、ほかの庭木と比べても割高であることがわかりましたが、ここで松の剪定料金を抑える2つのコツをご紹介します。
また、シルバー人材センターに依頼すべきなのかどうかも併せてご説明しますので、ぜひご覧ください。
松の剪定料金を抑える2つのコツは、以下の通りです。
松の剪定料金を抑えるコツの1つ目は、ゴミの処分、消毒等のオプション料金をつけないことです。
「松の剪定料金相場」でもご紹介した通り、ゴミの処分や消毒剤を散布してもらうと、その分追加料金が発生します。
消毒剤の散布もゴミの処理も、自分で行おうと思えば行うことができる作業ですので、費用を節約したい方は、事前に自分で行う旨を業者に伝えておきましょう。
例えば、ゴミの処理を自分で行う場合、自治体指定のゴミ袋に入れて自治体指定の曜日に処分すれば問題ありません。※自治体によって規定が違うため、事前にお住いの自治体の情報を確認しておきましょう。
また、もし1度で出しきれない場合には数回に分けて処分をすれば問題ありませんので、安心してください。
松の剪定料金を抑えるコツの2つ目は、事前に現地調査をしてもらうことです。
事前調査ナシでいきなり現場に業者が来ても、必要な道具や車両がなく、再度出直さなければいけなくなることがあります。
この場合、追加料金が発生する可能性がありますので、事前に剪定する高木や周辺の状況を確認してもらうことが重要になってくるのです。
予定通りに作業を進めてもらうためにも、事前調査を必ずしてもらうようにしましょう。
普通の業者に依頼するかシルバー人材センターに依頼するか迷われていませんか?
シルバー人材センターでは、費用も安く作業を行ってもらえるため、そう考える人もいます。
しかし、シルバー人材センターでは、事業所にもよりますが基本的に高木の剪定作業は受け付けていないことが多いです。
これは、明記されていませんが、安全面から作業を断っていると考えられます。
シルバー人材センターに依頼しようとしていた人は、残念ですが普通の剪定業者に依頼をしましょう。
松の剪定をしたいと思っても、今まで剪定業者に依頼をしたことがない人はどのような業者に依頼したら良いのかわからないと思います。
そこで、松の剪定業者選びに失敗しない3つのポイントをご紹介しますので、ぜひチェックしてください。
松の剪定業者選びに失敗しない3つのポイントは以下の通りです。
松の剪定業者選びに失敗しないポイントの1つ目は、スタッフの対応が丁寧であることです。
業者を見つけてから作業が完了するまでに、電話のオペレータ―をはじめ、見積もりに来るスタッフや実際に作業に当たる作業員まで、多くの人と連絡を取り合うことになります。
その際に、対応が丁寧であったり、愛想が良いスタッフが多い業者は、社内教育がきちんとされている業者でもあるので、信頼することができます。
反対に、雑な対応しかしないスタッフがいる業者は、後々トラブルが発生してもおかしくはないので、別の業者を探すようにしましょう。
松の剪定業者選びに失敗しないポイントの2つ目は、支払い料金が明確であることです。
通常、見積もり時に細かな内訳をお客様に説明し、納得していただけたら作業に取り掛かるというのが一般的な流れですが、中には、内訳の説明を適当に行い、作業終了後に追加費用を請求してくる悪質な業者も存在します。
このような悪質な業者は、費用の内訳をはじめ、お客様からの質問に対して、明確に答えることができない、もしくはしないことが多いです。
したがって、質問する内容が特になかったとしても、「作業後に追加料金が派生することはないか」ということは聞いておきましょう。
松の剪定業者選びに失敗しないポイントの3つ目は、過去に松の剪定を行った実績があることです。
松の剪定は高い技術力が必要になるため、たくさんの実績を持っている業者に依頼する事をおすすめします。
また、たくさんの実績を持っている業者は、近隣やインターネットでの評判が高かったり、ホームページに過去行った松の剪定の施工事例を掲載している傾向がありますので、ぜひチェックしてみてください。
松の剪定の作業時間は、木の本数や松の高さ、作業員の人数などにより大きく左右されますが、1本当たりの作業時間は下記の通りです。
松の高さ | 作業人数 | 作業時間 |
---|---|---|
2m程度 | 1人 | 半日 |
3m程度 | 1人 | 1日 |
5m程度 | 2人 | 1.5日 |
※ただし、これらはあくまで一例ですので、実際に見積もりに来た業者に聞いてみてください。
松の剪定に適した時期は年に2回あり、4~5月と11月~12月です。
ただし、年に2回も剪定をするのが面倒くさいと感じるひとも中にはいらっしゃるでしょう。
そのような方は、11月~12月に剪定を行うことをおすすめします。
春に伸び始めた新芽も伸びきっていることから、高さをそろえたり、来年の目を残して伸びた枝葉を剪定することで、また1年間剪定は不要になります。
松の剪定に必要な道具 |
---|
剪定バサミ 木バサミ 長袖、長ズボン 脚立 ノコギリなど |
松の剪定に必要な道具はシンプルで、剪定バサミや木バサミ、ノコギリなどになります。
作業が行いやすいように、サビついていない切れ味の良い道具を用意するようにしましょう。
また、松の剪定をすると松脂がでて服が汚れてしまうことが考えられますので、汚れても良い長袖、長ズボン、もしくは作業服を着るようにしましょう。
そして、安全性を確保するためにも、梯子を使わずに脚立を使用し、しっかりと固定された安定感のある足場で剪定作業を行ってください。
ここまで、松の剪定は業者に依頼することをおすすめしてきましたが、中には「自分で行いたい」と思っている人もいるでしょう。
そんな方のために、初心者でも行うことのできる剪定作業についてご紹介したいと思います。
また、他の庭木の手入れ方法も詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
4~5月ごろに行う剪定作業では、「みどり摘み」という作業を行い、秋に行う「もみあげ」という作業を楽に行うための作業になります。
年に2回も剪定をする時間がない人は、後述する「透かし剪定ともみあげ」を行えば問題ありません。
みどり摘みの作業手順は以下の通りです。
11~12月ごろに「透かし剪定」と「もみあげ」という剪定作業を行います。
「透かし剪定」は、樹形を整え、日当たりをよくする目的があり、「もみあげ」は古い葉や余分な葉を手でむしり取る松特有の剪定作業です。
まずは、透かし剪定の作業手順をご紹介します。
透かし剪定が終わったら、もみあげを行います。
もみあげは、茶色くなっている葉や日当たりの邪魔をしている葉を摘み取ればOKです。
また、残した芽から生えている葉は、1/2~1/3程度まで減らして、芽の下から生えている葉は全て取り除きましょう。
ご自身で松の剪定を行う際、気を付けてほしいことが2つあります。
1つ目は、ケガをしないように安全な環境で剪定を行うことです。
業者に依頼するよりもご自身で剪定作業を行うことで、費用をかなり抑えることができます。
しかし、ケガをしてしまうと業者に依頼するよりも高額な費用を支払わなければならないかもしれませんので、十分注意してください。
2つ目の注意点は、松を刈り込みすぎないことです。
初心者がいきなり枝や葉を刈り込んでしまうと、松の形が不格好になってしまうことがあります。
不格好な松にしないためにも、少し剪定したら離れて形を確認することを繰り返して失敗しないようにしましょう。
しかし、松の形を絶対にきれいな状態にしたいと思っている人には、業者に依頼することをおすすめします。
全国に松の剪定を行っている業者はたくさんありますが、その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなど悪質な業者がいることも事実です。
オコマリでは、お客様に安心して松の剪定を行ってもらうために、料金の見直しや業者の空き時間を活用するなどの工夫をすることで、業界最安値水準の料金を実現しました。もちろん、お見積り後に追加料金が発生することは一切ありません。
また、専門の相談員が親身になってお客様のご相談にのりますので、安心してご依頼頂けます。
問い合わせやお見積りはすべて無料ですので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
この記事では、松の剪定にかかる料金相場から剪定に適して時期や簡単な選定作業についてご紹介しました。
松の木の剪定は、業者に任せて整えてもらうことがおすすめです。
また、費用の安さだけで業者を選ばず、信頼のおける剪定業者に依頼することが大切ですので、お気を付けください。
また、この記事を読んで他の木の剪定について詳しく知りたくなった方は、下記の記事をご覧ください。
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